最新更新日:2024/09/22 | |
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直面してこそ目の前に問題が現れて、問題意識が生じる。 机間指導が大切だと15年前から主張している。 子どもの自力解決、適用練習問題のときに机間指導すればかなり解決できることがある。 しかし、机間指導の研究はなかなかされない。 ある学生の授業を参観したとき、机間指導で子どもがノートに何も書けていない実態を見たけれども、アドバイスの声が出ないのである。学生によればアドバイスしようと思ったけれど、実際にできなかったと反省していた。 夏休みに訪問した学校では、新任教師が模擬授業したとき机間指導はできなかった。そのとき、私が初めての教材で○付け法をやってみた。すると、スピーディにアドバイスできた。「できる」ことを見せたのである。 いずれにしても、何かの場面に直面したときに、問題意識が生じ考え始めるのである。 机間指導の声かけの3段階 ○付け法へ招待157では、誤っている場合はどのようにすればよいだろうか。 3段階ある。 第1段階 誤りであることをやんわりと気づかせるようにする段階。 「これは、どう?」 ここで、気づけば子どもが改善に取り組んでいく。 第2段階 第1段階で気づかない場合。「ここまでは、合っているよ」と部分肯定で示すこと。これは、逆に言うと、ここからは間違っているよというやんわりした否定である。 これは場所指定をして誤りを特定化している。 そこで、子どもが気づけば改善に取り組む。 第3段階 第2段階まで誤りを特定しても、本人が認めない場合。 強制的にその答えだと、その後がどうなるかを示してあげる。 その後の論理が続かないこと、答えが条件に合わなくなること…を示すことである。 それぞれの段階で指導が異なる。 スピードが要求される机間指導でそこまで配慮することは至難の技であるが、少なくとも3段階あることを知れば、対応できる。 |
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