最新更新日:2010/06/11
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閉校にはなりますが、4月以降もこのサイトは存続します。「過去の記事」の2009年度をクリックすると、見られます。更新するとはありません。アクセス、ありがとうございました。

1日目を終えて

 無事に1日目が終わろうとしています。
 この度の修学旅行は、とにかく全員が出発できるかということが心配でした。新型インフルエンザが蔓延している状態です。あちこちの学校で学級閉鎖などが行われています。

 美杉の修学旅行は2校で合同で行きます。2校ともに、学級閉鎖でないと出発できません。かりに、学級閉鎖にならなくても、感染者が出ていると、その児童は修学旅行に一緒に行けないという事態になります。
 当日の、つまり今朝まで心配はつきませんでした。朝、7時過ぎに学校に入りました。もう教頭先生は出勤し、バスのための車止めを外してくれてありました。
 7時過ぎになっても、何の連絡もありません。これは無事に出発できそうだと思い、安堵しました。修学旅行の出発自体がこんなに危惧されたことは私はこれまではありませんでした。
 予定した時刻にバスが着きました。美杉小の子どもたちの顔が見えます。
 6年生の保護者も見送りに来ていただきました。また、小学校の職員も、大きな「行ってらっしゃい」という幕を準備して送り出してくれました。

 法隆寺には予定降り30分ほど早く着きました。通常よりもややすいている状態でした。ほこりもあまり出ていません。
「大講堂の中に入ってみると、迫力があった」(かずき)
「法隆寺は初めて行ったけど、想像以上に広く、きれいなところがたくさんあったので、右を向いたり、左を向いたりたいへんだった。きれいな観音さんばかりでした。」(かい)
「何回も来ているけど、カマのささっている意味が分かった良かった」(しょうた)
「宝蔵殿では聖徳太子の2歳のころの像をみることができてよかった。鏡池が本当の鏡のようだった」(りょうや)
 奈良公園にも30分ほど早く入ったのですが、駐車場までの道路が混んでいて、結局、予定通りでした。昼食は、お土産屋さんの中で食べます。すでに準備ができていたので時間のロスなく、食事をすませることができました。子どもたちはお腹がすいていたので、しっかりと食べたようです。
 その後、ボランティアガイドの皆さんと合流しての班別行動です。楽しみのところです。
 私は一つの班につくのではなく、写真を撮りながらあちこちの班を渡っていました。ボランティアガイドさんの説明は総じて、ていねいです。歴史的なことを詳しく説明する場合もあり、これは難しいですね。小学生に合わせて、今日的なアプローチで説明してくれる方もいました。
 
 大仏殿では、ほとんどの児童が鼻の穴をくぐることができました。鼻の穴を通ることは思い出に残るのでなんとかして通りたいと思っていました。10分あまり並ぶことになりましたが、無事に成功。並んでいる子どもたちに指南しておきました。両腕は伸ばすこと、ひじものばす。そして、中に入ったら、少し体を斜めにすると、通りやすいことも。そして、顔が穴からでたら、顔をあげて、写真を撮るためのポーズをとります。
 引率の教員もたいへんです。子どもに指示をしたり、写真を撮ったり。時間との戦いもあります。まるで戦場でした。
 周囲では、欧米人が写真を撮っています。きっと東洋の珍しい習慣をカメラにおさめようということなのでしょう。

 シカと遊んでいる子どもたちもいました。美杉ではシカはめずらしくはないけど、野生のシカには近くでさわるわけにはいきません。

 
「東大寺で大仏の鼻の穴を通れてよかったです」(りょうや)
「何回か奈良公園に来たことはあるけど、二月堂や三月堂に行くのはたぶん初めてです。ガイドの方はとても親切で、ていねいに教えてくれました。ガイドさんのおかげで、楽しく意味も分かりながら見ることができました」(かい)
「奈良公園はシカがたくさんいて、すごく楽しかったです。東大寺と法隆寺では似ているところもあったけど、似ていないことがあったのですごく楽しかったです。あぎょうとうぎょうが向かい合っていたりしていたので、本当にちょっとちがうんだなあと思いました。」(しゅんや)

