最新更新日:2010/06/11
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閉校にはなりますが、4月以降もこのサイトは存続します。「過去の記事」の2009年度をクリックすると、見られます。更新するとはありません。アクセス、ありがとうございました。

閉校までの仕事日記(2月28日)

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 いよいよ2月の最終日。
 今日は「閉校記念碑」、つまり石のための土台を作ってくれています。いよいよです。

 私は朝から、サプライズのための準備。昨日からかかっています。時間がかかりますが、きっと保護者や子どもたちが喜んでくれると思って作業を進めています。私があらかた作業をして、続きを職員にお願いしました。そのために休日出勤してくれています。ありがたいです。これも子どもたちが喜ぶだろうと思ってのこと。
 
 記念碑の土台の設置には丸1日かかっています。丁寧な仕事ぶりです。玄関の前のところに3つの石碑が並ぶことになりました。
 
 夕方、職員から「見てください」というので、PCの前に座って作業を確認します。でも、ついつい「ちょっとこれを……」などと口出しをしてしまいました。「いいな。ありがとう」と言えば良いものを。
 そしたら、ついに言われてしまいました。「校長先生、自分でしたらいいじゃないですか。自分で直してくださいよ」と。そりゃ、そうです。スミマセン。
 
 今、答志島体験の三重県への報告書を書いているところなのです。国の予算をいただいた事業で、それを三重県を経由し、津市の会計に入っています。そのため、報告書も何度か書いています。これは4回目かな。公費をいただいた事業ですから、仕方がありません。
 ですから、サプライズはお願いします。平身低頭でペコリ。

 午後5時30分、呼ぶ声がするので見ると、素晴らしいできばえに。やっぱり太郎生小のスタッフは素晴らしい。
 
 ※写真は美杉小の校歌披露式。
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閉校までの仕事日記(2月27日)

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 ようやく記念誌が責了となった。ほとんどは校了。校了というのは校正の直しがなくなった状態のこと。時刻は午後2時30分。
 今日は午前9時過ぎに出勤。職員が一人すでに仕事中。教頭もまもなく出勤。私は記念誌の元職員のデータ確認。太郎生在住の元校長先生が学校に来て確認を手伝ってくれた。その間も、印刷所から2回ほど電話あり。2カ所に電話して勤務年数の確認を行う。11時ごろ、最終の校正原稿をFAXで送る。
 教頭が式次第の案を作る。それを確認後、カラーの1ページ分の写真をレイアウトして印刷。午後、教頭が決済を受けるために届けることになった。

 DVDのプレス業者から電話。ジャケットデザインのこと。CDとDVDの2枚を作ることになっており、CDはすでにプレスに進んでいるはず。DVDはまもなく。どちらも、Rへのディスクコピーではなく、プレスをすることにした。コストは高くなるが、保存性や互換性が高いので。ジャケットデザインは私が考えたので、あまりいいものではない。デザイナーにお願いする予算はなし。
 午前中、11回目の原稿を書くはずだったが、それはできず。
 13時50分。印刷所から電話。校正をPDFで送ったとのこと。今は細かい校正の確認はPDFで行っている。これだと印刷物と同じなので確実に見ることができる。もっともメールやPCが使える環境でないと仕事ができないが。元職員に電話して、確認後、1カ所の直しを依頼する。これで校正が終了。私の机の上と会議用の机の上には校正紙などが広がっている。ようやく片付けができる。冒頭に書いたように14:30のこと。

 閉校記念行事をお願いしているうたおに指導者の小柴先生とメールのやりとりを3回ほど。体育館のひな壇設定の写真を添付して送っておいた。今はオペラのリハーサル中とのこと。みんな忙しい。まあ忙しいからこそ、仕事ができるのだけど。ヒマな人には誰も仕事を頼まない。忙しい人に仕事をお願いする方が、かえって仕事が早く、質も高い。
 
 午後はある仕事にかかっている。これは子どもたちへのサプライズプレゼント。手間がかかるが、きっと喜んでくれるはず。その作業のために明日は職員が出勤してくることになっている。そのための事前作業が私の仕事。

※下の写真は、昨日の校歌披露式。作詞者と作曲者から、額に入った楽譜を代表児童が受け取っているところ。手前の男子が太郎生小の5年生。カメラマンが前に入ったため、うまく撮れません。さすがの私も移動しての撮影を遠慮したため、このような不本意なアングルの写真のみ。 
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閉校までの仕事日記(2月26日)

