最新更新日:2024/06/22
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船井幸雄の人間学の教育学的応用  [1]   「 AorB」から「AandB」で考えよう

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人間観編
 船井幸雄人間学の教育学的応用     
「`AorB」から「Aand B」で考えよう                                             
   
                                                                                一、はじめに
 故郷神戸の地震をきっかけに論文「船井幸雄の人間学に学ぶ教育のあり方」を書きました。(現在、「夢現大3」に再収録しています。)これは,船井幸雄氏の著作物より学んだことを教育の世界へ置き換えたものです。船井幸雄氏は経営コンサルタントの会社の会長であり、また、人間学の研究の専門家です。なぜ、この論文を書いたかというと、船井幸雄氏は以前から時代の転換期であることを予測しており、また、これからの時代を乗り切る一つの指針を持っていると思っていたからです。
 この論文では、五つのキーワード<
(1)運のつくこつ、
(2)長所伸展法、
(3)創造の理、
(4)本物をめざすこと、
(5)プラス発想>にそって教育への応用を述べました。この五つは船井氏の基本となる哲学です。この論文を基に新しい論文を書きました。船井幸雄編著「THE FUNAI」:『本物教育のすすめ』(ビジネス社)に納められています。是非読んで下さい。
 これから、船井氏の人間学を基に教育のあり方について述べます。ただし、上の論文と同じことを書くのは精神衛生に悪いので、それを読むことを前提として話をすすめます。できる限り新しい視点で書くつもりです。                      
二、AorB から AandBへ   
 現在は時代の転換期です。何が起こっても不思議ではなくなっています。だから、何を信じたらいいのか分からなくなっています。しかし、はっきりしてきたこともあります。  船井氏は、それを「AorBからAandBへの時代」とを主張しています。確かにそうです。アメリカとソ連の対立の解消、自民党と社会党の共同政権、経済的国境の消滅、地球的規模の交流など統合化が見られてきました。
 教育の世界でも文部省と日教組とが和解したのはAandBの表れです。だから、物事を見つめるのにAorBではなくてAandBを考えていくとよいのです。言い換えると、対立から共生・共創の社会への変化です。
 船井氏は、『日本の最前線』(PHP研究所) という本の中で次のように述べています。  「いうならば世の中全体が要素還元主義から要素同化主義にかわりはじめたのです。『AorB』から『AandB』になろうとしています。」 そこで、船井氏は「包み込みの発想」が大事で あると言っています。AもBもお互いが慈愛を持ち長所を生かして調和をとることです。
 遠藤周作氏も『らくらく人間学』(青春文庫)の中で二分法なるものの弊害を説いています。
 また、元東京工業大学の森政弘氏も「まじめ」と「不まじめ」にあてはまらない「非まじめ」思考法を提唱し二分法からの脱却を説いています。


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