 バスは京都へ向かいます。金閣寺です。駐車場から細い道を歩いて行くと、金閣寺の屋根が見えてきます。「すごーい」「きれい」などという声が口々にあがります。こういった子どもたちの感動の声を聞くことができるのが、引率者の楽しみです。

 夕佳亭はガラガラで、近くまで行ってゆっくりと説明を聞くことができました。逆光に金閣の屋根が輝いていました。

 その後、新京極です。お店はかつては子どもの土産物屋が多かったので、今は大人向けの店が増えています。子どもたちのおこづかいではちょっときつい。それでも、楽しそうに買い物をしていました。

 旅館の食事は、おいしかったです。おなかも空いていたので、みんなほぼ全部食べていました。夕食は楽しかったです。かい君としゅんや君は三杯もおかわり。そっと出していなかった。

「用意されている食事はこれは食べ切れないくらいたくさんの量だなと思いました。でも、全部食べ切れてよかったです。とってもおいしかった。」(かずき)
「食事の量が多かった。ごはんを二杯も食べてしまった。でも、おいしかった。美杉小の人とおふろに入れて楽しかった」(琴音と美沙季)

 おふろにも全員、入りました。何のトラブルもありません。
 
※写真は夕食風景。楽しそうでしょう。
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パワーアップタイムの音(2年)、公開中

 朝10分のパワーアップタイムの音を公開中です。2年生です。

 
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スクール55の2回目

http://www.school55.net/index/column17_20091019...

 スクール55というサイトに、2回目の記事が掲載されました。自分が書いた原稿をこのような形で目にするというのは、少し奇異な感じがします。
 日頃、太郎生小学校のサイトには書いていますが、別のサイトにおいて自分の記事を見るのは少し、はずかしいですね。
 でも、太郎生小学校のことを採り上げていただいているのはありがたいし、うれしいです。太郎生小学校を推薦していただいた方に、「よかった」と思っていただけるようにしっかりと記事を書きたいと思います。あと、10回です。
 3回目の原稿は今週中に書かないといけません。だいたいのストーリーは出来ています。
 太郎生小学校の素晴らしい子どもたちのことも書きますので、しばらく待っていてくださいね。

※ミニ定規を使って線を引く1年生

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切磋琢磨

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 「切磋琢磨」という言葉を実感を持って受け止めています。

 太郎生小で毎朝、行っている「パワーアップタイム」(モジュール学習と一般には言われている)を互いに見合い、その反省会を行っている時に思いました。

 互いの「パワーアップタイム」を見合うのは、これが2回目です。前回は一つの授業を全員が見るのではなく、一人があちこちのクラスを見て回るというスタイルでした。

 今回は「研究授業」として、全員で見て、全員で反省会を行っています。通常の研究授業はこれまでもしていましたが、このパワーアップタイムはたった10分です。しかも、「スピード感があるか」「子どもが鍛えられているか」「教師の言葉は削っているか」という明確な物差しを持って評価しあっています。45分の通常の研究授業の場合はいろんな要素が多すぎて、他の指導者から学ぶということも、簡単ではありません。

 ところが、パワーアップタイムだと、時には同じ教材を使うこともあるのです。例えば百人一首や月の異名、マス計算。同じ教材を使って授業をしても、言葉の多さやテンポが指導者によりまるで異なります。だからこそ、学びやすいのです。「次はあの先生よりもいい形のパワーアップをしよう。もう一回、他の先生に見てもらおうかな」と。いい意味での競争心もあります。
 職員の人間関係が成熟していることも、このような研修が可能な一因です。
 
 保護者の皆さん、こういったことが、子どもたちの学力アップにつながっているのだと思います。「たろうっこ」110号の成果は、一人ひとりの職員の力量と、それを支え、みんなが力を発揮できる学校体制があるからだと、私は思っています。
 そして、いうまでもなく、気持ちよく私たちが仕事が出来るように、学校を応援していただいている保護者もいます。

