最新更新日:2010/06/11
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閉校にはなりますが、4月以降もこのサイトは存続します。「過去の記事」の2009年度をクリックすると、見られます。更新するとはありません。アクセス、ありがとうございました。

堀田先生と

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 10月1日に堀田先生を太郎生小学校にお迎えしました。
 
 研修会のことは今、書いています。ここでは、私が堀田先生から車の中や校長室で聞かせていただいたことを、「内緒で」話題にさせていただきます。

 私はこれまで堀田先生と二人で話したことはありません。講演を大人数の中でお聞きしただけです。唯一、堀田先生と直接話をさせていただいたのは、パナソニック教育助成の贈呈式の後のディスカッションでした。それだけです。

 ですから、迎えの自動車の中で、堀田先生と話をさせていただけるのは、願ってもない時間となりました。
 ほぼ1年前、富山県の山室中部小学校の研究会で大きな刺激を受けたことから話を切り出しました。堀田先生からは、この3月、山室中部小学校の校長先生が退職された後も、研修は同じ方向で進んでいるとお聞きしました。これはかなりすごいことですね。研究が本物であった証拠です。
 TOSSについてのこともお聞きしました。
 情報工学の中における実物投影機のしめる位置ということもお聞きしました。研究者の間では最先端の実践に関心が集まりやすいということでした。
 また、お聞きしたいと思っていた、「習得」と「活用」についても詳しい説明を聞きました。習熟してこその習得であり、それの上に立って「活用」の学力も培われるという意味だったように思っています。「習得」をしっかりやろうということでよいとも言われました。
 こんなことをお聞きしていると、太郎生小に到着しました。

 午後の全体会が終わった後、しばらく校長室で、研修担当の大澤先生、パナソニック教育財団の三田さんの4人で話しました。大澤先生はすっかり堀田先生とお近づきになれたことが楽しいようで、雄弁に太郎生小のことを話していました。

 堀田先生が校長室の書棚にある書籍にしばらく目を通されていました。校長室にはおよそ250冊の書籍(今、ざっと数えました)を置いてあります。今、私が関心のある分野の教育書です。堀田先生は「これらの70%がうちの研究室にあります」と言われました。
 書籍を持っていても、読んでいないものがないわけではありませんし、読んだとしても理解ができてないものもあります。ですから、蔵書の一部が似ているとは言っても、当然堀田先生のレベルと私の関心あることとは比較することはできません。でも、なぜか少しうれしかったのです。堀田先生の研究室にはもちろんおじゃましたことはありませんが、ごく一部であれ、似た書籍があるということが分かったことが。

 
※写真上は10月2日の研修会。
 写真下は10月1日の研修会。
 
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今日も校内研修

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 10月2日、残念ながら遠足は中止となりました。

 子どもたちの下校後、「校内研修会」をします。昨日、堀田先生から指摘していただいたことについて早く話し合う必要があると考えたからです。これは職員の方から、「早く研修会をしないと」という声がでてきました。一人ひとりが11月の発表会にむけてそれぞれの立場で考えています。

 今日の研修会に強力な資料があります。それは昨日の研修会の記録です。チエルという会社の方が記録を作ってくれました。研修会の時に直接、打ち込んだようです。昨夜、送ってくれました。その記録を見た私は驚きました。タイピングの速いことに。
 私もタイピングはかなり速いつもりで、講演会の記録を直接打ち込みことができます。でも、講演する人の速さによりますが、要約することも少なからずあります。
 ところが、いただいた記録はかなり発言に忠実です。
 昨日、教頭研修会のため欠席していた教頭先生も喜んでいました。活用させていただきます。Mさん、ありがとうございました。
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堀田先生、来校・1

 玉川大学の堀田先生を講師にお迎えして、校内研修会を行いました。

 太郎生小学校は11月17日に研究発表会を予定しています。シンポジウムのパネリストに堀田先生をお願いしています。他のパネリストは玉置先生(愛知県教委主査)、中村先生(三重大学教育学部付属小教頭)という、素晴らしい方をお迎えします。その案内はこのサイトのデータのところにあります。