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 今日は大きなイベントがあった。美杉小学校校歌披露式が美杉小で行われ、太郎生小の子どもたちも参加して元気に歌った。作詞の岡野先生、作曲の兼重先生も来ていただき、思いを語っていただいた。とてもいい話だった。三重大学の音楽専攻の学生の合唱も聴かせていただいた。感動いっぱいの「美杉小校歌披露式」だった。保護者の皆さんの何人か、参加いただいた。
 帰り、メールを見ると、印刷所から校正のPDFが届いている。最後の校正。元勤務職員の確認が難しい。年度途中から勤務された方もおり、その記録の確認が簡単ではない。卒業者名簿はきちんとしているが。
 午後、「たろうっこ」を書き始めると、来客が2名。その後、三重テレビの記者が取材に。閉校記念行事についてのことだったが、心を一つにした子どもたちの歌声を取材してほしいとお願いする。1時間ほど滞在されたが、その間に印刷所から電話が入り、緊急対応。職員室の先生に卒業者名簿の確認をお願いした。記者の取材を受けながら、「たろうっこ」の編集を進める。急がないと、低学年の下校に間に合わない。

 三重テレビの記者と一緒に、式典に立派な花を生けてくれている方を取材に訪れる。桜などの開花が遅いと、部屋にストーブを入れて暖めて式典に間に合わすという話を聞き、記者は驚かれていた。20年以上も、太郎生小学校の卒業式や入学式に花をいけていただいている。ありがたい限り。それも、今年限りとなった。
 元太郎生小職員の家を訪れて勤務年数の確認をする。夜、別の元職員に電話して勤務時期の確認を行う。 
 印刷屋さんからは今日は電話が3回。明日の朝、最終の校正を送るという約束をする。すでに大半の製版はすすんでいるようだ。
 市教委から電話。インターネット活用教育実践コンクールの入賞のことを市長に報告されたら、市長から学校に「おめでとう」と伝えてほしいということだったという。市長から太郎生小学校の名前を出していただいたことがうれしい。
 夜、あるサイトの原稿書き。12回連載の内の11回目。思うことがあり、なかなか進まない。明日にしよう。
 上の写真は、バスの中で美杉小の校歌の練習をしているところ。
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閉校までの仕事日記(2月25日)

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 午前中は市の校長会。車を運転中に印刷業者から校正の督促の電話を受ける。車を停めて、午後の引き渡しの打ち合わせ。会議が始まるまでの時間を使って校正を読む。見かけた方から「たいへんですね」という声をかけていただく。たいへんなのは記念誌の内容はデータがそろいにくいこと。電子辞書を片手に済む校正作業ではないところがもっともつらいところ。

 11時過ぎに会議終了。すぐに印刷業者へ走る。昼前に到着。待っていてくれた。とにかく急いでいるらしい。製版を今日にも全て終わりたいというが、一部、データの確認をしたいので待ってもらうことにした。他のページは製版をすることで了解。校了までいかずに、責了で了解する。
 学校へもどる途中、白山町内の元太郎生小職員の家に寄り、校正の確認をお願いする。今日中に見てほしいとお願いする。無理なお願いも快く引き受けていただく。ありがたい。明日の朝、職員が寄って原稿直しを受け取ることにする。
 
 学校に戻る。教頭から5件ほどの連絡を受ける。
 とつじょ、卒業者名簿の修正の話が入る。すぐに印刷所に電話して、「直しができるか」の確認。30分ほどの余裕をもらい、卒業者名簿の確認を担任と二人で行う。担任が電話したところ、旧姓で名簿に掲載されていることが分かり一安心。すぐに印刷所に電話して、「直しはないこと」を伝え、製版の継続を依頼。以後、卒業者名簿の直しはもう不可能となった。

 某テレビ局から、閉校関係の取材の依頼の電話。3月21日の閉校式だけではなく、それまでのことも取材したいとのこと。ついては写真やビデオ映像なども貸してほしいとのこと。また仕事が増えた。明日の美杉小の校歌披露式に来るとのことだったので、DVD1枚に写真や合唱の音声を入れる。
 記念碑の業者に電話する。来週の月曜日に現物の確認をするアポが取れた。
 メールを見ると、「答志島体験」の入賞のことで、300字程度の原稿がほしいと主催者から。すぐに書いて送り返す。この程度の仕事ならすぐにできる。

