最新更新日:2024/04/16
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みんなが楽しくて為になる

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4/30 今日のひとこと
何かの行動を起こそうというときの基準は何か。
みんながハッピーになることを意識して働くことである。

まず、そのことをすることで自分がハッピーになること。
自分が辛いと長続きはしない。
また、辛い波動は必ずそのことにでる。
つぎに、人様が喜ぶかどうか。これは当然のこと。
その上、実行するのに別の人の力を借りること。
これで三方がハッピーになる。

例えば、私にとっては、本を作ることがそうである。
わたしは楽しい作業でハッピー。次に読者の方々がハッピーになる。
さらに 本を作るには出版社 印刷所などの力を借りてできることになる。
そうすると出版社や印刷所、本屋さんなどがハッピーになる。
だから、三方得でハッピーになる。
あなたも今の仕事やイベントが三方得になっているかを考えてみてほしい。
すると、仕事ができることに感謝でき、幸せに満ちた生活ができますよ。
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走馬燈

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4/28 今日のひとこと
この時期、転勤の葉書、退職の葉書が届く。
ご退職の場合は、長年おつきあいしてきた方ばかりである。
それぞれの先生に、私との接点があって、それが深いエピソードだったりする。
このエピソードが走馬燈のように駆け回る。
ある校長先生は、指導主事の時代からのご縁で、教頭先生、校長先生へとつながっている。特に後半は学校経営にご尽力された方で大変な学校をもり立てていかれた。
尊敬の念を抱く。
こんなエピソードが駆け回る。
大変お世話になった方ばかりで、感謝の念でいっぱいである。
一つの区切り目のお葉書は、エピローグ。
次への人生の開始をお祝いしたい。
それは、再スタートのプロローグでもある。
今後ともよろしくお願いします。
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テンションが上がるか下がるか

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丸になったら 普通はテンションがあがって発表が活発化する。
ても、たまにテンションが下がる学級がある。
それは問題を解くだけが算数の授業だと思っているクラス。
話し合うもともと話し合う習慣がないから。
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空気がよどむと

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4/27 今日のひとこと
授業中、空気がよどむことがある。
それは、教師の発問や指示に対して、子ども達が意味を理解していないときに起きる。
そこで、教師はさらに言葉を言い換えて説明し始める。
またまた分からなくなる。
よどんだ空気がさらによどむ。
まさにブラックホールへと引き込まれる。

こんなとき、空気の転換が求められる。
「あれれ、何かわからないことがあるの?」
と質問してみよう。
そうすると、事態の打開のポイントが見つかる。
ブラックホールからホワイトホールへの転換は子どもに尋ねてみることなのだ。
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読売新聞で取り上げられる 単行本「○つけ法」の奇跡

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4月23日付けの読売新聞で、単行本「子ども、教師、学校が変わった『○つけ法』の奇跡」が取り上げられました。
4月23日付けの読売新聞で、単行本「子ども、教師、学校が変わった『○つけ法』の奇跡」が取り上げられました。 <swa:ContentLink type="doc" item="22716">http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/files/2370003/doc/22716/401143.pdf
HP
http://chubu.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyo100423_6.htm

記事の抜粋
「○つけ法」で指導 実践記録を本に
愛教大教職大学院の志水教授

出版された「子ども、教師、学校が変わった『○つけ法』の奇跡」 
ノートに書かれた算数の答えに赤ペンで○印を付けて子どもたちの学習意欲を向上させる志水廣・愛知教育大学教職大学院教授=写真=の指導法を取り入れ、学級崩壊の危機を脱した小学校の実践記録が出版された。タイトルは「子ども、教師、学校が変わった『○つけ法』の奇跡―『どうせできねーもん』からの脱却―」(明治図書、A5判、136ページ、1660円)。教師や児童が変化していった過程が、ドキュメントタッチで描かれており、同じような悩みを抱える学校にとって参考になりそうだ。

 舞台となったのは、茨城県茨城町立石崎小学校。4年前、同校は算数の学力診断の成績が県平均の約8割で、町内の9小学校中、ほぼ最下位。子どもたちの中には「算数は難しい」「頑張っても出来ない」というあきらめムードが漂っていたという。

 授業が始まっても、イスをガタガタ動かし、友だちにいたずらをし、大声を出して授業を妨害する子どももいて、学級崩壊に近い状態。教師が沈静化しようと声をかけると、「どうせできねーもん。こんな難しい問題わかるはずねえよなあ」などという声が返ってきたという。

この後は、下記のアドレスでごらんください。
http://chubu.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyo100423_6.htm
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「個」とは何か?

