最新更新日:2024/04/19
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1/24 入学説明会 絶対にやっていただきたいこと、やっていただきたくないこと

 「あいさつ、身のまわりの整頓」のような基本的生活習慣は、学校のような集団生活の場においては欠かせないことです。よい習慣を身につけることは、友だちと仲よく過ごし、学校生活を楽しくさせ、確かな学力を身につけさせるためにとても大切なことです。入学までに、よりよい習慣が身につくようご家庭でもご協力をお願いします。(要項より)
 一般的にはこのとおりなのですが、ここまでお話しするとご自分のお子さんをふり帰って、気になることはありませんか。生活面では、行動がおそい、片づけができないなど、学習面では、ひらがなが書けない、数を数えられないなど、人間関係では、わがままである、引っ込み思案であるなど。そして、気になることがあると焦ります。
 今から、入学までに絶対にやっていただきたいことと絶対にやっていただきたくないことを申し上げます。
 まず、絶対にやっていただきたくないことを申し上げます。先ほどのような気になることがあって焦る気持ちはわかります。しかし、その焦りを一気に取りもどそうとしないでください。「速くしないとみんなからおいていかれるよ」「片づけができないと、先生に叱られるよ」と言われて、お子さんが入学する希望が持てるでしょうか。「ピカピカの一年生」という言葉がありますが、心配で「ビクビクの一年生」になってしまいます。ひらがなが読めないお子さんにいきなりひらがなを書く練習をさせることもあります。10までしか数えたことのないお子さんに、いきなりお風呂で100まで数えさせることもあります。これでは、入学して勉強をしようという意欲はわいてきません。勉強はつらいものだ、苦しいものだとし思わないでしょう。「わがままはだめだよ」と言われても何がわがままなのか子どもには「わがまま」という言葉の意味がわかりません。
 このような親の焦った行動は、子どもの順調な成長を乱すものでしかありません。しかも、これは、周りのお子さんや兄や姉、自分が入学するときとの比較でしかありません。同じ年でも、いろいろな性格の子がいます。今その段階にいるのは、その子にとって必要なことなのです。その段階の経験をする必要があるからそこに留まっているのです。そのペースを無視して、一気に進ませようとするのは百害あって一利なしです。それは、その子の発達段階を無視することです。赤ちゃんでいうとお乳から離乳食を飛び越えていきなり普通食を食べさせるようなものです。消化不良を起こすことは目に見えています。言語能力の発達が早い子もいれば、遅い子もいます。しかし、幼児のときに遅いからといって、ずっと一生そうとは限りません。途中から急加速してぐんぐん伸びる子もいるのです。つまり、成長スピードは百人百様なのです。絶対にやっていただきたくないことは「親が焦る」ということです。
 次に入学までに絶対にやっていただきたいことをお話しします。例年、本校の入学式のとき、とくに練習をしていなくても、「ご入学、おめでとうございます」と言うと、新1年生は「ありがとうございます」などと、大きな声であいさつができています。これは、幼稚園や保育園でのご指導のたまものなのだと思います。子どもが大きくなるまでには、家庭の努力はもちろんですが、親戚、幼稚園や保育園の先生、近所の方など周りのいろいろな方々からの指導や支えがあったのです。こうした方々に感謝しながら、新しい品々を揃えたりして、一緒にお子さんの入学式を迎えられるのは、とても幸せなことだと思います。家族が、こういう気持ちで過ごしているのは、お子さんにも必ず伝わるのではないでしょうか。家族が楽しそうだと、お子さんも『小学校に行くのが楽しみだな』と思うはずです。それが一番大切なことかもしれません。不安や心配なことができたらすぐに助けてもらえる家庭を築いていただきたいのです。暖かい家庭で、お子さんの成長を見守り、時には助言し、時には学校に相談し、少しずつ巣立ちをさせてください。「入学を祝う家庭」をぜひ構築してください。

  平成31年1月24日
  瀬戸市立下品野小学校長 浅井 大司

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