最新更新日:2010/06/11
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閉校にはなりますが、4月以降もこのサイトは存続します。「過去の記事」の2009年度をクリックすると、見られます。更新するとはありません。アクセス、ありがとうございました。

スクール55の記事から(12回目)

 「スクール55」というサイトに連載を書かせていただきました。12回連載の12回目の記事をでました。保護者の皆さんには見ていただきたいと思います。

 本来はこれが最終回です。でも、閉校ということで、お願いしてもう1回書かせていただくことになりました。

 写真は太郎生小のスタッフ。
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土曜日

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 3月13日、土曜日。二人の職員が、なにやら準備をしています。これは25日に分かります。「心技体」が必要な作業を、休日出勤して進めています。

 下の写真は届いたばかりの「チエルマガジン」。15日に保護者の皆さんに配ります。びっくりです。私のアップの写真に(^^;)
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太郎生小の職員室

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 太郎生小学校は、子どもたち・保護者・学校の三者が非常にいい関係にあります。だからこそ、太郎生小学校の教育は充実しているといえます。そのことは何度も「たろうっこ」などに書いたとおりです。
 今回はその「学校」について触れてみます。学校は一人ひとりの職員からなりたっています。そして全職員が、共通の認識を持ち、一致して実践を進めるのが学校です。
 太郎生小学校の職員は、みんなでカラオケにいくわけではありませんし、飲み会が何度もあるわけではありません。勤務の帰りにお茶をすることもありません。
 
 しかし、校内研修会が充実しているのです。チエルマガジンには次のように書いていただきました(これは企業広報誌。昨年12月に東京からの取材があった。)。
「太郎生小の校内研を見て私は思った。『まるで企業の営業会議、ワイガヤのようだ』と。年上だろうが、年下だろうが、遠慮なく意見を戦わせる雰囲気。『いいものを知りたい、教わりたい。自分の授業に取り入れたい』とどん欲に学ぶ姿勢。先生たちの目は『この研修で何かを得て帰ろう』という強い意志で輝いていた。これた太郎生小の力の源なのだ。」という記事が載っています。
 この雑誌は多めにもらったので、15日に保護者の皆さんに配布します。私のアップの写真もあります。日頃はカメラマンをしており、映してもらう機会は少ないので、これは貴重な写真です(^o^)

 職員のみんなの価値観や方向性をそろえることは簡単ではありません。意識改革といわれることは多いけど、洗脳をしない限り、全員の考えが一致することはありません。私は意識改革は必要ないと思っています。子どもに学力を付ける、そのためにはどんな授業をしたらいいのかということのみで一致できたらいいと思うです。
 その結果として、何度かの議論やお互いの授業を見合うという検証を経て、「パワーアップタイム」「実物投影機の日常的な活用」「フラッシュ型教材の利用」「百人一首大会」などが太郎生小学校の教育の中に根付いてきました。 
 また合唱指導についても、音楽担当の長谷先生が直接の指導をしてはいますが、他の教員も全面的に関わっています。教室で練習したり、歌詞を覚えさせたり。さらに全体練習の中でも、リズムを取ったり、感想などを述べたり。柘植先生は、長谷先生に代わってピアノを弾くこともありました。 

 太郎生小学校の職員がこのように同じ方向を向き,努力を継続できるのは、これまた何度も言っているように保護者の皆さんが学校を応援してくれているからなのです。
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閉校までの仕事日記(3月11日)

 今日は出張はなし。ありがたい。
 2日前に依頼を受けた「卒業文集用の原稿」を書く。今頃?と思われるかもしれない。確かに、今頃書いている。担任からは「PTA新聞用の原稿をそのまま卒業文集に使ってもいいですか」とのことだったが、私はそうしないで、新たに書き起こした。
 私が校長になってからは2回目の卒業式を迎えることになる。昨年度もそうであったが、今年の卒業生についても思い出はたくさんある。卒業生の7人がまだ太郎生小学校の1年生だったとき、私の隣の教室で2・3年生の複式学級を担当していた。太郎生小学校にとっては初めての複式だった。体育は1年から3年で行うこともあり、年間を通してリレーをしていた。3学年で百人一首をしたこともあった。

