最新更新日:2024/04/24
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校訓「正しく 明るく 健やかに」

行動が変わる

 今日の集会では,私がお彼岸に墓参りに行ったときのこととリフレーミングについての話をしました。

 一昨日の土曜日は秋分の日でした。秋のお彼岸の中日(ちゅうにち)でもあります。中日とは真ん中の日という意味で,お彼岸は中日の前後3日間と合わせて七日間です。お彼岸には,古くから墓参りをするという習慣があります。私も行ってきましたが,そのときに思ったことを二つ。
 さすがにお彼岸の中日ということで,多くの人が墓参りに訪れていました。すれ違うときには,どちらからともなく「こんにちは」とあいさつを交わしました。でも,中にはあいさつをしても「え?」という感じで返してくれないこともありました。改めて思ったのですが,全く見ず知らずの人でも,あいさつを交わすことによって何となく心が通じたようで,とてもうれしい気持ちになりますね。
 お墓によっては雑草がボウボウに生え,草むらの中に建っているかのようなお墓もあります。何らかの理由でそのお家が絶えてしまったのか,あるいは絶えてはいないものの,事情があって墓参りに来られないのかも知れません。ですから,これはけしからん,などとは思いませんが,なんとなくご先祖様が気の毒なような気がしました。
 さて,皆さんの前にコップがあり,水が半分入っているところをイメージしてみてください。これを見て「もう半分しかない」と思うか,「まだ半分もある」と思うか,どちらでしょう。
 保健室の壁に,「リフレーミング」について掲示されています。そこには,「リフレーミングとは『フレーム』をかえて見ることです」とあります。「フレーム」は,枠とか型といった意味です。「リ」は言葉に付けることで「変える」といった意味になります。「リホーム」などはその例ですね。コップに入った半分の水も,見方を変えたり状況によったりで随分違ってとらえられます。例えば砂漠の中でそのコップを見れば,「半分しかない」となるでしょうが,薬を飲む場面では「半分もある」となります。
 保健室の掲示では,人の性格について,短所と思われてもそれは短所とは限らない例がいくつか示されています。「頑固」という性格も,「一貫性がある」「意志の強い」「信念がある」という見方をすれば,長所となります。「臆病」についても,「慎重」「用心深い」「きちんとしている」と考えることができます。
 皆さんも,これから先,失敗したり苦しい場面に出合ったりすると思います。そして,落ち込んだり悲観したりすることもあるでしょう。失敗したことや場面は事実として変えることはできません。しかし,見方を変えることはできます。例えば,英語検定の合格を目指し,学校の宿題もこなしながら何日も一生懸命勉強したにもかかわらず合格できなかったようなとき,深く落ち込んだり自信を失ったりする人も多いでしょう。でも,そんなときこそ「こんなにも頑張れた」「今回勉強したことは無駄ではなく,次回に生かせる」「挫折を経験したことは自分にとっては大切な経験だ」といったように見方を変えることによって気持ちが楽になるでしょうし,さらに次への一歩を踏み出せるきっかけともなります。
 一つの事実に対してどのようにとらえるのか,どのように考えるのかによってその後の行動が違ってきます。事実が変えられないとしたら,その事実に対するとらえ方を変えてみましょう。
 また,自分や友達の性格も,短所と思っていたことが見方を変えれば長所となるのです。そうすることによって,自分や友達に対する見方まで変わり,よりよく付き合うことができます。
 「リフレーミング」をいつも心がけたいですね。
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