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修学旅行もリアルタイム更新します

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 10月末の修学旅行。インフルエンザにかかることなく、出発したいものです。

 さて、2日間の修学旅行。今年もホームページで写真などを更新します。私は最近、携帯電話を変えました。新しい携帯からの更新をテストしたところ、うまくいきました。写真は大きいまま見てもらえそうです。
 携帯電話から太郎生小のホームページも見られます。お楽しみに。ただし、携帯電話からホームページをごらんいただく際は、料金にご注意を。

※写真は、6年生が寺の絵を描いているところ。
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名句かるた

 岡野弘彦先生というと、日本を代表する歌人です。芸術院会員でもいらっしゃいます。

 その岡野先生が、10月5日に太郎生小学校に来られました。すでにこのサイトでもとりあげています。

 校長室で話をさせていただいていたとき、和歌の話になりました。「小学校でも伝統文化を重視するようになっています」と言いながら、「五色名句百選かるた」を取り出して見ていただきました。表には「おちにけり」とあります。「赤い椿 白い椿と 落ちにけり」の「赤い椿」というと、この「おちにけり」を取るわけです、という意味のことを説明すると、岡野先生、表情が和らぎ、少し笑みを浮かべられました。「このようにすると、子どもたちは一気に俳句を覚えます。楽しみながら覚えるのです」と申し上げました。
 このようなゲーム感覚での俳句について岡野弘彦先生は肯定されました。「このようにして覚えるといいですね」という意味のことを言われたように記憶しています。
 私がさらに「暗記することは大事です」と言いました。市教委の先生も、「暗記は大事です」と。岡野先生は、「そうです。日本では進駐軍が暗記のようなことを禁止しました。きっと軍国主義的な色彩を感じたのでしょう」という意味のことを言われました。
 日本で暗記文化が廃れたのは進駐軍の影響だったと言われました。
 
 進駐軍はともかく、カルタでの俳句の学習を岡野先生に評価していただいたのは、大きな自信になりました。これまでの太郎生小の指導には間違いがなかったことが、岡野先生の言葉からも証明されました。


 
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授業の王道とは

 授業は子どもたちの学力を付けるためのものです。そのための時間が保証されており、学習内容は系統的に作られています。日本では当たり前のように、教科書を使って教えています。
 教科書を分かりやすく教えることこそが、子どもたちの学力向上の「王道」です。教科書を使わないで、プリントを使うとか、自主教材を使うということはたまにはあってもいいのでしょうが、基本は教科書を使って分かりやすい授業をすることに尽きます。
 太郎生小学校はその当たり前の王道を歩んでいますが、ことは簡単ではありません。子どもの中には教科書を忘れてくることもあるし、指示されたページを開かないこともあります。課題をきいていないこともあります。大人でも同じですよね。

 そういった子どもたちのわがまま(個性とは言わない)を束ねて授業に集中させるには教師の並々ならぬ力量が必要です。それを協力にサポートする道具が、実物投影機だと考えています。

 例えば、
上の写真。「にだい」の説明をしています。黒板には「にだい」と書き、「に」には丸を付け、そばに「にもつをのせるだい」とあります。だから「にだい」ですね。さらに、スクリーンの「にだい」を子どもが指さしています。こういった授業は、3人という少人数であっても、一斉指導の方が分かりやすいといえます。

中の写真。「少数」と「整数」というところにマーカーで線を引いてあります。強調しているのですね。そして宇宙人のセリフを説明しているところのようです。

下の写真。教科書を写してありますが、一部を付箋紙で隠してあります。このようにするだけで、教科書での授業が高いレベルで成立するのです。
 
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あるブログに

 初めて太郎生小学校のことを、全国に紹介していただいたのは、この「三楽の仕事日記」というブログです。太郎生小の目指す方向は間違っていないということに自信を持つきっかけとなりました。 
 このサイトで太郎生小のことをとりあげていただくのは3回目になります。今回は、いつにもましてほめすぎています。
http://www.enpitu.ne.jp/usr9/bin/day?id=98434&p...

