最新更新日:2010/06/11
本日:count up1
昨日:3
総数:95869
閉校にはなりますが、4月以降もこのサイトは存続します。「過去の記事」の2009年度をクリックすると、見られます。更新するとはありません。アクセス、ありがとうございました。

講演(と実習)

 8月27日、伊賀上野市で県教育委員会の講演会がありました。

 講師は平岡令孝氏。冒頭「私の話を聞いた方は、聞いていない人よりも長生きできるようにしたい」と言われました。50代後半の参加者はうなづいています。
 長い時間、講演に拘束するわけです。本来はこうでなくてはいけないと思います。長生きはともかく、「話を聞いてよかった」とみんなが腹の底から実感できるような講演会であるべきです。

 平岡氏の持ち時間は2時間30分。一人の講師の話としては長いです。後半の1/3は実技でした。そのため、長いと思うことはありませんでした。たいへん有意義でした。話を聞いてよかったと思いました。話が極めて具体的で、しかも説得力があるのです。
 話の合間に、いろんなエピソードを紹介します。それがトップアスリートのことばかり。平岡氏はご自身も、三重県の走り幅跳びの記録を17年間も持っていたとか。46歳の時にまだ100mを11秒台で走ったとか。
 エピソードに出てくるのは、「世界陸上で先輩の室伏広治さん……」「アトランタの選手村での食事の様子」「小谷実可子さん」「カールルイスの足に針治療をしたとき」というような、新聞記事になりそうな話なのです。

 途中、メールが勤務校の教頭先生から届きました。新型インフルエンザについての市教委の対応のことです。学校は勉強するところですが、インフルエンザへの対応も大切な仕事の一つとなりました。なにしろ「安心・安全」が大事ですから。
 
画像1 画像1

会議は短く

 8月26日、職員会議を行いました。

 9月の行事、運動会のこと、ふれあい集会のことなど2学期のことが主な議案でした。
 私の方からは、「あたりまえのこと10か条」を提案しました。「名前を呼ばれたら返事をしましょう」などという、当たり前のことを当たり前のように守るという指導を強調したいと思っています。心構えではなく、行動レベルの指導です。2学期の始業式で話します。「たろうっこ」にも掲載予定。
 午前9時から11時までの2時間でした。
 
 その後、研修会。模擬授業の検討を行いました。

 会議が長引くのは提案が悪いか、司会が下手か、どちらかです。幸い太郎生小の会議が長くなることはありません。「会議は短く、実践は楽しく」をモットーにしています。
画像1 画像1

 8月23日(日)は地区の出合い仕事がありました。これは近所の自治会で、上水道や下水道の施設近くの草刈りをするというものです。草刈り機を持ち寄ります。午前8時から午後3時頃までかかりました。
 
 ひさしぶりのたっぷりの汗をかきました。こんなとき、思わず「気持ちいいなあ」と思うことが何度かありました。さて、どんなときでしょうか。冷たい水を飲んだときでしょうか。休憩という声がかかったときでしょうか。

 それは、汗がおちる体を心地良い風が吹き抜けるときです。きっと皆さんも経験があると思います。風は時々しか吹いてきません。だからこそ、心地良いのです。ほんの数秒間の至福です。 
画像1 画像1

仕事日記(8月19日)

 県の小学校校長教育研究大会が伊賀市で行われました。
 午前中は忍者研究家の池田さんの講演です。「伊賀と言えば忍者」という話で始まりました。冒頭、NHKの番組が放映され、その中に池田さんが登場します。新聞にも寄稿するなど、この分野では知られた方のようです。
 伝説としての忍者に、現代的な視点から切り込んだ話でした。特に、「情報収集」ということを何度も言われていました。情報を集め、それを分析して戦うということのようです。つまり忍者はたいへん合理的な戦法をとったというのです。
 私が興味を持ったのは後半のところです。池田さんは子どもたちに伝えたいこととして、次の何点かをあげました。

・動植物の観察力を付ける。
・情報を大切さを理解する。
・英語力や情報処理力を付ける。
・日本語や日本文化を学ぶ・
・コミュニケーション力を高める。
・体力を付ける。

 忍者というローカルな話題から得た視点が、このように広がっていくのです。池田さん自身が、「海外に出るようになってから、日本文化や忍者のことに興味を持つようになった」と言われていました。