 そして、今、卒業証書を渡すことになった。135年の最後の卒業生として。
 お祝いの言葉として、次のようなことを書いた。
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 七人の皆さんは単に「太郎生小学校の最後の卒業生」というだけではなく、素晴らしい太郎生小学校のDNAを持って卒業するということを誇りに思ってください。しっかり話を聴ける、集中して勉強できる、心を一つにした合唱など、どれも太郎生小学校が伝統として先輩から引き継いできたことです。七人の皆さんも努力した結果、太郎生小学校のDNAを体の中隅々にしみこませて卒業していくのです。
******************************
 「太郎生小学校のDNA」などという、おおげさな言い方を恥ずかしげもなく使ってしまった。しかし、私は太郎生小学校を預かる職責にあるものとして、自信を持って太郎生小学校のDNAという言葉を使っている。子どもたちの話を聞く態度や物事に取り組む集中力は際だって素晴らしい。それは授業風景や卒業式などの練習の様子をみれば誰もが納得できることであろう。
 そのDNAは天性のものではない。太郎生小学校の職員が「当たり前のことを当然のように指導してきたこと」とそれをまっすぐな心と目で受け止めてきた子どもたちがいたからだ。さらに、小学校の指導を信頼し、子どもを励ましてくれた保護者の力も大きい。
 先輩たちの態度を見てきた子どもたちは、「自然と」当たり前のことを当たり前のように学んでいった。これが私が思うところの太郎生小学校のDNAである。
 その姿は、卒業式や閉校式でも見てもらえる。子どもたちの合唱を聴いてほしい。子どもたちが座って、大人の話を聞く態度を見てほしい。私が言うところの太郎生小学校のDNAを皆さんの目でみていただきたいと思う。

※写真の下は高校生。職員室に声をかけてから遊んでいた。ふと、運動場を見ると、トンボを使って、遊んだ後を整地している。ここにも太郎生小のDNAがあった。
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DVD完成

 DVDが届きました。DVD−Rではなく、プレスしたものです。
 元校長の益川先生が撮影し、編集していただいたものです。90分間あります。
 主にこの1年の記録ですが、過去の入学式や卒業式の様子も少し入っています。

 太郎生小学校を最後として退職された益川先生は、その後、パソコンを使ったビデオ編集を始められました。太郎生小の記念DVD制作のために高性能PCも、デジタルビデオカメラもそろえたとのことです。
 太郎生小学校を支えていただいているお一人です。
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閉校までの仕事日記(3月10日)

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 あと○日というカウントダウンはしないことにしています。閉校式までの残り日数は楽しむものではないし、それを待つゆとりも、よゆうもありません。

 太郎生小学校の閉校に際して、「閉校記念事業実行委員会」が昨年の秋、組織されました。津市議会での条例改正をうけてのことです。委員長は太郎生自治会連合会の会長です。PTA会長と学校側が副会長になり、事務作業は学校が行っています。
 その実行委員会として、閉校記念誌、閉校記念碑、そして閉校記念CDなどを作ることになり、その作業を進めてきました。
 今回は「閉校記念CD」について触れてみます。CDには子どもたちの合唱を収めています。太郎生小学校の子どもたちの歌声のことはこれまで何度も、何度も取り上げてきたように素晴らしいです。そこにはハーモニーがあるわけではありません。コンクールに入賞したわけでもありません。合唱団に入っている児童は一人もいません。でも、心を一つにした歌声は、多くの人の感動を呼びます。
 このサイトの右フレームの下の方に、歌声をデータで置いてあります。聞いていただけます。
 子どもたちの歌声をCDに収録するに当たり、録音は学校でせざるをえませんでした。外部の業者に録音を依頼すると、かなり経費がかかり、予算を超えてしまいます。また、子どもたちの練習も、夏の七夕集会、秋の地区秋祭り、そして卒業式と、時期がずれています。それをまとめて一度に録音することは練習の関係で無理です。また、予算がついた時期にはすでに合唱の発表会が終わっていました。

 学校ではPCMレコーダーと外付けのマイクを使って、録音しました。練習の様子も録音していましたが、録音のための時間を設定するのが難しく、最終的にCDに収録した13曲はいずれもライブ録音をした音源を使うことになりました。
 今年度の七夕集会、秋の研究発表会、うたおにコンサート、そして昨年度の卒業式での歌声を入れました。当然、会場のノイズはあります。ピアノではなく、エレクトーン伴奏になっているのもあります。でも、ライブならではの子どもたちの張り切った歌声があるのです。音楽の先生も、ライブの音の収録にOKを出してくれました:-)