 太郎生小学校のホームページや学校便りを評価していただいていますが、それは太郎生小学校の教育そのものです。ホームページや学校便りはいわば新聞のようなものです。中身があってこその新聞です。その中身とは日々の太郎生小学校における営みです。

 今日の研修会で私は言いました。「太郎生小学校が取り組んでいるパワーアップタイムやICT活用は太郎生小の公開研究会にむけたものではありません。本来、学校には必要だと思ってやっています。ここで学んだことは私たちの力量を高めることになり、それはどこでも通用するはずです。太郎生小はへき地小規模校ではありますが、小規模校でしか使えない指導方法だとは思っていません」と。
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岡野弘彦先生、来校

 美杉小学校の校歌の作曲は岡野弘彦先生にお願いしています。岡野先生は美杉の川上ご出身で、國學院大學名誉教授として現在も公的なお仕事をされています。また、皇室の和歌の先生として長く関わられたことでも知られています。
 美杉小の校歌を作曲するに当たり、太郎生小学校と美杉小学校を10月5日に訪問していただきました。
 太郎生小では秋祭りにそなえて合唱練習をしているところですので、その様子をみていただきました。
 岡野先生は、「子どもたちはとても上手ですね。私が作る校歌も、皆さんに上手に歌ってもらえることが楽しみです」と児童の前で話していただきました。 
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堀田先生との研修会の感想・4

 初夏のある日。職員室。「堀田先生が、東京から太郎生小学校に来てくれることになった」とある日、校長先生がうれしそうに言われた。でもちょっと半信半疑という感じ。
 9月30日の夜。我が家。「明日東京からこの先生が来てくれるねん。」と堀田先生が編集された「情報化時代の学校変革力」という本の表紙の写真を指差して息子に言うと、「どこに?」「太郎生小学校に」(私)「え〜〜〜〜?東京から太郎生まで??」と彼は驚いて言った。

 そして、10月1日。堀田先生の来校。

 音楽室への階段を上りながら「やっと、着きました。」と苦笑された先生に私は「移動時間より滞在時間のほうがぐっと短いですねえ。」と答えるだけで精一杯だった。
 4時間目の授業を見ていただいて午後から研修会。時間は午後1時40分〜午後3時10分。太郎生小学校での堀田先生の滞在時間、わずかに5時間。
 しかし、その5時間の間に、堀田先生の残されたものは太郎生小学校の今後の半年のあり方に・・と言えばおおげさか? 少なくとも私自身が教室でどのように授業に対して心構えを持ち、子どもと対していくかという課題を残されました。

 たった5時間のこと。でも、すごく濃い5時間。そして、研修会のあと堀田先生が帰られたあとの職員同士の「濃い」話し合いとそれがこれから更に深められようとする様子がある。ずっと残っている「5時間」。

 刺激的な5時間、ありがとうございました。
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スクール55というサイトに

 スクール55というサイトに原稿を掲載していただきました。
http://www.school55.net/index.html
 このトップページから、太郎生小学校を探してください。すぐに見つかります。

 タイトルは【中林校長ルポ!「太郎生小学校ICT活用最前線」】というものです。なんというタイトルなんだと職員は眉をひそめているかもしれません。

 太郎生小学校の教育内容を評価していただいたからこそ、原稿依頼があったのだと思います。そして、太郎生小学校の実践が、他の学校の参考になるかもしれないという判断もサイトの編集者にはあったはずです。だから原稿を引き受けました。

 スクール55は歴史のあるしっかりとしたサイトです。先日、太郎生小に来ていただいた堀田先生は2003年にこのサイトに登場されています。

 保護者の皆さん、太郎生小学校の教育を評価していただくということは、いうまでもなく太郎生小学校で学ぶ子どもたちがしっかりと育っているということです。
「なんや、スクール55に書いてあることはウソじゃないか」と言われることのないように、スクール55のサイトを保護者の皆さんにも見ていただきたいと思います。
 そして、今後とも、小学校の応援をよろしくお願いいたします。これから12回の原稿を書くのです。現在進行形の学校のルポなのです。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

