最新更新日:2024/04/25
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自力解決場面と適用練習問題場面の○付け法のちがい

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自力解決場面では、問題を解決することを支援する○付け法であり、
適用練習問題場面では、解決の仕方はわかっているので、その解決の仕方を単に問題に対してあてはめていく○付け法である。

自力解決では、単に答えを求めるとは限らない。
解決の仕方も考えさせることになる。それを表現させることもねらいとなることがある。
だから、適用練習との○付け法とのは大きく難易度が異なる。

0.6÷3を考えてみると。
自力解決では、課題は「0.6÷3の計算の仕方を考えましょう。」になる。
ここでは、
1)0.6÷3の答えを求めること。
2)その答えの求め方は、図で求めたり、0.1がいくつで求めたり、デシリットルに変換して求めたり、数直線にかいて求めたりと様々な方法で求めることになる。
3)そのうえ、今答えを求めたことをメタ認知して「計算の仕方」として表現てせきることである。
4)上の1から3の間で当然認知のずれは生じるわけで、それがつまずきとなってあらわれる。
だとすると、自力解決場面での○付け法は、解決の多様性に応じる必要があり、しかもつまずきに対応する必要もある。
かなり、複雑である。
だから、やらないでよいというわけではなくて、教師の指導・支援として○付け法は必要である。

適用問題場面での○付け法は、自力解決と練り上げによってまとめられた解決の手順にそって、新しい練習問題に挑戦していることに対して○付け法することになる。
このときは、解決の手順というお手本が子どもにも教師にも判定基準としてあるので、わりと楽に○付け法が可能である。
それでも、子どもはただしく手順を遂行できるかというとそうとも限らないし、計算ミスもある。それをサポートしていくのである。

自力解決における○付け法は、教師も子どもも大きな太平洋を渡る航海と同じである。どこにどの方向に行くのか定まらないし、台風などに出会うこともある。これらに対してサポートしていくことになる。
それに対して、適用問題での○付け法は、国内の川の流れにそって解決である。もっと言えば、水路が決まっているところで小舟を浮かべてこいでいく感じである。
比較的穏やかな流れだと言えよう。

志水はまず、適用問題での○付け法をきちんとやりきってほしい。
水路をすいすいこいでいく力を身に付けていくことである。その力をつけてから、太平洋にでていってほしい。
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「○付け法」川柳

福岡県の金田小学校で川柳大会がおこなわれました。
ご紹介します。

1.ありがとう 君の笑顔に ○付け法
2.愛してる 僕もあなたも 復唱法
3.給料に つけてほしいな ○付け法
4.○付け法 3分間で 蟹歩き
5.ペンのあと レジで気づくよ ○付け法
6.超多忙 わたしもほしい 部分肯定
7.なるほどね すごいね君は ほめ伸ばし

○付け法も川柳になるとおもしろいですね。
金田小学校の皆さま、ありがとうございました。

教師の人間性と声かけ

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12/19の今日のひとことで人間性にはレベルがあると書いた。
マイナス1のレベル いつも不平・不満を言っている。短所ばかりに目がいくレベル。
プラスマイナス0のレベル 
プラス1のレベル プラス変換できるレベル。俗にいうプラス思考の持ち主。
プラス2のレベル プラスもマイナスも超越したレベル。ニュートラル(中立)のレベル。淡々と受け止めることができるレベル。

さて、○付け法を教師たちが練習する場面があった。
354−338の筆算の○付け法の場面であった。
ある教師が、答えが12,26,692などの間違いに対する声かけをしていた。
なんと声かけしたか。
「12」に対して、「残念だったね」
「26」に対して、「残念だったね」
「692」に対しても「残念だったね」
と「残念だったね」の連発であった。
この練習の前に、部分肯定について説明し、具体的に「一の位は合っているね。10のメモは書けているね。5はどうなったのかな?」と教えたのにもかかわらず、「残念だったね」と連発していた。

教室中に、「残念だったね」が響き渡るとどうなるのか?
想像しただけでも恐ろしくなる。

教師の人間性がプラス1や2の人に、○付け法の声かけをしてほしい。

○付け法を提唱するわけは、すべての教師にプロセス重視の教育をしてほしいという願いからである。結果主義だから「残念だったね」と評価した声がでる。部分肯定をして支援していくという気持ちならば、そんな言葉はでない。
「残念だったね」という声をかけた教師が、○付け法の正しい意味と方法を知ることによって、プラス変換する教師に転換することを願っている。言い換えると、教師の人間性向上を願ってのことである。
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良い説明型授業とえせ説明型授業

