最新更新日:2024/03/19
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光陵中学校の校訓は、「アンビシャス(夢)」「プライド(誇り)」「フレンドシップ(友愛)」

カウンセラーの窓(3月)

 もし誰かにあなたはどういう人ですかと聞かれたらどう答えますか?意外と答えに困るのではないでしょうか。
実際私達は日頃特に深く考えることもなく,ある程度まとまった自分というイメージを持って過ごしています。でも改めて自分を観察してみると意外な発見があるものです。
 例えば普段は意識していないと思いますが,誰でも相手や状況によっていろいろな自分を使い分けています。スイスの精神科医のユングはこれをペルソナ(仮面)と呼びました。ペルソナはスムーズな社会生活を送るために必要不可欠なものです。
 身近な例としては目上の人に対しては丁寧に,友達とはフランクにというように違う態度で接していると思います。そうやって柔軟に自分を変えることで,様々な人となるべくぶつからずにやっていこうとする訳です。それがうまくできないと場にそぐわない言動で相手の気分を害してしまったりというトラブルを招きます。
 ではペルソナをうまく使いこなせさえすれば問題なく楽しく毎日を過ごせるのでしょうか?そう言い切ることはできないと思います。それは行き過ぎるとペルソナ=自分となってしまい,元々の自分と切り離されてしまうからです。つまり人から見られる自分を意識しすぎて,自分の本当の気持ちがわからなくなってしまうのです。自分が何が好きか何がしたいかわからないというのは寂しいし,つまらない気がします。
 相手に合わせるところと自分を大事にするところとの自分なりのバランスを見つけていくことが大切なんだと思いますが,結局それは日々の人との関わりの中で体感しながら身につけていくものなのでしょうね。(光陵中スクールカウンセラー)

カウンセラーの窓(2月)

 皆さん,お元気ですか。この頃は一段と寒さが厳しく感じられますね。そんな日が続くと暖かい部屋で過ごすことが自然と多くなりそうです。でも暖かい部屋で,冬が終わったら美しい景色を観に出かけようかと想像をふくらますのもいいものです。
 皆さんは旅行に行くのが好きですか?ワクワクした気持ちで旅行の支度をしたり,出発の前日になかなか寝付けなかったりという経験を持つ人もいるのではないでしょうか?
 なぜ旅行は人の気持ちを浮き浮きさせるのでしょうか?それは旅先では決まりきった日常にはない新鮮なものや人,体験に出会えるからかもしれません。そういう新しい経験が驚きと感動を与えてくれることを期待する気持ちがあるのでしょう。もちろん旅先で思いもよらないトラブルに巻き込まれることもあるかもしれませんが,それでも旅への憧れは誰の心の中にもあるものではないかと思います。
 思えば,新しい世界に飛び込むというのも旅にたとえられるかもしれません。よく卒業や就職,進学なども新しい門出とか旅立ちと表現しますね。これまで出会ったことのないタイプの人や新しい価値観に戸惑いや不安を感じることもあると思いますが,そういうものを取捨選択して自分なりに取り入れていくことで,より豊かな充実した日々を送れるようになるのではないかと思います。
 またそのような大きな変化はなくても,ずっと興味を持っていて自信がなくてなかなか踏み出せなかったことにチャレンジすることでも,新しい世界やドキドキに出会えると思いますよ。

カウンセラーの窓(1月)

 皆さんこんにちは!皆さんはどんなお正月を過ごしましたか?
 最近はお店も早くから開いていたり,お飾りやおせちなども省略したり簡素になったりして,お正月の雰囲気を感じさせる機会も少ないせいか,私達も昔のように気持ちを新たに新年を迎えるという気持ちも薄れてきているような気がします。それで何か不都合がある訳ではないのですが,そういう節目を意識することにはそれなりの良さがあるのではないかと思うのです。
 何か難しい問題を抱え悩んでいる時というのは,この先ずっとその問題が解決しないのではないかと思いがちではないかと思います。特に長い間解決できないでいるとどうしても悲観的になってしまいます。そういうときに立ち止まって,いったん肩の荷を下ろし,振り返ってみることで,新しい見方ができたり,少し元気が取り戻せたりすることがあるのではないでしょうか?そういう機会として新年の節目を利用することができると思います。
 実際昔の人は新年を迎えると同時に去年のことはリセットするという習慣を持っていたようです。そうやって過去のことを持ち越さないようにすることで巧みに心の重荷を軽くするということをしていたのではないかと思います。それで問題を全て投げ出してしまうのも問題ですが,いったん手放してみるというのも必要なことではないかと思います。

