最新更新日:2024/03/22
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校訓「正しく 明るく 健やかに」

修了式式辞

 昨日は今年度の修了式を行いました。そこで述べた式辞を載せたいと思います。

 随分暖かくなり,すっかり春めいてきたと思っていたら,今日はぐっと気温が下がり,寒い日になりました。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われます。彼岸とは,春分の日や秋分の日を挟んだ前後3日間の1週間のことですが,夏の暑さも冬の寒さも彼岸までで,これを過ぎると過ごしやすくなる,という意味です。一方,「花冷え」という言葉もあります。桜の咲く季節,ちょうど今頃ですが,一時的に寒くなることを指す言葉です。これら二つの言葉から,日本人の知恵と感性の豊かさを感じますね。
 さて,今日は修了式。3学期の終わりと同時に,今年度それぞれの学年の最後の日でもあります。1年前の自分を思い出してみてください。1年生は,小学校の卒業式を終え,品野中への入学を前に,期待と不安で一杯だったのではないでしょうか。2年生は,品野中学校での生活を1年終え,中学校にも十分に慣れ,いろいろな課題を抱えながらも,中堅として,さあこれから,という気持ちだったのではないでしょうか。そのころの自分と今の自分とを比べ,どんなことが変わりましたか。できるようになったことがたくさんあると思いますし,逆に,できたはずのことができなくなってしまった人もいるでしょう。その内容は人それぞれです。いずれにしても,今の自分があるのは,この1年を通した様々な経験の結果です。
 ところで,「流星ワゴン」という小説を知っていますか? ドラマでも放映され,先日最終回を迎えました。現実に悲観し,人生に絶望し,死んでもいいと思っていたところに,突然ワゴン車が現れます。このワゴン車に乗って過去に戻り,必死になって現実を変えようとする男の物語です。しかしどんなに頑張っても現実を変えることはできません。登場人物の一人が言います。「現実は変わらなかった。しかし,あなた自身は大きく変わった。過去に戻って現実を必死になって変えようとすることによって,あなたは変わった」。 そして,大きく変わった男は,現代に戻り,悲惨な現実を少しでもいい方向に変えるべく新たな生活を始めます。
 この話にあるように,現実は変えられません。しかし,今後は変えることができます。今後の自分を変えることはできます。変えるのは皆さん一人一人です。この1年の経験で得た能力や考え方,意欲などが,皆さんを良い方向へと変えます。そして,より良く変えようとする気持ちがその原動力となります。
 さあ,4月からは新しい仲間が品野中にやってきます。学年もそれぞれ上がります。新学期を迎えるための心の準備をしましょう。気持ちを高めましょう。
 次に皆さんと会うのは始業式です。全員が元気に当日を迎えられるよう,心より願っています。
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学校行事
4/1 学年末休業日 6日まで
4/6 入学式準備 新3年8時45分登校
瀬戸市立品野中学校
〒480-1203
愛知県瀬戸市広之田町2-5
TEL:0561-41-0019
(番号表示でおかけください)
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