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算数の授業はどのようにするべきか。
ここのところの基本が明確になっていないと、授業は組み立てることができない。
説明型授業と問題解決型授業がある。
どちらも長所と短所がある。

今回は、説明型授業を認めたとして議論をしていく。
説明型授業でもよい授業と悪い授業があることを述べよう。

よくある授業タイプ
1.ひたすら説明するタイプの授業・・・だめだめ授業
  ひたすらという意味は、子どもがわかろうが、わかるまいが話しつづけて、最後は、「どうみなさん、わかった?」「わかりました(一斉唱和)」となる授業

2.説明して分からせる授業・・・よい授業
  「説明」というのは指導では重要な道具である。
  良い説明とは、子どもが「分かる」ような説明をする授業である。子どもが分かるためには、子どもの既習の知識にそって、新しい数学の内容をつなげることである。
例 これまでは、こんなことを習ったね。そして、次の場合は、ここが今日の問題で新しいことだよ。この新しいことのためには、新しいルールがあるんだ。このルールのわけはこうなんだ。だから、このルールを使おうね。
  第2学年 たし算の筆算
 23+15の筆算はならったよね。今度は、23+19を考えてみよう。すると、一の位からたしてみると、3+9は12だね。この12は、これまでのきまりたど、一の位に書くね。すると、十の位は、2+1だから3ですね。すると、答えは、312となってしまうね。でも、数え棒でやってみたら、42となるよね。だから、一の位にある12というのは、十の束が1つと一のばらが2つということだから、この十の束1つは、十の位にあげますよ。これを繰り上げるといいます。
だから、十の束は4つと、一のばらが2つで、42となりますね。

このように説明することである。
この説明がきちんとできていることが大切である。
なお、説明でも途中の理由が欠けている授業は、よい授業とは言えない。


3.えせ説明授業・・・だめだめ授業
 とにかく手順だけを教える授業。例えば、分数×分数は、分子どうしをかけて分子に、分母どうしをかけて分母にすればいい。はい、練習。
 これで当面の練習もはばっちりできる。だけれども、文部科学省の全国学力テストになると、知識のテストにおいても破綻をきたす。まして、活用の問題などは全く手がつかない。
 何も学力テストがそうだから、このタイプの授業が悪いというのではない。人間の頭にとって不都合だからこのえせ説明授業はだめというのである。そのわけは、意味がつながっていないからである。人間の脳は、「分かる」際には意味を求めるからである。脳の仕組みに合っていないからだめである。分かるためには、意味のつながり考えることが不可欠である。教師の役割は、意味をつなげることである。手順だけを暗記する教育は、馬鹿な人を製造しているだけである。当面の練習問題はできるけれど、後々の授業の問題において考えるようにはならない。それが証拠に、単純手順暗記で育てられた子どもは、次の担任が算数の授業で、みなさん考えましょうと問いかけても、行動を起こさない。そもそも考えるとは何かがわからないからである。罪深い授業だと自覚してほしい。
「えせ」と名付けたのは、当面子どもは解決できるだけに、良い授業と思われてしまうからである。よくできるようになるから、教師は困っていないし、子どももその教師に教わる限り困らない。でも、子どもの将来を考えると・・・困ったときがくる。
本当の教育とは、子どもが自ら乗り越えていくような教育でなければならない。

ぜひとも、説明型授業をするのならば、意味がつながる授業をしてほしい。

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○付け法 教材研究ワークシート

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○付け法の教材研究のためのワークシートを配布物にアップします。
ご利用ください。


○付け法の教材研究のためのワークシートを配布物にアップします。 ご利用ください。 <swa:ContentLink type="doc" item="26929">http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/files/2370003/doc/26929/512281.pdf
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実際の○付け法の順序

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○付け法をするときには、教師の認知と行動にはどのような手順があるのかについて、整理してみました。
ご利用ください。
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小さなご褒美を

