最新更新日:2024/04/23
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卒業生 答辞

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 春の柔らかい日差しが差し込み、桜のつぼみが色づきだす季節となりました。私たち68回生は今日、この魚住中学校を卒業します。思い返せば、私たちが歩んできたこの3年間は本当にあっという間でした。大切な仲間との思い出がついこの前の出来事のように鮮明に蘇ってきます。期待と不安を胸に、始めて魚住中学校の校門をくぐったあの日から今日まで、時の流れはとても早く感じられました。それは魚住中学校で仲間とともに過ごした日々がかけがえのないものだったからに違いありません。
 私たちは3年間、人の話は目と心で聴く。みんなが先、自分が後。気づき考え行動する。という学年目標を掲げて日々の生活を過ごしてきました。
 新たな中学校生活が始まった1年生。最初はみんな中学生になることへの不安を抱きながらも、勉強や部活動の両立を頑張りたいと決意し、日々の生活を過ごしていました。そして入学してからまもなく行われた須磨アルプス登山。天候も悪く、まだ話したことがない人もいる中、なれない登山で頂上までたどり着けるか不安でした。でも、険しい山を登っているうちに、「大丈夫?」「もう少し!」という仲間の声が聞こえるようになり、ひとりではただ辛いこの登山も、みんなで支え合うことで、頑張ることができました。また、今まで関わりのなかった人のことを知る機会にもなり、クラスの絆が芽生えました。スキー実習では、白銀の世界に囲まれて二泊三日を過ごしました。須磨アルプス登山に続き天候不良で思うように滑ることができず、自然の厳しさを痛感しましたが、仲間と協力しあい、険しい林間コースも滑れるようになり、寝食を共にしたり、レクを行ったりすることで、更に団結力が高まりました。
 また、中学生としての生活は初めての連続でした。小学生にはなかった先輩後輩という関係、今までしたことのない教科、小学校とは違うテスト方法。特に部活動が始まってからは、帰ったらしんどくてすぐ寝てしまうことも多くありました。勉強をする時間をとるのも難しく、改めて小学校との違いを感じることとなりました。でも、私たちは新しい環境にもなれ、この1年間でとても成長することができました。
 2年生では、1年生の時に教わってきたことを今度は、自分たちが教えていく側へとなりました。あんな先輩になりたいと思ってもらうために、お手本となれるような行動をしようと頑張りました。一所懸命〜未来の自分探し〜のスローガンのもと、行ったトライやるウィーク。初めての体験で、最初は中々うまく行動することができませんでした。でも、事業所の方に優しくしていただき、なんとか1週間やりきることができました。
 仕事をすることの大変さも感じることができ、また今回の体験を宝物として自分たちの中にある新たな可能性を発見したいと思いました。何でも一所懸命に取り組むことの大切さを知りました。そして二年生の終わりに修学旅行に向けて、大阪班別学習をおこないました。ですが、成功とは言えるものではありませんでした。不要物が見つかったり、お菓子を食べてしまったりということがあり、このままじゃだめだ。変わらなきゃ。と自分たちで自覚するようになり、このことを踏まえて修学旅行に向けての意識が変わりました。
 そして最高学年となった3年生。修学旅行では関東方面に行きました。大阪班別学習で反省したことを活かし、修学旅行では、不要物もなく、大きな問題は起こりませんでした。また、東京駅の大きさに驚いたり、駅がたくさんあって迷ったりと、日本の首都ならではの環境に戸惑うこともありました。異文化交流では、普段使わない英語で実際に外国人とはなし、身振り手振りなどをつかってコミュニケーションをとりました。言葉が通じた時のあの喜びは絶対に忘れません。
 3年生では修学旅行のほかに、最後の総体がありました。今まで積み上げてきたことの集大成になるように一生懸命取り組みました。しんどかったけどくじけず走り続けた外周、何度も倒れそうになった夏の暑さ、身を切るような冬の寒さ。勝負の世界は厳しく、思うような結果が出せなかった部活もありました。でも、部活動で学んだことは、勝ち負けの結果だけではありません。何か1つのことに我武者羅になれること。同じ仲間でありつつも、同時にライバルになることで、互いに成長し合ったこと。仲間と一緒に喜んだり、怒ったり、悲しんだりしたこと。逃げ出したくなるような日々も、継続して負けなかったからこそ、今の強い自分がいます。
