最新更新日:2010/06/11 | |
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つながっていく命
閉校式の日に配られた閉校記念誌「幾多の日々ここに」には、なんと明治28年の卒業名簿から載っています。そして卒業写真も明治44年から載っているのです。(「先生、なんかすごい髪の人が写っている」と子どもが言いました(^^;))たぶん子どもたちのひいおじいちゃんやひいおばあちゃんの年代、もしかしたらそれ以上の人もいるかもしれません。
子どもたちと、昨日一緒に閉校記念誌を見ました。「お父さんも写ってるで。」「おじいちゃんを見つけた!」「おばあちゃんもおるねん。」「お母さん、今とそっくりや!」「お母さん、私とお姉ちゃんをたして2で割ったような顔してる」と大盛り上がりです。 子どもたちの盛り上がりが一段落したあと、「昭和4年」の卒業写真を見せました。「この中の何人かの人は戦争で亡くなった人がいるかもしれません。」というととたんにシーンとなりました。「国津神社には太郎生から戦争に行って命を落とした百人あまりの人の慰霊碑があるのを知っていますか?」と尋ねると何人かが知っていると答えました。 「この人達はたぶん今のあなたたちと同じように、遊んで勉強して、笑ったり喧嘩したりしていたでしょう。でもこの写真の人たちの中には、この後戦争に行って、誰のお父さんにもおじいさんにもならずに途中で命を絶たれた人がいます。」と話すと、子どもたちは真剣に耳を傾けてくれました。 その後、絵本「戦争で死んだ兵士のこと」(小泉吉宏 作)を読みました。 そして、ずっとずっと平和でみんなが誰かのお父さんやお母さんやおじいちゃんやおばあちゃんになるまでずっとずっと元気でいてほしい。平和な世の中をつないで、命をつないで欲しい、というような話をして授業を終わりました。 太郎生小学校は閉校にはなりますが、ずっとずっと幸せな子どもたちの笑顔がつながっていくことを祈ります。 |
津市立太郎生小学校
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