最新更新日:2010/06/11 | |
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仕事日記(5月1日)
5月1日は振り替え休日です。6日の「このまちが好きさ コンサート」に出るためです。
平日の休みを利用して、奈良県橿原市の小学校を訪れました。授業を見せていただくためです。 普通、他の学校の授業を見せてもらう機会はたいへん限られています。「研究発表会」などという、参観者があることを前提にした授業公開の時に参観させてもらうぐらいで、日常の授業を見る機会は全くと言ってもいいほどありません。 しかし、5月1日、普通の橿原市立の小学校のあるクラスをずっと参観させていただく機会を作ってもらいました。太郎生小から数人の参観を快く受け入れていただいた担任および校長先生には心から感謝しています。そんな機会を与えていただいた厚意に応えるためにもしっかりと勉強させていただきました。 太郎生を8時に出発しました。橿原の学校には9時20分頃到着しました。2時間目は体育です。3時間目は算数、4時間目は国語、5時間目は道徳です。 午前9時30分から午後3時まで数人が3年生のクラスに張り付き状態で見せていただくのです。普通ではあり得ないことです。しかも、5月1日、まだ学級のルールが定着していない時期です。 参観させていただいたみんなが「温かいクラスやった」「居心地のいいクラス」などという感想を持っています。そのことは最初の体育の時間に実感しました。体育は子どもの「地」が出やすい教科です。参加者向けの特別な授業をやりにくい教科です。 縄跳び、鉄棒、ドッジボールなどをテンポ良く行っていました。運動量はすごいです。でも、鍛えられている子どもたちはこともなげに早いテンポの運動をこなしていました。 なわとびも、鉄棒も、ゲーム形式になっています。ゲームにしにくいと思われる鉄棒も、ゲームなのです。それも、男子対女子という、これもちょっと考えにくい対抗戦。文書に「鉄棒の逆上がりを男女対抗のゲーム形式で行う」と書いてあれば、私なら「?」と思ってしまうでしょう。しかし、参観させていただくことの素晴らしさは、「子どもの事実」を見られることです。その「事実」はどうであったかというと、逆上がりの練習としてこの男女対抗のゲーム形式はとてもいいと思いました。百聞は一見にしかずということです。 子どもたちは楽しみながら逆上がりを繰り返していました。さらに驚いたことに、逆上がりができる児童がたいへん多いのです。できない児童も、足がかなり上がっており、もう少しというところです。このゲーム形式の練習が功を奏しているのでしょう。 さらに男女対抗についても、私の発想にはない組み分けですが、非常にうまくいっていました。担任曰く「男女対抗の方が、男女の仲が良くなる」というのですが、そうかもしれないと思いました。子どもたち同士の応援の声が大きくて、温かくて、元気いっぱいで、伸び伸びして解放されていました。 体育は運動場ですが、担任の声はあまり聞こえません。指示を出すことは少ないのです。それでも見事に統率がとれていました。運動場の隣の幼稚園か保育園では音楽をかけて運動会をしていました。でも、それを見ようとする児童は私が見た限り一人もいませんでした。みんな体育に集中していました。 教室でも、担任が大きな声でしかる場面はありませんでした。行事の悪い子はいますし、大きな声を出す子もいます。でも、そういった児童への対応も見事でした。 5時間もずっと同じクラスを参観させていただいくわけですから、「きれいごと」ではすみません。外部の人に見せたくない「実態」もあるはずです。実はそういったことをこそ、参観させていただきたかったのです。何日もかけて準備をした特別な授業ではなく。 動き回る児童への担任の関わり方や理解に時間がかかる児童への関わり方。「素晴らしかったです」という一言で済ませるのではなく、今後の私たちの課題にしたいと思いました。 「学び」はたくさんありますが、もう一つだけ。百人一首のことです。太郎生小学校も百人一首にはどのクラスも取り組んでいます。美杉中ではいい成績だということも聞きました。 しかし、橿原市のこのクラスの百人一首には度肝を抜かれました。担任の読む速さが太郎生の4倍ぐらい速いのです。早口で、休みなく読み続けるのです。ICレコーダーに録音してきましたので、一度時間を計ってみようかと思っています。 一緒に参観させていただいた太郎生の某職員は1枚も取れなかったそうです。私は9枚取りました(^^)。でも、某職員のために「弁明」すると、某職員の相手をした児童は奈良県で一番になったことがある「名人」でした。このレベルの高いクラスで、さらにトップクラスなのでしょう。でも、相手は3年生なんですよね、1枚か、2枚は取らないと……。 授業参観1
PTA総会に先立って行われた授業参観です。
