最新更新日:2010/06/11
本日:count up1
昨日:2
総数:95823
閉校にはなりますが、4月以降もこのサイトは存続します。「過去の記事」の2009年度をクリックすると、見られます。更新するとはありません。アクセス、ありがとうございました。

複式学級がスタートして5年

 平成16年4月から太郎生小学校では複式学級が生まれました。2年と3年が複式となったのです。当時、私はその複式クラスの担任でした。
 16年4月15日の学級通信には次のようなことを書きました。子どもたちの作文とあわせて紹介します。
**********引用はじめ************
 子どもたちが複式になった学級のことを作文に書いてくれました。複式とはいっても、2年生の7人はれっきとした2年生だし、9人の3年生はもちろん3年生です。2・3年という児童はいません。2年生と3年生が一つの学級で勉強しているというだけです。でも、それでは学習しにくい教科があるので、国語と算数は、教室も、指導者も2つになって学習しています。国語と算数は単式学級と同じ学習形態を取っています。
 とはいっても、学校での在校時間の中では、2年生と3年生が一緒にいる時間の方が長くなります。お互いに顔や名前は知ってはいても、きっと「複式」ということで緊張があったはずです。ご家庭では「不満」や「不安」を口にしたかもしれません。でも、きっと保護者の皆さんが児童を励ましていただいたことだと思います。4月6日の始業式以来、欠席や早退の児童は一人もいません。本当にありがたいことです。
 先日の懇談会で話したことですが、複式学級は教育条件としては不利です。しかし、不利ではあっても、複式だから学力がつかないということは決してありません。もちろん複式だから学力がつくと言うことでもありません。要はやり方だと思っています。
 もちろん私たちの指導方法が万全だということはありませんが、複式のしわ寄せが子どもたちの学力低下につながらせないために、精一杯努力をしています。
 子どもたちの作文を読んでいると、苦笑するところがいくつもありました。新学期が始まって1週間。まずまずのスタートだと思っています。
 なお、作文についてのお願いです。以前、何人かの児童の原稿用紙には消しゴムで消したあとがありました。書き直したとのことです。保護者の皆さん、日々の作文は、「作品を作るため」ではありません。子どもたちの本音がでたらいいのです。作文を書くことで、自分の考えをまとめるという思考が鍛えられます(時には書いていると、わけがわからなくなったということもあります。それも、認識が深まったからこそ、自分の考えがあいまいだったことに気づいたと言えます)。つまり「書きながら考える」というわけです。子どもが書いている途中の作文を読んで、必要以上の手直しをしていただかないようにお願いいたします。書き直しは確実に子どもを「作文嫌い」にします。

 ぼくは3年と2年、いっしょにべんきょうするとはおもいませんでした。たけのこぐんや百玉そろばんや百人いっしゅやいろいろなべんきょうをしました。いちばんおもしろかったのは、生かつそうごうで、かめをとったことでした。(ようた)

 3年とドッチビーをやったけど、やっぱり3年がつよいです。しおりちゃんともねりけしをこうかんしたことがあります。きょうは3年生とかめとりにいった。(こうへい)

 きょうはケン先生のときとたいいくのときとせいかつのときが、きょうのふくしき学きゅうでした。とくにいちばんつらいのは百人いっしゅです。それと、まだふくしきがっきゅうをつづけたいです。(めい)

 ふくしきのとき、わーとびっくりしました。そして2・3年生でべんきょうするのはちょっとびっくりしました。けれど、がんばってべんきょうしました。みんなともだちです。おそとでいっぱいあそんだよ。(あいな)

 べんきょうがはじまりました。こくごとさんすうはべつべつのきょうしつでしました。いっしょにするべんきょうは音がくとずこうと生かつとどうとくとたいいくでした。それにいちばんたのしかったのは百人一しゅでした。めいちゃんはみれいちゃんとやってかったから、めいちゃんすごいなあとおもいました。(みき)

 わたしはせんせいが、おくのせんせいとのりたかせんせいでよかったよ。いやだったことは、きょう、たいいくではしったことです。ぬかされていやでした。(みさき)

 わたしはふくしき学きゅうになってきょうしつが1年のときよりもすごくにぎやかになるなーとおもいました。はじめてのときはきんちょうでいっぱいだったけど、みんながすごくやさしかったし、おもしろかったから、つぎの日はわたしもすごくげん気で学校に行けました。よかったです。べんきょうはときどきべつだけど、また2年だけでもにぎやかです。ふくしき学きゅうでよかったとおもっています。(りか)

****引用終わり(平成16年4月16日の学級通信より)****

 複式学級にはそれなりのノウハウが必要なところは当然あります。しかし、「分かりやすい授業」「子どもを鍛える授業」という観点では、単式も複式もなんら変わりはありません。
 5年経った今、6年生を見ていると、そういった太郎生小学校の複式教育は間違いはなかったと思います。

写真は「今年の」1月23日、低学年での英語学習の時の一こま。みんな気合いが入っています。なぜか口を開けている子が多い(^_^;)
画像1 画像1
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28

学校便り

暴風警報

津市立太郎生小学校
〒515-3536
三重県津市美杉町太郎生2128-1
TEL:059-273-0324
FAX:059-273-0746