最新更新日:2024/09/25 | |
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○付け法への招待42 個に応じたさて、教師の方はどうか。 実は、教師の方も個に応じた指導法である。 それはどういう意味なのでしょうか? ○付け法をする教師のレベルに応じた指導法だということである。 レベル1〜5 練習問題の確認のために、問題の結果に対して即ち答えに対して○つけをする段階。 レベル10 練習問題で思考過程に応じたアドバイスができる段階。 レベル15 練習問題で部分肯定ができる段階 レベル20 練習問題で、素早く回ることができる段階 レベル25 練習問題で誰がどの問題でつまずいていたか、記憶に残る段階 レベル30 練習問題スピード、正確さ、実態把握、声かけができる段階 レベル50 自力解決の見通しの場面で、素早く実態把握できる段階 レベル60 自力解決で、スピード、正確さ、声かけ、実態把握できる段階 レベル70 自力解決で、実態把握に応じてその後の授業展開を変えることができる段階 レベルがあるからと言ってあきらめてはいけない。 ○付け法の面白さは、レベルに応じて教師も楽しいということである。 アイスクリームは100円のも500円のもそれぞれに応じたおいしさがある。子どもも嬉しいのである。 若い教師でも中堅教師でも○付け法の魅力にはまることになる。 もちろん、それぞれの段階には壁があるから立ち止まる人もいる。 しかし、壁を乗り越えることはできる。 しっかり教材研究をして、技を磨くことである。壁を乗り越えた人をたくさん見てきた。志水は、志水塾という場を設けている。利用してほしい。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待41 判断2つの番目の判断がある。 自力解決のスタートで机間指導に入る瞬間と、机間指導をして行って10人くらい見たときである。この2つの局面で教師は、○付け法が可能かどうかの判断を下す必要がある。 1.机間指導に入る瞬間時の判断は、全体を見回すことである。このとき、全員の子どもの鉛筆の動きが止まっているときは、自力解決できないことを意味している。正しい 見通しがもつことができていないときである。5秒ほどでよい。教卓のところで全体を見ることである。無理ならば、一斉指導に戻すとよい。 この際、どこまで考えたかを質問して正しい見通しをもつようにしたい。 2.次に、自力解決がスターしていて、子どもは問題を解いている。しかし、勘違いしてて、解決の仕方が誤った方に行っているときである。この際は、多くの子どもを自力解決で沈没させてしまうことになる。10人見て3人が間違っていれば、40人だと12人が間違うことが予想されるので、机間指導をストップすることである。 ここでも一斉指導に戻すことである。 この2つの局面での判断により、時間を効率的に使うことができる。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待40 喜んでその際の教師の顔はどうなっていますか? 怖い顔ですか、笑顔ですか。 怖い顔だと子どもはつまずきをおそれます。 笑顔だと安心してノートを見せることができます。助言を受けることができます。 だから、つまずきにしても良い考えにしても、笑顔で回りたいものです。 ある教師から、○つけすると、私は楽しい。見回るのが楽しいと言いました。 子どもが喜んでもらえるような声かけをして○つけしたいものです。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待39 形成的評価と○付け法「指導の途中でそこまでの成果を把握し、その後の学習を促すために行う評価のこと。学習者が現段階でどの程度教育目標を達成できているかを見る。 形成的評価を行うことにより、学習者は自分自身の習得度を知り、学習活動を調整したり、的確な復習を行うことができる。教える側は達成度の低い学習者への個別対応が可能になるほか、カリキュラムや指導方法、教材などを改善できるという利点がある。 なお、形成的評価のために行うテストのことを形成的テストとよぶ。 」 とあります。 ○付け法は、どの程度できているかを机間指導の中で行う形成的評価です。しかも、評価のみならず、指導も行います。 これを即時評価・即時指導といいます。したがって、○付け法は、形成的評価という言葉を越えて、形成的評価&指導と言うのが正しいと言えます。 ・机間指導の中で子どものノートを見ないとすればどうなりますか? ・机間指導の中でノートを見ても、指導しないとどうなりますか? これらの問題を解決するのが志水式○付け法です。