 教頭と閉校記念行事の時のプログラムと封筒のデザインの打ち合わせをする。簡単な封筒は私が担当し、ややこしいプログラムの方は教頭に依頼。申し訳ない。封筒のデザイン案を作り、印刷業者にメールで依頼する。
 記念誌の校正が残っているところのデータを探すも、全く進展なし。やれやれ。
 職員がPTA新聞の編集を行っている。プリントされた写真をデータ化してほしいとの依頼。校長室には複合機のプリンタがある。それでスキャンして、データ化。きれいにできた。職員のUSBに保存する。

閉校までの仕事日記(2月24日)

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 閉校記念行事の案内文書の発送準備を行った。文書の差し替えがあっため、封筒の印刷をしなおした。幸い、1枚のエラーもなしに印刷が完了。文書が届くのを待って、すぐに封筒に入れて、発送準備をした。教頭はお昼を食べる野が1時を過ぎていた。職員ががんばってくれた。
 昼前に、太郎生地区の来賓関係の家に文書を配達した。ほとんどが留守だったが、在宅されている方には閉校記念行事への出席をお願いした。
 太郎生以外の方への発送については、津市内の学校に勤務されている方は市の配送便。これなら無料で届く。津市以外の方へは業者のメール便を使う。夕方、業者へ届けてもらう手配を行った。
 午後は職員会議と研修会。今の時期も研究授業を行っている。子どもたちの学力を向上させるための分かりやすい授業研究を行っている。

 夕方からは体育館で、閉校式、閉講記念行事、卒業式のための舞台の設定を考えた。実際に台を置き、並べてみた。それを写真に撮り、判断することになる。
 その間、閉校記念誌の印刷業者から電話が入る。校正についての確認。

 午後7時からPTA役員会。午後7時30分からPTA企画委員会。閉校記念事業についての説明をする。3月21日のお手伝いをお願いする。PTAの皆さんは閉校については苦渋の決断をされたわけで、お一人お一人には複雑な思いがあるはず。しかし、子どもたちのプラスになるように考えてくれており、学校のお願いにも全て理解を示してくれた。ありがたい。

 会議終了後、子ども会の役員さんが校長室で、教頭と打ち合わせ。その後、私は1時間ほどCDのジャケットについての最終デザインの確認をして、業者にメールを入れる。
 帰宅前、職員室前の廊下に掲示されている木版画をしばし眺める。感慨深い。

アクセスに感謝

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 今週になり、アクセス数が増えています。これは「インターネット活用教育実践コンクール」から来ていただく方がいるからではないかと思っています。
 初めて太郎生小学校のHPをアクセスしていただいた皆さん、ありがとうございます。
 太郎生は「たろう」と読みます。太郎生小学校という学校名は全国に一つしかありません。しかし、少子化などのため、児童数が減り続け、平成21年度末を持って閉校・統合することになっています。職員としてはたいへん残念でありますし、さびしいです。
 しかし、学校は閉校になっても、子どもたちは太郎生で生活していますし、美杉小学校で学びつづけます。太郎生小学校で学んだことを誇りに思ってほしいと願って、いろんな実践をしてきました。
 その一つが、「全校児童による2泊3日の答志島宿泊体験」でした。

 児童数は38名です。複式学級が2つあります。保護者数が29。それなのに、アクセス数は平日は100前後です。太郎生小の保護者以外の方のアクセスをいただいています。ありがたいと思っています。それを励みにして、HPの更新を続けています。 
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千葉県での研修会に参加して

 2月19日、千人を超える参加者が千葉県の公立小学校に集まりました。「基礎学力を保証する授業研究会in千葉」という研究会が開かれました。 
 この研究会は全国の授業名人と言われている先生が公立学校の子どもたちを相手にした授業を公開するもので、午前9時過ぎから午後4時まで授業、講演会、シンポジウムと内容も盛りだくさんです。
 授業者は単行本を何冊も書いているような現在の日本のトップといってもいいい先生たちです。シンポジウムのパネリストも、(勉強している)教員であれば誰でも知っているような有名な方ばかりです。
 「基礎学力」と聞けば太郎生小からも参加しないわけにはいきません。千葉であろうとも。その研究会に太郎生小からは4名が参加しました。
 18日の夕方、近鉄電車に乗り、新幹線で東京へ。金曜日夜の上りの新幹線は混雑しています。2本見送り、ようやく車内へ。
 そして、東京で乗り換え、ディズニーランドを横目に見ながら海浜幕張へ。ここは幕張メッセで有名なところです。遅い夕食をみんなで取って、翌日の研究会に備えました。

