最新更新日:2024/09/25 | |
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子どもの言葉を板書藤江小学校の中村先生の授業で、考えを発表する場面であった。 子どもからよい気づきがでた。 その気づきの言葉を先生は、板書した。 「その分だけ」「同じように」「いっしょに倍」 これで授業がぐっと引き締まった。 まずは、子どもから数理を表す子どもの言葉がでるかどうか。 ここから意味付け復唱法が始まる。 詳細は、メール通信「夢現大」で報告しよう。 [志水廣の公式ホームページ] 意味付け復唱法の根拠松本元氏(脳科学)の考えを志水が図式化して、実際の授業ビデオとともに解説した。 すると、講義の終わりに前列の学生がおもわず、「おもしろい」とつぶやいた。 こんな声がでると、大学での講義も楽しい。 [志水廣の公式ホームページ] 上の図式の解説は、『「愛」で育てる算数数学の授業』p63を見てほしい。 または、松本元の『愛は脳を活性化する』(岩波科学ライブラリー)を読んでほしい。 「なるほどなあ」の難しさところが、授業で教師は、この言葉がなかなか出ない。 子どもの発言が教師の予想通りだと、それでよし、ということで、「なるほどなあ」と言わない。教師にとって当然のことだから、「なるほどなあ」と言えない。 子どもの発言が予想外だと、これをこの後どのようにつなげていくのかが見えないから、不安になり、「なるほどなあ」がでない。 まして、予想外かつ誤答だと、認められないので、「なるほどなあ」とは言えない。 「なるほどなあ」と言うことは、子どもの正答・誤答すべてに対して無条件に受け入れることができるということ。無条件に受け入れててくれたら、子どもの心は開く。 だから、「なるほどなあ」と魔法の言葉。 とにかく、「なるほどなあ」の口癖をつけるところから始めよう。 [志水廣の公式ホームページ] ○つけ法・意味付け復唱法 小口レポート『子どもの学力を伸ばす算数授業』というタイトルで発表されました。内容は「○つけ法と意味付け復唱法」の部分が多いです。 本人達の了解を得ましたので公開します。 長野県岡谷小学校の小口貴一郎先生が、長野県総合教育センターで2時間ほど横田茂樹先生と実践研究の報告をされました。 『子どもの学力を伸ばす算数授業』というタイトルで発表されました。内容は「○つけ法と意味付け復唱法」の部分が多いです。 本人達の了解を得ましたので公開します。 <swa:ContentLink type="doc" item="7692">http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/files/2370003/doc/7692/112789.pdf 文書は、配布文書の欄を開いてください。2007.10.9 [志水 廣の公式ホームページ] 意味付け復唱法 2007年度の記事復唱は話を引き出す復唱法について講演して、その後、実技講習を案内すると、「インタビューをする私どもは、相手から聞き出す事が仕事です。相手の方が『はい、はい』だけを話してもらっても仕方ありません。」 「では、どうするんですか」と尋ねてみた。 「第一に、上手に聞き役に回ることです。 第二に、キーワードを見つけて、そこに焦点化していくことです。 第三に、相手が話しに詰まったり、または私の方が質問がつまったりするときは、とりあえず復唱してみることです。すると、自然に話の続きを語り始めてくださいます。復唱するのは、取材の技術としてあります。」 第二はキーワード復唱法であり、第三は、丸ごと復唱法である。 教師とアナウンサーは異なる職種であるが、でも「相手から引き出す」という点では同じである。教師も発問で仕掛けた後は、聞き役に徹するようにしたい。 [志水廣の公式ホームページ] 意味付け復唱法のコーナーhttp://iijima.auemath.aichi-edu.ac.jp/shimizu/p... [志水廣の公式ホームページ] 子どもの言葉で作る授業「どっちからも90°がある」という表現について、他の子どもが「あっ、ほんまや」という共感の声があがった。 [志水廣の公式ホームページ] 意味付け復唱法とは何か
意味付け復唱法とは何か
子どもに算数・数学の内容の意味付けほはかるために、教師または子どもが、お互いの発言を復唱することによって、授業内容の確認、焦点化、共有、記憶に役立てることである。 (1)教師が子どもの発言を受容しながら復唱する。 (2)教師がA子の発言を別の子ども、B子に復唱させる。 (3)C子が、D子の発言を復唱しながら自分の意見をのべる。 [志水廣の公式ホームページ] 「確認」と「見届ける」確認だけではだめで、見届けることが重要。 自力解決で、できるようになったかどうか、丸つけ法で見届ける。 話し合いの場で、子どもの発言の意味がわかるようになったのかどうか、意味に深まりが見られるようになったのかどうか、見届けることである。これが意味付け復唱法。 [志水廣の公式ホームページ] 発言の意味を知りたいですか?C1:これは平行四辺形です。 T:なるほど、いいこといったね。もう一度言って。(他の子どもにふる) C2:これは平行四辺形です。 T:なるほど、いいこといったね。もう一度言って。(他の子どもにふる) C3:これは平行四辺形です。 こんな授業をみた。上は悪い例である。 これは単なるリピート、つまり繰り返しているだけである。また、「受容」している感覚が弱い。さらに、子どもの意味が広がったかどうかである。同じ言葉が続くだけだから、意味も広がっていないし、深まっていない。 正しい例。 C1:これは平行四辺形です。 T:なるほど、平行四辺形なんだ。いいことに気がついたね。