 CDケースの中のジャケットはカラー8ページにしました。レイアウトはデザインを外注する予算がなく、学校で考えたものですので、見栄えはイマイチです。ご勘弁ください。限られた時間と予算の中での作業なのです。市販CDのようにはもちろんできません。でも、CD−Rではなく、プレスをしているものですから、互換性や保存性は市販品とは何らかわりがありません。

 平成21年度(20年度の卒業式も)の太郎生小学校の子どもたちの歌声がCDで残ることを嬉しく思っています。このCDは、閉校記念誌と合わせて、太郎生地区の皆さんには式典後、自治会長さんを通して全戸に配布します。また、太郎生地区以外の皆さんについては、閉校式に参加していただいた皆さんにお渡しする予定です。

 マニアックな情報も少し。録音機材はH4nとAT822です。96/24ではなく、少し落としています。1時間以上の収録をするためです。ソフトはSoundEngineです。愛用のソフトとなりました。スタンドはソニーのB−301(30年以上前に購入したもの)

 写真の上は収録の様子。
 下の写真の奥にマイクスタンドがちいさく見えている。この時の録音はCDに入っている。
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閉校までの仕事日記(3月9日)

 昨日、津教委の方が3人来校。閉校式と閉校記念行事の打ち合わせ。体育館へ行き、実際の動きを確認した。受付が混乱しそうなので心配。テントを2張り使う予定。
 太郎生地区全戸に配る閉校記念誌と記念CDは、当日、渡さないで、自治会長さんを通して配っていただくことになっている。太郎生以外の皆さんには21日にお持ち帰りいただくことにする。
 封筒と閉校式・記念行事の式次第もPDFで確認した。

 今日。9日。美杉中の卒業式。私が小学校の2年生の時に担当した子どもたちが義務教育を終えて中学校を巣立っていった。落ち着いたいい卒業式だった。
 卒業式から戻ると、体育館での在校生練習が続いていた。人数は少ないが、とてもいい歌声が響いていた。表情も素晴らしい。何度見ても素晴らしい。
 
 午後、卒業生二人が小学校に挨拶に来てくれた。後期の受験が終われば、小学校の運動畳に遊びに来る子どもたちも増えるだろう。中学生(もう卒業しているけど)が小学校に遊びに来ると、小学生は喜ぶ。中学生が優しいから。中学生と先生たちとも気楽に話すことが多い。小学生と中学生がこんなに仲がいいというのは珍しいかもしれない。
 
 印刷所にFAXを送り、式次第の校正直しを依頼する。教委とも、式次第の内容について確認する。仕事が確実に進んでいる。
 ただ、閉校記念誌は布張りで箱入りのため、製本に時間がかかるとのこと。場合によっては19日、卒業式の午後、袋詰めということになるかもしれない。19日の午後は体育館での椅子並べという仕事があるので、できれば袋詰めを早めにしたいが、それまでは卒業式の仕事も入っており、簡単ではない。
 卒業式だけでも、仕事が多い。それに加えて、これまで誰も経験したことのない「閉校式」の仕事を並行して進めなければならない。子どもたちへの負担が増えすぎないことを常に考えているところ。

 夜、バス停のことで心配なことがあり、該当地区の保護者が全員集まってくれた。そして話し合い。終始、いい雰囲気で話が進む。わが子の安全は親が守るという基本をしっかりと分かった上で、親や学校が何ができるのか、子どもをどのように育てていくのかということを話し合った。こんな保護者の姿を見ていると、学校としてもさらにがんばりたいと思う。
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またまたブログに

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 「三楽の仕事日記」というブログにまた太郎生小学校のことを採りあげていただきました。

 これはいうまでもないことですが、子どもたちや保護者に対する評価なのです。保護者の皆さんや子どもたちとともに、ありがたく受け止めさせていただきたいと思います。

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閉校までの仕事日記(3月6日)

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 土曜日。明日はある会議のため(教育関係)出かけるので、今日、学校で仕事。
 例のサプライズに手間取っている。優秀なスタッフに権限を委譲したはずなのに、20分に一度ぐらい、「校長先生、○○がほしいのですが」という声がする。その度に自分の仕事を中断して○○を探して送る。こんなことが数度繰り返される。
 たった6個を作るだけなのに、かなりの手間をかけている。これも仕事のうちとあきらめる。若手を育てるには忍耐が必要:-)
 