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10月18日付けの日本教育新聞に兵庫教育大学大学院の宇野宏幸教授が「脳科学の成果」として、「頑張ったらすぐに『小さなご褒美』与えて」と見出しの記事がありました。
記事から引用させていただきます。
「動機付けは、結果としてもらえるご褒美と密接な関係にあります。」
「脳ににおいて、ご褒美は報酬系を構成する側座核で評価されています。ADHDのある子どもは、自分が興味のあることには取り組みますが、学習課題をコツコツと努力することが苦手です。・・・これは、彼らがあとでもらえる大きなご褒美よりも、すぐにもらえる小さなご褒美を好むためです。」
「従って、動機付けを考えた場合に重要なことは、ご褒美の『見える化』です。」

小さな○というご褒美が、子どものやる気を起こすことがこれでおわかりだろう。
○という形で見えている。
ADHDのある子どもだけでなくて、どの子どもに通じる原理である。
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机の間に入る一歩があるのかどうか

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机間指導しないとは、どういう状態か?

事件は現場起きている。
「ぼく、この問題がわからないよ。」と心の中で叫んでいる。
重傷であればあるほど、手を挙げて「ぼくわかりません」と言えない。

こんな子どもを放置しているのが、机間指導をしないということ。

15名ほどの数学の授業なのに、机間指導をしていない。
どうなっているの??

どの子も○がほしいんだよ。
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目がとろっとしていた

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○付け法の効果について聞くことができた。

Aさんは、志水メソッドの実践学校から転勤された。
すると、子どもたちに覇気がない。
特に、算数の時間は目がとろっとしていた。
そこで、○付け法を開始。
すると、目が生き生きとしてきた。
ありがとうございます。志水先生。

私よりも○付け法に感謝である。
実感のこもった話しぶりであった。
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なぜ○付け法が必要なのか

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机間指導をしていると多くの教師は言う。
けれど、私から見れば、本当に見ているかどうかはあやしい。

すぐれた考えをノートに書いているのにもかかわらず、その考えを取り上げない授業。
途中の計算でつまずいているのにそれに対して手だてを打たない授業。

こんな授業を多く見てきた。

いったい、子どもが書いた情報を何と思っているのか。
単なる文字列たど思っているのか。

子どもは今書いたら今評価してほしいのである。
良い評価、悪い評価いずれであってもよい。
はっきり評価してくれなければ、次への一歩を歩み出せないではないか。

○付け法は、教師に子どものノートをその場で見ざるをえなくなる。
だって、全員に○をつけするから全員のノートを見ることになる。
しかも、○をつけようと思えば、書かれた思考過程と結果に対して○かどうかを教師は判断しなくてはならない。
いい加減に○とはつけられない。
教師の○とは、子どもにとってすごく大きな意味をもつ。
だから、責任重大である。

いやおうなく子どものノートを見ることになる。
これが○付け法を進める理由である。
いやおうなくと言ったが、本当は、子どものノートを見ることはわくわくすることである。
いやおうなくから→わくわくへと転換すれば義務感から幸福感へと転換できる。
そんな○付け法を目指したい。
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数学的な言葉で声をかける

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机間指導の声かけは、数学的な面で声をかけたい。
上は、三角形の面積を求める練習問題での声かけの言葉である。

ばっちり、いいね、よくできたね、すごい・・・というような情意の面からの声かけもよいが、数学的な声かけにも配慮したい。
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結局、正確さが求められる

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机間指導での○付け法のポイントは、
1.スピード
2.正確さ
3.声かけ
4.実態把握
5.判断
6.次への指示
がある。

普通は、スピードが遅いから、スピードを上げていく練習をする。
すると、正確に見ることが難しくなる。
2.8という小数の答えを見ていくのに、28でも○にしてしまうことがある。
小数点を見落としてしまう。

正確にみとることは当然のことなのだが、なかなか難しいことである。
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次への指示はどう出すか

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上の写真は何でしょう?