 19日、ホテルからはタクシーで会場の千葉市立高浜第一小学校へ。体育館に入ると、細い通路を残してパイプいすがぎっしり。その椅子には番号が書かれた付箋紙が貼ってあり、その席に座ります。いわば指定席。申し込み順に前から座ります。私たちはほぼ中央でした。
 11のクラスで、全国トップ級の授業者の授業を見られます。千人を超える参観者。どのように参観教室を割り当てるのかというと、申し込みの早い人から順に希望する教室の整理券を受け取ります。その整理券がなくなれば、別の授業を見るということになります。このシステムはとてもよく考えられていました。無駄が全くありません。混乱もありませんでした。
 千人の参観者が整然と列をなして歩き、整理券を受け取り、そのまま教室へ。私は二年生の算数を参観させていただきました。大きな数をどのようにして子どもたちに実感させるのかということが課題です。
 教室はすでに参観者でいっぱいです。三重ほどのすき間から顔をのぞかせて、授業を見ました。教室には百人以上の参観者がいるという状態です。前の人の背中にノートをのせてメモをする状態でした。
 授業はさすがでした。飛び込みの授業でここまでできるのです。さぞ自分のクラスならどんなに鍛えられているのだろうかと思うほどでした。

 その後は体育館のステージで千人の参観者の前にして、これまた「有名な実践家」が授業をします。授業というのは子ども相手ですから、どのような展開になるのか、予測しにくいところがあります。にもかかわらず、参観者をうならせる授業でした。
 教育界には、実践や具体的な事実を語らないで、抽象的なきれいな言葉だけで語る、いわばスローガンが一人歩きするところがあります。「生きる力」とか「自ら学び、自ら考え」などという目標は、具体的な教育活動に支えられていないといけないのですが、それが見られないことが往々にしてあります。
 しかし、この研究会はすべて実践や事実を元にしています。授業を通して「基礎学力」を語るのです。だからこそ、三重から参加する価値があります。北海道からも、沖縄からも参加者があったということです。NHKが中継車を出し、お昼のニュースで放送しました。それほどの大きな研究会でした。

 この小学校は参観者を千人も集める学校です。でも、太郎生小と似ていることがいくつもあるました。百玉そろばんを使っていたり、暗唱に力を入れていたりしました。ICTも使っていました。図書館が素晴らしいですよと言われたので見に行きましたが、太郎生小の図書館と違わないねと同僚と話をしていました。それほど、太郎生小の図書館はいい環境です。司書の方が週に一度来てくれているからです。
 子どもたちの集中力や保護者が学校に寄せる信頼は、太郎生小の方が秀でているかもしれないです。

 千葉へ行き、学ぶべき点はたくさんありました。また、同僚と一緒だったので、道を歩きながら、食事をしながら、電車の中で、常に授業や教育のことを話していました。刺激を受けたのです。それに、教育のことを話すのは楽しいということもあります。

 太郎生小の若い先生たちと一緒に行ったのに、ホテルの予約に始まり、駅でチケットを買うのも、タクシーの交渉も、乗り換えも、すべて私が担当する始末。まあ、中林にさせておけば文句を言わないからいいだろうという、微妙な力のバランスがあったのかもしれません。貧乏くじを引いたような……。
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古い写真

 閉校記念誌の編集もいよいよ大詰めです。
 2回目の校正が出ており、その手直しをしているところです。

 大正12年度の卒業写真が見当たりません。どなかたお持ちの方、いらっしゃらないでしょうね。

 下の3枚の写真。撮影年度は不明です。
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全校なわとび大会・2