堀田先生との研修会の感想・3

 本日の授業公開は、自分にとって、本当にためになりました。有名な先生に授業を見ていただくだけでなく、企業の方10人以上に自分の授業を見ていただく機会というのは、初めての経験だったので、昨日から緊張しっぱなしでした。
 1年前は、ICTという言葉すら知らない状態でしたが、太郎生での教師生活を通じて、徐々に慣れてきました。
 昨年も同じ単元を拡大投影機を使わない状態で授業をしましたが、その時は、教師が手順を示しても、なかなか子どもに伝わらずに、苦労しました。しかし、今日の授業では、そのようなことは全くなく、ただ手元を大きく映すだけで、こんなにも指示が通りやすくなるのだと、改めて、拡大投影機の有用性を再確認できました。
 何よりも、どのような手順で書けばいいのかが一目瞭然。子どもたちも、最初に作図したときは、時間もかかり、思うように二等辺三角形ができませんでしたが、2、3回と繰り返す内に、
「次はこの二等辺三角形書けるか?(T)」
「そんなん簡単やん(C)」
という反応が返ってくるようになりました。もちろん作図にかかる時間も、数十秒に短縮されていました。
 次時の正三角形の作図でもきっと今日の様な反応になると思います。

 また、子どもが拡大投影機の前で、みんなに作図の手順を示す場面では、各々が画面に釘付けになり、自分の手順と比べていました。普段なら、前に出るのを少し恥ずかしがる子も、スッと前に出て、作図の作業をしていました。きっと自分の手元を映したくてしょうがなかったんだろうと思います。
 おそらく、拡大投影機がなかったら、教師の示範や子どもの説明の場面で時間がかかり、今日のように多くの問題演習をこなすまではできなかったと思います。拡大投影機によって授業の効率化ができたと感じた瞬間でした。
 午後の研修会では堀田先生に直接ご指導をいただきました。自分では気づかない細かな点までご指導いただき、反省点を与えてくださったことに感謝しています。その中で堀田先生がおっしゃった「きっといい先生になれると思いますよ。」という言葉を励みによりいっそう努力していかなければと思いました。
 また、「ICTはあくまで道具」「習熟のための学習も確かに大事だが、それ以前に学習習慣の確立が大切」といった指摘は、当たり前ですが子どもたちの力をつける上では欠かすことができないことだと感じました。
 自分の授業では拡大投影機を利用することで頭がいっぱいで(もちろん授業をわかりやすいものにするためですが)学習習慣までは考えが及ばなかったなぁと反省しました。もちろん、太郎生の子どもたちは、普段の学習習慣はきちんとできています。しかし、ノートの指導や発表の仕方などには、自分ではあまり重きをおいていなかったと反省しました。よりよい学習習慣を確立するために、これからも根気強く指導していかなければと感じました。
 このような貴重な経験をさせていただきありがとうございました。太郎生小で教師をやっていて幸せだなぁと感じた一日でした。
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堀田先生との研修会の感想・2