 さて、研究発表会に先立って、10月1日、堀田先生に来ていただき、校内研修会を行いました。音楽の合唱を聴いてもらった後、4時間目はすべてのクラスの授業公開です。

 そして、午後は職員が模擬授業で実践を提案し、その後、堀田先生からご指導をいただきました。
 詳しいことは、今後、このサイトでお伝えします。

 保護者の皆さん、太郎生小学校の教育は比較的充実していると思っていますし、保護者の皆さんからは昨年度の統合での話し合いでも、「太郎生小の教育には不満がない」という声を聞かせていただいています。
 しかし、教育研究は進んでいます。いくらでもすることはあります。より充実した教育をするために、校内研修を進めており、その成果を見ていただくために来月、発表会を行います。
 今年は特別な年ではありますが、子どもたちは授業をしっかりと受け、学力を向上させるという明確な目標があります。そのために私たちは校内研修などで切磋琢磨を続けています。
 今回、来ていただいた堀田龍也先生は第一人者というべき方で、文科省の仕事もされていらっしゃいます。そんな方から私たちは直接学ぶ機会を得ることができました。
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中学校の人権学習から

 9月18日(金)、美杉中学校の3年生が人権学習として、奈良県の西光寺と水平社博物館に行きました。小学校も人権学習を進めており、その研修の一環として、私も同行しました。
 西光寺の清原さんの話が1時間あまりありました。清原さんの話を聞くのは2回目です。今回も素晴らしい。まさに感動的でした。人権の話を聞いて、感動するというのも変かもしれませんが、語りが柔らなく、心にすっと入ってきます。「自分を大切にしていますか。自分を好きにならないと、他の人をも大事にできないですよ」というようなことを、分かりやすいたとえを使って話してくれました。
 どうしてこんなに分かりやすく話ができるのだろうかと思いました。

 もう一つ驚いたこと。それは美杉中の3年生の聞く態度です。
 写真を3枚載せました。どのアングルから撮っても、いつ撮っても、こんな姿なのです。太郎生小の子どもたちの集中する姿とまったく同じです。小学生と比較するのは、中学生には失礼かもしれませんが、太郎生小の子どもたちの聞く態度や姿勢は職員の私たちが見ていても、驚くほどの集中度です。中学生の皆さんがまったく同じであることに、私はためいきがでるほど、心を動かされました。
 そのことを、美杉中の校長先生に話すと、「バスの中ではみんな真剣に合唱コンクールの歌の練習をしていた」というのです。これにもびっくりしました。

 運動会直前の忙しい時期ではありました。でも、本当に同行させてもらって良かったと思いました。小学校の職員研修ではその様子を報告する予定です。
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詩の授業

 9月11日の6限目、詩の研究授業を中林がしました。運動会の練習真っ盛りの中の6限目。5限目は汗をかいて組み体操の練習をしていた4年生。
 いえいえ、これを言い訳にするつもりはありません。教材も、学年も、授業の時間も、すべて校内研修担当者の指示通りにさせていただきました。これも「言い訳」ではありません(^^;) 事実を書いただけです……。

 「ぼく」という教材は初めて見ました。かつては教科書にありませんでした。
 
 最初は「音読」から入ります。変化を持たせるために「たったひとり」と「たったたった一人」の強弱を考えるところの活動を入れました。

 教材の提示は実物投影機で詩を写します。全文を写すのではなく、1行ずつ見せます。これは新機能の「マスク」を使います。リモコンで簡単に教材を隠したり見せたりできます。授業後の検討会でも、このマスク機能のことで盛り上がりました。文字が動くわけでもないし、色が変わるわけでもありません。一部を隠すだけです。でもそれは授業ではとても有効なのです。「分かる授業」「考える授業」に寄与します。

 音読の後、初発の感想を原稿用紙に書きます。さらに黒板に書いてみんなの意見を読み合いました。黒板に書くときは原稿用紙を持っては行きません。自分で考えた言葉ですから、書けるはずなのです。「子どもを鍛える」というねらいがあります。

 授業についての先生たちの感想は「子どもが鍛えられていた」「しっかりと勉強しようという子どものこころがまえがあった」「実物投影機の新機能が便利そうだった」などというものでした。
 授業者ではなく、子どもがほめられるのは、よいことなのでしょうね(^^)/
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書画カメラは道具

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 今日(9月9日)の研修会では11月の研究発表会について話しあいました。
 その中で「書画カメラを使っての実践例を挙げて下さい」という提案がありました。
 「じゃあ、黒板に書いていきます。」と書き始めたもののいっぱい出てきて書ききれないほどでした。(えっ?もっと計画的に板書しなさいって?・・はい(>_<))

「体積の指導に使いました。」
「あっ、僕も面積の時に使いました。」
「コンパスの使い方で使いました。」
「あっ、分度器の時も使った。あれ、すごいわかりやすかった。」
「ものさしのときも!」
「・・・てことは、まとめるといろんな道具の使い方?」
「そうやなあ。」

