最新更新日:2013/03/25 | |
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朝会の話〜鬼退治〜
昨日は節分、西之宮稲荷神社で豆まきをしました。私が一番退治したい鬼は「いじめ鬼」「意地悪鬼」です。だれの心にも少しはある「意地悪鬼」を退治したいと思います。意地悪な心はだれの心にもあります。でも、その意地悪鬼を追い出すのも、その人の強い心です。私は、五反野小学校から、いいえ、全世界から「いじめ鬼」「意地悪鬼」を退治したいと思っています。
さて、今日は本を紹介します。題名は「きみはダックス先生がきらいか」です。この本は5年生の子が私に貸してくれました。この本には、題名にあるようにダックス先生という先生が登場します。でも、ここでは、ダックス先生のことではなく、トンちゃんという子のことについて紹介します。 トンちゃんは、生まれつき周りの友達と同じことをするのが苦手な子です。例えば、体育の時間みんながきちんと授業を受けていても、一人だけ砂場で遊んでいたり、みんなが勉強に誘うとトイレに逃げ込んだり、保健室で休んだりしてしまいます。そんなトンちゃんも、4年生の仲間と一緒に音楽会に出ることになります。みんなは一生懸命練習をしますが、トンちゃんはというと、横を向いたり、鼻をほじったりしているのです。全然歌っている様子はありません。そんなトンちゃんをクラスや学年の友達は困った様子で見ていました。ほかの子が一生懸命歌っているのに、トンちゃんだけ勝手な行動をとっているように見えたのです。ところが、ダックス先生は、トンちゃんは、立派に練習に参加しているというのです。なぜなら、みんなと一緒に行動することが苦手なトンちゃんが、30分以上、みんなと同じ場所に立っているからです。砂場で遊んだりトイレに逃げたりせずに、一緒にいるからです。その言葉を聞いて、周りの子どもたちはトンちゃんについて考えるようになります。それまでのトンちゃんへの思いが少しずつ変化してくるのです。 そして、いよいよ、音楽会の日が来ました。みんなの緊張は頂点に達し、トンちゃんはいつもと違う雰囲気に興奮してしまいます。そして、突然、ぎゃーという大声をあげて、本番直前に飛び出していってしまったのです。ダックス先生は猛スピードで追いかけ、探しました。けれども、出番には間に合わなかったのです。さすがのダックス先生もがっくり肩を落としました。その時、一人の子が幕の前に出て観客席に向かって言いました。「わたしたちは、今日までみんなで練習に励んできました。でも、今、わたしたちの大切な仲間が一人いなくなってしまいました。その子が見つかるまで待ってください。」この言葉が終わると、一瞬シーンとした観客席から大きな拍手がわき起こりました。しばらくして、トンちゃんは見つかり、4年生全員がそろって歌うことができたのです。音楽会は大成功に終わりました。 本の紹介を終わります。何か感想があったら聞かせてください。 |
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