 この夏、東京に行ったときは、時間がなくお会いすることができませんでしたが、あの時は正直情報教育の第一人者だとお聞きしていても興味がありませんでした。私のようなアナログ人間には、理解できないような方だと思っていました。(私は、どうも機械に近い方を冷たく堅い方だという偏見をもっているようです。反省)
 でも、今日実際にお話を聞かせていただいて、温かさを感じました。教育に対する熱意も。子どもを抜きにしないお話が共感を持てました。穏やかな話し方の中にも、きりりと引き締まるところもあり、ユーモアもあり7時まででも8時まででも聞いていたいと思いました。本当に・・・。
 たった45分の授業で、あそこまで見抜かれるとさすがだなあと思いました。それぞれのクラスの写真を撮っていただき、コメントをして下さる。ちゃんと誉めるところも探して下さり、子どもたちのつぶやきや、ノートの様子、学習環境、掲示物にまで目を向けて下さるところに愛というか誠意というか、プロを感じました。
 「統一されていない」「徹底力に欠ける」「スピードが遅い」どれも自分でも感じているところでした。何となくわかっていながら、変えられなかったところがはっきりわかりました。
 明日からまた頑張らなければいけないところがはっきりさせてもらえた感じです。
「習熟」のためのパワーアップ。基礎学力と心(歌、絵、生活習慣、学習規律)の両方をちゃんとやっている、というようないいところもちゃんと教えていただきました。そういうことなのか・・・と今更ながらに思いました。
 「何を伝えたいのか?」・・・また、明日からの研修でみんなで考えていきたいと思います。
 「ICTを研修するのではなく、ICTは、子どもに力をつけるための道具だ」
 「研究発表会のためではなく、子どもたちに力をつけるために、あと半年何ができるか考えなさい」
 と言われたときに、ちゃんと子どもたちを中心に考えられるいい人だなあ、本当の教育者だなあと思いました。
 11月のシンポジウムでまたお話が聞けることを楽しみにしています。スゴイ研修会に参加できたことを幸せに思います。このような機会を作って下さってありがとうございましたm(_ _)m
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堀田先生との研修会の感想・1

 今日は授業参観、研修会でのご指導ありがとうございました。授業後昼食までの間に授業の感想や指導方法などわかりやすく提示、示唆いただきました。まさに視覚的に分かりやすくICT機器が当たり前のように使われていました。そのスピードと的確さに感動しました。そして、自然体で使うことを学ばせていただきました。
 研修会終了後、居合わせた職員で、学習規律・生活規律の徹底について、本校のような少人数学級であっても多人数学級で通用させる指導方法の大切さなど自然に話題になりました。児童の人数に左右されずに指導する事の大切さ、少人数だと子どもが教師を頼るように教師にも出てしまう甘さがあったことなど、今後の方向についても気づくことができました。
 本日の授業では、十分な指導ができなく実物投影機ももっと効果的に使いたかったと反省しています。ただ、昨年より、自分自身も子どもたちも自然に授業の一部として実物投影機が使われるようになっているのは実感します。朝の10分間の「パワーアップタイム」ではできるだけ簡単に自作できるフラッシュ型の教材を工夫して活用してきたことは今後も続けていきたいと思いました。
 本日のような参加者構成での研修は初めての経験で、堀田先生を始め、各関係の方々との出合いに感謝します。ありがとうございました。
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保護者の皆さんへ

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 保護者の皆さん、太郎生小学校のこのサイトへのアクセスがとんでもなく多くなっています。それは前にも書いたように、堀田先生がブログで紹介していただいたからです。

 太郎生小学校のホームページはもともとは保護者の皆さんに見ていただくために作成しています。「学校を開放する」といっても、実際には保護者の皆さんが学校に足を運んでいただく回数は限られています。それをカバーするために、子どもたちの学校での活動の様子をお知らせしています。同時に、学校が考えていることやお願いしたいことも書いています。

 「たろうっこ」も読めるようになっています。保護者にはすでに印刷して配布してあります。それをなぜわざわざホームページで公開しているのでしょうか。
 それは太郎生小の教育は他の誰に見ていただいても決してはずかしいものではない、隠す必要はないはないと考えているからです。十分ではないかもしれませんが、私たちなりに自信を持って日々教育活動をしているのです。ほぼ毎日学校便りを出す学校はあるでしょうが、それをすべてホームページで公開している学校は私は他には知りません。そんなにたくさんはないと思います。
 太郎生小学校はそれができるのです。 なぜか。いうまでもなく、保護者が学校を信頼してくれているから、職員は思いきった指導ができます。子どもたちはルールを守ることができます。学校をオープンにできると言うことは、このような裏付けがあってこそだといえます。
 とはいっても、学校の活動がすべての保護者に100%満足してもらっているわけではありません。先日も運動会のことで、手紙をいただきました。「たろうっこ」に書いたとおりです。今後とも保護者のご意見に耳を傾けながら、学校だけではなく、保護者とともに、子どもたちのことを考えていきたいと思っています。