 午後は分科会。司会は「進行役」ではなく、茶々を入れるタイプの方がおもしろいと思いました。その方が、本音に近い議論ができるから。後半の司会者がまさにそのタイプ。提案者が「地域の方がとても厚意があり、椎茸栽培のポットを持ってきてくれることもあった」というと、すかさず司会者が「ジャマにはなりませんか」と突っ込む。提案者が上品な方だったので、司会者の挑発になることはなかったけど、あそこで丁々発止ができたら、意味のある分科会になったと思いました。
 最後は「実践がうまくいっているのは校長先生の人柄」ということがまとめになりましたが、そのまとめ方はちょっと納得いきませんでした。学校のシステムについての考察がまったくなかったからです。
 校長の良い意味でのリーダーシップがシステムを作るというのは難しいのでしょうか。
 
※写真は水泳。
画像1 画像1

理解度のギャップ

 8月17日の毎日新聞にこんな記事があります。「小学校の教員の61%が、教え子は教科書の内容を8割以上理解していると思っているのに、実際には8割理解している子は20%にも達していない」という内容です。
http://mainichi.jp/life/edu/news/20090817k0000e...

 児童が理解していると思っていたはずなのにテストをするとできていないということは担任をしていると日常的に経験します。しかし、そのギャップが40%以上もあるとは!
 30人以上のクラスだと、どうしても一斉指導の限界があり、説明するだけの授業ということも起こりうるはずです。しかし、聞いているだけでは子どもたちは理解できません。

 この点、太郎生小学校のような小規模では教師と児童の理解度へのギャップは極めて少ないと思っています。いや、思うどころか確信しています。子どもたちのノートは1時間の中で何度も見ることができますし、発言も何回もあります。子どもの理解度が分かりやすいのです。そこで、指導者は理解に時間のかかる児童に対しても、ていねいな指導を行います。個別指導をすることもあります。
 つまり毎日新聞のような調査結果は太郎生小学校にあてはまらないと私は確信しています。
 授業がていねいになるため、進度が遅れがちです。太郎生小に勤務した職員は、「人数が少ないのに授業が送れる」という感想を持つことがあります。それは一人にかける指導時間が多くなるためです。

 実物投影機のようなICT機器を使ったり、パワーアップタイムを充実させることは児童の理解を深め、さらには授業のスピードアップという、相反する課題を両立させる手だてとなる可能性が大きいです。

※写真はPTA総会の後、パワーアップタイムの模擬授業をしているところ。
画像1 画像1

学校便りは休刊中

 夏休み中も、このホームページにアクセスいただき、ありがとうございます。

 学校便り「たろうっこ」は夏休み中は9回、発行しました。77号から85号です。学習会や家庭訪問、水泳の時などを利用して配布しました。まとめて9月1日に再発行します。

 今は「たろうっこ」は休刊中です。配布の手立てがない上、話題不足です。次の発行は9月1日の予定。

 「答志島宿泊体験」のカラーリーフレットを作成しようと、編集を始めたのですが、データが大きくなりすぎて、メモリ不足でうまく作業ができません。ハードディスクも大きいし、メモリも4GBのパソコンを使っているのに。

※写真は8月12日のプール。札をもどしてプールから上がる子どもたち。
画像1 画像1

野中先生のブログに

 ほぼ毎日チェックしているいくつかのブログがあります。そのお一人、野中先生(横浜国立大学)のブログを見ていると、なんと「太郎生小学校」のことが少しだけ触れていただいてあります。

http://nba.tea-nifty.com/boo/

 太郎生小学校のホームページはいうまでもなく基本は保護者にあてたものです。でも、どう考えても保護者数以上のアクセスがあるのです。
 野中先生のような研究者が、太郎生小というへき地小規模校のホームページを見ていただいたことにたいへん驚きました。驚いたのはそれだけではありません。「たろうっこ」の記事にも目を通されています。
 野中先生は情報教育を専門にされている研究者です。太郎生小学校はICT活用も積極的ですが、学校の教育活動の中ではほんのすこしの割合を占めるだけです。職員の意識としても、ICTのことはほんの少しです。つまり太郎生小学校はICTに特別なウエイトを置いているわけではありません。授業の時に実物投影機を使うと子どもたちは分かりやすいですよという程度なのです。

