最新更新日:2024/03/28
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新規「授業力アップわくわくクラブ」サロン会員のご案内  新規「授業力アップわくわくクラブ」サロン会員のご案内 

意味付け復唱法への招待11  睡眠導入剤

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子どもの言葉を引き出すには、教師からの傾聴という仕掛けが大切である。

・なるほどね+復唱
・うんうん、それで、・・・
・例えば、・・・
・それは、どういうことかなあ・・・
・沈黙の「間」
そうすると、子ども達は気付きを話しやすくなる。
睡眠をもたらす睡眠導入剤があるが、上の言葉は、気付きを語りたくなる言語導入剤である。

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○付け法への招待128 ×つけ

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○付け法では、○しかつけない。×(バツ)はつけない。

では、なぜ、×つけ法はいけないのか。
×ならば、×と子どもに、はっきりと×だということを知らせなければいけないのではないか。
確かにそうである。知らせることは大切である。
しかし、そこで、問題は知らせ方である。

単に、教師から一方的に×とつけられても、その後、どうしたらいけないか、よく分からない。
どこが、悪いのか。
どうすればよいのか。
この点が明らかにならないと、子どもは納得できない。
だから、×をつけたとしても、その後の助言があるかどうかが大事なのことである。

その上で、考えてほしいことがある。
子どもか間違いたいのか。
本当の心は、始めから間違いたくはない。意図的に×になろうとしているのではない。
そこを考えほしい。
×(バツ)という概念よりも、解決にいたるプロセスで勘違いしたということである。
だから、さらりと注意すればよい。
もっと言えば、途中までは合っているかもしれない。
それならば、途中までを認めるようにしたい。これを部分肯定という。
志水メソッドでは、「ここまでは合っているよ。ここからは、こうすればいいよ」と指示する方法である。部分肯定によって勘違いを知らせる方法が志水メソッドである。
これが愛のある指導である。
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○付け法への招待126 研究論文の紹介

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宮崎市立宮崎小学校の妹尾先生が、○付け法を取り入れた指導をした結果、学力の向上がみられたという報告を先日しました。
その元の研究論文を入手できましたので、ここに紹介させていただきます。
妹尾先生、ありがとうございました。

宮崎市立宮崎小学校の妹尾先生が、○付け法を取り入れた指導をした結果、学力の向上がみられたという報告を先日しました。
その元の研究論文を入手できましたので、ここに紹介させていただきます。
妹尾先生、ありがとうございました。

http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/files/2370003...

果報は寝て待てというが、果報は行動してこそもらうことができる。
2004年から連続で宮崎教師力セミナーで講演したからこそ、果報がやってきた。

http://www.geocities.jp/dekigaku/06miyazaki/miy...
また、講演の休み時間に参加者に声をかけたら、なんと授業力アップわくわくクラブの会員であった。名前と顔が一致した。どおりで最前列で熱心に聴いていたはずである。声をかけたから出会うことになった。

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○付け法への招待125 宮崎教師力セミナー報告2 ○付け法実践結果報告

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セミナーが始まる前に宮崎小学校の妹尾先生が私のもとによってこられた。
報告したいことがあるという。

「昨年、初めて先生の講義を受けて、○付け法を学校に戻って実践してみましたという。
その結果、学力が向上しました。
学力間格差も解消し、また学ぶ意欲も向上しました。九州心理学会でも発表してきました。他の大学の先生も評価してくださいました。ぜひ、ご報告したいと思って今日はきました。」

嬉しい報告である。
学会発表はこちら。
セミナーが始まる前に宮崎小学校の妹尾先生が私のもとによってこられた。
報告したいことがあるという。

「昨年、初めて先生の講義を受けて、○付け法を学校に戻って実践してみましたという。
その結果、学力が向上しました。
学力間格差も解消し、また学ぶ意欲も向上しました。九州心理学会でも発表してきました。他の大学の先生も評価してくださいました。ぜひ、ご報告したいと思って今日はきました。」

嬉しい報告である。
学会発表はこちら。
http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/files/2370003...
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意味付け復唱法への招待9 言語力育成

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言語力育成のための報告書には、
(1) 言語力について
「この報告書では、言語力は、知識と経験、論理的思考、感性・情緒等を基盤として、自らの考えを深め、他者とコミュニケーションを行うために言語を運用するのに必要な能力を意味するものとする。」
となっている。

ここに、感性・情緒という言葉がある。このことから、「こころ」の基盤がある。
つまり、授業とは、「知」と「心」の変容と私は考えていることと一致する。
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○付け法への招待124 なぜ、個に応じた指導が大切?