サポートセンターより(11月SC予定)

【11月スクールカウンセラー来校日と相談時間】
1日(月)1:35〜2:20,2:30〜3:15,3:30〜4:20
5日(金)1:35〜2:20,2:30〜3:15,3:30〜4:20
8日(月)1:55〜2:45,2:55〜3:45,4:00〜4:30
12日(金)1:55〜2:45,2:55〜3:45,4:00〜4:30
15日(月)1:55〜2:45,2:55〜3:45,4:00〜4:30
19日(金)1:35〜2:20,2:30〜3:15,3:30〜4:20
22日(月)1:35〜2:20,2:30〜3:15,3:30〜4:20
26日(金)1:35〜2:20,2:30〜3:15,3:30〜4:20
29日(月)1:35〜2:20,2:30〜3:15,3:30〜4:20

【利用方法】
(1)生徒の皆さんは,サポートセンターの入り口の左側にあるカウンセリング予約申込票に記入して,サポートセンター担当の先生に提出して下さい。
(2)保護者の方は,電話(21−4660)かメール(y.kouryo@city.seto.aichi.jp)でサポートセンター担当者まで連絡をください。
(3)サポートセンター担当者から,スクールカウンセラーや相談したい先生に伝え,日時を決めます。
(4)サポートセンター担当者から,相談を申し込んだ人に,決定した相談日時を伝えます。

【スクールカウンセラーの在校時間】
平成22年度は,原則として毎週月曜日と金曜日の午後に来校する予定です。


カウンセラーの窓(11月)

 少しずつ日も短くなってきて,身近にも秋らしさを感じられるようになりましたね。これからは朝,布団のぬくもりからなかなか抜け出せないことも多くなってきそうです。布団のなかでうとうととまどろむのも心地いいですよね。そんなときに夢を見ることもあるでしょう。そんなときすごく長い夢だったなと思って時計をみたら少ししか時間が経っていなかったという経験をしたことはないでしょうか。 
 夢というのは誰でもみるもので,身近なものですが,よく考えたら不思議なことがいろいろあります。さっきの例のように時間の感覚が食い違ったり,ストーリーもあるようなないような感じで,場面がころころ変わったり,出てきた人が急に別の人になったりします。
 私達はそんな夢を昼間に見たことや考えたことと結びつけて考えたりします。例えばタレントが夢に出てきたら,昨日テレビで見たからだと思ったり。でもテレビには他にもいろいろな人が出ていたのに,どうしてその人を選んだのでしょうか?そう考え出すと,夢も単純には解釈できないいろいろな意味を持っているのかなとも思えてきます。
 精神分析学者のフロイトは,夢を用いて人間の心を探るということに本格的に取り組んだ最初の人です。フロイトは患者さんの治療をするなかで,人間の心には苦痛な記憶や感情などを無意識に抑え込んでしまう働きがあることに気づきました。普段は意識されることはありませんが,寝ている間は抑え込む力が弱まり,それらが夢のなかに現れてくると考えました。
 このように,夢には普段私達が意識していない感情や記憶が
浮かび上がってきたものが含まれていると考えられます。人の心というものは,理性や理屈で割り切れない複雑さや奥深さを持っているということがいえるのではないでしょうか。
(光陵中 スクールカウンセラー)

カウンセラーの窓(10月)