 むしろ太郎生小学校の大きな特徴は、子どもたち・保護者・地域、そして職員の信頼が強いことだと思っています。また、子どもたちの集中力は素晴らしい。だからこそ、合唱もできるし、全校での2泊の答志島宿泊体験も可能となりました。
 そんな学校が少しICTの活用にも力を入れているということです。少しまわりくどい説明になってしまいました(笑)。
 
 この記事を野中先生、読んでいただいているようなら、お礼を申し上げます。先生のブログにとり上げていただいたことが、とても励みになります。ありがとうございます。小規模校ではありますが、大きな志を持って教育をしているつもりです。もちろん私一人が張り切っているのではありません。13人の職員がみんな前向きです。

※写真は津ユネスコ協会の国際交流の集いから。真ん中の青年はマレーシアの留学生。
画像1 画像1

ICT活用と学力

「ICTを授業で使うと、学力はあがるのか」ということについての考察をします。
 
 太郎生小の研修のキーとなる問題意識です。
 職員にそのことを聞いてみました。すると、「伸びると思います。特に理解に時間がかかる子どもにとっては、実物投影機を使うと『注意がそれない』『資料や授業のポイントがよく見える』という条件だけでも授業がわかるということにつながると考えます。また、計プリっこやスタディノートは個人的にできる学習で、理解に時間のかかる児童も無理なく自分のペースで学習を進めてていくことができます。それが練習量の増加につながり、さらには質的な学力に転嫁されると考えます」とか、「授業がわかりやすくなります。その結果として学力は伸びるはずです」という感想を持っています。

 職員の感想としてはICT機器を適切に使うと、「授業が分かりやすくなる」という手応えがあります。それが学力の向上につながるはずだという考えです。
 授業が分かりやすいということは児童の理解が進むわけですから、当然学力アップになります。しかし、授業が分かりやすいかどうかということは、ICT以外にもいろんな要素があります。ですから、ICTを使うと学力が上がるのかということをストレートに問う前に、私たちはICTを使うと授業が分かりやすくなっているのかということを、日々の課題にしています。ICT機器をどの場面でどのように使うかということです。これは実践的に研修を進めています。いわばOJTです。 
 ただICTを使った学習と使わない学習を比較することが現実的には不可能であるため、客観的な考察はできていません。

 このQ&Aの考察をしていると、興味あるデータに出会いました。それは「平成20年度小学校の全国学力調査」をICT活用と正答率について考察(横浜国立大学委託研究)した研究です(文部科学省のweb)。それによると、ICT活用が「週1回以上」と「ほとんど行っていない」を比べると、週1回以上の児童の国語・算数の正答率が高い傾向が見られ、特に国語について明確な傾向が見られたとあります。またプロジェクタ設置率が高いところはさらに国語・算数の平均正答率が高い傾向がより明確に見られたとあります。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shot...

 この考察は全国学力調査結果に基づいたものですから、全国ほぼすべての公立小学校のデータ分析を行っており、誤差はなく、信頼度は極めて高いと思われます。
画像1 画像1

読書

 夏休みも当然仕事はあります。特に来年3月に向けた仕事はいくらでもすることがあります。
 
 でも、そこは夏休み。読書の夏休みです。

 最近読んだのは「街場の教育論 」という内田樹さんの本。どうしてこんな視点で物を見ることが出来るのだろうと思うことがいくつもありました。世の教育論にへきへきしている方にはおすすめです。

 太郎生小の職員の皆さん、校長室の本棚に置いてあります。1週間以内限定で貸し出します。

 今は市川伸一さんの「教えて考えさせる授業」を創る―基礎基本の定着・深化・活用を促す「習得型」授業設計を読み始めたところです。

画像1 画像1

仕事日記(8月6日)

 Innovative Teachers Day 2009 に参加する。会場は大阪。

 朝、学校に寄る。水道のトラブルがあり、水が使えない状態が続いている。幸い業者が迅速に対応してくれたおかげで、応急修理が出来た模様。水の対応を事務の先生にお願いして、私は名張へ。

 早めに大阪に着いたので、「ヨドバシカメラ」で録音関係の機材を探す。太郎生小の子どもたちの歌声の録音を学校でしようと考えている。CDへのプレスは業者に委託する。マイクホルダーが合わないので探しているが、見つからなかった。

