最新更新日:2024/04/24
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校訓「正しく 明るく 健やかに」

体育祭を終えて

 今日の集会では,先週土曜日に行われた体育祭について話をしました。

 先週の土曜日,体育祭が行われました。閉祭式が始まる頃から雨が降り始めましたが,何とか全ての予定を終了することができました。体育祭を終えて,生徒の皆さんはどのような感想を持ったでしょうか。
 私は,品野中のいいところが一杯詰まった,とても素敵な体育祭だったと思っています。演技や競技に打ち込む真剣な態度や一生懸命な様子,そして笑顔,力一杯の声援。自分たちのカラーだけでなく,他のカラーの人たちにも声援が送られていました。例えば,全員全脚で思うようになかなか足が進まず苦労しているときに,他のカラーの人たちから「がんばれ〜」と声がかかり,とても暖かい空気に包まれました。
 土曜日の夕方,私が帰宅する途中,とてもきれいな夕焼けを見ることができました。空一面に雲が広がっていましたが,西の方角の一部がぽっかりと開け,そこだけ特別な何かのように明るい薄青色の空が見えました。そしてその上にはうろこ雲が屋根のように覆い被さり,下から夕日が照りつけ,それは見事なあかね色に染まっていました。そんな情景とその日の体育祭とを重ねあわせ,いい一日だったとしみじみしたことを憶えています。
 さて,総合優勝は黄組でした。努力の成果が表れ,結果を残すことができました。黄組の皆さん,おめでとう。でも,残念ながら結果を残せなかった他のカラーの人たちがダメだったかというと,決してそうではありません。優勝を目指してみんなで力を合わせ,頑張ったことには変わりありません。その頑張りに対して,心からの拍手を送りたいと思います。
 思えば品野中の体育祭は,大縄や全員全脚など,練習が大きくものを言う種目がたくさんあります。今年は例年以上に天候不順な日が多く,練習時間や場所が限定され,苦労も多かったと思います。そんな中でそれぞれが工夫をし,よく頑張ったことが,本番の姿から感じられました。
 夏休みから3年生が中心となって準備を進めてきた応援合戦も,黄組が勝利を収めました。毎年私も審査をしますが,今年も甲乙付けがたく非常に悩みました。実は私が投票したのは黄組ではなく,他のカラーでした。そんなところからも実力が伯仲していたことが伺えます。
 団長を中心に,3年生がとてもたくましく,頼もしく感じました。団長の思いのこもった選手宣誓や応援合戦前のあいさつも,聞く者に気持ちの伝わる素晴らしいものでした。たぶん,応援合戦の練習を始めた頃は,3年生もそれほど自信たっぷりではなかったのではないかと想像します。1・2年生に教えながら自分たちもさらに考え,そしてまた教える。そんな繰り返しの中で自信を深め,たくましく,頼もしく成長していったのではないか,そんなことを思いました。
 3年生の姿を1・2年生は見ていたはずです。そして,感じるものがあったはずです。今の3年生も昨年の3年生を見て,感じて今年があります。これが品野中の伝統であり,伝統の強みでもあります。これが今後も継続し,さらにパワーアップしていくことを期待しています。