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なぜ、個に応じた指導が大切なのか。

一斉指導だけでは、子ども1人1人の考えをつかむことはできない。
教師がいくら説明しても、子どもはそれぞれ受け取る情報は同じではない。
だから、つまずくのである。
別の言葉で言えば、「ずれ」るのである。
それなのに、教師が再度説明しても「ずれ」るのであるから、どれだけ「ずれ」ているかを教師もまた、子ども自身も知ることが必要である。

○付け法は、子どもの「ずれ」をつかみ、また子ども自身も「ずれ」ていたんだと同時にできる方法である。
だから、即時評価と即時指導をあわせもつ○付け法が有効なのである。
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○付け法への招待123 時間が余る子どもへ

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○付け法で自力解決が終わると時間をもてあます子どもがいる。

その対策を授業で見た。上の写真である。計算カードで黙々と練習していた。

その間、教師は机間指導に専念できた。

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意味付け復唱法への招待6 授業力のレベルによって

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授業力のレベルによって、授業の原則は異なる。

例えば、「子どもの発言を復唱するな」という原則である。
その理由は、教師が復唱すると、子どもが聞かなくなるからという。
確かに、初任者の教師は、自分が理解するために、おうむ返しの復唱をしている。これは単なるリピートである。これによって、子ども達が聞かなくなる現象がある。

授業力が少し上がると復唱することが大切である。
特に意図的に復唱するのである。
その理由は、
1.子どもの発言を使って、数理を表現したいからである。
 よい授業、うまい授業は、子どもの発言をうまく利用している。決して、教師の言葉の説明ではない。生きた子どもの言葉を使っている。
それは、リポイスという英語で表されている。

2.子どもの発言を使うと、子どもの言葉で数理を作ることができる。子どもの頭の中で数理を再構成できる。「なぞる」といってもよい。これは、リハーサルという機能である。

3.カウンセリングマインド、傾聴、コーチングの観点では、子どもの発言をそのまま返すことが原則である。これによって、子どもの心も受容し、共感できる。だから、教師が言い換えると、受容しないということである。

4.教師は子どもの発言を復唱できないという事実がある。つまり、ずれるのである。

5.子どもの発言を復唱しないで、あえて別の言葉で置き換えると、結局、発言した友達の言葉は無視される。つまり、子どもは、友達の発言の後に、教師が何か要約してくれる。だから、教師の言葉だけに注目すればよいことを学ぶ。

6.反省的思考をうながすために、教師があえて復唱する。これは、ミラーリングと言われる。鏡としての復唱で、相手に気づかせるのである。また、これは、リフレクションともいう。

さらに授業力が上がるとどうするべきか。
教師が子どもの言葉を復唱できるようになると、次は、子ども達に友達の発言を復唱できるように求めるのである。つまり、「今、□□さんの発言はどのように言いましたか。」と復唱能力を高めるのである。
その次は、「□□さんの発言は、どういう意味ですか」と数理を再構成させるのである。思考の筋道を追わせるのである。
最後のレベルは、「□□さんの発言のよいところは何ですか」と数理のよさを明確にしていくことである。

理想の授業力を考えてみよう。このときは、教師は復唱せずとも、子どもたちが友達の発言を復唱して再構成しつつ、自分の考えと対比して話し合うのである。

このように、授業力の段階によって、授業の原則は異なる。
若い頃に指示された原則がベテラン教師の段階まで残っているのは悲しいすり込みである。守破離の原則をとらえた授業論でありたい。
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○付け法への招待122 ノート指導と○付け

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福岡県金田小学校の3年生の授業でノート指導から笑顔が生まれたことの報告がありました。柳沢先生のレポートです。