 太郎生小学校の「全校なわとび大会」が2月17日にありました。いつものことですが、目標は「なわとび大会で鍛える」です。なわとびの得意な一部の児童が活躍するという大会ではありません。全員の出番が用意されています。
 その仕組みはこのようになっています。個人戦は種目を決めて、出場します。前跳び、後ろ跳び、交差跳び、綾跳び、片足跳び、二重跳びがあり、その中から班で相談してエン
トリーします。各種目2人ずつ出場しますので、個人の興味や適正、力量などを、班の中で相談して出る種目を決めるのです。つまり、全員がどれかかの種目に出場するというシステムになっています。これが太郎生小の縄跳び大会の特徴の一つ。
 もう一つは、回数を数える時、途中でひっかかってもその後、続けます。連続じゃなくてもいいので、縄跳びが苦手な児童も自分たちの班のために十分に貢献できるのです。
 さらにみんなの応援の声がすごいです。「児童らは始まりの合図とともに一心不乱に跳び続け、団体競技では『ハイ、ハイ』と声を出して呼吸を合わせた。周囲もほおを紅潮させ、『頑張れ』『ドンマイ』と夢中でエールを送っていた」(伊勢新聞)という記事の通りです。記者は「とても少人数の学校とは思えなかった」という感想を言ってくれました。
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実物投影機は欠かせない

 4年理科の授業では、当たり前のように実物投影機が使われていました。
 授業者は教頭です。昨年4月に転勤してきたばかりです。学級担任ではない教頭が授業に実物投影機を使っているのです。ふつうは準備などの関係で、管理職が授業をする場合はICTを使うのは手間がかかるため、避ける傾向があると思っています。
 福井教頭はかつて学級担任をしていたときにはICTを使っていたわけではないといいます。なのに、今年はほぼ毎時間、理科では使っているとのことです。
 その理由は「実物投影機を教室に常設してあること」と「実物投影機を使って大きく映すと、子どもたちが理解しやすい」ということです。
 子どもたちが書いたワークシートを実物投影機で見せています。
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管理職も研究授業

 太郎生小学校の特徴の一つに「管理職も研究授業をする」ということがあります。校長、教頭といえども、かつては担任をしていました。また、今も、授業をすることはありますから、研究授業をすることは特別ではないはずですが、私が知る限りこれまで管理職が指導案を書いて研究授業をするということはありませんでした。
 2月15日、福井教頭が4年生で理科の授業を行いました。しかし、管理職が研究授業をするということだけなら何も意味がありません。何らかの主張が必要です。
 「もののあたたまりかた」という単元です。鉄板や鉄の棒は順に熱が伝わります。伝導と言います。それに対して、水は対流という暖まり方をします。つまり、暖かくなった水は上に行くわけですね。その違いを、実験を通して理解するという学習でした。
 最初に前回までに学んだことを確認します。鉄と水の違いが大事ですから、前までに学習した鉄板や鉄棒の暖まり方を確認しなければなりません。そんな時、普通なら「前はどうやった?」となるのですが、福井教頭は前の学習場面をスクリーンに映し出すのです。デジカメで撮ってあったのでしょう。
 これはまさに一目瞭然(写真の上)。前の実験をデジカメで撮っておき、それを見せるだけです。このシンプルな準備が、「分かりやすい授業」に大いに貢献することを、職員は目の当たりにしました。学力向上につながる授業でした。
 授業はビーカーの水を暖め、その中の絵の具や茶葉がどういう動きをするのか観察しました。
 太郎生小学校らしい授業でした。「子どもが真剣」「一人ひとりの子どもを大切にしている」「授業の中にICTが自然に組み込まれている」「子どもたちを飽きさせない授業」となっていました。
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記念CD

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 今日は土曜日。学校は休みです。でも、午後は出勤しています。

 「閉校記念CD」の編集を続けています。太郎生小学校の子どもたちは合唱がとても素晴らしいです。心を一つにした合唱です。七夕集会、地区の文化祭、6送会などの場で、保護者や地域の皆さんに聴いていただいてきました。太郎生地区の文化といってもいいと私は思っています。

 その子どもたちの歌声をCDに残すことにしました。これは閉校記念事業の一環です。
 本来はプロに録音してもらうといいのですが、何曲も入れたいということや子どもたちが一気に歌うことができないなどの事情から、学校で折に触れて録音しています。
 学校の録音であっても、条件がいいとそこそこの音質で録れます。しかし、その条件が難しいのです。録音のためにわざわざ場所を設定するのは簡単ではありません。子どもたちの練習が必要だからです。
 基本はライブ録音を使うことにしています。でも、文化祭のライブ録音は、すべて使えません。話し声がたくさん入っているのです(*^_^*)
 七夕集会(6月25日)、太郎生小の研究発表会(11月17日)、そして昨年度の卒業式から10曲あまりを使うことにしました。保護者の皆さんは涙を流したこともある曲です。太郎生小学校に関係のある皆さんには思い出として大事にしてもらえると思っています。CD−Rではなく、プレスに出しますから、長く保存してもらえるはずです。
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英語の授業はネーティブが良い?