「社会で地図を見せるのに使いました。」
「同じ社会やけど、僕は歴史。」
「地図記号の時。」

「美杉小学校とのキャンプの時の水生生物を見ました。」
「生活科でおたまじゃくしも!」
「去年、カマキリがあったなあ。」
「あっ、あった、あった!」

「教頭先生は、ひょうたんの勉強でも使っておられましたね。」
「あっ、教頭先生、根っこのやつもありましたねえ。」
「僕は、理科の花粉の観察カードで使いました。」

「漢字の書き順の指導に使った。」
「手元をうつすやつ、あれ、よかったですねえ。」
「漢字ドリルも写して使ってる。」
「教科書の写真や絵も拡大して見せたわ。」

「音楽でテルテルルボーイズの踊ってるところを写した。」
「あの使い方はおもしろかったなあ。」

「きれいに書かれた子どものノートも写した。」
「あれ、よかったなあ。」
「たったそれだけやで。」
「でも、あのあと子どもがキレイに書こうと思ったと思いますよ。」

「プレゼンにも使いました。」
「美杉小とのキャンプの時の発表にも。」

「生活科の『おおきくなったよ』でも使ってましたねえ。」
「ああ、写真、写したな。」

「生活指導でトイレの使い方の指導のときも使いました。」
・・・とワイワイ言っていると保健の先生が「手の洗い方」と黒板にそっと書かれました。

「原稿用紙の使い方、あれ、よかったで。」
「辞書も、書画カメラ使うとわかりやすいなあ。」

「答え合わせにもいいんですよ。」
「答えを提示しとくの?」
「そうです。で、それをみながら解説することもできます。」
「あっ、それ便利やろうなあ。」

「体育では使えないかなあ。」
「とびばこで手の付き方とか?」
「そりゃ、無理やろ」(笑い)


・・・というわけで、その場にいた先生達みんなが日常的にいろいろな教科、いろいろな方法で使っていることがあらためてわかりました。

ちなみに事務の先生も時々会議のときに書類の書き方を書画カメラで説明してくれます。

ホント、書画カメラは普通のとても便利な道具です。
欠かせません!

会議は短く

 8月26日、職員会議を行いました。

 9月の行事、運動会のこと、ふれあい集会のことなど2学期のことが主な議案でした。
 私の方からは、「あたりまえのこと10か条」を提案しました。「名前を呼ばれたら返事をしましょう」などという、当たり前のことを当たり前のように守るという指導を強調したいと思っています。心構えではなく、行動レベルの指導です。2学期の始業式で話します。「たろうっこ」にも掲載予定。
 午前9時から11時までの2時間でした。
 
 その後、研修会。模擬授業の検討を行いました。

 会議が長引くのは提案が悪いか、司会が下手か、どちらかです。幸い太郎生小の会議が長くなることはありません。「会議は短く、実践は楽しく」をモットーにしています。
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ICT活用と学力

「ICTを授業で使うと、学力はあがるのか」ということについての考察をします。
 
 太郎生小の研修のキーとなる問題意識です。
 職員にそのことを聞いてみました。すると、「伸びると思います。特に理解に時間がかかる子どもにとっては、実物投影機を使うと『注意がそれない』『資料や授業のポイントがよく見える』という条件だけでも授業がわかるということにつながると考えます。また、計プリっこやスタディノートは個人的にできる学習で、理解に時間のかかる児童も無理なく自分のペースで学習を進めてていくことができます。それが練習量の増加につながり、さらには質的な学力に転嫁されると考えます」とか、「授業がわかりやすくなります。その結果として学力は伸びるはずです」という感想を持っています。

 職員の感想としてはICT機器を適切に使うと、「授業が分かりやすくなる」という手応えがあります。それが学力の向上につながるはずだという考えです。
 授業が分かりやすいということは児童の理解が進むわけですから、当然学力アップになります。しかし、授業が分かりやすいかどうかということは、ICT以外にもいろんな要素があります。ですから、ICTを使うと学力が上がるのかということをストレートに問う前に、私たちはICTを使うと授業が分かりやすくなっているのかということを、日々の課題にしています。ICT機器をどの場面でどのように使うかということです。これは実践的に研修を進めています。いわばOJTです。 
 ただICTを使った学習と使わない学習を比較することが現実的には不可能であるため、客観的な考察はできていません。

 このQ&Aの考察をしていると、興味あるデータに出会いました。それは「平成20年度小学校の全国学力調査」をICT活用と正答率について考察(横浜国立大学委託研究)した研究です(文部科学省のweb)。それによると、ICT活用が「週1回以上」と「ほとんど行っていない」を比べると、週1回以上の児童の国語・算数の正答率が高い傾向が見られ、特に国語について明確な傾向が見られたとあります。またプロジェクタ設置率が高いところはさらに国語・算数の平均正答率が高い傾向がより明確に見られたとあります。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shot...

