最新更新日:2024/04/16
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校訓「正しく 明るく 健やかに」

卒業式 式辞

 本日,卒業式を行いました。式辞の一部を載せたいと思います。

 卒業生の皆さん,私は,皆さんとは,1年間,品野中学校で過ごしてきました。この1年を振り返ったとき,数多くの思い出が胸をよぎります。その中から,特に印象に残っていることについて,二つお話しします。
 一つめは,修学旅行での集合の様子です。修学旅行では,何度も集合と解散を繰り返します。その都度,集合時刻が決められていますが,皆さんは,どの場面でも,全員が集合時刻を守ることができました。これは素晴らしいことです。これまでに何度か,修学旅行の引率をしましたが,このような経験をしたことはありません。
 時間を守ることは,人が気持ちよく社会生活を営む上で,どうしても必要なルールです。ですから,時間を守るのは当たり前のことかも知れませんが,80名以上の人が,常に時間を守る,これは並大抵のことではできません。しかし,卒業生の皆さんは,見事にやってくれました。
 二つめは,体育祭での応援合戦と,文化祭での合唱です。
 応援合戦での,力強く,統率のとれた,一糸乱れぬ動きとかけ声。そこには,勝利を信じて精一杯演技をする,皆さんの,熱い思いがあふれていました。
 また,合唱での,ときにはゆったりと,そしてときには弾むように軽快な,メリハリのよくきいたリズム。頼もしい低音に支えられた,美しいハーモニー。そこには,自分たちで創り上げた合唱への,自信がみなぎっていました。
 応援合戦も合唱も,本番では,ほんの数分間の発表です。しかし,その短い時間からは,本番に至るまでの,準備や練習にかけた,長い時間を感じることができました。
 以前,集会の講話で,「時間そのものを見ることはできないが,時間を感じることはできる」と話しました。応援合戦や合唱では,まさに,本番までに努力した,長い時間を感じることができました。と同時に,その長い時間での,頑張る姿を想像することができました。だからこそ,応援合戦や合唱が,多くの人の胸をふるわせ,感動を与えることができたのだと思っています。
 さて,皆さんは,中学校生活3年間を通して,多くのことを経験し,学んできました。人生の中で,最も多感な,しかも柔軟な発想ができるこの時期の経験や学びは,皆さん一人一人が,確かな人間として形作られていくために,なくてはならないものです。特に,様々な困難や問題を解決した経験は,貴重な財産となっていることでしょう。
 皆さんは,今後も多くの困難や問題に出合います。そんなときは,卒業を間近に控えた皆さんと,私が行った,最初で最後の授業を思い出してください。

 答えは常に一つとは限らない。いくつもある場合がある。また,答えが存在しないこともある。問題を解決するためには,じっくりと考え,ある程度の見通しを持つことも大切だが,とりあえず行動してみる。その結果,道が開けることもある。仲間と相談したり,話し合ったりすることによって,一人では思いつかなかったアイディアが見つかることがある。また,なんといっても,仲間との連帯感を実感できる。

 困難や問題との出合いは,人生そのものかも知れません。しかし,それらを克服し,解決したとき,人として,社会人として,さらに大きく成長した自分を感じることができると思います。そして,充実感とともに,幸せを感じることができるのではないでしょうか。
 卒業生の皆さん,強い心と勇気を持って,困難や問題に立ち向かってください。そして,充実感のあふれる,幸せな人生を歩んでください。
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学校行事
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3/23 修了式
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