最新更新日:2024/04/24
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校訓「正しく 明るく 健やかに」

卒業式式辞

 先週の金曜日,お忙しい中を多くの来賓の方々,保護者の皆様にお越しいただき,卒業式を行うことができました。厳粛な中にも心温まる,思い出に残る素敵な卒業式でした。
 少し遅くなりましたが,ここで述べた式辞を載せたいと思います。

 卒業生の皆さん。皆さんについて語るとき,強く思い浮かぶのが,昨年度2年生のときに行ったリボンプロジェクトです。これは,品野の地域で実施した職場体験で,改めて気づいたり知ったりした品野のよさを,地域内外の人たちに伝えようという,これまでにはなかった取り組みです。道の駅瀬戸しなのを拠点に,お世話になった事業所や店を,ウォークラリーという形で参加者に回ってもらうもので,クイズを出したり事業所や店の紹介ポスターを掲示したり,また,品物の販売や体験コーナーでの手伝いもしました。実施に当たっては,地域の方々にご支援をいただきながら,具体的な内容を自分たちで考え,チラシやスタンプなども自分たちで作り,準備を進めました。このときの皆さんの豊かな発想と力強さには,目を見張るものがあり,さすが品中生だと,誇らしく思いました。
 さて,先日,全校生徒による道徳の授業を体育館で行いました。テーマは「10年後に残したい品野中の伝統」について。各学年が2名ずつ集まり,6名ほどの班をつくり,残したい伝統について一つに絞りましたが,あいさつや掃除,応援合戦,合唱など,残したい伝統がたくさんあり,一つに絞ることはなかなか難しかったようです。しかし,皆さんのリーダーシップのもと,この話し合いを通して,みんなで品野中の伝統について,改めて考えることができました。
 卒業生の皆さんは,先輩から受け継いだ伝統を,普段の学校生活の中で,あるいは行事に取り組む中で,自らの姿を示すことによって,1・2年生に伝えてくれました。この姿勢こそが品野中の文化であり,この文化があるからこそ,伝統を脈々と受け継ぐことができるのです。
 卒業生の皆さん,皆さんは時間というものについて考えたことはありますか? 今も刻々と流れているこの時間についてです。
 皆さんはこの世に生を受け,15年という長い時間の中で,ご家族からの愛情に支えられながら,多くのことを経験し,様々なことを感じ,学んできました。そして,立派に成長した皆さん一人一人がここにいます。
 時間には形がありません。見ることもできません。しかし,15年という時間は,とても大切でかけがえのないものであったと感じることができます。それは,この15年という時間があったからこそ,今の皆さんがここにいるからです。
 さあ,今から新しい時間が始まります。この長い時間を,皆さんはどのように使っていくのでしょうか。これまでに使った時間を変えることはできません。しかし,これからはどのように使うこともできます。1日24時間は,誰にも平等に与えられていますが,使い方は皆さん一人一人次第です。時間をどのように使うのか,とは,言い換えれば,自分の命をどのように使うのか,ということです。よりよい自分をイメージし,それに近づくべく努力すること。これが日々充実した人生につながります。
 皆さんの健闘を祈ります。
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