最新更新日:2013/03/25
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ありがとう五反野小学校!さようなら五反野小学校!

H18年度卒業式05

 校長が式辞で話したのは、いつもみんなに話していた「あいさつ」の話です。

 ご来賓の皆様も、保護者の皆様も聞いてくださっています。少し長くなりますが、式辞を載せます。

 
 式  辞

 本日、栄えある本校第五十四回卒業証書授与式挙行にあたり、足立区教育委員会参事、根本優様をはじめ、足立区議会議員・鴨下稔様、初代学校理事会理事長・常任顧問の大神田賢次様、そして地域立学校である本校の教育を支えてくださる各方面の皆様が多数ご臨席くださり、錦上花をそえていただきましたことを深く感謝いたします。

 うららかな陽光が空いっぱいに広がり、校庭に春の息吹が満ち溢れている今日この佳き日、八十九名の六年生が五反野の里を巣立ちます。

 卒業生の皆さん。卒業おめでとう。君たちがこうして揃って本校を巣立っていくことを、心からうれしく思います。

 さきほど一人一人に渡した卒業証書は、小学校六年間の全ての課程を終了したという証であり、君たちが頑張って雨の日も風の日も登校し、立派な大人のなるために基礎と基本の力をしっかりと身につけてきた努力の足跡が刻まれています。

 それとともに、安全に生活できるよう、地域やPTAで毎日続けてくださった交通整理や登下校時の声掛け運動。

 開かれた学校づくり協議会委員の皆さんが月2回開いてくれた土曜のびのびスクール。

 ある時はきびしく、またある時はやさしく導いてくださった全力投球の先生方。

 そして地域立の学校として、君たちの健やかな成長を願い、学校運営に力を注いだ学校理事会理事の皆様の思い。

 こうした積み重ねの上に手にすることができた卒業証書です。その一枚一枚に千鈞の重みがあります。どうかそのことを心に刻み、大切に保存してほしいと思います。

 わたしが五反野小の校長となり、君たちに会ってから、三年の年月が過ぎました。四年のマザー牧場ではおっかなびっくり乳絞り、五年の臨海で天を焦がしたキャンプファイヤーの炎、6年の運動会で見事組みあがったピラミッド。

 いろんなところでわたしは君たちと親しく交わり、その成長過程を見つめてきましたが、今日こうして君たちと対面していると、一人一人の目の輝き、表情の美しさを改めて発見すると同時に、その中に秘められた中学校生活への自覚や決意に煮たものをひしひしと感じ、「よくぞここまで」という思いを深くします。

 君たちとともに生活したこの三年間、わたしは朝礼やいろいろな集会の時に、あいさつをのことを言い続けました。最後に今日、五反野を巣立つ君たちに、あらためてこの言葉を贈ります。

 それは三つの「あ」。「あいさつ」「ありがとう」、そして「あした」です。

 一つ目の「あいさつ」。笑顔は人を元気にします。笑顔は自分も相手もよい方へ変えます。私は毎朝登校してくるみんなに、「おはようございます」と、笑顔であいさつします。

 「君たちは私にとって、かけがえのないひとりの人だよ」と思っていることを伝えたいからです。君たちも「おはようございます」とあいさつしてくれますね。このふれあいから一日が始まります。

 あいさつするというのは、「あなたを認めているよ」という気持ちを伝えることです。卒業を前にして、君たちの声が一段と大きくなってきたことを感じていました。とてもよいことです。

 これだけは是非覚えておいてください。笑顔であいさつができるだけで、それだけで、これからひろがる君たちの人間関係が、人生が、奇跡に近いほどよくなります。本当です。五十八年間生きてきた校長先生が断言するのだから間違いありません。人間だけが笑顔を持っているのです。いつも笑顔であいさつをしましょう。

 次に「ありがとう」です。人間という字は人の間と書きます。人は人に支えられ、人と人との間で生きているのです。

 家族、友だち、先生、地域のみなさんらに支えられ、お世話になりながら生きているのです。その人たちに感謝の気持ちを持ちましょう。

 誰かに何かをしてもらった時、心から「ありがとう」と言える人になりましょう。そして自分もほかの人々や社会のために役立つ人間になり、「ありがとう」と言ってもらえる人になりましょう。

 三つ目は「あした」です。校門の内側に『夢見るたまご』というモニュメントがありますね。支えている石の台に、「五反野小のみんなの夢よ、殻を破って大空へ羽ばたけ」と刻まれています。

 中学では、さまざまな人との出会いがあり、さまざまな経験をするでしょう。心の底から喜びを感じるときもあるでしょう、つらい思いをすることもあるでしょう。でもその一つ一つが成長の糧なのです。好きなものや興味のわいたものから、自分の夢や夢中になれるものを見つけてほしいと心から思います。

 夢を抱き、そのために何をすべきか理解すれば、意欲がわいてきます。勉強するなら楽しい方がいいに決まっています。前向きに、あしたに向かって生きてほしいのです。

 いろんな困難や苦労に出会っても、今まで負けずに頑張ってきた君たち。今も負けずに頑張っている君たちに心からのエールを送ります。

 わたしは五反野が好きです。頑張る君たち。君たちの事を第一に考えて、お世話し続けてくれたみんなのお家の方。五反野の、地域の皆さん。五反野小学校の先生たち。

 一期一会。ここ五反野にいるからこそ出会えた、そんな人たちがいる五反野が大好きです。

 せせらぎでザリガニがつれる五反野コミセン公園、かつては七十軒の店が軒を連ねたという番神通り商店街。お祭りや豆まきに町中の人が集う、楽しい西ノ宮稲荷神社、各町会の盆踊り、自然が残る荒川土手。

 特に冬の空気が澄んで晴れ渡った朝、荒川の土手に立って仰ぐ真白に雪をかぶった富士の姿が好きです。遠くに凛と立つ霊峰富士を見る。これも五反野の景色なのです。

 五反野はいつまでも、君たちのふるさと、君たちに引き継ぎ、守ってほしいふるさとなのです。

 中学に進学して、道はそれぞれに分かれても、五反野を、五反野小学校を深く心に刻んでおいてください。

 ではいよいよお別れです。健康にはくれぐれも気をつけて、新しい中学校生活に力強い第一歩を刻んでください。

 最後になりましたが、保護者の皆様に、お子様の晴れのご卒業を心からお慶び申し上げるとともに、一緒に地域立の学校を創ろうと、本日までおよせいただいた温かいご理解とご支援に心から感謝して式辞といたします。

                    平成十九年三月二十三日

               足立区立五反野小学校長 三原 徹



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