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待38 確認の大切さ上の写真は、垂直を指導したとき、ある子どもの反応例である。 この授業では、9割の子どもはよくできていた。 それでも、上のように、全ての直線の交わり方に丸をつけてしまう子どもがいた。2番の図は垂直ではない。 直線さえまじわっていれば垂直と思っていたのか、それとも問題文の意味が分からなかったのか、どちらかである。 子ども一人一人への確認を授業の途中、途中で行いたい。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待37 読者のWさんより題名 私の○付け法 「志水先生へ HPページの○つけ法への招待「うん!なるほど。」「そっかあ〜」と楽しみに読ませてもらっています。読めば読むほど奥深いいんだな〜って思います。 私は、 1 子どものところへ出向いて実態把握 2 できているかどうか確認して声かけ、称賛、励まし、導きなど 3 できていない子に戻って再度声かけのやり方でしています。 志水先生の教えを実践できているかどうか疑問ですが、兎に角どの教科でもやっています。図工の時間「わあ〜しっぽつけたんあだ、すばらしい!工夫したんだね。」って言うとその子はやる気を出すし、まわりの子もしっぽをつけたり他の工夫を考えたりしてやる気を出します。音楽や体育でも同じです。私が「これは身に着けさせたい。」と思うことを「□□ができた。すごい!」っていうだけで、子どもたちのやる気と集中力がパワーアップします。赤ぺんで○をしなくても、「これができた。」「ここがいい。」「もっとこうしたらできるよ。」って声かけするだけで子どもが変わります。特に○つけ法が役にたったと思ったのは「ひらがなの指導」でしたが、すべての教科での○つけが、子供にも私にも浸透しています。 志水先生の○つけは、「まず目の前の子どもに○」っていう考え方があるのではないかなって感じます。「どの子もできる。」「できるところがある。」そいう肯定的な見方がまずはあるって感じています。> 福岡県 Wさんより ○付け法への招待36 体育科の授業での「声かけ」ゆりかごをはじめいくつかの運動に対する声かけを記載してあります。 「ゆりかご」の例 予想されるつまずき 教師の声かけ 段階1 大きく体をゆすれない→ 足を頭の上までもっていこう 段階2 勢いよく体をゆすれない → あげた足を早くマットまで (手は必ずひざをもつ) 段階3 立つとき手がマットに着く→ 手を前につきだして立ってみよう 段階4 ひざを開いて立ち上がる→ ひざとつま先を着けたまま立ってみよう 文書はこちら 村瀬先生が体育科の授業での声かけを考えてくれました。 ゆりかごをはじめいくつかの運動に対する声かけを記載してあります。 「ゆりかご」の例 予想されるつまずき 教師の声かけ 段階1 大きく体をゆすれない→ 足を頭の上までもっていこう 段階2 勢いよく体をゆすれない → あげた足を早くマットまで (手は必ずひざをもつ) 段階3 立つとき手がマットに着く→ 手を前につきだして立ってみよう 段階4 ひざを開いて立ち上がる→ ひざとつま先を着けたまま立ってみよう 文書はこちら http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/files/2370003... ちなみに、部分肯定については、1から4までの段階そのものが部分肯定する声かけにもなっている。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待35 なぜ隠すのかなぜ、ノートを隠すのか。 それは見られたくないからである。 見られたときに、悪い思い出がわき出るからである。 つまり、解決したことが本当によいのか,悪いのか判断できないために、隠したいのである。 では、全くできなかったとする。全くお手上げである。 これは、子どもにとって白旗の状態である。 この白旗の状態のときに、あなたは何をするのか。 全く見ないで、発表の状態にもっていくのか。 だまって通り過ぎるのか。 「こんな問題もわからないのか」と言うのか。 「もっと考えて」と投げかけて過ぎるのか。 その子に適切な声かけをするのか。 机間指導であるあなたはどうしたいのか。○付け法はこの白旗の状態に直面せざるをえない。 「こんな問題もわからないのか」と投げかけるのは、 白旗の子どもにさらに矢を放つことと同じである。 困っている子どもがいる。あなたの優しいひと言で助けることができる。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待34 実践の本具体的な文脈の中で○付け法を実践するのにふさわしい本である。 