 印刷業者から、閉校記念行事のしおりと封筒のPDFが届く。これは教頭の仕事。任せることにしよう。月曜日に判断をしたらいい。なかなかいいデザイン。ご期待を。

 さて、遅れていた中学生の練習用のCDを作る。1曲はituneからダウンロード。150円。もう1曲は、太郎生の文化祭でのライブ録音。でも、もう1曲がどうしても見つからない。「さよならは言わないで」(三浦真理)が見つからない。
 とりあえず2曲のCDを作る。とはいっても、ituneからダウンロードしたものはそのままではCDにできなかったので、フリーソフトで変換する。ややマニアック。できたCDをさらにカセットテープに入れる。これで、スクールバスで朝、流してもらえる。運転手さんにお願いしよう。

 ちゅうでん教育助成の報告書、完成。この資金はオリジナルTシャツや記念DVDのプレスに使わせてもらった。ありがたい。

野中伸行先生の「風に吹かれて」というブログに驚く。ここまで書いてもらっても良いものだろうか。山の手南小と同じ脈絡の中で採りあげていただいていることに、うれしさ、気恥ずかしさ、おこがましさがある。
 野中先生の洞察力、文章力にはただただ敬服するのみ。いったいどれだけ勉強されたらこんなことが書けるのだろうかと、日々のブログから思う。私の目標とするところである。

 夜、太郎生地区の自治会長会におじゃまする。閉校記念行事関係のお願いをさせていただいた。
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野中先生のブログに

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 横浜に野中信行先生がいます。ブログで発信されています。
 私はその野中先生とは何も面識はありません。ただ、野中先生の著書を何冊か持っており、野中先生のファンです。そのブログはいつも読んで、勉強しています。影響を受けています。

 その野中先生に「たろうっこ」を送ったところ、ブログで紹介していただきました。

 保護者の皆さん、「本物の教育がある」と書いていただいています。太郎生小学校の教育をそのようにとらえていただいていいる方がいるのです。

練習

 3月5日、卒業式のための練習が始まりました。体育館に入ると、1人だけの声が響いています。体育館にたった1人だけの6年生の声が。それを在校生の子どもたちがじっと見ています。次に6年生の別の児童がまた1人ですこしのフレーズを歌います。音楽の先生は体育館の端におり、声の響きを聴いています。なんと、6年生は1人ずつ歌っているのです。

 その後、全校児童による呼びかけ練習が始まりました。続いて歌の練習が。
 一番を全員で歌った後、2番に入ると、なんと突然、個人を指名し、1人で歌わせるのです。高学年だけではありません。2年生の子も指名されます。
 体育館での全校練習において、1人の児童が指名され、その児童はなんのためらいも見せぬまま歌い出すのです。もちろん心の中では不安やドキドキがあるでしょう。
 太郎生小学校ではこんな練習がされているのです。

 太郎生小学校の子どもたちは先天的に歌が上手ということではありません。何年もかけて、このような指導が可能な状態にしてきたのです。ここには一人ひとりが歌に対する自信と共に、お互いの強い信頼関係があるのです。
 
 こんなにも質の高い練習をしている子どもたち。厳しく鍛えられることを、むしろ誇りに思っているのです。

 職員はこれでも満足していません。全校練習が終わった後、職員室では給食に手をつけずに子どもたちの反応について議論をしています。
 こんな職員にして、太郎生小学校の子どもたちがあるのです。

 後ろ姿も、すくっとしています。この2年間、全校児童が集まった場で、職員が「静かにしてください」とか「姿勢を正して」「背筋を伸ばしなさい」という指示をしているところを見たことは私の記憶にある限り一度もありません。
 休み時間などはわいわい遊んでいても、全員が集まったときは姿勢良く話を聞くということが「当たり前」になっているのです。
 
 
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閉校までの仕事日記(3月4日)

