最新更新日:2024/04/24
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校訓「正しく 明るく 健やかに」

心の一時避難場所

 今日の集会では,ある会社の社長さんが北野たけしさんにインタビューしたときの内容について話をしました。

 昨日一昨日とせともの祭でした。美術窯業部やA組の人たちは,廉売市で一生懸命販売活動をしました。皆さんの中には,家族や友達と出かけた人もいるでしょうし,お祭りには行かず,部活動を頑張った人もいるでしょう。それぞれどのような休日を過ごしたのでしょうか。今日は月曜日。新しい週の始まりです。
 さて,皆さんは,北野たけしという人を知っていると思います。映画監督であり俳優であり,テレビ番組のコメンテーターとしても活躍しています。彼は,今から40年ほど前,ツービートというコンビ名で漫才師として登場しました。「赤信号,みんなで渡れば怖くない」という有名な言葉は彼らの漫才のネタです。(集会でこの言葉について聞いたところ,ほとんどの生徒は知らなかったようで,世代の違いを感じてしまいました)。これは,ルールを無視することを勧めているわけではなく,みんなでやれば気持ちが大きくなってしまうという,集団心理について言っているのだと思います。そんな彼に,ある会社の社長さんがインタビューした記事を読んだことがあります。
 社長さんはたけしさんに「現在と違う仕事をするとしたら,何を望みますか?」と聞きました。たけしさんは「プロ野球選手。しかもジャイアンツの4番で,デビューしてすぐに三冠王やMVPを何年も連続して取る,そんな選手を神様にお願いしたい」「でも,それではファンも自分も飽きてしまうから,スランプも経験し,こいつはもうダメだと世間から思われる頃に,復活して活躍する。こんなドラマチックな人生の演出も神様にお願いしたい」 こんなふうに答えました。そして「でも,それって,普通だよね。普通の選手だよね。神様にお願いしていない状態と同じだよね」と続けました。
 この社長さんは,会社の経営が苦しくなったときなど,このインタビューを思い出すそうです。そして,人間は100%の満足には絶対飽きが来ると思うし,自分は間違いなくそう言えると言っています。ですから,確かに自分も山あり谷ありの演出を望むかもしれないが,それは結局,今の人生そのものでしかない,ということです。
 私は,生徒の皆さんには,夢や目標を持ち,その実現を目指して日々努力を続けて欲しいと思っています。この努力が毎日をハリのあるものにし,それが皆さんを成長させてくれます。ですから,夢や目標をあきらめて欲しくないのです。しかし,現実はそうそう甘いものではありません。苦しくて投げ出したくなることもきっとあります。そんなとき,たけしさんのインタビューを思い出し,ちょっとした心の一時避難場所にして欲しいのです。そして,改めて気を入れ直し,夢や目標に向かって欲しいと思います。
 でも,ちょっと考えてみると,そんなことの繰り返しこそが人生そのものであり,普通のことなんですね。
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