 この考察は全国学力調査結果に基づいたものですから、全国ほぼすべての公立小学校のデータ分析を行っており、誤差はなく、信頼度は極めて高いと思われます。
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仕事日記(8月6日)

 Innovative Teachers Day 2009 に参加する。会場は大阪。

 朝、学校に寄る。水道のトラブルがあり、水が使えない状態が続いている。幸い業者が迅速に対応してくれたおかげで、応急修理が出来た模様。水の対応を事務の先生にお願いして、私は名張へ。

 早めに大阪に着いたので、「ヨドバシカメラ」で録音関係の機材を探す。太郎生小の子どもたちの歌声の録音を学校でしようと考えている。CDへのプレスは業者に委託する。マイクホルダーが合わないので探しているが、見つからなかった。

 シャトルバルで研修会場のリーガロイヤルホテルへ。教育関係の研修会は日頃は無料で使える「○○センター」のようなところが多いが、今回は立派な会場。会場がいいと、モチベーションもアップ。
 テーマは「教育の情報化をどうすすめるか」というもの。この秋、太郎生小はこのテーマに関して発表会を行う。そのため、このような全国的な規模の研修会に参加して全国レベルの話を聞いておこうと思った。
 参加者は教育委員会の先生が多かった。後半はワークショップ形式の研修となった。最近はKJ法を使ったワークショップは珍しくはないが、このような研修、つまり参加者は広域であり、しかも校種が異なっているような場合はやや難しい。ワークショップはお互いの信頼関係が必要であるからだ。
 ところがいざ開始すると、参加者はかなり自由に自分の意見を言うので、おもしろいワークショップとなった。私も積極的に参加した(つもりである)。
 進行役は大学の先生で、細かいところまで気をつかって研修会が充実するように進めてくれた。研修会の進め方自体も、私にはたいへん勉強になった。これで、ワークショップの命題がもっとシンプルで切れ味がよければ、さらによかったのにと思った。私なら「教育の情報化を推進するためには教育委員会(あるいは校長)はどんなシステムを準備するべきか」で進めたいと思った。
 全体会、分科会、さらに全体会という構成で、午後1時に始まり、終わったのは6時。長丁場の研修会だったが、退屈することは全くなかった。

 さらに大きな収穫があった。それはこの秋の太郎生小の研究会にパネリストとしてお願いしている先生が、提案者として参加されており、話をすることができたことだ。太郎生小の研究会のシンポジウムの打ち合わせもさせていただいた。ありがたい。私自身がわくわくするようなシンポジウムの予感がする。

※写真は鳥羽へのバスの中。
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「うちの先生はすごい」

4日
 1:04 校内研修担当者からGmailで添付書類が3枚届く。今日の校内研修の提案内容。それにコメントを付けて返信する。午前1時過ぎのこと。

 8:00 出勤。

 9:00 美杉小の職員が全員、太郎生小に。今日は来年度を見越した実務作業や打ち合わせをすることになっている。事前に事務の先生が準備をしてくれてあったので、作業は順調に進んだ。あちこちで太郎生小と美杉小の先生が気安く話し合っている。2学期以降の子どもたちの交流学習についても相談が進んでいる。子どもたちの交流だけではなく、職員のこういった交流も大切。3学期に美杉小と太郎生小の職員による研修会を行うことを提案する。11時前に終了。

 11:15 校内研修開始。担当者が深夜作った資料が配られる。提案内容は承認される。細かく分けた項目についての原稿作りが今日の研修会の主な内容。この秋、研究発表会を予定している。その紀要のための第一次原稿作りである。子どもたちの反応や保護者の声も載せたいと思う。
 そこで、
「このサイトを見ていただいた保護者の皆さんへのお願いです。パワーアップタイムについての保護者の皆さんの個人的な感想をお聞かせいただけませんか。今後の太郎生小の取り組みの参考にしたいと思っています。ぜひ、よろしくお願いいたします。」

 12時を過ぎても研修会が終わらない。研修担当者は職員の負担を増やさないように、原稿の役割分担をするつもりだった。ところが職員から出てくる意見は、すべての項目について可能な限り自分の意見を書くという、前向きなもの。研修担当者の提案を上回る展開となり、途中、収拾がつかなくなりかけた。職員が各項目について自分の意見を書くという流れになった。そしたら教頭先生が自分がそのまとめをするという提案もあり、先が見えてきた。さらに意見が出て、集約も職員がするという流れになった。管理職の出番がなくなった!! 12時30分に、笑いあり、意見の応酬ありの、とことん前向きの研修会午前の部が終了。太郎生小の研修会はいつも楽しいが、今回は特によかった。冒頭、私も発言して研修担当者を応援したつもりだったが、それを上回る流れになり、後半は黙って聞いているのが精一杯。落ちこぼれた。