これは、練習問題をさせているときに出した教師からの指示である。
教師は机間指導で○付け法をする。
その際、問題が解けた子どもへの指示である。
たった1枚の指示の掲示だけで、子どもは次の行動に移る。
この掲示について、私は講演で話してきた。
だけれどもそれを実際にやってくれているのはなかなか見たことはない。

子どもは落ち着いて勉強をしたい。問題が解き終わったら何をしてよいかが分からない。不安になる。安心のための配慮が必要である。

この教師は、東角小学校の初任者である。
びっくりでした。
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場の空気

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広島のM校長先生より、○付け法の校内研修について報告メールがきました。
実感のこもったメールです。

「昨日、本校でも初の校内研修を行いました。
O小で、○付け法を実践していたY研究主任がはりきって、メニューを作成して、初心者5名を含めた全教職員で研修しました。
A先生が、B小学校で志水先生の前で、思いっきり×つけ法をおこなってしまったという失敗談も話しながら、パワフルなお手本を示してくれました。
その後、実際に、みんなで○付け法を体験したのですが、演習が始まったとたんに、
場の雰囲気が、ふわっと柔らかくなり、和やかな空気に包まれました。
これが、○付け法の力なのだと再認識しました。」

その通り。みんなで、部分肯定の言葉を掛け合っていくと、場の空気が柔らかくなる。
「愛」に満ちた言葉の授業空間にしていってほしい。
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ポルシェの授業

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車の運転について考えよう。
今まで、軽自動車に乗っていた人が、今度はポルシェに乗ったとする。
少しアクセルを入れただけでビューンと飛び出した。
飛び出したくらいならばかまわないが、家にぶつかった、人にぶつかった。
こんなとき、車が悪いというだろうか。
いいえ、運転の技術力が低かったということになる。
悪いのは、本人の腕前。

これと同じことが授業の中でも言える。
志水メソッドと高速に進む技である。
認知と判断と切り返しの技のスピードが速い。
○つけ法をやると、高速技が求められる。
にもかかわらず、○つけ法で授業がゆるんできた。
子どもへの助言ができなくてじっとその子にへばりついてしまう。
という現象が起きる。
こんなとき、○つけ法が悪いというのだろうか。

○つけ法が悪いというよりも本人の腕前の向上が先である。
事前に、教材研究しましたか。解答とつまずきを予想してその対策を決めておいたかどうか。
次に、机上で声かけの練習をしたかどうか。
机上でできないとしたら、廊下を歩きながら、車を運転しながら、トイレに入りながら練習すればよい。3回声にだせばかなり速くなる。
ただし、○つけ法を正しく知ることが大事である。
テキストで学ぶ、志水塾に参加して実践的に学ぶ、こんなところから始めるとよい。
DVDの刊行しているからそれを何回も見れば技を盗める。
ぜひとも、ポルシェの授業を楽しむことを目指してほしい。
それは、結局楽だし、わくわくすることになる。
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DVDの申し込み
http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=...

テンションが上がるか下がるか

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丸になったら 普通はテンションがあがって発表が活発化する。
ても、たまにテンションが下がる学級がある。
それは問題を解くだけが算数の授業だと思っているクラス。
話し合うもともと話し合う習慣がないから。
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手応えはあるか

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4/16 今日のひとこと
「○つけ法」が続く教師は、“手応えがある”から続いている。
その手応えは、どこから来るかというと、教材研究である。
いつ、どこで、何に○をつければよいのか、
これらを考えているかどうかである。
また、実際に○つけ法をやってみて、どんな実態であったかどうかを知ることができるから、直後の授業が変化することになる。
気まぐれでやっている教師には、手応えはないし、子どもから教師のいい加減さを見抜かれてしまうことになる。

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『数学教育』誌に○つけ法の紹介

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「数学教育」誌 2010年5月号
http://www.meijitosho.co.jp/zasshi/shosai.html?...

特集 思考力・表現力を伸ばすノート指導


3 こうすれば思考力・表現力はさらに伸びる 特色あるノート指導の事例
・ワークシートの活用/小池 徳男
・数学レポートの活用/藤原 大樹
・○つけ法/志水 廣・小林 美記代
・生徒がつくる学習構造チャート/齋藤 昇
・学級でつくる授業記録ノート/谷地元 直樹

ごらんのように、「○つけ法とノート指導」について、志水と小林美記代先生(刈谷市立依佐美中学校)とともに書いたので見てほしい。
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○つけ法の過去の記事

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○つけ法の過去の記事

2009年度の記事
http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=...

2008年度の記事
http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=...

2007年度の記事
http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=...

別のホームページの記事
http://iijima.auemath.aichi-edu.ac.jp/shimizu/p...
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