「Xさんが自力解決の時にノートに何も書けなくて悩んでいることでした。Xさんに「どこで悩んでいるの」と聞くと、「繰り上がりがあって、どう計算すればよいかわからない。」ということでした。みんなにも悩みを聞くと、他の子ども達も同じところで悩んでいることがわかりました。
そこで上記の方法を全体指導で行うことにしました。この方法を全体指導でした後は、子ども達の中で見通しが立ったようで、スムーズに計算を行うことができるようになりました。自信をもつ子どもがだんだん増えていきました。特に普段は計算が苦手でやんちゃなYくんは○をたくさんもらったことで自信をもち、練習問題・プリントとどんどん解き進めました。
さらに、「先生、Zくんに教えます!」と、まだ苦手意識を持っている友達に計算の仕方を教え始めました。それをきっかけに、早く終わった子どもが苦手な子どもにアドバイスをするということが広がっていきました。「できる!」という喜びがクラス全体に広がっていきました。みんなで上昇気流にのっている感じさえうけました。最終的に、全員が練習問題を解き終わり、多い子どもで40問近くの問題を解くことができました。笑顔の花が満開になりました。子ども達のノートを見る事の大切さを実感しました。」


柳沢先生ありがとうございました。
子どもたちが助け合いにまで動くことができました。学び合いではなくて、教え合いです。本当に自信をもつと助け合うのです。上の写真は本時でたくさん問題が解けた証拠です。

さらに詳しいレポートは、授業力アップわくわくクラブのメールブック『悠愉』12月号で報告します。
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○付け法への招待121 部分肯定の○

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福岡県金田小学校での宮本真由美先生の授業から。

上の写真は、三角形の面積を求めさせたときのことである。
写真の子は、三角形を二つに分割して求めた。左側の面積を求めた。
机間指導で、この子のノートを見て、図の左側と式に○をつけた。この事実を机間指導で覚えていて、教師は取り上げて、授業の中に生かした。
この考えを確認した後、残りの面積を求めるという展開となった。
とても愛のある行為であった。
その子はとても嬉しそうだった。

1人1人を生かすと口では言うが、一体どういうことをさすのか。
○付け法は、1人1人を生かす教師の行為の現れである。
○付け法からスタートしよう。
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○付け法への招待120 分からせてこそ

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分からせることができてこそ、○付け法が生きる。

○付け法は、一斉指導で分からせるための指導があって、その後に確認と見届けのための技法である。
一斉指導が不十分であるのに、○付け法の個別指導で乗り切ろうというのではとてもできない。
一斉指導を十分にしても、それでも個別対応しなければならない子どもがいる。その子どもには○付け法はとても有効である。
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○付け法への招待119 できない子どもに光を

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できる子どもだけを大事にする授業は、できない子どもを相手しないということだ。
これは人権尊重の観点から言って大いに問題である。

個に応じた指導とは、できる子ども、できない子どもらが、共に学ぶ喜びを味わうということである。
どうしてできる子どもだけに指名するのか。
できない子どもに指名しないのか。
できない子どもを放置しておいて良いのか。

できない子どもを放置したまま指名しても恥をかかすだけである。
だから、机間指導が必要である。○付け法で○にしてあげるのである。
○付け法をしても○にならなければ、現状を追認しただけの○つけに終わる。

もっと、できない子どもがいるということを目の当たりにみてほしい。
だから、どうするのか。
できない子どもをできるようにさせてあげて、指名してほしい。
すると、できない子どもも「できる」喜びを味わうことになる。
自尊感情が高まる。
○付け法は、○にしていくという愛で育てる気持ちが必要なのだ。

参考資料
○付け法を学ぶ教材
図書「志水メソッドを活用した算数・数学の授業プラン」

著者 志水 廣、算数・数学授業力アップ研究会
A4  204ページ
定価  1500円+税
http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=...

意味付け復唱法への招待5 数学のよさを感じさせたい

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10/21 今日のひとこと
数学のよさを感じさせたい。
でも、感じていない子どもがいたとする。
では、どうするか。

子どもの発言から、数学のよさを取り出して強調したい。
例えば、カレンダーを見て、「どの曜日もたてにみると7こずつ増えている」と発言した子どもがいた。
ここで、「7こずつ増えている」という言葉をまず褒める。
なぜなら、「数」で考えているからである。また、「増える・減る」という見方で考えている。
次に、「ずつ」という言葉をほめる。たての列のルールを見つけている。
さらに、「どの曜日も」は、一般化を表した言葉である。