 13:30 来校者あり。対応する。途中、教頭先生が呼び出される。プールの水がでないとのことだった。貯水タンクのトラブルがあり、校内の水がでなくなっている。明日からは職員は水筒持参で出勤することになった。

 14:00 来校者との対応。職員は午前中に決まった原稿作りをしていたようだ。私はその後、プール水泳を見に行く。

 15:00 元校長が来校。3月の式典で使うビデオの内容についての打ち合わせをする。ビデオの編集をお願いしている。この校長先生、ビデオの編集のために最近パソコンを新調された。CPUはクワッド。ブルーレイのドライブがほしいと言い出す。とても私にはついて行けないレベル。
 職員が書いた原稿を項目ごとに並べ替えたものをプリントしてF先生が持ってきてくれた。6ページにもなる。こういった原稿作りは通常、10日とか、2週間先が締め切りとなる。しかし、太郎生小の職員は違う。午前中に決めた内容を、その日の午後、書いてしまうのだ。研修担当者が「うちの先生はすごい」と言っていた。まったく同感。
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練習

 7月30日、校内研修会があります。午前9時30分から始まります。

 その研修会の15分前、職員室では3人の職員がフラッシュカードを使っての練習をしています。一人が教師役、一人が子ども役、一人がストップウォッチを持っての計測役。

 校内研修会にフラッシュカードの提示方法を実演するために、学んできたことを練習して確認しているところです。27日の夜、奈良県へ出向いて学んでことを学校の研修会で紹介しようとしています。 
 職員室で声を出しながらの真剣な研修を繰り返しているところです。

 だめ出しをすると、上の写真は視線が下を向いている。中の写真はカードの位置が顔の前に来ている。
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さて本番は?

 練習を重ねて臨んだ研修会。さて、できばえのほどはどうだったでしょうか。

 写真上:ちゃんと視線はあがっていますね。子どもたちを見ながらカードを見せるのは練習をしないとできません。それも、一本調子ではなく、変化をつける必要があります。テンポが遅いのが難点でした。


 下の2枚は英語の模擬授業風景。

  on the chair
  by the chair
under the chair

 の練習を先にします。次に、大きな幕でいすとタオルを隠して、「Where is my towel?」と聞きます。そして、ちらっと見せると、子ども役の先生は「on the chair 」などと答えます。この英語の方は練習をしてなかったので、イマイチではありましたが、若い先生が一生懸命に模擬授業をすると、他の先生は大きな声を出して反応します。温かい雰囲気なのです。
 他にも、高校の物理の模擬授業も再現していました。研修会で学んだことを学校の校内研修で再現する(つまりアウトプットすること)と、学びがより確実になります。また、ほかの先生も、言葉だけの還流ではなく、授業を再現することでより分かりやすい研修会となります。
 観念論やスローガンではない研修を目指しています。
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5年生交流キャンプ

夏休みに入ってすぐ実施された5年生交流キャンプ。
もうすでにたくさんの写真によってその様子はわかっていただいたと思います。
で、その補足などを少し・・・

(1日目)
 午後「美杉ビレッジ」に集合。中学校の木造校舎をそのまま使った施設です。子どもたちの部屋も教室。長い木の廊下、木の黒板。趣があります。
 予定としては簡単なゲームのあと、水着に着替えて近くの雲出川で生き物の観察と採取の予定でしたが朝からの雨で水量も増えており中止。
研修室で講師の先生のお話をきくことになりました。詳細については他の記事と重複するので書きませんが、書画カメラ大活躍でした。
 お風呂は「ホテル アネックス」のお風呂を借りました。
地下一階にある大浴場。エレベーターで下に降りたのですが、なんと帰ってすぐにおうちの人に伝えた感想が「エレベーターに電気がいっぱいついててキラッキラ!やった」という子どももいたそうです。(^_^)

 そして宿に戻って晩ご飯。唐揚げやら、ミートボールやら子どもたちの大好きなメニューが並ぶバイキング形式でした。子どもたち、おなかいっぱいになったようです。
さて、子どもたちは全部で15人。

 そしてキャンドルサービス。今回はキャンプリーダーの方に久居から来ていただきました。この男性がとてもこどもたちの心をリラックスさせるのがお上手でした。ちょっと厳粛なセレモニーのあとのゲーム。実はそれまでなんとなくちょっと堅いムードがなきにしもあらずだったのですが、ここですっかりほぐれた感じ。子どもらしい笑顔大爆発でした。キャンドルサービスのあとに外に作った火文字を見に出ました。「友」という字。
一人ひとりがキャンドルを持ち、「友」と書かれた火文字が浮かび上がる様子を15人の子どもたちがじっと見つめていました。おしゃべりが聞こえないことにびっくりでした。それぞれの胸の内はいかばかりだったのか・・?