 シャトルバルで研修会場のリーガロイヤルホテルへ。教育関係の研修会は日頃は無料で使える「○○センター」のようなところが多いが、今回は立派な会場。会場がいいと、モチベーションもアップ。
 テーマは「教育の情報化をどうすすめるか」というもの。この秋、太郎生小はこのテーマに関して発表会を行う。そのため、このような全国的な規模の研修会に参加して全国レベルの話を聞いておこうと思った。
 参加者は教育委員会の先生が多かった。後半はワークショップ形式の研修となった。最近はKJ法を使ったワークショップは珍しくはないが、このような研修、つまり参加者は広域であり、しかも校種が異なっているような場合はやや難しい。ワークショップはお互いの信頼関係が必要であるからだ。
 ところがいざ開始すると、参加者はかなり自由に自分の意見を言うので、おもしろいワークショップとなった。私も積極的に参加した(つもりである)。
 進行役は大学の先生で、細かいところまで気をつかって研修会が充実するように進めてくれた。研修会の進め方自体も、私にはたいへん勉強になった。これで、ワークショップの命題がもっとシンプルで切れ味がよければ、さらによかったのにと思った。私なら「教育の情報化を推進するためには教育委員会(あるいは校長)はどんなシステムを準備するべきか」で進めたいと思った。
 全体会、分科会、さらに全体会という構成で、午後1時に始まり、終わったのは6時。長丁場の研修会だったが、退屈することは全くなかった。

 さらに大きな収穫があった。それはこの秋の太郎生小の研究会にパネリストとしてお願いしている先生が、提案者として参加されており、話をすることができたことだ。太郎生小の研究会のシンポジウムの打ち合わせもさせていただいた。ありがたい。私自身がわくわくするようなシンポジウムの予感がする。

※写真は鳥羽へのバスの中。
画像1 画像1

「うちの先生はすごい」

4日
 1:04 校内研修担当者からGmailで添付書類が3枚届く。今日の校内研修の提案内容。それにコメントを付けて返信する。午前1時過ぎのこと。

 8:00 出勤。

 9:00 美杉小の職員が全員、太郎生小に。今日は来年度を見越した実務作業や打ち合わせをすることになっている。事前に事務の先生が準備をしてくれてあったので、作業は順調に進んだ。あちこちで太郎生小と美杉小の先生が気安く話し合っている。2学期以降の子どもたちの交流学習についても相談が進んでいる。子どもたちの交流だけではなく、職員のこういった交流も大切。3学期に美杉小と太郎生小の職員による研修会を行うことを提案する。11時前に終了。

 11:15 校内研修開始。担当者が深夜作った資料が配られる。提案内容は承認される。細かく分けた項目についての原稿作りが今日の研修会の主な内容。この秋、研究発表会を予定している。その紀要のための第一次原稿作りである。子どもたちの反応や保護者の声も載せたいと思う。
 そこで、
「このサイトを見ていただいた保護者の皆さんへのお願いです。パワーアップタイムについての保護者の皆さんの個人的な感想をお聞かせいただけませんか。今後の太郎生小の取り組みの参考にしたいと思っています。ぜひ、よろしくお願いいたします。」

 12時を過ぎても研修会が終わらない。研修担当者は職員の負担を増やさないように、原稿の役割分担をするつもりだった。ところが職員から出てくる意見は、すべての項目について可能な限り自分の意見を書くという、前向きなもの。研修担当者の提案を上回る展開となり、途中、収拾がつかなくなりかけた。職員が各項目について自分の意見を書くという流れになった。そしたら教頭先生が自分がそのまとめをするという提案もあり、先が見えてきた。さらに意見が出て、集約も職員がするという流れになった。管理職の出番がなくなった!! 12時30分に、笑いあり、意見の応酬ありの、とことん前向きの研修会午前の部が終了。太郎生小の研修会はいつも楽しいが、今回は特によかった。冒頭、私も発言して研修担当者を応援したつもりだったが、それを上回る流れになり、後半は黙って聞いているのが精一杯。落ちこぼれた。

 13:30 来校者あり。対応する。途中、教頭先生が呼び出される。プールの水がでないとのことだった。貯水タンクのトラブルがあり、校内の水がでなくなっている。明日からは職員は水筒持参で出勤することになった。