 こういった太郎生小学校の日々の営みに関心を持っていただいている堀田先生を始め、このサイトをごらんいただいている皆さんにお礼を申し上げます。太郎生小学校は素晴らしい学校だなあと思っていただけるように、今度とも努力を続けるつもりです。

※写真は運動会から。
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F1グッズ

名古屋へ行きました。ちゅうでん教育助成をいただいたからです。
地域と一体となった閉校式にむけてというテーマです。
帰り、白子からはF1グッズを持った若者が乗りこんできました。
私は一度F1を見に行きました。セナが走っていました。中嶋父もいました。その観戦記を学級通信に詳しく書きました。まだ私も若かったです。
近鉄電車の中から。
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10月1日の全体研修会から

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 話題があれこれしています。10月1日の堀田先生の指導を受けた全体研修会のことを取り上げます。
 その中で一つだけ。
 ある先生が模擬授業風の提案の中で、「実物投影機を使って何が一番よく使うようになったかというと,教科書をよく使うようになりました」とさらっと言いました。
 私は後の質疑のところで、「大澤さんの提案の中で,教科書を使うようになったというのは意味深なことばですよね。今までも十分使っていただろうけど,教科書を説明するとか教科書で基本的なことを教えているという意識が強くなった。テクノロジーを使いながらアナログの教科書を使うようになったということですね」と発言しました。
 これに対して、堀田先生は「なぜ今まで教科書をあまり見せなかったかというと,答えが書いてあるからでしょう。でも実物投影機なら紙で隠せば集中させられる。使っても良いよなと思うようになってきている。隠し方がミソ。どこを見せないかがミソですから。あるグラフを大きく写すのは,そのグラフだけに注目させることがやりやすくなったから。教科書にある情報をクローズアップさせて教えやすくしているんですね。ある研究で,実物投影機で映されているものを調べましたが,圧倒的に教科書が多かったですね」と。
 
 堀田先生は後で、この発言はキーになると言われました。

 大きなヒントをいただきました。要は教科書を使って分かりやすい授業をすることが一番。そのためには実物投影機がたいへん役に立つということです。
 しかも、このことは少人数とか大勢とかは関係のない、普遍性のある指導法だということです。
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アクセス、ありがとう

 たくさんのアクセスをありがとうございます。
 10月2日は142。これは、答志島キャンプの時のリアルタイム発信に次ぐ数字です。

 もちろん、こんなに多いのは、堀田先生のブログから来ていただいた皆さんのはずです。ということは、教育の情報化に関心を持っていらっしゃる方ですよね。研究者の方もいらっしゃるかもしれません。
 全校児童38名の太郎生小学校はふつうのことをふつうにやっているだけの学校です。そこに最近、実物投影機が入り、職員が便利なので使い出しています。
 たまたま堀田先生が応援していただいているので、注目を集めることになってしまいました。

 このアクセス数をはげみに、私たちができるところで今一歩、がんばりたいと思っています。

 11月17日には堀田先生、玉置先生(愛知県教委)、中村先生(三重大学教育学部附属小学校)をパネリストに迎えて、公開研究会を行います。案内は、このサイトの右下の方にあります。ご覧いただければ幸いです。
 遠方などの理由により、関心を持っていただいたのに参加していただけない場合で、しかも私たちの学校の資料が必要でしたら、10月中に学校宛のFAXで申し込んでいただければ資料をお送りいたします。自慢できるような資料ではありませんが。

※下の写真は音楽の時間に子どもたちの歌う時の表情を見せているところ。
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堀田先生との話・その2

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 車の中の話で、もう一つ強く興味を持ったことがあります。
 それは今の堀田先生は基礎的な学力の重要性をより強く言われていることです。「今の」と断ったのは、かつてはそうではなかったそうです。以前はテレビ会議の論文も書かれていたそうですが、今はより基礎的な実践を重視しているというのです。
 そして、私についても、「テレビ会議の中林というイメージを持っていたが、パナソニックでの話はそうではなかった」と言われました。私は基礎的な学力を重視しているのは20年以上前に読んだ岸本先生の「見える学力、見えない学力」に影響されて以来
です。
 でも、PCを使った実践としては交流をやっていました。「PCの向こうには人がいる」と言う言葉が好きでしたから。そのスタンスを否定するわけではないのですが、管理職となった今は交流学習を学校として推進しようという気持ちはありません。個人的に興味のある先生が実践を進めるのはいいとしても、学校としてはなんと言っても、基礎学力です。そのためにICTを使いたいし、ICTがより身近になった今はそれができるようになったと思っています。
 