 さて、ここで一日の活動を終えて就寝のはずでしたが「肝試し」をすることになりました。古い木造校舎・・廊下を歩くだけでギシギシひびく。後ろは真っ暗な裏山・・「肝試し」をするのにこれ以上のシチュエーションはありません。
 子どもたちは二人一組になって2階からスタートして1階の廊下を通って反対側の階段からあがって2階の廊下を通って帰ってきます。
はじめに薄暗い部屋で迫力満点の先生の恐ろしげなルール説明を受けたあとでスタート。
もうすでにスタート地点で涙目の子どももいたりしますが、全員無事に戻ってきました。
ちなみにこの肝試しの大事なルールは二人で手をつないで、その手を放さないこと。
しっかりとみんな手を握りあって帰ってきました。はじめはドキドキな様子だったけど終わって見ればまたまた笑顔大爆発でした。

そして、夜・・・。
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1学期終業式・2

 学校は当然のことながら学力を向上させることが大きな役割です。学力は「習得」「活用」「探求」と分類されることがあります。
 太郎生小学校では「習得」(基礎学力)をより確実にするためにパワーアップタイムを特設しました。内容の充実に向けた研修も重ねました。
 そこで反復習熟学習を行うことと音読と取り入れ、脳の活性化を目指してきました。「脳トレ」理論を学校教育の中に取り入れたものです。
 すると、結果的にはねらったことの他にも、「大きな声を出せる」「覚えることで自分に自信が持てる」などという成果が出つつあるように私は受け止めています。
 夏休み期間には、パワーアップタイムを振り返り、整理してみるつもりです。
 こういった学習で培った力を、活用・探求にどのようにつなげるのかという課題もあります。
 太郎生小学校はここに書いたように学校本来のあり方を職員みんなで考えることができるのです。それは保護者が学校を応援していただいているからこそ、私たち職員も、日々の実践を充実させるための「ゆとり」が生じています。
何度も書いていることですが、保護者が学校を応援していただくことが、子どもたちの教育の充実につながっています。ありがたく思っています。
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楽しい校内研修会・1

 太郎生小学校の校内研修は楽しいです。少なくとも、私は楽しいです。それは、「今、必要なことを学んでいる」という実感を持てる研修会となっているからです。
 スローガンをとうとうと述べることもありませんし、抽象的な建前を議論することもしません。常に実践的な話や模擬授業が中心です。

 6月3日の研修会は最初に、先週の「教育の情報化セミナーinみえ」の環流報告をしました。何度か話題にしている亀山西小のK先生の圧倒的な提案を、太郎生小学校の会議室で「復元」しました。この復元はとてもよかったです。帰りにすぐに紹介してもらった書籍を買ってきただけあって、K先生の提案をしっかりと理解して、自分のものにしていました。提案になかったことも付け加えての環流報告でした。
 ひらがなを1文字、写すだけですが、これで十分に授業が成立します。しりとりをしたり、言葉の説明をしたり。

 その後、その研修会に参加した3人がそれぞれ感想を述べたり、実物投影機でプレゼンをしたりしました。
 今回、初めての一歩は、「SDカード」の活用です。これはK先生がさりげなく紹介したやり方ですが、それを太郎生小の先生は今日の研修会で確実に技術を会得していました。
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楽しい校内研修会・2

 太郎生小学校の校内研修はICTばかりだと思われるかもしれません。そうではありません。そもそも、太郎生小の職員にはICTに詳しい者はいません。私が一番詳しいぐらいですからしれています。
 最近はパワーアップタイム(モジュール学習のこと)の研修が多かったです。

 でも、6月3日はICTがらみの話題が多くなりました。とはいっても、ICTを使えば授業がうまくできるなんて思っている職員は一人もいません。例えば、実物投影機を持って中学校のクラスに入って授業が出来るかといえばできません。小学校でも同じです。教材研究や授業の組み立てが必要です。
 あまりにも、実物投影機が大きなインパクトがあるので、授業がじょうずになったような錯覚を持ってしまいます。それは危険です。そんなことをも確認しながらの校内研修会です。

 上の写真はSDカードで、子どものノートを写して見せているところ。SDカードを活用すると、パワーアップタイムでのフラッシュに使えそうだということがわかり、職員の目つきが変わりました。