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4/24 今日のひとこと
 「個」を大切にするということは研究会ではいつでもどこでも言われている。
 ところが,この「個」とは一体何なのか。あなたは辞書で調べたことがあるだろうか。おそらくないだろうと思う。私もそうであった。ある年,「個を生かす算数の授業」という講演をたてつづけに依頼された。そこでやむをえず調べてみたのだ。漢和辞典(旺文社)をみた。つぎのようにあった。
 解字:人が死んでガイコツとなる意。のちに,物を数える言葉として用いる。
ガイコツだというのだ。これで私の持っているイメージはぐらついた。ということは,「個」を大切にするということは,人を殺してガイコツになることを大切にすることではないかと。これはとんでもないことだ。子どもを育てるどころか,真反対の意味になってしまうのである。
 そこで,つぎに,意味の所を見た。
 意味:1.物を数えるときにそえる語 2.全体に対する一つ
 やっと求める意味が出てきた。2の「全体に対する一つ」である。授業で言えば,学級集団が全体であり,それに対して一人ひとりが個である。私は,全体に対するという語が重要だと思う。つまり,全体がないのに個という概念は考えられないということである。だから,学級集団と一人の子供というのを対峙して考えていくべきである。       [志水廣の公式ホームページ]
 

連鎖

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4/22 今日のひとこと
一つの行動が、二つ目、三つ目の行動へと連鎖していく。

現在、「夢現大」の自選集3と自選集4を作成中である。
今回は、自選集1と2の最近の好評さからして、もっと広い読者に提供したいという思いが強くなった。
そのため、自選集3と4を作るにあたって、バーコードとISBNを取得するべき、知人のOさんにお願いした。
それを快く引き受けてくださった。
あっけなくオーケーとなった。ありがたいことである。
バーコードとISBNの発行は、夢現大の本が書籍の流通にのることができることを意味する。だから、読者層が広がる。

そして、実際に自選集3と4の骨子が決まったので、具体的にお願いをしてみたら、今度は、「自選集3と自選集4とナンバリングされているので、自選集1と自選集2もバーコードとISBNもできますよ」と言われた。
まさかという感覚である。こんなありがたいことはない。
またまた、自選集1と2のコードについても、お願いしたらそれらも発行してくださった。
したがって、「夢現大」の自選集は1から4までが流通にのることになる。
たくさんの人に読まれることが期待できる。

なんとか皆様に「夢現大」を読んでいただき、元気のクスリになればよいと思っている。
思いの強さがラッキーの連鎖を創り出した。Oさんに感謝しています。ありがとうございます。
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ある・ない

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4/21 今日のひとこと
□□がないから、幸せでない。
お金がないから幸せでない。
ご飯食べれないから幸せでない。
時間がないから幸せでない。
結婚できないから幸せでない。
□□の数は無限大。
こういうのを「ないから」人生という。

□□があるから幸せ。
いのちがあるから幸せ。
少しでもお金があるから幸せ。
歩けるから幸せ。
仕事があるから幸せ。
お風呂に入れるから幸せ。
眠れるから幸せ。
目覚めたから幸せ。
学校があるから幸せ。
家があるから幸せ。
□□の数は、夢現大。
幸せの基準を下げるとたくさんでてくる。
「あるから」人生に変わるといいよね。
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いい顔しているね

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4/21 今日のひとこと
教えているときのあなたはいい顔しているね。
笑顔が教室のみんなを照らす。
笑顔が安心感をもたらす。
だから、学びも進む。
安心は安全につながる。
だから、どんなときにも笑顔でいよう。
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ピンチかチャンスか

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4/20 今日のひとこと
子どもが授業中に「わからない」という顔をする。
こんなとき、教師は「困ったなあ」と思う。
だから、ピンチである。
これが続くと、「わからない」という顔をしてほしくなる。
なんで、わからない顔をするのか。
悲しさから移行して怒りになる。