『算数科:○つけ法で授業が変わる・子どもが変わる』 http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-563219-3 <即時評価と即時指導が出来る○つけ法で授業が変わる。 ○つけ(まるつけ)法は算数授業において子どもの意欲・態度を伸ばし、自力解決を促し、形成的評価を促します。そして子どもの完全習得学習をめざします。また少人数指導にもとても有効です。○つけ法のQA,ワークシート付き。> [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待33 どこに丸をするのかそうでないと、単なる思いつきの丸となる。 答えという結果に対しての丸つけもあるが、それを待っていると、丸にならない子ども生まれてくる。 例えば、問題解決のとっかかりを丸する手がある。 はじめの部分だけを丸するのであるが、比較的簡単である。 すると、教材研究で子どものとっかかりの部分を探しておくことである。 教材研究すると、見えてくる。 それが楽しいですよ。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待32 笑って許せる余裕そうです。ひき算なのにたし算をしてしまったのです。たし算なら答えは合っています。 この答えを見たら教師はびっくりします。 その顔を見た子どももびっくりします。 できたら、「なーるほど、たし算したんだ。たし算なら答えは合っているね。でも、これは、ひき算だね。もう一度、ひき算をしてみよう。」 と声かけしましょう。 びっくりしても、認め、アドバイスしていきましょう。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待31 優しさあふれる声かけと動作kg書き方の練習場面での○付け法を見た。 教師は、3こ練習しましょうと指示した。 すると、子ども達はノートの1ますに「kg」を3こ書いて行った。 即座に、丸つけした。字体のバランスについてほめながら声かけをした。 ここでの評価の観点は、1マスの中に「kg」の「g」の下半分がはみ出すことである。 これに注意させた。 ある子は、大きなマスの中に書いていた。教師は、これをとがめずに、「いいですよ」と肯定しながら、一マスの中にでも書きましょう。」と言って、赤ペンで「kg」のお手本を書いてあげた。 この場の声かけと動作に感動した。優しさのあふれる支援であった。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待30 「愛」のごちそうこの子どもたちに「わかる」ようになってほしい、「できる」ようになってほしいという気持ちがあってこそ、○付け法が生きてくる。 「愛」の足りない教師は、○付け法をしても声かけに冷たい。本当に良かったねという気持ちがこもっていない。目線を合わせていない丸つけになっている。 一度、机間を回って丸つけしても、できていない子どもへの見届けが足りない。 これでは、せっかく丸つけしたのに効果は半減する。 最後は、的確なヒントの声かけを探す日々の努力が求められる。つまり、教材研究の態度がいる。「愛」がないと、これは続けられない。 幸いなことに、教室空間では、○つけをすると子どもたちは笑顔で答えてくれる。 これが教師にとって何よりもご褒美である。 「愛」を与えれば、「愛」が返ってくる。 だから、学級経営がやりやすくなる。 ○付け法は、教師と子どもたち全員を結ぶ、「愛」の架け橋である。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待29 ○付け法は解決を促進するある子の取り出し指導を参観していた。 子どもはゆっくりと、筆算の計算をしていた。 8問ほど解いていた。丸はついていなかった。 この場面に遭遇したので、教師に対して、○をつけてあげるといいよ。最後までできてから丸をするのではなくて、一問ずつ丸をしてあげるといいよ。 教師は素直に、即座に8問を○つけをした。 するとどうだろう。 子どもは突然、9問目から解決のスピードが上がった。 それまでの3倍くらいのスピードで解決していった。 これには、参観していた数人の教師達もびっくりした。また、指導していた教師もびっくりしていた。 おそらく教師は、全部正解になってから丸をつけておおげさに褒めたいと思っていると思うが、一つずつ丸をしてもよいではないか。 そして、最後に完成すればそのとき、大げさに丸をしてもよい。 跳び箱の苦手な子どもがいて、5回飛ぶ練習をする場合、5回できたときに褒めたらよいのか、それとも1回ずつ褒めていき、最後にまた本当に喜んで褒めるのとどちらがよいのか。考えてほしい。 即時強化という心理学の概念のすばらしさをその場で実感した場面であった。