 真ん中の写真は辞書の使い方を説明しているところ。「ホール」「ボール」「ポール」という3つの言葉の並ぶ順番を、辞書を拡大して説明します。分かりやすいですね。

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ある研修会・その1

 5月30日(土)、「教育の情報化」実践セミナーinみえ という研修会が津の総合文化センターで行われました。「市民歌発表会」があったところです。会場は別の部屋です。

 太郎生小学校はICT機器は津市内でも、比較的整備されているほうです。それは美杉村の時代から、パソコンなどの導入に積極的であったことやその機器を活用した授業をしているからです。「計プリっこ」という計算練習は、子どもたちだけで進めています。個人別の習得状況が分かるようになっています。
 一斉指導で使う実物投影機(書画カメラ)や電子黒板も、必要に応じて無理なく使っています。「ICT機器は道具です」という当たり前のことが、みんな分かっています。黒板にスクリーンが貼ってあっても、子どもたちは特別な反応はしません。

 さて、そのようなICT機器の効果的な活用についての研修会がありました。会場は津ですが、主催は日本教育工学協会で、事務局は東京にあります。講師の先生も、富山大学や横浜国立大学の先生などで、文科省にも関わっていらっしゃる方です。いわば国内の最新の情報や国内トップレベルの話が聞けるわけです。
 昨年度から何度も言っているように、太郎生小学校はへき地校ではありますが、私たちの目は全国に向いており、国内のすばらしい実践を可能なところは太郎生小学校に取り入れています。今、毎日の授業では定着している「パワーアップタイム」(モジュール学習とも言う)は富山県のある小学校から学んだものです。
 土曜日の午後。参加者は80人ぐらいでした。太郎生小からも数人が参加しました。

 写真を見ていただくと、とてもいい雰囲気の研修会であったことがおわかりいただけると思います。
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研修会・その2

 以下は参加した太郎生小の先生の感想の一部です。
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 休みだしなあ・・どうしようかなあ・・でも研修担当だしなあ・・、とかなり後ろ向きなスタンスで参加した研修会でした。
 でも、結果的にはとても勉強になる研修会でした。その筋ではとても有名な先生方もたくさんおられたのですが、それについては校長先生が何か書かれるだろうから・・・。
 何がよかったってICT活用の実践例をいろいろ見ることができたこと。そして、それを実践しておられる先生と知り合いになれたことです。具体的には亀山の小学校で低学年を担当しておられる先生なのですが、書画カメラを使っての授業実践の報告でした。「ICTを使ったわかりやすくて楽しい授業」ではなくて「楽しくてわかりやすい授業の道具のひとつがICT」なのです、この先生の実践は。
 きっとこの先生はICTがなくたってわかりやすくて楽しい授業をされるのだろうと思えるような方でした。でも、そこにICT。従来の普通の授業、授業スタイルの中でさりげなく使われていながら強力に威力を発揮している書画カメラの様子がうかがわれました。
 結局は「教師の授業力」。それを強力に助けるのがICTであることがよくわかりました。研修会の後、早速声をかけました。アドレスも教えていただきました。今後もいろいろ教えていただけたら、と思っています。
 目指すべきは「分かりやすくて楽しい授業」。そのためにICTをどの場面で、どのように使っていくか。あんな使い方、こんな使い方、工夫しだいでいろいろあるような気がしてきました。わくわくします。
 でも、それには各教室一台はプロジェクターと書画カメラがあるといいなあ・・。欲張りかなあ・・。そんなこんなの研修報告でした。
【中林の感想】 
 今、太郎生小は書画カメラが2台、プロジェクタが3台、スマートボードが1台あるのですよ。児童数38名の小規模校で。それでも足りないという職員。困ったものです。でも、ちゃんとノートにメモしていたので合格。
 今年、さらに書画カメラを追加しますよ。各教室に1台を目指して。

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 実践報告は、もっと聞いていたいと思えるようなものばかりで、「質問はありませんか」と言われたときに手を挙げそうになっていました。「後で個人的に聞きに行こう」と考えやめましたが・・・それほど引きつけられるものでした。
 実際、終了後、亀山西小の先生のところに駆け寄り、辞書引きのノウハウを教えていただきました。参考資料を学校の方に送ってくださるとも言っていただきました。実践家は、心も広いなあと感激してしまいました。それも待てず、帰りに本屋とオオクワによってお薦めの本とマジックを買って帰りました。もちろん辞書引きのワークも(^_^)v
業者の方にいただいたフラッシュ教材のDVDも使えそうですし、パワーアップで使えそうなネタもいただけたし、読んであげたい本にも出会えたし・・・。あ〜早く学校に行きたい。授業をしたいという気持ちになれました。
会場はやっぱり男性が多かったのですが、今日の実践発表では、4人のうち3人が女性でした。それも、「アナログ人間です」と言われている方がすばらしい実践をされているのです。「私もなんだかやれそうな気がする〜♪」というような勇気をもらえました。
 愛知県の先生は大阪に次いで2回目でしたが、お話にもユーモアがあり具体的でかっこつけないところがまたかっこいいです。その先生に「太郎生小は楽しい学校ですね。一緒に働きたいです。」と言っていただきました。幸せを感じられた、研修会でした(*^_^*)
 