 小学校の90%以上では英語活動が何らかの形で入っているとの調査結果があります。しかし、その多くはALTが行っているようです。ALTは文字通りアシスタントです。でも、ほとんどの小学校教員は英語指導の経験がありません。そのため、ALTに多くを委ねているようです。

 では、英語活動は日本人教師が教えるよりも、ALTが教える方が良いのでしょうか。ALTは多くの場合、英語が母国語か、それに近い状態です。つまりネーティブです。「本物の英語」です。日本の教室にいながらにして本物の英語を耳にすることが出来るわけですから、その点では大きなメリットがあります。小学生の場合、英語をシャワーのように浴びることをさほど苦にはしません。英語の本物の発音を耳から聞くことで、英語になれることが出来ます。英語を苦痛を思わなくなるでしょう。
 そのことは小学校におけるALTの大きな利点です。
 
 しかし、ALT万能ではないと私は思っています。ALTの皆さんは勉強していますし、表情が豊かな方が多いです。多才な芸をお持ちの方もいます。そういったタレントを発揮して、子どもたちを引きつけるALTもいます。
 ただ、小学校における英語活動の目的をどこに置くかによって、ALTの評価が異なります。子どもたちに会話力をつけようと思うと、どうしても反復学習が必要となります。ALTは1週間に一度か、それ以下です。そういった限られた時間での学習では、子どもたちへの確実な会話力の定着を期待することは難しいのです。これはALTの力量とは無関係に、絶対的な時間数が不足しているからです。常勤のALTの場合は条件がことなりますが、そういった学校は希なケースです。
 
 ALTのもう一つの問題点はアシスタントでありながら、打ち合わせが十分にはしにくいということがあります。そもそも、小学校における英語活動の「具体的な活動」が絞り切れていません。そのため、学校側がALTに具体的な要望を出しにくいということもあります。また、ALTは多くの場合、英語を母国語としていますから、日本人にいろいろを言われることをいやがる傾向があります。

 話がまわりくどくなりました。川村さんの英語の指導を見ていて思うことです。川村さんは日本の小学校で教えた経験がありません。今はボランティアの立場で学級に入っています(川村さんが指導するときは担任がいつもついていますし、私も校内にいる限り指導の様子を見て意見を交換しています)。そのため、指導についても試行錯誤の段階ではありますが、かえって私たちのアドバイスを素直に受け入れてくれます。また、真剣に授業の準備をしています。
 この「素直さ」は教育に関わる者にとっては決定的に大事な要素です。素直に学ぼうと思う者だけが、子どもたちを指導することができるのです。

 小学校における英語活動は、私の関心のある分野です。川村さんはもう少し、太郎生小学校に来てくれるとのことです。ぜひ、子どもたちは多くのことを学んでほしいと願っているし、私たち教員も、若い川村さんのひさむきさから刺激をうけています。
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今日は創立記念日(135回目)

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 今日は太郎生小学校の創立記念日です。135回目となります。1875年(明治8年)に創設されました。児童数は84名だったそうです。
 当時はまだこのあたりは文明開化の恩恵はとどかなかったと思います。江戸時代の様相が濃かったはずです。それでも、子どもたちの教育を願って、太郎生に小学校ができたのです。きっと今日のように、暖かく、澄み切った青空が広がっていたことでしょう。
 今日は記念するべき日です。136回目の創立記念日はありません。

