最新更新日:2024/04/24
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校訓「正しく 明るく 健やかに」

伝統を受け継ぐ,という伝統

 今日は,3年生が卒業して初めての集会を行いました。3年生から受け継いだ品野中の伝統を,今度は1・2年生が伝えていこう,と呼びかけました。

 先週の金曜日に卒業式を行いました。厳粛な中にも心温まる素敵な式でした。ご来賓の皆様も「いい卒業式でしたね」とほめてくださいました。卒業生はもちろんですが,1・2年生の皆さんの,式典にふさわしい立派な態度が,また,一生懸命で美しい歌声が式を盛り上げました。皆さんは,卒業式に向けて,会場や受付などの準備や掃除を一生懸命取り組んでくれました。卒業式が立派にできたのは,こうした皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。
 私は毎日校門付近に立って,登校してくる皆さんとあいさつを交わしています。既に気づいている人がいるかも知れませんが,私から皆さんにあいさつをすることは,全くと言っていいほどありません。それは,皆さんからあいさつをしてくれるからです。しかし,新1年生は,4月に入学してきた頃,全員が自分からあいさつをしていたというわけではありません。黙って通り過ぎる人も多くいました。こんなときも私からあいさつをすることなく,また「あいさつしましょう」と言うこともありません。でも,4月も半ばを過ぎ,5月辺りになると,新1年生もほぼ全員が自分からあいさつをしてくれるようになります。これは,新1年生が,一緒に登校してくる上級生の,自分からあいさつをする姿を見てまねをするからです。このことは毎年繰り返されます。ですから,今の2年生も新1年生のときは同じ状況でしたが,今ではすっかり自分からあいさつをしてくれます。人に言われたから行うのではなく,いいと思ったことは自分から進んで行う。これが大切です。品野中では,あいさつに限らず,上級生のよい姿から下級生がそれを受け継ぐということが自然に行われています。私はこのことを「品野中の文化である」と卒業式の式辞で述べました。また,卒業生は「伝統を受け継ぐ,という伝統」と語りました。いずれにしても,上級生のよい姿から下級生がそれを受け継ぐという姿勢がある限り,品野中は素晴らしい学校であり続けると思っています。
 今日から2年生が最上級生です。1年生は4月に新1年生を迎え,先輩となります。卒業した3年生から受け継いだよい伝統を,皆さんが姿で示し,伝えていって欲しいと思います。さらに,伝えるべき伝統の質を高めるとともに,品野中の新たな伝統も築いていってくれれば,と思っています。皆さんならきっとできる。そんな期待を持っています。

卒業式式辞

 先週の金曜日,お忙しい中を多くの来賓の方々,保護者の皆様にお越しいただき,卒業式を行うことができました。厳粛な中にも心温まる,思い出に残る素敵な卒業式でした。
 少し遅くなりましたが,ここで述べた式辞を載せたいと思います。

 卒業生の皆さん。皆さんについて語るとき,強く思い浮かぶのが,昨年度2年生のときに行ったリボンプロジェクトです。これは,品野の地域で実施した職場体験で,改めて気づいたり知ったりした品野のよさを,地域内外の人たちに伝えようという,これまでにはなかった取り組みです。道の駅瀬戸しなのを拠点に,お世話になった事業所や店を,ウォークラリーという形で参加者に回ってもらうもので,クイズを出したり事業所や店の紹介ポスターを掲示したり,また,品物の販売や体験コーナーでの手伝いもしました。実施に当たっては,地域の方々にご支援をいただきながら,具体的な内容を自分たちで考え,チラシやスタンプなども自分たちで作り,準備を進めました。このときの皆さんの豊かな発想と力強さには,目を見張るものがあり,さすが品中生だと,誇らしく思いました。
 さて,先日,全校生徒による道徳の授業を体育館で行いました。テーマは「10年後に残したい品野中の伝統」について。各学年が2名ずつ集まり,6名ほどの班をつくり,残したい伝統について一つに絞りましたが,あいさつや掃除,応援合戦,合唱など,残したい伝統がたくさんあり,一つに絞ることはなかなか難しかったようです。しかし,皆さんのリーダーシップのもと,この話し合いを通して,みんなで品野中の伝統について,改めて考えることができました。
 卒業生の皆さんは,先輩から受け継いだ伝統を,普段の学校生活の中で,あるいは行事に取り組む中で,自らの姿を示すことによって,1・2年生に伝えてくれました。この姿勢こそが品野中の文化であり,この文化があるからこそ,伝統を脈々と受け継ぐことができるのです。
 卒業生の皆さん,皆さんは時間というものについて考えたことはありますか? 今も刻々と流れているこの時間についてです。
 皆さんはこの世に生を受け,15年という長い時間の中で,ご家族からの愛情に支えられながら,多くのことを経験し,様々なことを感じ,学んできました。そして,立派に成長した皆さん一人一人がここにいます。
 時間には形がありません。見ることもできません。しかし,15年という時間は,とても大切でかけがえのないものであったと感じることができます。それは,この15年という時間があったからこそ,今の皆さんがここにいるからです。
 さあ,今から新しい時間が始まります。この長い時間を,皆さんはどのように使っていくのでしょうか。これまでに使った時間を変えることはできません。しかし,これからはどのように使うこともできます。1日24時間は,誰にも平等に与えられていますが,使い方は皆さん一人一人次第です。時間をどのように使うのか,とは,言い換えれば,自分の命をどのように使うのか,ということです。よりよい自分をイメージし,それに近づくべく努力すること。これが日々充実した人生につながります。
 皆さんの健闘を祈ります。
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