最新更新日:2024/04/18
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卒業生 答辞

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卒業生 答辞
 やわらかな風に誘われ、新芽が芽生える季節になりました。私達魚住中学校66回生は今日、新たな道を歩み始めます。
 この答辞は、私達が3年間の集大成として、全員で考えつくりあげたものです。赤学年の思いが込められています。
 期待と不安が入り混じり、緊張していた入学の頃、違う小学校から来た人ともすぐに仲良くなれ、不安が消えたことを憶えています。
 入学して初めての行事は「須磨アルプス登山」でした。雨で足場の悪い中でしたが、みんなが声をかけ合って登り、無事ゴールにたどり着いた時には、達成感でいっぱいでした。このアルプス登山で、クラスの仲間との距離がグッと縮まったことを実感しました。
 一面の銀世界に心を躍らせたスキー実習。初めてのスキーに不安もありましたが、仲間と協力し合いながら2泊3日を過ごし、スキーの楽しさと集団行動の大切さを学びました。無言移動がなかなかできずに何度も叱られやり直しをしたことも今では懐かしく感じます。
 2年生で取り組んだトライやるウィーク。魚住中学校区を中心に、お店・学校・公共施設など、いろいろなところにお世話になりました。分からないことばかりの私達を受け入れ、指導してくださった事業所の方々の温かさを感じました。1週間という短い期間でしたが、家族を支えるために、両親がどれだけ頑張ってくれているかが、少しですが分かったような気がしました。
 神戸班別行動を経て最高学年となった3年生。初めての行事として迎えた九州方面への修学旅行では「原爆の恐ろしさ」を学び、「人の温かさ」を感じました。平和学習で平和祈念公園や原爆資料館を周りました。原爆が落とされた後の町は復興し平和に思えますが、今もなお被爆した人々は苦しみ続けていることを知りました。戦争のない平和な世界を創っていくことが大切だと強く思いました。
 また、熊本の阿蘇では、魚中初の民泊をしました。地元の方の家に泊まり、農業体験やご家族との交流をさせていただきました。その後、九州地方を襲った豪雨災害の時もお見舞いのメッセージを送ったり、手作りの品物を送ったりしました。阿蘇の方々からも心温まるお手紙や受験への励ましのメッセージをいただき、今も交流が続いています。たった1泊でしたが、阿蘇の方々の温かさに触れ、人とのつながりに必要なのは相手を思いやる心だと実感しました。本当に貴重な経験でした。
 9月の体育大会。女子の創作ダンスは夏休みから実行委員が活動し始めました。振り付けやTシャツのデザイン、9月に入ってからのダンス指導、全てのことを実行委員が中心になり、自分たちでやり遂げました。150人以上の人たちの動きを作っていくことは大変だったと思いますが、当日の演技は観る人の心をつかみ、感動を与えました。男子は初めてのダンスに取り組みました。恥ずかしさを感じながらのスタートでしたが、次第に踊る楽しさを感じ始め、組体操にもより一層力が入ってきました。最後の7段ピラミッドと「挑め」「煌めけ」の文字が僕たちの想いを皆さんに届けたのではないでしょうか。最後に体育委員長が感極まり、言葉に詰まる場面がありました。その時、すかさず実行委員長がフォローを入れ、何事もなかったかのようにみんなしっかりとついていきました。私達赤学年が、団結力を更に高めたことを感じた瞬間でした。
10月の文化祭。クラスでは連合音楽会出場を目指して文化委員を中心に練習に取り組んできました。どのクラスもレベルの高い合唱で、連合音楽会に出場したクラスは魚住中学校の代表として、自信を持ってステージに上がることができました。8クラスの力を合わせた学年合唱では、より響きのある合唱を目指し、熱く指導してくださる先生方に応えられる、そして最上級生として誇れる合唱になりました。二大行事を通して、私達66回生は大きな自信をつけることができました。
クラスでの思い出もたくさんありますが、部活動で過ごした日々も忘れられません。
「3年間続けるぞ。」と心に決めて入部した部活動。不安はありましたが、新しい仲間が増えていき、それが安心感につながりました。そして部活動はもう一つの自分にとっての居場所になりました。悩むことはありましたが、顧問の先生、先輩、後輩等の仲間がいつも支え励ましてくれたことで、3年間続けることができました。技術力、精神力、そして続けることの大切さを学びました。
 生徒会活動では、「From a Heart to a Heart 〜感謝・感動・感優〜」をスローガンに、明石1の学校を目指してきました。常に「ありがとう」という感謝の気持ちを持ち、自分も人も感動できるように、どんなことにも精一杯取り組む。互いの優しさを感じあえるよう、人とのつながりを大切にしていく。そんな思いを込めたスローガンを在校生のみなさん覚えていてください。
私達と本気で向かい合い、サポートしてくださった先生方。時には優しく、時には厳しく、そしていつも熱く語ってくださった先生方がいたからこそ、私達はたくさんの経験ができ、心を成長させることができました。3年間本当にありがとうございました。先生方がいつも道を示してくださったように、私達も誰かに道を示せるような人間になります。
そして、いつも1番近くで見守ってくれた、お父さん、お母さん。自分の気持ちを素直に伝えられず、お父さん、お母さんに当たる子ともありました。そんな私達を優しく受け止め、どんな時でも愛情を注いでくれたこと、今は素直に感謝の気持ちでいっぱいです。15年間育ててくれて本当にありがとう。そして、これからもよろしくお願いします。
私達は、これからそれぞれの道を歩みます。今まで一緒に過ごしてきた友達との別れは寂しいです。しかし、卒業というのは、輝かしい未来へのスタートを切る場でもあります。

ほら 足元を見てごらん    
これがあなたの歩む道

ほら 前を見てごらん     
あれがあなたの未来

未来へ向かって私達は
自分の足でしっかりと歩いていきます。

平成25年 3月 12日 卒業生代表
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