 14:00 来校者との対応。職員は午前中に決まった原稿作りをしていたようだ。私はその後、プール水泳を見に行く。

 15:00 元校長が来校。3月の式典で使うビデオの内容についての打ち合わせをする。ビデオの編集をお願いしている。この校長先生、ビデオの編集のために最近パソコンを新調された。CPUはクワッド。ブルーレイのドライブがほしいと言い出す。とても私にはついて行けないレベル。
 職員が書いた原稿を項目ごとに並べ替えたものをプリントしてF先生が持ってきてくれた。6ページにもなる。こういった原稿作りは通常、10日とか、2週間先が締め切りとなる。しかし、太郎生小の職員は違う。午前中に決めた内容を、その日の午後、書いてしまうのだ。研修担当者が「うちの先生はすごい」と言っていた。まったく同感。
画像1 画像1

練習

 7月30日、校内研修会があります。午前9時30分から始まります。

 その研修会の15分前、職員室では3人の職員がフラッシュカードを使っての練習をしています。一人が教師役、一人が子ども役、一人がストップウォッチを持っての計測役。

 校内研修会にフラッシュカードの提示方法を実演するために、学んできたことを練習して確認しているところです。27日の夜、奈良県へ出向いて学んでことを学校の研修会で紹介しようとしています。 
 職員室で声を出しながらの真剣な研修を繰り返しているところです。

 だめ出しをすると、上の写真は視線が下を向いている。中の写真はカードの位置が顔の前に来ている。
画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

さて本番は?

 練習を重ねて臨んだ研修会。さて、できばえのほどはどうだったでしょうか。

 写真上:ちゃんと視線はあがっていますね。子どもたちを見ながらカードを見せるのは練習をしないとできません。それも、一本調子ではなく、変化をつける必要があります。テンポが遅いのが難点でした。


 下の2枚は英語の模擬授業風景。

  on the chair
  by the chair
under the chair

 の練習を先にします。次に、大きな幕でいすとタオルを隠して、「Where is my towel?」と聞きます。そして、ちらっと見せると、子ども役の先生は「on the chair 」などと答えます。この英語の方は練習をしてなかったので、イマイチではありましたが、若い先生が一生懸命に模擬授業をすると、他の先生は大きな声を出して反応します。温かい雰囲気なのです。
 他にも、高校の物理の模擬授業も再現していました。研修会で学んだことを学校の校内研修で再現する(つまりアウトプットすること)と、学びがより確実になります。また、ほかの先生も、言葉だけの還流ではなく、授業を再現することでより分かりやすい研修会となります。
 観念論やスローガンではない研修を目指しています。
画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

実物投影機に思う・1

 7月になってから、2回のキャンプがありました。
 一つは答志島での全校キャンプ(2泊3日)。
 もう一つは美杉小との5年生の交流キャンプ。これは美杉町内の「美杉ビレッジ」で行いました。ねらいや重点はそれぞれ異なってはいますが、共通していることもあります。
 それはキャンプとはいえ、体験活動を自分の言葉でまとめるという「自己表現の時間」を確保したことです。
 答志島での活動は大半が感動的な体験活動でしたが、初日も、二日目も、食後、作文タイムを取りました。その日にあったことを、臨場感豊かに作文に書きました。いくら感動的な体験であっても、数日の日を置いてからまとめるとどうしても観念的になってしまい、リアルさが乏しくなります。宿で子どもたちが鉛筆を持って原稿用紙のマスを埋めました。
 
 5年生交流は水生生物の学習を行いました。雨天のため、川での活動はできなくなりましたが、その代わり講師の先生が水生生物を近くの川で採集してきていただきました。それを見ながらの学習です。
 この時に役立ったのが実物投影機(L-1n)です。この機器を美杉ビレッジに持ち込んだのは子どもたちが書いた用紙を見せながら発表させるためでした。そのことにも使いましたが、それよりも水生生物を拡大して投影したことは本当によく分かりました。毎日、学校で実物投影機を使っており、その良さは十分に分かっているつもりでしたが、1cm前後の小さな生物を大きく拡大して投影すると、生物の形や動きがまるで手に取るように分かります。写った映像を講師の先生が指さしながら、説明してくれます。

 図鑑での学習よりもはるかに分かりやすい。いや、図鑑どころか、実物が小さいので、少人数とはいえ全員が同時に見ることはできません。仮に一人ずつ実物を見ても、「見る」ということだけで、「分かる」には至りません。「分かる」ためには「見ながらの説明」が必要です。それが可能なのは、実物投影機で拡大した場合だけです。
 実物投影機のすごさを再確認しました。

