最新更新日:2024/04/16
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校訓「正しく 明るく 健やかに」

大人と子どもの違い

 今日の集会では,大人と子どもの違いについて話をしました。

 先週は,インフルエンザによる学級閉鎖や職場体験,名古屋班別学習などで全校生徒がそろうことがほとんどなく,何となく寂しい感じがしました。今日はそういったことはなく,やはり全校がそろうということはうれしいものです。
 インフルエンザが随分拡がっていましたので,職場体験を行うことによって受け入れてくださる方に大きなご迷惑をおかけするのではないかと心配していました。学年の先生たちが状況を説明し,受け入れの可否を確認しました。断られても仕方がないと思っていました。もちろん,やむを得ず受け入れることができないところもありましたが,ほとんどが受け入れてくださいました。品中生だからということで,随分無理をお願いしたのかも知れません。改めて,品中生は地域の方に支えられているのだと思うと同時に感謝の気持ちで一杯です。
 さて,今年の正月も私は親戚の子どもにお年玉をあげました。そのとき「どうして大人はもらえないの?」と聞かれましたので,逆に「どうしてだと思う?」と聞いてみました。「大人はお金を稼ぐから」と返答されました。「そうだね。あなたもたくさん勉強してお年玉があげられるようになるといいね」と言ったところ,「お年玉がもらえるから子どものままがいい」と言われました。普通に考えれば,あげるよりももらえた方がいいに決まっています。
 ところで生徒の皆さんは,大人と子どもの違いを考えたことはあるでしょうか。実は,大人と子どもの大きな違いは,おもに大人は与える側にいて,子どもは与えられる側にいる,ということ。大人は与えることに価値を見出しているのです。例えばお年玉を子どもにあげることで,子どもの喜ぶ姿を見たり,これで何か役に立つ物を買ってもらえると思ったりするのです。与えるものは,お金だけではありません。思いやりや優しさだったり,希望であったり,あるいは労働であったりします。職場体験でも,受け入れてくださった方は,場所や体験を与えてくださっているのです。そして,品中生が体験を通して何かを感じ,学んでくれることに価値を見出してくれているのです。
 赤ちゃんは自分では何もできません。何もできないところからスタートします。大人はその逆ということです。いくら年齢を重ねても,常に与えられることばかりを考え,与えようとしない人は大人とは言えません。
 生徒の皆さんは,今,大人になる勉強をしています。自分が大人になれたかどうかを判断する基準の一つが,与えられることばかり考えるのではなく,与えることも考えているかどうかです。人には個人差がありますから,その時期は人それぞれです。自分が大人になったかどうか,大人に近づいたかどうか,時々自分を振り返ってみてはどうでしょうか。

3学期始業式式辞

 今日は3学期の始業式を行いました。そこで述べた式辞の内容を載せたいと思います。

 いよいよ平成30年が始まり,今日から3学期。今年度最後の学期のスタートです。新しい学年や新しい生活に向けて,気持ちを新たにする学期です。そのためには何をすべきか,今学期の目標を明確に,しかも具体的に持って欲しいと思っています。
 さて,皆さんは漫画家の手塚治虫さんを知っていますね。「ブラックジャック」や,日本初のテレビアニメ,「鉄腕アトム」を作った人です。彼は60歳で亡くなりましたが,亡くなる直前,入院中のベッドでも漫画を描いていたそうです。このことを聞いて,皆さんは,すごい,と思うと思います。私も思いました。しかし,すごいことではあると同時に,すごくないとも言えます。
 世の中で大きく成功した人の努力は相当なもので,その仕事ぶりや生活態度を知ると,自分にはとても真似ができないと思います。手塚さんもかなりの努力家だったのだと想像できますが,そうではない面もあるのではないでしょうか。つまり,亡くなる直前のベッドで,「努力しよう」とか「嫌なことを我慢して頑張ろう」とか思うでしょうか。それでも漫画を描くということは,漫画を描きたかったから,漫画を描くことが好きだったから,ではないでしょうか。このように,「やりたいからやる」ことって,すごいことなんでしょうか。むしろ普通のことのような気がします。
 私たちは,心の底ではやりたくないと思っていても,嫌いなことでも無理矢理やろうとします。努力しなくては,我慢して頑張らねば,と思い,努力すること自体を目的のようにして頑張ります。本音の部分ではやりたくないことですので,これはなかなか続きません。もちろん,努力することや嫌なことでも頑張ることは大切であり,必要です。このことが人を成長させるのですから。
 ではどうしたらいいのか。毎日寝る前に,その日1日で,自分が頑張ったことを「きょうは○○を頑張った。よくやった」と,自分で自分をほめるのです。だれでも1日のうちに一つぐらいは頑張ったことはあるものです。どんな些細なことでもいいのです。ダメだったことを思い出して悔いるのではなく,とにかく自分が頑張ったことをほめ,努力すること,頑張ることは楽しいことなのだ,と自分に教えてあげるのです。そうすることで,努力や頑張りが楽しく,好きになってきます。好きなことなら長続きしますよね。是非やってみてください。
 この冬休み,大きな病気やトラブルなどは聞いていません。皆さんが元気に今日を迎えることができたことを心から喜ぶと共に感謝し,式辞といたします。
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