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 スクールバスの試乗体験と交流会を行った。
 これまで何度もスクールバスに乗って美杉小へは行っているが、それらは太郎生小で乗車し、太郎生小で下車していた。
 4月から乗るのは、最寄りのバス停になる。バスを待つ場所やバスを降りた後、気をつけることなどの指導が必要である。もちろんこういったことは4月以降の指導にはなるが、3月に一度体験しておくことにした。
 職員が、子どもたちが乗るバス停に出向き、そこで子どもたちと一緒に待つ指導をしたあと乗車する。また、美杉小からの帰り、バスを降りた子どもをバス停で確認することも行った。バスに一緒に乗ってくるのではなく、先回りしてバス停で待っており、バスの外側から子どもたちの安全を確認する。この際、一番大事なことはバスが動きしばらく走ってから、子どもたちが歩き出すと言うこと。バスのかげを動くのは危険である。このことを、4月以降、指導することになるはず。
 今日の試乗体験については、保護者の方が何人もバス停に来ていただいた。お世話をかけた。
 11時過ぎに、美杉のスクールバスの運転手さんが数人、太郎生小に来てくれた。普段はステージに置いてあるピアノを体育館のフロアに下ろすため。ピアノは重いので人数が少ないと危ない。そこで、太郎生小の職員に加えて、バスの運転手さんにも無理をお願いした。さらに太郎生住民センター長さんにもお願いした。無事にフロアにピアノが降りた。これで音楽の先生の指導にも磨きがかかるだろう(とプレッシャーをかける)。
 名古屋のあるテレビ局から卒業式と閉校式の取材の電話があったらしい。式典だけの取材よりも、三重テレビのように事前の練習やインタビュー風景などの取材をしていただける方が私としては嬉しい。とはいえ、三重テレビもニュース枠での放送になるらしい。あまり長い時間は取れないはず。テレビの1分は長いというべきか。
 今日、探していた書類が見つかった。これで仕事がはかどる。
 サプライズプレゼントの準備に手間取る。
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新教育長のあいさつから

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 津市の教育長さんが任期により、交代されました。3月3日、中野新教育長さんのあいさつを受けました。私のメモでは以下のような内容でした。
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 私は県立高校に勤務していた。そのときのことを話したい。クラブでよく頑張っているのに赤点の子がいた。高校は点数が低いと、赤点をつけることになっている。クラブの顧問が不思議に思ってその子に聞いたところ、「数学が分からない」という。
 その時、顧問は題名ははっきりとは覚えていないけど、「引き算を極めると変わる」とかいう題の本を見たことがあった。その本を、赤点の子にやらせてみた。
 その子はちょうど引き算の繰り下がりでつまづいている子だった。その本で勉強するようになると、分かってきた。本に書いてある通りだった。毎日クラブの後、引き算の練習をした。そしたら、その子も顔つきも変わり、赤点がなくなってきた。自信を持つようになり、他の教科もよくなってきたと、後で顧問から聞いた。
 子ども一人ひとりをていねいに見るということは、幼稚園も、小学校も、中学校も、高校も変わらない。高校は成果主義になりやすく、ゆとりがなかったかもしれない。
 クラブのその顧問は若い講師の先生と二人で指導をしていた。そうしたら、講師も変わってきた。われわれの仕事は初心を忘れることがあってはいけない。
 特別支援教育では個別指導計画を作ることになっているが、一人を見るという見方は特別支援教育だけではなく、どこでも必要な見方。
 それは管理職にも言えるし、それは教委にもいえる。
 新学習指導要領には随所に「基礎基本を大切に」という言葉がちりばめられている。
 高校では毎朝10分ずつの1週間で一単位とすることができるようになった。これは教育の変わらない部分、つまり不易の部分といえる。それぞれの学校で基礎基本をどうとらえるのか考える必要がある。
 高校生の進路が変わってきている。今年は内定が難しかった。何度か応募してやっと行き先が決まるという状況になっている。そういうような世の中の流れを見る必要がある。小学校英語もグローバル化の時代だからこそ入ってきたのだろう。これは教育の「変わっていく部分」、つまり教育における流行といえる。
 同時に、学校だけではできない部分がある。地域や世代を越えた、いわゆる複線を持つべきである。幼稚園から大学につながるもの。そういった地域の文化も大切にしたい。それには小中のような義務教育が大きい役割を果たしている。
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 保護者の皆さん、高校でも基礎基本が大切だと言うことを強調されたのです。
 教育における「不易と流行」。それはまさに太郎生小学校が目指しているものです。
何度も何度も、基礎学力向上のための具体的な実践を提案してきました。決してスローガンや精神論ではない、具体的な指導方法を私たちは考えてきました。
 また、「流行」。つまり今日の社会情勢の変化に伴って必要とする学力。その一つがICT活用です。これもまた太郎生小学校が力を入れてきたところです。

 今、太郎生小学校が大切だと考えて取り組んでいることについて、中野教育長からの話があったということを、保護者の皆さんに報告できることがうれしいです。

※下の写真。礼をしているところ。礼もそろっています。
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閉校までの仕事日記(3月1日)