 もと文科省の岡本薫氏のことも話題にしました。私は岡本さんの論理は好きです。すると、パナソニック教育財団の三田さんが入ってこられました。財団の仕事もされていたようです。

 話は戻って、基礎学力か、活用力かという問題。白か黒かをはっきりさせるのは無理かもしれませんが、教育観としてはよりどちらを重視するかということで大きな違いがあるように思います。堀田先生は、ICTという分野でありながら、基礎学力を重視されているように私は受け止めました。だからこそ、太郎生小学校の研究会に堀田先生を招いているといえるのですが。
 教育の情報化を研究する立場としては、堀田先生は実物投影機の有用性を言われます。でも、学会ではPCを使ったより先進的な教育を推進する声も強く、議論になることがあったということを聞きました。私はそういったことは初めて耳にしたので、たいへんおもしろかったです。そして、学校現場の実態に沿ったICT活用を進められている堀田先生を私はますます尊敬するようになりました。
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堀田先生と

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 10月1日に堀田先生を太郎生小学校にお迎えしました。
 
 研修会のことは今、書いています。ここでは、私が堀田先生から車の中や校長室で聞かせていただいたことを、「内緒で」話題にさせていただきます。

 私はこれまで堀田先生と二人で話したことはありません。講演を大人数の中でお聞きしただけです。唯一、堀田先生と直接話をさせていただいたのは、パナソニック教育助成の贈呈式の後のディスカッションでした。それだけです。

 ですから、迎えの自動車の中で、堀田先生と話をさせていただけるのは、願ってもない時間となりました。
 ほぼ1年前、富山県の山室中部小学校の研究会で大きな刺激を受けたことから話を切り出しました。堀田先生からは、この3月、山室中部小学校の校長先生が退職された後も、研修は同じ方向で進んでいるとお聞きしました。これはかなりすごいことですね。研究が本物であった証拠です。
 TOSSについてのこともお聞きしました。
 情報工学の中における実物投影機のしめる位置ということもお聞きしました。研究者の間では最先端の実践に関心が集まりやすいということでした。
 また、お聞きしたいと思っていた、「習得」と「活用」についても詳しい説明を聞きました。習熟してこその習得であり、それの上に立って「活用」の学力も培われるという意味だったように思っています。「習得」をしっかりやろうということでよいとも言われました。
 こんなことをお聞きしていると、太郎生小に到着しました。

 午後の全体会が終わった後、しばらく校長室で、研修担当の大澤先生、パナソニック教育財団の三田さんの4人で話しました。大澤先生はすっかり堀田先生とお近づきになれたことが楽しいようで、雄弁に太郎生小のことを話していました。

 堀田先生が校長室の書棚にある書籍にしばらく目を通されていました。校長室にはおよそ250冊の書籍(今、ざっと数えました)を置いてあります。今、私が関心のある分野の教育書です。堀田先生は「これらの70%がうちの研究室にあります」と言われました。
 書籍を持っていても、読んでいないものがないわけではありませんし、読んだとしても理解ができてないものもあります。ですから、蔵書の一部が似ているとは言っても、当然堀田先生のレベルと私の関心あることとは比較することはできません。でも、なぜか少しうれしかったのです。堀田先生の研究室にはもちろんおじゃましたことはありませんが、ごく一部であれ、似た書籍があるということが分かったことが。

 
※写真上は10月2日の研修会。
 写真下は10月1日の研修会。
 
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学校便り

データ

津市立太郎生小学校
〒515-3536
三重県津市美杉町太郎生2128-1
TEL:059-273-0324
FAX:059-273-0746