 2学期が始まるとすぐに体育大会の練習が始まりました。たったの10回という短い期間の中で、行事を成功させるため、日々練習を重ねてきました。はじめは気持ちが練習に向かず、私語などが目立ちました。しかし、オリエンテーションを行い、実行委員などからの意気込みを聞き、本番が近づくにつれてみんなの意識が高まっていきました。本番では、男子の組体操、女子のマスゲームそのほかの全ての演技が成功し、最高の体育大会をつくり上げることができました。やり終えたあとには今までにないくらいの達成感を味わうことができました。全力で応援してくれるクラスの仲間。勝ち負けも大切ですが、それ以上のものを得ることができました。
 文化祭ではどのクラスも連合音楽会出場を目標にパートリーダーを中心として取り組みました。1年生2年生の時とはまた違った思いで、それぞれのクラスで心を繋ぎ工夫して練習し、より良くしようと声と気持ちを合わせました。一人ひとりの思いが合唱曲に現れ、聞いている人の心に響く歌になりました。よろこびの涙、悲しみの涙どちらもとても美しいものでした。二大行事によって、クラスで分かち合ったあの感動は、今でも心に残っています。
 在校生の皆さんに伝えたいことがあります。4月からみなさんがこの魚住中学校を引っ張っていく立場となります。特に二年生のみなさんは、既に中学校生活の半分を終えました。3年生になってからの1年間は本当に早く感じることでしょう。
 だからこそ、今という時間を大切にしてください。最高学年として、後輩たちの見本となれるように、新たな執行部とも協力して今より上の魚住中学校を創っていってください。
 私たちのことを3年間ずっと支えてくださった先生方、様々な場面で相談に乗っていただき、ありがとうございました。私たちが今日までこられたのは、先生方が優しく、時には厳しく、愛を持って私たちに接してくれたおかげだと思います。今日を持って私たちはこの魚住中学校を巣立ちますが、これからも私たちの先生であり続けてください。今まで本当にお世話になりました。
 そして、お父さんお母さん。今まで誰よりも近くで私たちのことを見守ってくれてありがとう。時に生意気な態度をとってしまってごめんなさい。迷惑もたくさんかけてきたけど…笑顔でいてくれてありがとう。毎日お弁当を作ってくれてありがとう。いってらっしゃい、おかえりって言ってくれてありがとう。感謝の気持ちでいっぱいです。様々な人の支えがあったからこそ私たちは成長できました。そのことを忘れずにこれからの生活を過ごしていきます。これからもどうかよろしくお願いします。
 たくさんの人の支えを胸に私たちは新たな一歩を踏み出します。この3年間、楽しいことばかりではありませんでした。学校にくることが辛かった日もありました。大きな壁にぶつかったこともありました。でも、そんな日があったからこそ、今の私たちがいます。成長した姿があります。また、今日というこの日は、3年間共に過ごしてきた仲間との別れの日でもあります。できることならこのままずっと一緒に居たいです。だけど、別れというのは誰もが迎えるものです。そして、新しい自分へ一歩踏み出すことによって、新たな出会いが待っています。今までの出会い、そしてこれからの出会い。どちらも大切に輝かしい未来を生きていきていこう。これからの私たちが進む未来は違っても、変わらない思い出がここにあります。
 道というものはあるものとも言えないし、ないものとも言えない。一人ひとりが自分の夢や目標に向かってひた向きに突き進み、ある日ふと振り返れば、それが自分の歩んだ道となっている。だから今は、前だけを見て進んでいこう。必死に努力し、じぶんなりのみちをつくりだせるように、くじけず前進しよう。それでもくじけそうになったとき、自分が歩んできた日々を振り返れば、きっと私たちを支えてくれるだろう。
 いままで一緒に過ごしてきたみんな。今日までともに進んでこられたことを嬉しく思います。みんなに出会えて、本当によかった。みんなのことが大好きです。68回生は元気いっぱいで明るくて、とても幸せな学年でした。3年間本当にありがとうございました。さようなら。

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