意気に感じる

 少し遅くなりましたが,12日(月)の講話で話した内容を載せたいと思います。

 まだまだ暑い日が続きますが,「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように,秋分の日辺りになると気温も下がり,随分秋めいてくると思います。もうしばらくの辛抱ですね。
 この土日は「せともの祭」がありました。私も子どもの頃はせともの祭が楽しみで仕方がなく,その日が来るのを指折り数えて待っていたことを憶えています。
 品野中では,皆さんもよく知っているように,校内で作った瀬戸物を廉売市で販売しています。販売している物は,A組や美術窯業部,PTAの人たちが一生懸命作った作品です。ここでの売り上げは,次年度の作品作りのための粘土や釉薬,燃料代などに充てられます。また,本校の生徒が部活動で使う,ユニフォームやボール代などにも遣わせてもらっています。
 廉売市での二日間,私も販売に参加しました。A組や美術窯業部の人たちが一生懸命に作品を販売していました。自分たちの作品を買っていただけたときのうれしそうな表情が印象に残っています。
 また,毎年思うことですが,PTAの皆さんの一生懸命な姿やチームワークのよさにはいつも感心させられます。これは,せともの祭の二日間だけではありません。作品ができ上がり,店頭に並ぶまでの4か月という長い期間にわたって感じられます。忙しい仕事の合間を縫って時間を見つけ,あるいはプライベートな時間を割いて,活動に参加していただいています。もちろん,報酬はありません。完全なボランティアです。PTAの役についた,ということもあるでしょうが,一生懸命な姿からは,それ以上のものを感じるのです。
 さて,「意気に感じる」という言葉があります。これは,人が金銭や名誉のためではなく一生懸命やっている姿から何かを感じ,自分も突き動かされるように一生懸命になろうとするという意味です。PTAの皆さんの様子から,この言葉が浮かびました。
 「意気に感じる」。この言葉は最近あまり聞かれなくなっているように思います。自分の得にならないから,自分の仕事じゃないからやらない,一生懸命にならなくてもいい。こんな風潮が広がっているのでしょうか。もしそうだとしたらとても寂しいことです。「意気に感じる」とは,義務や権利を超えたところにある人の気持ち,心意気,といったものが根底にあるように思います。ギブアンドギブの精神にもつながりますね。
 生徒や職員の誰もが周りの人たちを意気に感じさせ,そして,意気に感じながら態度や行動に現す。こんな学校だと,品野中はもっと素敵になると思います。

始業式 式辞

 今日は2学期の始業式を行いましたので,そこで述べた式辞の内容を載せたいと思います。なお,瀬戸市では,「交通事故多発非常事態宣言」の発令期間が延長されました。そのことにも触れ,交通事故に気をつけるように呼びかけました。

 長かった夏休みが終わり,今日からいよいよ2学期の始まりです。出校日に「過去は変えられない。変えられるのは今と未来だけ」という話をし,夏休みのそれまでの生活の自己評価が低かった人の奮起を促しました。きちんとした生活を送って夏休みを締めくくり,2学期に向けて意欲を高めることはできましたか?
 さて,私が夏休みに,ふとしたことがきっかけで考えたことを紹介します。
 皆さんは,障害を持たれた方専用の駐車場があることは知っていますか? 正式には「障害者等用駐車場」と言うそうです。こういった駐車場は,車いすで乗り降りするときに,ドアが一杯に開けられ,できるだけスムースに乗り降りできるよう,隣とのスペースが広く取られています。また,施設までの距離が近く,車いすのマークが描いてあります。
 私は時々多治見の体育館に行くことがありますが,ここにもそういった駐車場があります。自分の見た限りでは,この駐車場はいつも空いています。他の駐車場がどれだけ混雑し,駐車に困るような場合でも,いつも空いています。この状況を見て「みんなマナーがいいな」といつも感心していました。
 夏休みのある日,高速道路のサービスエリアに立ち寄ったとき,そこにも専用駐車場がありました。ここは既に満車で,空きがありません。止まっている車を見てみると,障害を持たれた方が乗っていることを示すステッカーが貼ってありません。そこで乗り降りしている人をたまたま見かけたのですが,車いすを使っている様子もありません。こういったことは,結構見かけます。
 以前,千葉県で障害者等用駐車場の使用状況を調査したそうです。その結果,合計利用台数1528台のうち「適正利用」と確認されたのはわずか約18.3%の279台でした。残りの81.7%は不適切な利用,つまり障害を持たれていない方の利用だったということです。
 皆さんは,このことからどのようなことを感じますか?
 世間一般ではどのようにとらえられているのかを,ネットで調べてみました。やはり,障害を持たれていない方の利用については,「非常識」「マナー違反」という意見が多く見られました。しかし,少数派ではありますが,「使用しないのに空けておく必要はない」という意見もありました。
 ここで大切なことは,一つの事柄に対して,自分が考える以外にもいろいろな考えがあるということ。そして,異なった考えを聞いてから改めて考えてみるということ。その結果,自分の考えが変わるかも知れないし,変わらないかも知れない。いずれにしても,初めの考えとは深まりや広がりが違います。これが成長ということです。        
 2学期は大きな行事があります。普段の授業はもちろんのこと,行事の準備や練習を通して様々な考えに触れ,改めて自分の考えを見直し,大きく成長して欲しいと思っています。これが「学び合い」です。品野中には,皆さん自身が成長するための種が,そこら中に落ちています。これらを活かし,皆さん一人一人が成長することを願っています。
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