5時間目,校長先生が6年生に「自分のことを見つめてみよう」というテーマで道徳の授業をされました。卒業・進学を目前に不安が見える6年生に考えてほしいことがあるようです。校長先生は,星野富弘 詩画集『ありがとう 私のいのち』より「コスモス」「日々草」「秋のあじさい」「むぎのほ」「いのち」「くちなし」を紹介され,子ども一人ひとりに「今,一番心に響く詩はどれですか」と優しく語りかけます。著者は念願の体育教師になって数ヶ月,部活動中の事故で首から下の自由を失いました。大きな夢と期待は悲しみと絶望に変わりました。そんな中,自分にはまだ残されたものがあることに気づき,悲しみは喜びに,絶望は希望に変わっていきます。「ゼロはいくつ足してもゼロだけれど 0.1でも残っていれば いつか一になり,百にだってなれる 数学は嫌いだったけれど この足し算を やって行こう 今の私は0.1」「大丈夫,自信をもって!」校長先生の温かいエールが卒業生一人ひとりに届きますように。