でもね。子どもが「わからない」という反応を返してくれるからこそ、つぎの手を打てるのである。つまり、ありがたい正直な反応である。
だから、今度は子どもに分からせてあげるチャンスである。

問題は、「分からない」という顔をしたときに、次の一手、二手を考えていないから難しいのである。
この次の一手目は、「どこが分からないのか」を明確にすることと、
二手目は、具体的な図、操作、数直線、例示でわからせることができる。
この二手目を考えておくと事態は打開可能である。
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『夢現大』自選集3、4の作成中

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4/19 今日のひとこと
上の「夢現大 自選集1」と「夢現大 自選集2」は数年前に作った。
1月に販売を再開してまた申し込みがある。
ありがたいことである。

そこで、引き続き「夢現大 自選集3」、「夢現大 自選集4」を作ることを決意した。
ほぼ原稿ができてきた。
6月の愛知教育大学公開講座にはお披露目できると思う。
決意してから作り上げるまではこつこつとやりつつ、最後は一気に作り上げつつある。
皆さんの喜んでいただけるように、話題を精選して加筆修正して工夫した。
楽しみにしておいてほしい。
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補足 上の自選集1と2の販売については、下記のアドレスで紹介しています。
http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=...

同じ志

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4/19 今日のひとこと
同じ志(こころざし)を持つ人が集まることほど、楽しいことはない。
好きなことを言うし、シビアな意見も飛び交う。
それでも安心なのは、
お互いが頑張ってきたから。
話の内容が濃いから。
許し合っているから。
だからほっとする。
そして、次へのエネルギーが生まれる。
こんな人たちに囲まれて幸せである。
では、どんな志か?
子どもをベースにおいた教育論、授業論である。
それを理論と実践がかみ合った人たちの集まりである。
だから楽しい。
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ウランの力

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4/18 今日のひとこと
人を恨んではいないか。
恨んでも恨んでも、相手の人は何とも思っていない。
恨む時間は浪費である。頭はそのことに費やしている。
そんな時間があったら新しいことに生産するほうがまし。
アナタが恨んで眠れないとしても、相手は確実にぐっすり眠っている。
割に合わない話。
また、恨んでいるときに自分が出す悪い波動がウランのように放射能で浴びている。
さらに割が合わなくなる。
ウコンの力ならば元気になるが、ウランの力は体をむしばむ。
感情では押さえられないから、理性の損得で考えてやめるとよい。
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周りが見方

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4/17 今日のひとこと
一つのことをやろうとすると、必ず壁がたちはだかる。
その壁は、一見すると邪魔な壁のようである。
ところが、本当は邪魔ではなくて、応援の壁だったりする。
そうすると、壁を解消するための手だてはあるはずで、相談していけばうまく壁を消せることになる。
その消え方は、応援の力があるから案外速く解消する。
解消すればより安全で安心なシステムに生まれ変わる。

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粘るべきところ

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4/16 今日のひとこと
粘るところを間違えると、飛んでもないことになる。

嫉妬、恨み、不平、不満、怒りなどのマイナスの感情に粘ると、さらなるマイナスに引き込まれる。

嬉しい、楽しい、面白い、穏やか、ありがたいなどのプラスの感情に粘ると、さらなるプラスのステージが待っている。

見ていると、マイナスの力の方が大きく、全身全霊を込めてマイナスに粘っている人がいる。まるで綱引きをするかのように。

要は、マイナスに引っ張られないようにしよう。
もし引っ張られそうになったら、「ああよかった」「もう大丈夫」と言って言霊を使おう。
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手応えはあるか

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4/16 今日のひとこと
「○つけ法」が続く教師は、“手応えがある”から続いている。
その手応えは、どこから来るかというと、教材研究である。
いつ、どこで、何に○をつければよいのか、
これらを考えているかどうかである。
また、実際に○つけ法をやってみて、どんな実態であったかどうかを知ることができるから、直後の授業が変化することになる。
気まぐれでやっている教師には、手応えはないし、子どもから教師のいい加減さを見抜かれてしまうことになる。

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増刷のお知らせ 『算数力がつく教え方ガイドブック』 12刷へ