 下の写真は頭と触覚を出しているところがはっきりと分かります。これは肉眼で見ることは不可能でした。
画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

実物投影機に思う・2

 先に書いたように、子どもたちが発表するときも、実物投影機は活躍しました。
 子どもたちは一人ずつB4サイズの用紙に、水生生物について学んだことをまとめます。そして15名全員が発表します。実物投影機がなければ口頭での発表になり、発表する内容があまり伝わりません。
 ところが、黒板のスクリーン(木の黒板だったので持参したマグネットスクリーンは使えません。白い模造紙を使いました。十分です)にまとめの原稿が写っているので、その中からいくつかにしぼって発表すると、発表者も気が楽です。文字が聞き手に伝わっているという安心感がありますから。聞き手は顔を上げてスクリーンや発表者の方を見ています。当然、集中力も高くなります。聞き手の興味をも引きつけます。

 実物投影機の利点はこれだけではありません。かなり光学の倍率が高いので一部分をクローズアップして見せることが出来るのです。子どもたちの発表の後、聞き手が挙手して感想を言います。子どもの感想の後、私も全員にコメントを付けました。その時、発表原稿の一部をアップにして写してもらいました。

 たとえばこんな場面がありました。ある児童が「鮎はケイ藻を食べていると教えてもらいました。今年はケイ藻が少ないので、鮎は小さいです」とまとめに書いてありました。
 私は次のようなコメントをしました。「講師の先生に教えてもらったケイ藻という言葉をさっそく使っているのがいいですね。翔太君はそれだけではありません。今年は鮎が小さいということをお父さんから聞いていたようです。その時にはケイ藻という言葉はでてこなかったようですが、昨日教えてもらったこと、つまり鮎はケイ藻を食べるということとお父さんが話していた『今年の鮎は小さい』と言うことをつなげて、書いています。それが『今年はケイ藻が少ないので鮎は小さいです』というところです。このように教えてもらったことだけをまとめるのではなくて、すでに知っていることと関係づけてまとめができたところがたいへん素晴らしい」と。私は模造紙のスクリーンに大切なところをアップで写してもらいながら、このコメントを言いました。

 このようなことは、仮に事前に子どもの原稿をマス刷りして全員に配ってあったとしても、その中の一部に子どもを全員集中させることは難しいです。実物投影機を使うと、それが簡単にできるのです。大事なところをさらに大きく写すというシンプルな作業をするだけです。シンプルであるからこそ、操作する方も、聞く方も分かりやすいのです。「シンプル イズ ベスト」と言えるでしょう。 

 写真上:黒板に写っている「まとめ」をしっかりと見ていることが分かります。
 
画像1 画像1
画像2 画像2

1学期終業式・1

 平成21年度の太郎生小学校の1学期が今日で終わります。無事に1学期の課程を終えることが出来ました。これも児童のがんばりに加えて、保護者の皆様の協力のおかげ
です。ありがとうございました。

 1学期を語るとすると、「答志島宿泊体験」という全校児童が参加した2泊3日が大きな出来事でした。何度も「たろうっこ」などで話題にしました。
 この行事の最大の意味は公立の学校の全児童が参加したことにあると思っています。太郎生地区で生活している6歳から12歳までの子どもたちが「全員」答志島に行ったのです。
 学校行事だからこそ「全員」が参加し、貴重な体験をすることができました。しかも、6年間の年代の子どもたちが体験しました。10年先、あるいは20年先、どこかで会ったときに「答志島宿泊体験」の思い出を語り合えるかもしれません。太郎生で育った子どもたち共通の「文化」の一つとなれば、私たち職員にとってもこんなにうれしいことはありません。

※終業式の子どもたち。この並び方、姿勢。特別な指導は一切していません。集まったときはきちんとするということが常識なのです、太郎生小の子どもたちには。
画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