 近頃はようやく涼しくなり,段々と過ごしやすくなってきました。その一方で2学期は体育祭や文化祭など行事も続き,皆さんも何かと忙しい毎日をおくっているのではないでしょうか。
 さて,皆さんは日頃ほとんどの時間を家族や友達と過ごしていると思います。また,いままで一人で行動したことがないからとか,一人で何かをするのは心細いからとかという理由で,どこかに行くときや何かをするときもいつも誰かと一緒というのが当たり前になっているかもしれません。
 確かに誰かといれば楽しく過ごせたり,安心できたりするということはあります。でも,誰かといるときはやっぱり相手のことに関心がいってしまうので,実際自分がどう思っているか,何を感じているかがわからなくなってしまいやすいのです。友達に好かれたいと思いすぎて,知らないうちに友達の意見や考えを自分のものと思ってしまっていたりします。だから,その場の雰囲気でいいと思っていても,後で考えたら何か違うと感じたり,もやもやしてしまったりすることも出てきます。
 そんなときは一人の時間を作ることをおすすめします。ネットやゲームなどはせず,好きな音楽をきいたりしながら,何も考えずボーッとしたり,今日一日のことを思い出すのもいいし,日記を書いたりするのもいいと思います。そうするとじわじわっと自分の感じていることがわかったり,ほんとは自分はこう思っていたんだとひらめいたりすることがあるでしょう。そういう時間を持つことで,自分に自信が持てたり,友達といる時間をもっと自分らしく楽しく過ごすことができると思いますよ。
(光陵中 スクールカウンセラー)

カウンセラーの窓(9月)

 夏休みもあっという間でしたね!楽しい思い出はつくれたでしょうか?
 今年の夏は本当に暑いですね!そのせいか今年の夏空は特に青く,にょきにょきとした白い入道雲がますます白く見えるような気がします。皆さんは雲をボーッとながめたことはありますか?雲を見ているといろいろなものに見えてきますよね。動物だったり,人の顔だったり...。一度それに見えてしまうとそれ以外のものに見えなかったりします。ただの雲をいろんな物にみたててしまう人間の想像力って面白いですよね。
 実はこの想像力を応用して,人間の心を探っていく方法として,投影法という心理検査のジャンルがあります。その中で特に有名なのはロールシャッハ・テストです。これはスイスの精神科医であるH.ロールシャッハが考案したものです。インクのシミを紙に落として偶然できた形を見て何に見えるか,どうしてそう見えるかということで,その人の物の見方や心の働き方を見ていくのです。
 どうしてただのインクのシミでそういうことがわかるのでしょうか。その理由付けのひとつとして,そのような形のあいまいなものを何かに見立てようとすると,その時のその人の心の中にあるものやなじみのあるものが思い浮かびやすくなるということがいわれています。簡単に言うと,例えばお腹がすいていれば何かの食べ物に見えるかもしれないし,旅行に行きたいと思っていれば飛行機や船に見えるかもしれないということです。
 皆さんにはこのような検査を受ける機会はないかもしれませんが,目に見えない人の心を知るために,心理学者や心理療法家は様々なテストを考え,作り出しています。そしてそれを悩み苦しんでいる人を理解する手だてとして活用しているのです。
(光陵中 スクールカウンセラー)

カウンセラーの窓(7月)

 こんにちは!この文章を書いている今,ワールドカップでの日本の決勝トーナメント進出にわいていますが,皆さんがこの欄を読む頃にはどうなっているでしょうか?
 今回は心理療法の一種である箱庭療法についてお話ししたいと思います(※心理療法とは心の問題に取り組むための療法でカウンセリングもその一つですが,その他にも遊戯療法,行動療法などいろいろな種類があります)。もともとヨーロッパで発展したもので,日本には臨床心理学者である河合隼雄が紹介しました。
 箱庭療法とは相談者が砂の入った四角い箱のなかに人形や動物,家などのミニチュアを置き,そこに小さな世界を作り上げることにより自分の心の問題と向き合い,心の安定や成長を目指すものです。イメージとしては子どもの砂場遊びの延長というのが近いかもしれません。心の中のことを言葉にするのは結構大変なことで,苦しくてつらいのにそれが言葉にできない人や,成長過程でまだ自分の気持ちを上手く伝えられない子どもなどがその対象となります。そのような人達も箱庭を作ることで自己表現ができます。カウンセラーはその世界を尊重し,ほとんど話しかけることなく,その人の変化を見守り続けるのです。
 箱庭だけではなく,何かを作り上げること(絵を描いたり,スポーツをしたりすること等)は自己表現であり,それだけで心が満たされることがあります。そうやって作り上げた作品は自分の分身といえるかもしれませんね。またそれをみんなに見てもらい,認めてもらうことで,自分に自信を持てたり,元気になれたりするものです。皆さんも機会を見つけてそういう活動にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
(光陵中 スクールカウンセラー)

カウンセラーの窓(6月)