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明治図書より本日、連絡が入りました。
おかげさまで、
 『算数力がつく教え方ガイドブック』が12刷になりました。

皆様の口コミのおかげです。
さらにおおくの教室で、「愛」で育てる授業により『算数力』がつくことを願っております。
ありがとうございました。
明治図書の書籍コーナー
http://www.meijitosho.co.jp/shoseki/shosai.html...
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運がよくなる

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4/15 今日のひとこと
運がよくなるためには、運のいい人にくっつくこと。
いいかなあ。
これ以外にはない。いい師匠につくことである。
運のいい人にくっついて、学んで行動することである。

では、何を学ぶか。何を行動するか。
運のいい人は、謙虚なんだなあ。
どんなことにも感謝ができる。つらいことにも感謝できる。つまり、「ありがとう」と言える。
あんなに大変な場面でも、「ありがとう」、「ありがたいなあ」と言える。
これを学んで、実際に言えるようにするとよい。

さらに、運のいい人は、「ありがとう」と言われる人である。
たくさんの人から「ありがとう」と言われている。
運を分け与えているのだから、たくさんの「ありがとう」が返ってくる。
これは、一段上のレベルである。
「ありがとうと言う」レベルから「ありがとうと言われる」レベルへと目指す。
師匠はどんなことで「ありがとう」と言われているか、
深く観察して真似てみる。きっとあるはずだ。
学ぶことはできる。でも実践となると、かなり難しい。
でも、少しずつ観察してレベルアップしていけばよい。
まずは、いい師匠を見付け、くっついてこう。
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変わり目

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4/15 今日のひとこと
季節が変わるとき、気温の上下が激しい。
今回の冬から春への動きも激しい。

変わるときには、終わるものがある。終わることがある。
しかも変わり目の終わりには、引き続き連続的に終わっていくのである。
終わると思うと、悲しく淋しいものである。
本当に悲しいことだろうか。悲しいばかりではない。
本当は、終わりは新しい始まりでもある。
また、新しいことが始まるんだな。
どんな新しいことだろう。
それは、私の人生にとってどんな意味があるのだろう。
と考えていくとわくわくする。
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石崎小学校長の思い

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<子ども、教師、学校が変わった「○つけ法」の奇跡
―「どうせできねーもん」からの脱却―>

志水 廣・茨城県石崎小学校著 明治図書
http://www.meijitosho.co.jp/shoseki/shosai.html...