1学期終業式・2

 学校は当然のことながら学力を向上させることが大きな役割です。学力は「習得」「活用」「探求」と分類されることがあります。
 太郎生小学校では「習得」(基礎学力)をより確実にするためにパワーアップタイムを特設しました。内容の充実に向けた研修も重ねました。
 そこで反復習熟学習を行うことと音読と取り入れ、脳の活性化を目指してきました。「脳トレ」理論を学校教育の中に取り入れたものです。
 すると、結果的にはねらったことの他にも、「大きな声を出せる」「覚えることで自分に自信が持てる」などという成果が出つつあるように私は受け止めています。
 夏休み期間には、パワーアップタイムを振り返り、整理してみるつもりです。
 こういった学習で培った力を、活用・探求にどのようにつなげるのかという課題もあります。
 太郎生小学校はここに書いたように学校本来のあり方を職員みんなで考えることができるのです。それは保護者が学校を応援していただいているからこそ、私たち職員も、日々の実践を充実させるための「ゆとり」が生じています。
何度も書いていることですが、保護者が学校を応援していただくことが、子どもたちの教育の充実につながっています。ありがたく思っています。
画像1 画像1

アクセスに深謝

 3日間ののべアクセス数は752です。1日平均250です。驚異的です。キャンプ以前は最高が103で、平均は50でした。短時間に繰り返しアクセスしても、カウンターは上がらない設定になっています。実際のアクセス数はこの数倍はあるかと思われます。

 金曜日の夕方、何人かの保護者が、「新しいのがあるかなあと思って、何度もホームページを見ました」と聞かせていたいただきました。7月8日〜10日の間の太郎生小のホームページは明確な目的があって発信していました。答志島での活動の様子を知っていただき、保護者に少しでも安心してもらいたいというねらいがありました。子どもを2泊も学校行事に預けるということは、保護者にとってはたいへん心配なことです。学校を信頼して預けていただいているからこそ、私たちはその信頼に応えたいと思いました。それは一番には子どもたちの安全です。しかし、せっかくの体験活動です。なにもしないでおいての「安全」とは違います。いろんな海辺での活動があるのです。リスクを最小限に抑え、万一の場合もすぐに対応できる体制をとる必要があります。重いAEDも養護担当の教員が持ち歩きました。
 もう一つは情報です。「便りのないのは良い便り」といいういいつたえがあります。確かにそれは一面の真理ではあります。しかし、子どもたちの活動が分かるということに勝る安心感はありません。ホームページの写真は全員が平等に写っているわけではありませんが、どのようなことをしているのか、ある程度分かっていただくことが出来ます。
 だからこそ、驚異的なアクセス数がありました。反応は太郎生小の保護者だけではありません。白山町のある校長先生からはホームページを見ていただいた上で、3回も激励のメールをいただきました。他校の行事を応援していただいたこと、嬉しく思うと共に元気をいただきました。
 
 昨夜は更新をさぼってしまいました。ご期待に添えられなくて申し訳ありません。今日は、美杉中学校の野球の応援に行きます。夜、更新します。見ていただいてない写真もたくさんありますので、アクセスしていただければ幸いです。
画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

驚異的なアクセス

 今、鳥羽の宿から更新しています。

 今は宿もICT環境が進んでいます。電話で聞いたときに「LANができます」と言うことだったので、パソコンとケーブルだけを持ってきました。すると、無線なのです。持ち込んだノートPCは無線は内蔵していません。カードもなし。

 まいったなあと思っていると、心優しい宿のご主人は無線用のカードとドライバを準備してくれました。おかげで、今、部屋からアクセスができるようになりました。

 太郎生小のホームページを見てびっくりしました。アクセス数が180なのです。考えられない数字です。短時間に繰り返しアクセスしてもカウントはあがりません。なのにこの数字。

 この答志島での宿泊体験の様子を、ホームページやメールで速報しているのは保護者の皆さんに活動の様子を知っていただくとともに、子どもたちが元気に過ごしていることをお知らせする義務が学校にはあると思ってのことです。3日間、大事なお子様を私たち職員に預けていただきました。3日後、元気に帰ることが一番ですが、同時に途中経過をも知っていただかなければなりません。
 幸い、今はホームページとかメールというすぐれた手段があるので、それをフルに生かして発信しています。
 写真を見ていただきたいと思っています。

 上は鳥羽の佐田浜港。下は船に乗るところです。


画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

キャンプ

 明日から3日間のキャンプ、行ってきます。保護者の皆さんには準備など、たいへんお世話をおかけしました。ありがとうございました。

 国の「豊かな体験活動」という活動の一環です。まさに「豊かな体験」をしたいと思っています。

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

学校便り

データ

津市立太郎生小学校
〒515-3536
三重県津市美杉町太郎生2128-1
TEL:059-273-0324
FAX:059-273-0746