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 3月1日。いよいよ3月。午前中、来客が3名。

 DVDのジャケットデザイン案を作り、送った。すでにDVDは海外プレスに回っている。DVDは記念事業実行委員会の予算ではなく、別の助成金を使って作成している。

 3時間目、在校生の合唱練習を見る。体育館で行っている。「明日にむかって」の「あ〜」が素晴らしい。この出だしの音が本当に素晴らしい。とても小学生とは思えないようなきれいな響きがある。「6年生を送る会」で最後に歌う。参加していただく方はお楽しみに。 
 太郎生の自治会長さんと、閉校記念行事の来賓のことで打ち合わせを行う。

 ちゅうでん教育助成の報告書を作り始める。

※写真は3限目の音楽の時間。上は話を聞いているところ。
 下は1年生。すっかり「たろうっこ」になった。
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閉校までの仕事日記(2月28日)

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 いよいよ2月の最終日。
 今日は「閉校記念碑」、つまり石のための土台を作ってくれています。いよいよです。

 私は朝から、サプライズのための準備。昨日からかかっています。時間がかかりますが、きっと保護者や子どもたちが喜んでくれると思って作業を進めています。私があらかた作業をして、続きを職員にお願いしました。そのために休日出勤してくれています。ありがたいです。これも子どもたちが喜ぶだろうと思ってのこと。
 
 記念碑の土台の設置には丸1日かかっています。丁寧な仕事ぶりです。玄関の前のところに3つの石碑が並ぶことになりました。
 
 夕方、職員から「見てください」というので、PCの前に座って作業を確認します。でも、ついつい「ちょっとこれを……」などと口出しをしてしまいました。「いいな。ありがとう」と言えば良いものを。
 そしたら、ついに言われてしまいました。「校長先生、自分でしたらいいじゃないですか。自分で直してくださいよ」と。そりゃ、そうです。スミマセン。
 
 今、答志島体験の三重県への報告書を書いているところなのです。国の予算をいただいた事業で、それを三重県を経由し、津市の会計に入っています。そのため、報告書も何度か書いています。これは4回目かな。公費をいただいた事業ですから、仕方がありません。
 ですから、サプライズはお願いします。平身低頭でペコリ。

 午後5時30分、呼ぶ声がするので見ると、素晴らしいできばえに。やっぱり太郎生小のスタッフは素晴らしい。
 
 ※写真は美杉小の校歌披露式。
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閉校までの仕事日記(2月27日)

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 ようやく記念誌が責了となった。ほとんどは校了。校了というのは校正の直しがなくなった状態のこと。時刻は午後2時30分。
 今日は午前9時過ぎに出勤。職員が一人すでに仕事中。教頭もまもなく出勤。私は記念誌の元職員のデータ確認。太郎生在住の元校長先生が学校に来て確認を手伝ってくれた。その間も、印刷所から2回ほど電話あり。2カ所に電話して勤務年数の確認を行う。11時ごろ、最終の校正原稿をFAXで送る。
 教頭が式次第の案を作る。それを確認後、カラーの1ページ分の写真をレイアウトして印刷。午後、教頭が決済を受けるために届けることになった。

 DVDのプレス業者から電話。ジャケットデザインのこと。CDとDVDの2枚を作ることになっており、CDはすでにプレスに進んでいるはず。DVDはまもなく。どちらも、Rへのディスクコピーではなく、プレスをすることにした。コストは高くなるが、保存性や互換性が高いので。ジャケットデザインは私が考えたので、あまりいいものではない。デザイナーにお願いする予算はなし。
 午前中、11回目の原稿を書くはずだったが、それはできず。
 13時50分。印刷所から電話。校正をPDFで送ったとのこと。今は細かい校正の確認はPDFで行っている。これだと印刷物と同じなので確実に見ることができる。もっともメールやPCが使える環境でないと仕事ができないが。元職員に電話して、確認後、1カ所の直しを依頼する。これで校正が終了。私の机の上と会議用の机の上には校正紙などが広がっている。ようやく片付けができる。冒頭に書いたように14:30のこと。

 閉校記念行事をお願いしているうたおに指導者の小柴先生とメールのやりとりを3回ほど。体育館のひな壇設定の写真を添付して送っておいた。今はオペラのリハーサル中とのこと。みんな忙しい。まあ忙しいからこそ、仕事ができるのだけど。ヒマな人には誰も仕事を頼まない。忙しい人に仕事をお願いする方が、かえって仕事が早く、質も高い。
 
