最新更新日:2018/06/12
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平成28年度よりホームページはhttp://www.kizu.ed.jp/nagamodai-es/に変更になりました。

年の瀬に感謝を込めて

 南加茂台のさかみちも紅葉の時期を終え、すっかり冬支度に入りました。
 学校ではこの2学期に、本物体験として、
(1)3・5年生は総合的な学習で米作りに取り組みました。ぬかるむ田んぼでどろんこになりながら、米作の苦労や収穫の喜びを体験することができました。おやじの会や保護者の皆さんには大変お世話になりました。心よりお礼申し上げます。
(2)4・5・6年生は、女子ソフトボールメダリストを育て上げた宇津木妙子監督から「努力は裏切らない」という教えと、気合のマシンガンノックを受けました。
(3)学校公開日には全校の子どもたちが、高原和子さんのオペラや演奏、そしてハンドフルートの音色を保護者・地域の皆さんと一緒に楽しみました。
(4)6年生は、京都大学の古川先生から、様々な実験を通して火山の噴火について学びました。3学期には子どもたちが京都大学キャンパスへ行き、地震について学ぶ予定です。
(5)5年生は村田製作所からサイエンスエキスパートとしてセイサク君とセイコちゃんを招き、ロボット(電子)工学を学びました。
 無限の可能性を秘めた子どもたちだからこそ、本物の学びから多くのものを感じ取ってほしいと思っています。本物にはきっと心を揺り動かす大きな力があると信じているからです。
 また、子どもたちにコミュニケーションの力を身に付けさせたいと、様々なカリキュラムを組んでいます。その中で、自分の考えや思いを伝え合う言葉のコミュニケーションや、人としての優しさや温もりを伝え合うマナーとしてのコミュニケーション、どちらも大切に育てたいと考えています。
 ある教室での昼休みのことです。2人の子どもが鉛筆を借りに来ました。次の時間に教室に行くと、机の上には芯の折れた鉛筆が一本転がっており、そこへ、もう1人の子が「鉛筆、ありがとうございました。」と返しに来ました。その鉛筆は、貸したときよりもきれいに削られていました。
 2本の鉛筆を並べて置いた時、それぞれの鉛筆から伝わってくるものは何だったのでしょう。
1本からは、貸してもらった感謝の気持ち、鉛筆を大切に思う心、次に使う人への心遣い・・ 。しかし、もう1本の鉛筆からは何のメッセージも伝わっては来ず、芯の折れた哀れな姿だけが横たわっていました。
 鉛筆の返し方にルールはありません。けれど、この行動の中に、この子がこれまでに出会ってきた多くの人から、学び・培ってきた人としての揺るぎない姿がきちんと形成されているのを見た気がしたのです。
 子どもなんだからそこまで、という考えもあるでしょう。でも、人格形成真っ最中の子どもだからこそ、人としての大切なものを教え、伝えていく必要があるように思えるのです。
 街は年の瀬を迎え、クリスマスのイルミネーションが煌めき賑わいを見せています。年末年始は子どもたちにとって楽しいことがいっぱいで、きっと人と会う機会も多いことでしょう。子どもの年齢(発達段階)に応じたコミュニケーション力を身に付けさせる、絶好の機会ではないでしょうか。
 この1年大きな事故なく年の瀬を迎えることができたのも、本校教育や子どもたちの安心安全に多大なるご理解とご支援をいただきました保護者・地域の皆様のおかげと、心よりお礼申し上げます。
 そして、迎える新しい年が、皆様方にとって幸多く、実り豊かな年になりますよう心よりお祈り申し上げます。
     校長 森 山 洋 子
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木津川市立南加茂台小学校
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