今日は平成29年度の修了式を行いました。そこで述べた式辞を載せたいと思います。

　たった今，１・２年生全員に，代表の人を通して修了証を渡しました。修了証とは，それぞれの学年で，やるべきことを全て行い，修了したことを証明するものです。ですから，品野中の１・２年生全員が，それぞれの学年を無事に終え，４月からは２・３年生に進級できる，ということの証明でもあります。このことをきちんと受け止めて欲しいと思います。
　先日の卒業生を送る会のあいさつで，私は「有終の美を飾る」という言葉を使いました。「有終の美を飾る」とは，やるべきことをきちんとやり通し，最後を立派に仕上げ，結果を残す，という意味です。中学生の皆さんにとって，やるべきことの一つは勉強です。さらに，普段のきちんとした生活も，やるべきことの一つです。皆さんは有終の美を飾ることができたでしょうか。
　先ほど，全員に修了証を渡し，それぞれの学年でやるべきことが全て修了したと言いました。しかし，これは，全員がきちんと身につけたということではありません。どれぐらいの成果があったのか，結果を残すことができたのか，それは個人差がありますから，やはり人それぞれだと思います。ここで大切なことは，他の人と比べるのではなく，以前の自分と比べるということです。以前できなかったことがどれぐらいできるようになったのか。あるいは，できていたことができないようになっていないか。こういう観点で振り返り，自分自身を評価してください。そのときに大いに参考にすべきものが，この後渡される通知表です。これをじっくり見てしっかりと受け止め，反省すべき点は反省し，次に生かして欲しいと思います。
　さあ，明日から春休み。新しい学年を迎える準備の期間でもあります。力強く第一歩を踏み出すために，具体的な目標を定め，気持ちを高めてください。
　次に皆さんがこの場に集まるのは，４月５日の始業式です。全員が元気にその日を迎えることができることを心から願っています。