 午後はある仕事にかかっている。これは子どもたちへのサプライズプレゼント。手間がかかるが、きっと喜んでくれるはず。その作業のために明日は職員が出勤してくることになっている。そのための事前作業が私の仕事。

※下の写真は、昨日の校歌披露式。作詞者と作曲者から、額に入った楽譜を代表児童が受け取っているところ。手前の男子が太郎生小の5年生。カメラマンが前に入ったため、うまく撮れません。さすがの私も移動しての撮影を遠慮したため、このような不本意なアングルの写真のみ。 
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閉校までの仕事日記(2月26日)

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 今日は大きなイベントがあった。美杉小学校校歌披露式が美杉小で行われ、太郎生小の子どもたちも参加して元気に歌った。作詞の岡野先生、作曲の兼重先生も来ていただき、思いを語っていただいた。とてもいい話だった。三重大学の音楽専攻の学生の合唱も聴かせていただいた。感動いっぱいの「美杉小校歌披露式」だった。保護者の皆さんの何人か、参加いただいた。
 帰り、メールを見ると、印刷所から校正のPDFが届いている。最後の校正。元勤務職員の確認が難しい。年度途中から勤務された方もおり、その記録の確認が簡単ではない。卒業者名簿はきちんとしているが。
 午後、「たろうっこ」を書き始めると、来客が2名。その後、三重テレビの記者が取材に。閉校記念行事についてのことだったが、心を一つにした子どもたちの歌声を取材してほしいとお願いする。1時間ほど滞在されたが、その間に印刷所から電話が入り、緊急対応。職員室の先生に卒業者名簿の確認をお願いした。記者の取材を受けながら、「たろうっこ」の編集を進める。急がないと、低学年の下校に間に合わない。

 三重テレビの記者と一緒に、式典に立派な花を生けてくれている方を取材に訪れる。桜などの開花が遅いと、部屋にストーブを入れて暖めて式典に間に合わすという話を聞き、記者は驚かれていた。20年以上も、太郎生小学校の卒業式や入学式に花をいけていただいている。ありがたい限り。それも、今年限りとなった。
 元太郎生小職員の家を訪れて勤務年数の確認をする。夜、別の元職員に電話して勤務時期の確認を行う。 
 印刷屋さんからは今日は電話が3回。明日の朝、最終の校正を送るという約束をする。すでに大半の製版はすすんでいるようだ。
 市教委から電話。インターネット活用教育実践コンクールの入賞のことを市長に報告されたら、市長から学校に「おめでとう」と伝えてほしいということだったという。市長から太郎生小学校の名前を出していただいたことがうれしい。
 夜、あるサイトの原稿書き。12回連載の内の11回目。思うことがあり、なかなか進まない。明日にしよう。
 上の写真は、バスの中で美杉小の校歌の練習をしているところ。
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閉校までの仕事日記(2月25日)

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 午前中は市の校長会。車を運転中に印刷業者から校正の督促の電話を受ける。車を停めて、午後の引き渡しの打ち合わせ。会議が始まるまでの時間を使って校正を読む。見かけた方から「たいへんですね」という声をかけていただく。たいへんなのは記念誌の内容はデータがそろいにくいこと。電子辞書を片手に済む校正作業ではないところがもっともつらいところ。

 11時過ぎに会議終了。すぐに印刷業者へ走る。昼前に到着。待っていてくれた。とにかく急いでいるらしい。製版を今日にも全て終わりたいというが、一部、データの確認をしたいので待ってもらうことにした。他のページは製版をすることで了解。校了までいかずに、責了で了解する。
 学校へもどる途中、白山町内の元太郎生小職員の家に寄り、校正の確認をお願いする。今日中に見てほしいとお願いする。無理なお願いも快く引き受けていただく。ありがたい。明日の朝、職員が寄って原稿直しを受け取ることにする。
 
 学校に戻る。教頭から5件ほどの連絡を受ける。
 とつじょ、卒業者名簿の修正の話が入る。すぐに印刷所に電話して、「直しができるか」の確認。30分ほどの余裕をもらい、卒業者名簿の確認を担任と二人で行う。担任が電話したところ、旧姓で名簿に掲載されていることが分かり一安心。すぐに印刷所に電話して、「直しはないこと」を伝え、製版の継続を依頼。以後、卒業者名簿の直しはもう不可能となった。