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待28 声かけの例場面は、練習問題のときの声かけである。 この筆算の答えは、16である。ところが、26と書いている。 このつまずきを分析してみよう。 繰り下がりの10のメモ、5のところに斜線が引いてある。だから、繰りの下がりは意識されている。 ところが、十の位の5は4に変換されていない。 だから、そこの部分を指摘するべきである。 志水式○付け法では、まず、部分肯定をする。 「一の位はは合っているよ」 とか、 「10のメモはかけているね」 とかいう。 そして、つまずいているポイントとの「5は繰り下がったからどうなるの?」 と声をかけてやる。 場合によっては、「5は繰り下がったから4になるね」 という。 このように、つまずきを分析して、行動過程のどの部分までが正しくて、どの部分からつまずいているかを指摘したい。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ps ○付け法の普及のために、志水は決意しました。お百度参りをします。○付け法への招待を100回まで頑張ります。 応援メールをぜひください。 ○付け法への招待27 我が事のようにこの社内報に、「他人事を自分事にするのが近所平和だよね。」と表紙裏に社長さんの言葉が載せられていた。 この考えは、「随喜功徳」と同じ考え方である。 立花大敬さんは、『人生飛行術』において「随喜功徳」について解説している。 <随喜というのはある人が成功したとしますよね、良い言葉しました。そしたら、我が事として喜ぶ。「ああ、素晴らしいね。」「よくやってくれたね。」って喜ぶのが随喜なんです。 『法華経』に書いてあるのは、随喜すると、やった人と同じ功徳がその人にもやって来るというんです。> <あらゆる人のやった事を、全部自分の事として全て喜べるようになってきたらですね。、もう何もやらんでと思うのは、も全て功徳はどんどん自分に集まってくるわけですよ。 僕なんか何にも能力のない人間ですけど、それでも随喜したら、例えば、僕は教師をやってて良かったなと思うのは、教師っていうのは、わりと教え子が成功すると、純粋に喜べますね、我が事として。> <その教え子のやった事というのは、全て自分の功徳になってしまう・・・> 我が事のように、授業中に喜べるのは、随喜功徳につながる。 ○付け法もその瞬間である。 子どもが全力をあげて解決できたことを喜ぶこと、また、解決できるようにアドバイスすること、これらが教師の喜びでありたい。 我が事というのは、我が子と考えるとわかりやすい。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待26 温かい声かけ「こんな問題もできないのか」とか「よく考えて」 というのは、論外。 では、どうすればよいか。 「どこで困っているの?」 と聞いてやりたい。 もっと良いのは、「そう、この問題は難しいよね。 どこで困っているの」 ということ。 つまり、まず、できないことも共感することである。 この温かさによって、子どもの心が解放される。 すると、知の方も解法を浮かぶようになる。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待25 難問同時解決毎時間できます。 言い換えると、算数の時間は、毎時間教師及び子どもたちにとって難問の連続です。 それらを解決したいものです。 [志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待24 100回やってみる○付け法のよさも見えてくる。自分のよさも分かる。 元気よい声かけができているとか。子どもがやる気になっているとか。 遅いのか、声かけが悪いのか、実態把握できていないのか、展開に生かせていないのか、子どもがだれるのか・・・などの問題点が明らかになる。 これが明らかになれば、次に打つ手立てが決まる。 30回くらいで、体が慣れてくる。 60回くらいで、スムースになってくる。 100回やってみると、だいたいの問題点は解消に向かう。 後は、教材研究である。 どこに○をつけるのか。いつ○をつけるのか。どんなヒントの声かけをするのか。 これらを調べておきたい。 [志水廣の公式ホームページ] ○付け法への招待23 一問目の効果この一問ができているかどうかを確認すると、その後の問題練習はうまくいく。 一問目の確認を○付け法でやりたい。そうすれば、教師も子どももスムーズに動ける。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] |
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