 写真の上は昭和10年にできた旧校舎の落成記念の仮装行列だそうです。

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太郎生小参観記

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「おはよーございますー!」 朝8時を過ぎて、忙しく開閉を繰り返す職員室の扉から飛び込んでくる子ども達の元気な挨拶で、私は「自分が今小学校にいる」と実感しました。
 私はもうすぐ冬季オリンピックが開催されるカナダのバンクーバーで、児童英語指導について勉強をしてきました。約一年ぶりに帰ってきた三重県で、私が太郎生小学校を訪問させていただくことになったきっかけは現在、太郎生小学校で教頭をされている、福井賛先生との繋がりでした。福井先生は、私の小学生時代(5、6年生の時)の恩師です。そのおかげで今回、日本の小学校という現場での英語指導について学ぶチャンスを与えていただきました。
 2月5日(金)に参観させていただいて感じたことは、もちろん英語指導の点からもたくさんあるのですが、一日を通して最も強く印象に残っていることがあります。それは、太郎生小学校の子ども達の前向きな姿です。朝のパワーアップタイムで一年生の教室を訪れた私を待ち受けていたのは、子ども達との四字熟語カルタの本気勝負でした。
 2限目に訪れた2年生の音楽の授業では、一人一人が凛と前を向き、小さな口を顔いっぱいに開いて発声をする子ども達の姿に感動を覚えました。
 どの学級を訪れても、子ども達の何をするにも一生懸命な姿がそこにありました。
 「さよーなら!」職員室の扉から、朝と変わらない子ども達の元気な姿を見送って、私の太郎生小学校での第一日目が終わったのでした。
 これから、とても短い間ではありますが、この太郎生小学校の子ども達がもっともっと英語を好きになってくれるように頑張ります。そして、授業以外でも、子ども達とのふれあいを大切にして、楽しみながら多くのことを学びたいです。

 ※カナダ仕込みの英語を子どもたちに教えてもらうことになっています。(中林)

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県外研修で学ぶ

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 太郎生小学校は全国の優れた実践を取り入れています。また、そのための努力を重ねています。
 たとえば昨年11月に行った自主的な公開研究会。3人の助言者は三重県どころか全国でも有数の方です。なぜ太郎生小にこんな方が集まるのかと聞かれたこともあるほどでした。最高の助言者をお願いしたのは太郎生小学校の教育を「井の中の蛙」にしてはならないと考えているからです。
 最近では「全校での百人一首大会」も太郎生小が目指している教育の一つです。学習ではパワーアップタイムは富山県の山室中部小学校から学んだものですし、1年生から使っている辞書引きは立命館小学校からの学びです。

 それらは教育書を通して学ぶこともありますが、県外での研修会や学校に行くことも多いです。
 職員の参加を見ると、今年度に限っては、昨年の11月には2名の職員が富山県の山室中部小学校の研究会に参加しました。今年の1月には日野市の研究会への参加もありました。
 和歌山大学附属小学校の研究会へも参加しています。このときは講師の横浜国立大学の野中先生が「太郎生小の研究も同じ方向ですね。学べることは吸収していってください」と声をかけてくれたとのことです。ありがたいです。元気が出ます。
 先週の2月5日は立命館小学校の研究会に参加しています。立命館小学校は私立で、設備や教員は全国トップクラスと言われています。研究会の参観者は八百名を超えたそうです。この学校も太郎生小のようなパワーアップ学習をしており、学ぶ点は多かったと参加した職員は興奮して話しています。
 2月6日は東京で、「授業作り」に関した研修会があり、太郎生小からは2名が参加しています。全国から70名ほどの参加があり、質の高い模擬授業が行われています。
 その同じ日、名古屋での「教師力アップセミナー」には2名の職員が参加しています。有田先生という、授業の名人の講演がありました。
 
 下の写真は富士山。上は新幹線の中から。下は都内から見えた様子。冬の午前中はこのように見えることがあるとのことでした。

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フラッシュ型教材が届く

 注文してあった「フラッシュ型教材」が今日、届きました。

 ちょうど校内研修会が予定されています。タイムリーです。一番若い柘植先生が、昼休みに1時間たらずの間に、市販されている「フラッシュ型教材」を試し、すぐに校内研修会でプレゼンをしてくました。
 算数のフラッシュ型教材です。これまではダウンロードしたテンプレートを使っていました。算数では主に数字だけのフラッシュでした。
 ところが、市販版では、動きがあります。また、点数が出るなど、ゲーム性の要素も入っています。一人ずつ練習すると便利なようにできていました。
 一斉指導に使う場合では、分数のものなどが特によいなあと思いました。手作りのフラッシュでは分数を図で示すのは難しいのですが、そのあたりが使いやすくなっています。これなら、分数の基礎を教えるのにいいなあと思いました。
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スクール55の記事から

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 スクール55というサイトに記事を書かせていただいています。全12回のうち、今回が9回目となりました。
 フラッシュ型教材についての記事です。保護者の皆さんにも、こういった指導の方法についても知っていただければと思い、太郎生小のHPでも紹介させていただいています。

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学校便り

データ

津市立太郎生小学校
〒515-3536
三重県津市美杉町太郎生2128-1
TEL:059-273-0324
FAX:059-273-0746