はじめに
 子どもたちにとって「わかる授業」を展開するということは,われわれ教師にとっての使命であり,永遠の課題である。子どもが変わるということは,授業が変わることであり,そのためには教師が変わることである。教師の情熱が子ども一人ひとりの学習を変え,学校生活を充実したものに変化させ,究極的には学校力となって大きな成果をもたらしたという実践を,本書を通して全国の先生方に発信したい。さらに,子どもが変わるためには『児童理解』と『学習指導』が両輪となることが基盤であることを冒頭に述べておきたい。
 さて,私は,平成20年4月,茨城町立石崎小学校へ新任校長として赴任した。そこで石崎小学校の教職員との運命的な出会いがあった。迎えてくれた先生方の雰囲気の中に,まず,「輪」を感じた。そして,数日間,数週間と日を追うごとに,先生方の会話や行動から,すばらしい「教師力」を実感した。先生方のエネルギーを感じた。そのエネルギーはどこから来ているのか,私の観察と検証が始まった。結果,エネルギーの源は,研修の深さであることを知った。子どもたちの学習意欲を高め,学力を伸ばそうとする情熱,子どもたちをよりよく理解し,しっかりと育てようとする強い愛,チームワーク(互いに支え合い,励まし合い,ともに伸びようとする雰囲気),一人ひとりを大事にする先生方の姿に感銘を覚えた。と同時に,今までの歴任校の中では味わえなかったほどの研修意欲を感じた。前任の校長先生や教頭先生のリーダーシップをもとにスタートした過去3年間の研究を終わらせてはならないという校長としての使命感をもち,石崎小学校の未来に向けて研究を継続していく必要性を強く自覚したのである。
 本校は,4年前より「『学習指導』の充実」と「『児童理解』の深化と積極的な生徒指導」という2つの柱を両輪として校内研修を進めてきた。『学習指導』では,愛知教育大学大学院教育実践研究科教授:志水廣先生の理論をもとに,「自分の考えを相手に伝える能力を育てる算数科指導の在り方(「○つけ法」や「二人対話法」,「意味付け復唱法」などによる支援を通して)」をテーマとして取り組んでいる。また,生徒指導については,「『児童理解』の深化を基にした積極的な生徒指導の展開(児童のもつ“background”の理解を通して)」のテーマにもとづき,茨城大学名誉教授・臨床心理学者:吉田昭久先生を講師として月1回招聘し,授業観察や担任との面談を通して『児童理解』の方法と実践についての指導助言をいただいている。
 算数科の学習の中で,少人数指導・習熟度別指導・TTによる指導は,今やどの学校でも実践しているいわば定番である。しかしながら,なかなか成果が表れてこないのが実情ではないかと思う。それは,それらの学習形態をとれば,一人ひとりの子どもにきめ細かな指導ができるという安心感と錯覚を抱いているのではないかと思えるのである。そこで,長続きのできる,だれでもどの学級でもできるという学習指導法を確立することが大事であると考える。その意味で,本校における算数科の学習指導は,「○つけ法」を核とした,まさに一人ひとりへのきめ細かな配慮がなされた指導法と,習熟度別の少人数指導による学習形態での授業が合致した形で展開され,子どもたち一人ひとりの学力向上に繋がる実践であると確信している。
 また,生徒指導については,観念的なとらえ方ではなく,子ども一人ひとりに対し,臨床的に寄り添った形で実践している点が本校のよさであり,『児童理解』が『学習指導』を展開していく上で不可欠なものであるという考え方が全職員に浸透している。
 志水先生と吉田先生は,本校にとっての“師”であり,今やなくてはならない存在である。偉大な2人の師のお陰で,本校の研究が双方向的に連鎖し推進されていることに改めて感謝したい。本書が出版されるに至ったゆえんである。
 平成20年7月,私は,静岡県伊豆市にある修善寺生涯学習センターにおいて開かれた授業力アップセミナー志水塾・伊豆学習会に参加した。「百聞は一見に如かず」のことわざ通り,興味・関心と好奇心のもと,志水廣先生の提唱する「○つけ法」や「意味付け復唱法」がいかなるものかを,肌で感じるために受講をしてきた。塾長の志水先生の愛と情熱のある講話に心が吸い込まれそうになり,多くの感動を覚えた。その後の実技研修では,これぞまさしく,「○つけ法」,「意味付け復唱法」で子どもが変わる,授業が変わることのすばらしさを学ぶことができた。授業を充実させ,教師の授業力を向上させることが学校経営の重点であることが,伊豆学習会を通してわかった。全国から集まった若い指導者の方々とともに有意義な夏の1日を過ごすことができた。
 学校教育が目指す究極の目標は,人間形成であり,「生きる力」を培うことである。その中心は,授業を充実させることである。今回,本校の教職員が日々の授業実践に取り組み,また,子どもたちと深くかかわり,4年間の研究実践をもとに書籍にまとめ,記録に残すことができたことは,大きな自信となった。全職員が力を合わせてさらなる研究を深めていくとともに,石崎小学校の未来に繋げていきたい。
 本書の出版にあたって,愛知教育大学大学院教育実践研究科教授(志水塾塾長):志水廣先生から多大なるご指導ご助言をいただいたことに深く感謝したい。執筆に関するご推薦をいただいたことに対しても厚く御礼を申し上げたい。また,茨城大学名誉教授・臨床心理学者:吉田昭久先生には,『児童理解』における研修の講師として何度も本校を訪れていただき,児童一人ひとりや教職員に深くかかわっていただき,『児童理解』の深化を図るための多くの示唆を与えて下さったことに,敬意を表したい。さらには,編集に携わっていただいた関係者の皆様の多大なるご尽力に対し,深く感謝申し上げたい。
 本書を通して,たくさんの先生方に本校教職員の熱き思いを受け止めていただくとともに,全国の小中学校の現場における『学習指導』や『児童理解』に役立てていただければ幸いである。

   茨城町立石崎小学校長 /日高 唯志





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