1年生と2年生です。 ジャガイモの植え付け
4月30日、低学年がジャガイモの植え付けをしています。
「たろんど先生」の岡田さんにお願いしました。岡田さんはたねいもや肥料、さらにはもみがらまでも準備していただきました。ありがとうございます。もみがらは焼いてあり、黒くなっています。焼くと、土壌にもいいそうです。 「取材」を受ける
30日、新聞社の取材がありました。「このまちが好きさ コンサート」に太郎生小学校がでる関係で、その練習の様子を取材したいということでした。
取材予定が一度はキャンセルになりました。新型インフルエンザの関係で、別の仕事が急きょ、入ったようでした。でも、改めて30日に来ていただきました。 何度も言うことですが、「特別な1年」が話題になるのではなく、太郎生小学校の教育活動そのものを採り上げていただくのはたいへんありがたいです。子どもたちや保護者の皆さん、さらには私たち職員の励みになるからです。 リコーダー
きれいな音が出ていました。
太郎生小学校の子どもたちは何をするときも、真剣で、一生懸命です。 全校音楽
4月28日、津の市民歌の練習を全校児童が行いました。
私が聞いているともう十分な出来なのですが、音楽の先生はさらに高いレベルを目指して子どもたちに注文を付けていました。子どもたちもその指導に答えて、さらにきれいな声を響かせています。 昼休み
4月28日の昼休み、遊具で遊んでいる低学年です。
顔を描く・3
写真では分かりにくいけど、肌色にも工夫をしていました。
顔を描く・2
1年生から3年生までの合同の図工です。
それぞれの学年のねらいがあります。同時に、他の学年の作品を見て刺激を受けながら、絵を描いています。 顔を描く・1
低学年の図工です。
顔を描いています。これだけ大きく描くのはかなりたいへんです。 PTA総会は124%の参加
例年のことですが、PTA総会にはたくさんの皆さんが参加していただいています。
今年は全員参加という報告がありました。私が総会の出席者を数えてみると、保護者の皆さんが36名です。PTA会員数は29ですから、複数参加の方がたくさんいらっしゃいました。計算すると、なんと124%の参加ということになります。日曜日とはいえ、お忙しい中、ご都合をつけていただき、ありがとうございます。 授業参観はもっと多かったようです。PTA総会になると、帰られた方も見かけましたから。 太郎生小学校の今(PTA総会の後)
4月26日(日)は平成21年度の太郎生小学校PTA総会でした。いうまでもなく、「特別な」総会となります。しかし、PTA会員の皆さんは冷静に受け止めていらっしゃいました。
総会の後、時間をいただき、「太郎生小学校の今の教育」を説明しました。学校からの説明というと、「きれいな言葉」で通り一遍の建前をいうだけになってしまいがちです。私も最初はそれを言おうと考えていました。「学校の経営目標」という文書をすでに作ってあります。教育委員会に提出したものです。そこには6つの重点課題を書いてあります。それは大事なことですから、太郎生小学校としては力を入れて取り組みます。 しかし、PTA総会の後の限られた時間を使っています。保護者の皆さんが一番関心のあることは授業のはずです。それなら授業に関わったことだけを説明する方がいいだろうと考えました。指導要領が23年度から全面移行になることと、その関係で今年から授業時数が増えること、さらにその増えた1時間は通常の形で一こま増やすのではなく、「モジュール学習」(スキルアップタイム)にしていることを説明しました。 なぜ、モジュール学習がいいのかということも、先進的な研究校のデータを使って話しました。 モジュール学習は、PTA総会に先だっての授業参観の冒頭10分間、すべての学年で見てもらっています。でも、「見るだけ」と「実際に体験すること」は大きく違います。そこで、模擬授業をしました。職員3人が5分ぐらいの時間を使って、実演しました。保護者の皆さんも立って声を出したり、暗算したり、まじめに対応していただききました。ありがとうございます。腕を組んで見ているだけでは、私たちの意図が伝わりません。 田中先生は発声の基本と言葉遊びの音読をしました。テンポが速く、ついていくのがたいへんだったと思います。でも、1年生はもっと速くいえるそうです。ほとんど暗記しているとのことです。 廣崎先生は12の段のかけ算をしました。「12×1=12」「12×2=24」などと。答えの一の位や十の位は規則性があります(3年生が気づいたそうです)。その規則性が分かると、覚えやすくなります。黒板の答えを消して言う練習をしました。最後はフラッシュカードです。 大澤先生は、なんとPTA総会の議案書を使っての模擬授業です。「できるだけ速く読んでください」というシンプルな指示です。でも、けっこうたいへんだったでしょう。速く読むのは頭をフルに回転させないといけません。