 某テレビ局から、閉校関係の取材の依頼の電話。3月21日の閉校式だけではなく、それまでのことも取材したいとのこと。ついては写真やビデオ映像なども貸してほしいとのこと。また仕事が増えた。明日の美杉小の校歌披露式に来るとのことだったので、DVD1枚に写真や合唱の音声を入れる。
 記念碑の業者に電話する。来週の月曜日に現物の確認をするアポが取れた。
 メールを見ると、「答志島体験」の入賞のことで、300字程度の原稿がほしいと主催者から。すぐに書いて送り返す。この程度の仕事ならすぐにできる。

 教頭と閉校記念行事の時のプログラムと封筒のデザインの打ち合わせをする。簡単な封筒は私が担当し、ややこしいプログラムの方は教頭に依頼。申し訳ない。封筒のデザイン案を作り、印刷業者にメールで依頼する。
 記念誌の校正が残っているところのデータを探すも、全く進展なし。やれやれ。
 職員がPTA新聞の編集を行っている。プリントされた写真をデータ化してほしいとの依頼。校長室には複合機のプリンタがある。それでスキャンして、データ化。きれいにできた。職員のUSBに保存する。

閉校までの仕事日記(2月24日)

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 閉校記念行事の案内文書の発送準備を行った。文書の差し替えがあっため、封筒の印刷をしなおした。幸い、1枚のエラーもなしに印刷が完了。文書が届くのを待って、すぐに封筒に入れて、発送準備をした。教頭はお昼を食べる野が1時を過ぎていた。職員ががんばってくれた。
 昼前に、太郎生地区の来賓関係の家に文書を配達した。ほとんどが留守だったが、在宅されている方には閉校記念行事への出席をお願いした。
 太郎生以外の方への発送については、津市内の学校に勤務されている方は市の配送便。これなら無料で届く。津市以外の方へは業者のメール便を使う。夕方、業者へ届けてもらう手配を行った。
 午後は職員会議と研修会。今の時期も研究授業を行っている。子どもたちの学力を向上させるための分かりやすい授業研究を行っている。

 夕方からは体育館で、閉校式、閉講記念行事、卒業式のための舞台の設定を考えた。実際に台を置き、並べてみた。それを写真に撮り、判断することになる。
 その間、閉校記念誌の印刷業者から電話が入る。校正についての確認。

 午後7時からPTA役員会。午後7時30分からPTA企画委員会。閉校記念事業についての説明をする。3月21日のお手伝いをお願いする。PTAの皆さんは閉校については苦渋の決断をされたわけで、お一人お一人には複雑な思いがあるはず。しかし、子どもたちのプラスになるように考えてくれており、学校のお願いにも全て理解を示してくれた。ありがたい。

 会議終了後、子ども会の役員さんが校長室で、教頭と打ち合わせ。その後、私は1時間ほどCDのジャケットについての最終デザインの確認をして、業者にメールを入れる。
 帰宅前、職員室前の廊下に掲示されている木版画をしばし眺める。感慨深い。

アクセスに感謝

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 今週になり、アクセス数が増えています。これは「インターネット活用教育実践コンクール」から来ていただく方がいるからではないかと思っています。
 初めて太郎生小学校のHPをアクセスしていただいた皆さん、ありがとうございます。
 太郎生は「たろう」と読みます。太郎生小学校という学校名は全国に一つしかありません。しかし、少子化などのため、児童数が減り続け、平成21年度末を持って閉校・統合することになっています。職員としてはたいへん残念でありますし、さびしいです。
 しかし、学校は閉校になっても、子どもたちは太郎生で生活していますし、美杉小学校で学びつづけます。太郎生小学校で学んだことを誇りに思ってほしいと願って、いろんな実践をしてきました。
 その一つが、「全校児童による2泊3日の答志島宿泊体験」でした。

 児童数は38名です。複式学級が2つあります。保護者数が29。それなのに、アクセス数は平日は100前後です。太郎生小の保護者以外の方のアクセスをいただいています。ありがたいと思っています。それを励みにして、HPの更新を続けています。 
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学校行事
3/19 卒業証書授与式
PTA他
3/20 中学生コーラス練習(午後7時。体育館で)
3/21 太郎生小学校閉校式(午前9時から) 閉校記念行事(午前10時から)

学校便り

データ

津市立太郎生小学校
〒515-3536
三重県津市美杉町太郎生2128-1
TEL:059-273-0324
FAX:059-273-0746