最新更新日:2024/09/22 | |
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○がなくても ○付け法への招待156ある大学の先生が、「最近の子どもは自信がない。○をもらわないと不安で仕方ない。 ○をもらわなくても自信をもって問題解決に取り組む姿にしてほしい。」と話された。 これは、その通りである。 では、聴きますが、不安はどうやって解消されるか。 本当に○はやる必要はないのか。○をあげなければすぐにぺしゃんこになる。これが事実である。特に、学力の低い子の実態である。そういう場面を何度見てきたことか。 不安と安心を比較したら、不安の割合の方が多い。 誰でもそうである。 跳び箱を1回跳べても、この次に飛べるのか、それはとても不安なことである。 何回も飛んで成功体験をいっぱい積むことで自信が少しずつできてくる。 その成功体験のときに、教師の賞賛、励ましの言葉があれば強化される。 だから、○つけは必要なのである。 子どもが先生、もう○をもらわなくてもいいよと言うまで、つまり、独り立ちするまで○とあげ続けねばならない。 独り立ちするまでの回数は、人によって異なる。 その子の成長、自立を信じて、○を上げ続けよう。 どの子も「わかる・できる・身に付く」授業研究すると、下記のHPにであいました。 「どの子どもも「わかる」「できる」「身に付く」授業づくりとは,言葉では端的に言えるが,いざ実践を行うとなると,目の前にはいろいろな子どもがおり何をどのように指導したらよいかはっきりとした指導法がなかなかみえてこないのが現状である。先行研究を調べてみると,この「わかる」「できる」「身に付く」という観点における研究は,今までいろいろな先行研究があるが,今回は,愛知教育大学教職大学院教授である志水廣教授が,長年にわたって現場の先生方と一緒になり,現場の必要感からボトムアップで開発をされた志水メソッドに添って私なりに実践を行ってみた。紙面の関係上,すべてを記載することはできないが」 https://shinko-keirin.co.jp/keirinkan/tea/sho/j... 志水メソッドをコンパクトにまとめてあります。 面談にて ○付け法への招待155「志水 廣 先生 おはようございます。 先日の東日本大会では、大変お世話になりました。 改めて、授業の面白さ奥の深さを感じることができ、楽しい時間を過ごすことができました。 さて、本校では夏休みの教育相談が実施されています。 その中で、〇付け法の話になり、 ちょっとしたできたことでも〇を付けて認めて伸ばしたいという思いで 実施していると話したところ、 「ABA法(応用行動分析学)なのですね」と答えが返ってきました。 自分は、よくわからなかったので、「そのような理論があるのですね。勉強しておきます」と答え、その後調べました。 すると、ABAの概略 1 簡単に言うと、できない課題を細かく分け(=スモールステップ)、 できたらほめ、(=その行動を強化)成功体験をかさねて自己肯定感を高めていく学習法。 *(課題ができない場合でも、取り組んでいる姿勢を認めてあげることが大切) 2 望ましい行動を強化(ほめて)定着するようにする。ということがわかりました。 保護者の方に言われたことが、なるほど〜と感じました。ちなみにその方は、障害者福祉施設にお勤めで、子供がよい方に変わって行く様子を感じて、本校や自分のクラスのやり方に共感してくださったとのことでした。 保護者に力強い応援をいただいた、ありがたい面談でした。」 応用行動分析については、志水 廣と大羽沢子著「算数授業のユニバーサルデザイン」(明治図書)のp46−53に明記されております。ご覧いただければ幸いです。 望ましい行動へ導く方法、それが○付け法、○付け法の精神(部分肯定)である。 ○付け法へ招待154 データベースを増やそう○付け法をすると、正答及び誤答で多様な考えが現れる。 これらに否応でも対応せざるをえなくなる。 すると、対応した分だけデータベースが増えることになる。 この容量が大きい人が授業力が高くなっていく。 明日から筑波大学附属小学校算数部の研究会に行ってきます。 適用問題定着法と○付け法との関係 ○付け法への招待153○付け法で可能な個人指導の数は、40にんの子どもだと4人から5人が限界。 それを10人もつまずているのにしようとするから破綻する。 つまり、従来の問題解決型授業でまとめてみても、その後個別指導では破綻することが多い。解決の仕方について、一斉指導でかなりの割合具体的に言えば90%までできるようにしておくことが求められる。 この技法が適用問題定着法である。 志水メソッドは、「問題解決型授業」と「どのこも分かる・できる」ことをつなげる方法であり、一貫している。 大学院の授業で、適用問題定着法で子どもの定着度を上げる。その際、苦手な子どもを探しておく。その子を個別指導すれば楽々と済む。 この話をすると、現職の学生は、「なるほど」と納得していた。 音声計算の実際の映像32÷4のタイプのわり算の練習をしています。 you tube アドレス ○付け法をするために ○付け法への招待152何をどの程度やらせたいか、 ここが明確でないと、○付け法はできない。 当たり前のようだけれど、そうなんだよ。 上野小学校訪問 2つのしかけ上野小学校は、先月、岡垣町で2つのしかけについて講演したが、それを授業の中で具体的に実践化していて驚いた。 三年生の宮本真由美先生生は、円の授業でそれを実践されていた。 子どもか゛「おやっ?」と思わずいいたくなるしかけがあった・ 上2つの写真は、「半径はどこですか」という発問で問いがあった。 一番上は中心がある。2番目は、中心がない。だから、半径はすぐには見つけられない。 3番目の写真は、授業の最後に直径1メートルの円を見せて、ここにも直径があること、半径があることを知らせていた。また、1メートルの半分も考えさせていた。 うまいね。 教卓側と児童席側の一線 ○付け法への招待151教室は、教卓を横に見たラインと児童の先頭席から後ろまでの席の2つに分けることができる。 教師側を「この世」で、児童側を「あの世」と呼んでみる。 教師が「この世」にいる限りは、授業はとてもやりやすい。 教師の都合でセリフを話していればよいからである。 ところが、児童側の「あの世」に入るには勇気がいる。 何が起きているか分からないからである。 実は、あの世はお花畑の世界である。 子ども達が一生懸命考えた足跡がノートに残されている。 これを見ることは、教師としての喜びである。 こんなに素晴らしいことを考えていたのかと、教師にとって「知」の発見がある。 でも、お花畑でもなかなかできなくてもがいている子どももいる。 その子にとっては、実は地獄の世界である。 教師はどうするべきか。どうしたいか。 そこが問題である。 もがいている子どもにアドバイスして引き上げたいのか、そのまま放置しておきたいのか、どちらなのか。 もがいている子どもを救うことができれば、その子にとってまさにお花畑となり、天国である。 この世とあの世の架け橋は、教師のあなたですよ。 |
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