【中林の感想】
 4人の実践提案は中身も、提案の手法もとてもよかったと思います。引きつけられました。素晴らしい研究会だったからこそ、メモは書籍の中にではなく、ノートにとりましょうね。
 終了後、太郎生小の若い先生が、講師の先生のところに挨拶に行ったり、提案をされた方のところに行き、メモを取りながら話を聞いている姿を見て、うらやましく思いました。私ももっと若い時期にこんなおもしろい教育機器に出会ったら、さぞかし授業が楽しかっただろうなと思ったからです。 

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 今日は、ICTを用いた授業のあり方を勉強しました。初発の感想です。正直なところ物足りない思いをしました。ICTの機器を多少使いこなせば、できるなという思いを持ちました。
 基本は、子ども達をどういう姿にそだてるか、そのために何をぶつけるか、何をするかだと思いました。その一つの手法としてICTをどう使うかだと思います。ICT機器の特性や使い方を熟知していることは、大事だと思いますが。
 今日は、4校の先生が実践発表をしていただきましたが、ICT機器を使ったから子ども達がこう変わったという目を見張るものを感じとることは出来ませんでした。見る目、聞く力がなかったのだと思いますが。
 太郎生小学校の子ども達に対して、何のためにICTを使うのか勉強したいと思います。今日は、ありがとうございました。お疲れさまでした。
【中林の感想】
 なるほどね。提案には子どもの姿がでていなかったということはありましたね。
 野口先生は「教育は善意のある強要だ」と言われます。私もそう思います。つまり子どもの意志や姿とは関係なく、子どもたちに教え込むのが教育だというわけです(もっとも、子どもの実態抜きに行う教育もまたありえませんが)。
 私は、「子どもたちに基礎学力を定着させたい。そのために一斉授業を工夫している。ICTを使えばより効果的」という主張が提案にはすっきりと出ていたように思います。
 ICTに万能の力を求めないということです。 
 太郎生小学校の子どもたちのためにお互いにがんばりましょう。
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研修会・その3

 全国に目を開き、志を高く持っている(つもりの)太郎生小学校の教育。
 今回のような大きな規模のセミナーは、絶好の機会です。それは学ぶだけではありません。人とのつながりを求める機会です。

 亀山の先生とはやや強引なつながりを作っていました。

 また、パネリストとして登壇された愛知県教委の先生との会話もありました。その先生はご自分のブログに次のようなことを書かれています。

 「会場では11月の発表会で伺う太郎生小学校の先生方からご挨拶をいただく。ちょっとした会話だが、どの方からも太郎生小に誇りと自信をもってみえることが伝わってくる。中林校長先生がうらやましい限り。」
http://www.enpitu.ne.jp/usr9/bin/day?id=98434&p...


 保護者の皆さん、このような前向きな研修ができるのも、またその研修で学んだことを授業に生かしたいと考えることができるのも、学校が安定しているからなのです。だからこそ休日に研修するゆとりができるのです。
 確かに休日に研修に行き、研修会が終わってからも講師をつかまえて話を聞いてくる職員は立派だし、すばらしいけど、そんな職員がいる学校にしているのは、保護者の皆さんの理解と応援のおかげなのです。もちろんそれらのすべてのことは授業や行事などの学校の教育活動を通して子どもたちに反映していきます。
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Q−Uテスト

 Q−Uというのは、クラスの友だち関係などを調べるためのアンケートです。
 太郎生小学校は少人数ですから、子どもたちのことは職員はかなり把握しているつもりです。それでも、一人ひとりの内面を知ることは簡単ではありません。
 それを客観的に考えるための一つの視点が、このQ−Uテストなのです。

 複式のクラス編制が変わっています。昨年度とは違った結果がでている児童もいます。この分析結果とクラスでの様子を合わせて話し合っているところです。

 下は書画カメラを使って説明しているところ。研修会には、書画カメラ、プロジェクタ、マグネットスクリーンは必須です。一番若い先生がいつも準備してくれます。
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