 1学期も半ばを過ぎました。夏休みが待ち遠しいという,気の早い人もいるかもしれませんね。少し前のことですが,ゴールデンウィーク明けに皆さんの前でごあいさつさせていただきました。週2回光陵中に来ていますので,見かけたら気軽に声をかけてくださいね。とはいっても,カウンセリングって何をするのかわからないという人も多いと思います。そこで今回はカウンセリングとは何か,カウンセラーは何をするのかについて少しお話ししたいと思います。
 カウンセリングの基本は,相談したい人とそれを聞くカウンセラーが一対一で話をするということです。では,どんな悩みがカウンセリングの対象になるのでしょうか。カウンセリングと聞くと,自分にはそんなに深刻な悩みはないとか,心の病気でもないといって警戒心を抱く人がいますが,話すのは,日頃心に引っかかっていることならどんな悩み事でもいいんです。カウンセリングとは自分の心の中のことを誰かに話すことで心の中を整理しすっきりさせたり,問題の新しい見方や解決方法を探したりするためにするものなのです。では,カウンセラーは何をするのかというと,まずは相手の話をひたすら聞きます。相談というと何かアドバイスしたり,良くない点を指摘したりというイメージがあると思いますが,そういうことはほとんどせず,聞き続けるのです。そうやって時間をかけて話を聞きながら,相手が自分の心の中について気づいていくのを手助けしていくのです。だからアドバイスらしきものはほとんどしません。あくまでもそれを相談者自身が見つけることが大切と考えています。
 ただ話を聞いてもらっているだけでどんな意味があるの?と思う人もいるかもしれません。これは体験してみれば実感できます。もし興味を持ったら,思い切って一度カウンセリングを受けてみたらいかがでしょうか?
(光陵中学校 スクールカウンセラー)

カウンセラーの窓(5月)

 皆さん,こんにちは。スクールカウンセラーの永田です。よろしくお願いします。2年・3年の皆さんは何となく聞いたことがあるかもしれませんが,1年生の人は何をする人?と思うかもしれませんね。このコラムを通じて,カウンセラーのしていること,人の心の不思議についていろいろお話しすることで少しでも身近に感じてもらい,興味を持ってもらえたらいいなと思っています。
 皆さんはしゃべったり,何かをしたりする時にどうしてそうするのかと考えたことはありますか?そんなの考えるまでもない,わかってる!という声が聞こえてきそうですね。でも意外とその人本人がわかっていないことも多いのです。例えば,会いたくない人に用事でどうしても会わなければいけないとき,その約束をど忘れしてしまうとか,間違えて友達を好きな人の名前で呼んでしまったりとかというような失敗は誰でも経験があると思います。わざとそうしようと思ったわけではないのにそうしてしまうのです。そういう心の不思議について研究したのが,19世紀のオーストリアで『精神分析学』という学問を創始したフロイトという人です。フロイトはこのような行動を失錯行為と呼びました。そしてそういう行動はその人の無意識の本音の部分が意識の上に浮かび上がってくることで起こると考えたのです。
 そのような失敗は困りますが,無意識の気持ちを抑え込むのも心の健康にはよくありません。ではどうしたらいいでしょうか?最後に一つ私から考え方のヒントを差し上げます。「思うのは自由」ということ,「思うこととそれを実際にやることとは全然違う!」ということです。
 皆さんも一度自分も周りも傷つけない本音の発散方法を考えてみたらいかがでしょうか?
(光陵中 スクールカウンセラー)

サポートセンターの利用について

【利用方法】
(1)生徒の皆さんは,サポートセンターの入り口の左側にあるカウンセリング予約申込票に記入して,サポートセンター担当の先生に提出して下さい。
(2)保護者の方は,電話(21−4660)かメール(y.kouryo@city.seto.aichi.jp)でサポートセンター担当者まで連絡をください。
(3)サポートセンター担当者から,スクールカウンセラーや相談したい先生に伝え,日時を決めます。
(4)サポートセンター担当者から,相談を申し込んだ人に,決定した相談日時を伝えます。

【スクールカウンセラーの在校時間】
平成22年度は,原則として毎週月曜日と金曜日の午後に来校する予定です。詳細は,「光陵だより」や本校ホームページでご確認下さい。
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学校行事
4/6 入学式準備

学校だより

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