最新更新日:2010/06/11 | |
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教育長のお祝いの言葉中野教育長は来賓としては一番早く来校されました。そして、福井教頭の案内をうけ、式場での確認をしていただきました。 その後、しばらく時間があったので校長室で話をさせていただきました。教育長さんと直に話をさせていただくということは、普通はありません。校長会で挨拶を聞いたり、辞令をもらう時ぐらいしか接点はありません。 でも、太郎生小の卒業式に来ていただいたのです。この機会に少し話をさせていただきました。中野教育長さんは3月に就任されています。また、高校で校長をされていたとお聞きしました。それなのに、太郎生小学校のことをかなりご存じなのです。 実は、太郎生小がその歴史を閉じるということもあり、ぜひ教育長さんに太郎生小学校があったということと、そこでは素晴らしい教育活動をしていた(つもり)だということを知っていただきたくて、学校便りなどを教育委員会の指導主事にお届けしました。私が直接、教育長に送ることは立場上できませんので。 しかし、今は津の市議会などで多忙を極められているとお聞きしました。その資料が仮に教育長さんの手元に届いても、パラパラとめくる程度が普通です。「読んでください」ということはかえって失礼なのです。その程度のことはわきまえているつもりです。 ところが、校長室で話を聞かせていただいていると、私が書いた「たろうっこ」の内容に関わったことを言われるのです。驚いて「読まれたのですか」とお聞きすると、小さな声でふつうに「はい。見せていただきました」と。 そして、卒業式が始まりました。私は最後の児童に卒業証書を渡し終えました。「第4417号」です。声がふるえてしまいました。4418号の卒業証書は存在しません。 心配していた式辞も、なんとか読み終え、続いて「教育委員会お祝いの言葉」です。 登壇された中野教育長は「今、東京で表彰式があり、太郎生小学校が表彰されています」に始まり、私がたろうっこに書いたようなことを話し始めるのです。教育委員会の準備された「お祝いの言葉」を読むのではないのです。 私はびっくりしました。隣の教頭をつついて、「太郎生の教育のことやな」とつぶやくと、教頭は(こんなことは普通はない)と言わんばかりの顔でうなづきました。 教育長さんは最大限の言葉を使って太郎生小学校の教育をほめていただきました。そしてその6年生であり、卒業生である7人に心からのエールを送ってくださいました。私は感動しながら教育長さんの言葉を聞き漏らさないようにしました。 中野教育長は原稿を見ないで、太郎生小学校のことを具体的に語り、卒業を祝っていただいたのです。 卒業式終了後、卒業生や保護者と写真を撮ったり、話をするなど、体育館にしばらく残っていました。そして校長室に戻ると、教育長さんは私が戻るのを待っていてくださいました。そして、「素晴らしい卒業式でした。」とねぎらってくださいました。私は、「いただいたご挨拶は、太郎生小学校の教育や子どもたちのことを話していただき、ありがとうござました」とお礼を言わせていただくのが精一杯でした。 ここにも卒業式の感動のドラマがありました。 |
津市立太郎生小学校
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