声を出している文字のさらに先の文字を目で追う必要があるからです。その後は、後追い音読。同時通訳風でしたね。 保護者の皆さんは真剣にこの3つの模擬授業に参加していただきました。「脳が活性化したと思う方は手を挙げてください」と言ったところ、80%ほどの方の手が上がりました。 「脳の活性化」は最近、よく目にする言葉です。脳科学が飛躍的に発展したからです。 どんな活動をするときに、脳の血流が増えるのかということは、はっきりと写真に撮ることができます。 しかし、一方、脳の血流が盛んになることと脳の活性化は別だという専門家もいます。今後の研究を待つしかありません。 モジュール学習が子どもたちの学習によいということは、経験的にいえることです。しかも、「悪い」という要素がありません。良いという検証は多方面から報告されています。比較的、短期間で結果がでるという報告もあります。 太郎生小学校の教育はほかの多くの学校にないメリットがあります。それは「小規模の良さを生かす」ということです。複式学級があると言うことは小規模学校です。ならば小規模の良さをあらゆる教育活動の中で生かしたいと考えています。 小規模のマイナス点を上げても建設的ではありません。ないものねだりは不毛です。 学級懇談会
4月26日はPTAの授業参観や学級懇談会を行いました。
お忙しい中、ご都合をつけていただき、ありがとうございました。 歯科検査
4月23日、歯科検査がありました。検査結果は、来週、保護者にお知らせします。歯医者さんに行ったほうがいい場合は、よろしくお願いいたします。
あいさつ
あいさつといっても、私ではなく、子どもがするあいさつのことです。
あいさつをするのは児童会の係の子です。その子どもたちのあいさつがとても上手です。去年の子どもたちもそうでした。「態度が堂々としている」「声が大きい(マイクを使わない)」「内容がいい」と三拍子そろっているのです。 私が子どもたちのことをほめるのは、「手前味噌」のそしりを受けるかもしれませんが、私だけではなく、ほかの職員も口をそろえてそういいます。 あいさつをする子どもは当然、努力をしています。練習もしています。その結果、りっぱなあいさつをします。私たちがそのことを素直にほめますから、あいさつをした児童は自信を持ち、さらに次回は内容の工夫をします。 昨年のことでした。ある子は「校長先生の後で言うと、ぼくが言おうと思っていたことを校長先生に言われると困るから先に言いたい」と担当者に言ったそうです。あいさつをすることを主な仕事にしている私と「対等の意識」なのです。そして、結果的には私のあいさつよりも素晴らしいのです。 太郎生小学校の子のあいさつは事前に考えておいたことをいうのではありません。その場で自分で受け止めた感想を言うのです。すごいです。 そんな素晴らしいあいさつの伝統は昨年度から今年に続いています。今年もすでに新聞紙ファッションショーなどの行事の時に子どもがあいさつをすることがありました。それは見事でした。しかも、あいさつをするのはいつも同じ児童ではありません。 歌う
「本当に輝いている子供たちですね。すばらしいです。きっと、どんなに練習を重ねても培うことの出来ない、歌をうたうための楽器としての人間性、子供らしさが備わっているのですね。どんなに高価な楽器でも出せない音がそこにはあります。」というメールを小柴先生から、いただきました。小柴先生の許可をいただいたので、ここに載せました。
「うたおに」の団長であり、指揮者でもある小柴先生からこんな評価をいただいたのです。子どもたちに伝えたいと思います。 保護者の皆さんにもお伝えします。 美杉コールフォレスト
地域の合唱団として素晴らしい歌声を響かせている「美杉コールフォレスト」の皆さんも、小柴先生の練習に参加していただきました。
さすがに高音部もきれいです。子どもたちの間に入っても、子どもの声に圧倒されることなく、歌っていらっしゃいました。 笑顔
小柴先生の練習中、笑顔や笑いは絶えません。歌い方を直すときも、楽しいたとえを言われます。ですから、子どもたちは笑いっぱなし。それでいて、どう修正したらいいのかが分かるのです。小柴先生の要求に全て応えることはできませんが、子どもたちなりに精一杯の反応をしていることがよく分かりました。
写真の表情、ごらんください。 撮る
この1年をビデオに撮っています。写真でも撮っています。
基本は目の高さです。大人は背が高いので、このようにぐいっと下がって撮ります。疲れます。 小柴先生を迎えて・1
「うたおに」の指導者である小柴先生が太郎生小学校に来ていただきました。「津の市民歌」の練習をするためです。
今回は地元のコーラスグループ「美杉コールフォレスト」の皆さんとも一緒です。 まず始めに聞いていただきました。 |
津市立太郎生小学校
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