子どもの言葉に数理が潜んでいる。
これを教師はわざと強調するのである。
すると、子どもは、この先生は、こういう観点で授業を進めていくのだと分かる。
はじめからよさを感じる子どもは少ない。
見方・考え方のよさとは、育てていくものである。
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○付け法への招待118 途中の態度形成のために

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上の写真を見てほしい。
○付け法をしたワークシートである。
どこに○つけをしているか。

答えには○がついている。
でも、その前に、千の位の数字を□で囲んだところを○つけしている。
四捨五入するとき、すぐ下の位に着目することが大事である。
それを行動化したのが、□で囲むということである。

ただし、黙って○つけしては効果は半減する。
「そうそう、すぐ下の位の数字に□で囲むことができたね」と言いながら○つけするとよい。
できれば、少し大きめの声で言うとよい。
すると、他の子どもにもこの態度が伝染していく。
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意味付け復唱法への招待3 2つの授業より

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福岡県糸田小学校で3年の「あまりのあるわり算」の授業を見た。
2つの授業を見た。
どちらも子どものキャッチ&リスポンスがうまかった。

男性の先生の授業は、子どもから多くの発言を引き出していた。切り返しがとにかくうまい。これだけの発言を引き出せる技はすごい。

女性の先生の授業は、「ぎりぎりまで」というキーワードを引き出していた。
これまた、すごい。
あまりのあるわり算では、ぎりぎりまでわって行くことが望ましい。

どちらも授業も感心した。ありがとうございました。
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○付け法への招待117 ゆがみの矯正

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体がゆがむと、腰痛、 肩こり。
心がゆがむと 自己否定感、うつ病。
頭がゆがむと、思考停止、思考偏向。

ゆがみの矯正に、○付け法と 意味付け復唱法が有効。

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○付け法への招待116 180度転換

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公開講座に来られた茨城県のK小学校の先生がこう話してくれた。

「今年、K校長先生が赴任されて、算数の研修に取り組むことになりました。
目標は、子どものさらなる学力アップです。
手法は、志水メソッドを取り入れると。
私は、○付け法を取り入れてみて、机間指導における子どもへの接し方が180度変わりました。
これまでは、こんなのもできないの?
だったのが、ここまではできているね。ここからこうするといいね。
と変わりました。
だから、とても楽しいです。」

○付け法は、教師の声かけを肯定的な見方へと導く。
この肯定的な見方が、子どもの自尊感情を育てることになる。
その意味で、○付け法は、人権教育である。
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○付け法への招待115 答えがでたら

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答えが出たら、「○」と思っている限り、
全ての子どもに○をつけてあげることはできない。

答えがでない子どももいるからだ。

解決過程の途中でも「○」をつけてあげるという気持ちでないと○付け法はできない。
解決過程のどこかで、ずれているわけだから、また、思考が停まっているわけだから、そこを支援・指導するのが教師の役割である。

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○付け法への招待114 K先生の報告

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長野県の源関昭先生から、メールが届きました。

「長野県屋代小学校、埴生小学校で少人数指導教員だった。K先生は中学校で働いております。
4月下旬のことです。英語科の授業です。
2年生の1人の男の子が全くやる気を見せず、机に突っ伏しています。
問題プリントを配ると、「前もらったプリントもやっていないし、やらない。」と言って動きません。
それでも何とか始めました。
そこで、「○つけ」をしました。
授業が終わると、その子は丁寧にプリントを折って机にしまいました。
次の日もそのプリントは大事に扱われていました。・・・
学ぶ心が枯れていた中学生が、○つけ1つで心が動いた事実がありました。」

K先生は、志水メソッドのよさを実感している方です。ご自身が信念を持ちこだわって授業をしていると、その窓から子どもの感動的な姿が飛び込んできます。

以上のような報告がありました。
○がついたプリントは、その生徒にとって知と心の財産です。大事にしたいと思うのも当然ですよね。
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○付け法への招待113 ダンボ

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ある先生からうかがった話。

「机間指導のとき、教師は子ども1人1人に声かけをする。
そのとき子どもは耳をそばだてて聴く。
教師が小さな声をかけても どんなふうに話しているのかを聴いている。
まるでダンボのようだ。
その声かけが聴いている子どもにとって新たなヒントとなったりする。」
という。

ヒントで解けたらとても嬉しい。直接的な声かけでなくても、困っている子どもとってヒントはありがたい。

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