(子供の発言でキーワードを教師が復唱する) T:C1さんはいいことに気がついたんだよ。わかるかな。(3秒、間をとりながら、子どもたちを見る。そこで、)もう一度言って。(他の子どもにふる) C2:これは平行四辺形です。 ここから、意味を深めるための発問をする。 平行四辺形という言葉が、みんなの頭に残ったら、 T:そうだよね。平行四辺形だよね。ところで、平行四辺形ってどこで気がついたの? C3:2組の辺が平行だからです。 C4:向かい合う2組の辺が平行だからです。 T:この図ではどこかな。 C5:こことここ。もう一つは、こことここです。(辺を指しながら) C3,C4,C5のような展開があるのが正しい意味付け復唱法である。 いずれにしても、教師に子どもの発言の真意を明確にしようという意志がないと、無理矢理復唱法となる。 [志水 廣の公式ホームページ] 20.9.27 子どもの発言をみんなの舞台にのせるステップ1:子どもの発言を復唱することによって授業の舞台にのせる。 ステップ2:舞台にのった発言に対して,教師(子ども)が切り返すことによって, 本人または他の子どもが元の発言に対して補完,焦点化,確認,共有して,もとの発言の内容が他の事象と関係づけられていき,より広く,より深く意味づけられていく。 このより広く,より深く意味づけられていくということは,意味の精緻化や体制化につながるということだ。 注:精緻化と体制化 精緻化とは,入力された新しい情報に何かを付加したり,相互に関連づけたり,変換する処理過程である。それには既有の知識構造が重要な役割を果している。 体制化とは,学習の際,学習材料の各要素がばらばらではなく,全体として相互に関連をもつようにまとまりをつくることである。情報の整理・体系化をいう。 ステップ1で発言を舞台にのせるということは,教師のみならず子どもたち全員の議論の対象,追究の対象とするということである。それは発言した本人にとっては,メタ認知化を促す。また,復唱した教師も実はその発言の意味を再度考えるという意味でメタ認知化しているのである。 このとき,教室の構成員である教師,子どもたちがその発言の意味を考え始めるのである。それはどういう意味か。これと関係あるのかな。別の例で言えばどうなるのかな。この場合はだめだよ・・・などと子どもの思考を促すのである。 これは,うまい授業ではごく普通に行われている授業の断面なのだ。 しかし,志水式復唱法の場合は,これを意図的にやろうというわけである。 教師による一方的な説明による授業では上の復唱そのものがない。また,教師が子どもの発言を都合のよい解釈をする授業は,子どもの発言を取り入れているようだけれど,教師の解釈の押しつけにすぎない。志水式では,教師の解釈もするが,でも子どもたちの解釈によって意味を広げ,深めようとするのである。 教師による復唱というのはある意味では,子どもたちの前に発言をのせてみる。しかも解釈しないでのせてみるのである。本当は教師の頭の中では解釈しているのだが, これを解釈するのは君達なんだよと示すことである。そのとき,子どもたちが食らいついていくのである。 これらの作用によって,子どもたちの頭の中の知識構造がより緻密になっていく。そして,結果として記憶に残ることになるのである。単語の繰り返しで暗記するのとは異なる方法なのだ。 [志水 廣の公式ホームページ]20.9.27 ことばと復唱法このイメージがことばをあらたに導く。 意味付け復唱法は、一つのことばから他に類することばを導き出す方法である。 [志水廣の公式ホームページ] .20.10.29 意味付け復唱法の本『算数科:「意味付け復唱法」のアイデアと展開 子どもの言葉で算数の授業を創ろう!』明治図書http://www.meijitosho.co.jp/shoseki/shosai.html... 雑誌 楽しい算数の授業 2005年1月号 明治図書 http://www.meijitosho.co.jp/zasshi/shosai.html?... [志水廣の公式ホームページ] 19.10.24 意味付け復唱法の勧め(1)復唱法とは何か ・子どもの発言を教師が復唱すること・・・これが基本だ ・子どもの発言を他の子どもに復唱させる (2)復唱法のよさ:なぜ復唱法をするのか ・子どもの立場から:聞く力と聴く力が伸びる ・教師の立場から:授業に緊迫感。子どもの言葉を真剣に聞くようになる ・カウンセリングマインドから,会話の基本から,コーチングから ・脳科学 a入力と出力 bあらかじめ脳にある答えを引き出す ・認知心理学の立場から a外化 bメタ認知 c同化と調節 「ずれ」 外化の機能:確認,焦点化,共有,補完 ・親子の会話,教師と子どもとのに会話で復唱法が使える (3)教師がする復唱 ・理解の確認のために復唱 ・誤答もありのまま受け止める復唱,さらに誤答を気づかせる ・この復唱だけで子どもが発言をつないでいけるようになる (4)子どもがする復唱 ・レベル1 A子→教師→B子 2 A子→B子 3 A子のよさに注目 (5)復唱法の方法 ・丸ごと復唱法 ・短区切り復唱法 ・キーワード復唱法 (6)教師は子どもの発言を復唱できない! (7)復唱法が短所になってしまう例 [志水廣の公式ホームページ] 19.11.6 意味付け復唱法に関するリンク志水 廣のもう1つのホームページでは、意味付け復唱法についてまとめています。 こちらをごらんください。 http://iijima.auemath.aichi-edu.ac.jp/shimizu/p... 19.11.22 [志水廣の公式ホームページ] 串間市教育研究所研究紀要ここに、○つけ法と意味付け復唱法による授業実践例が紹介されています。 串間の教育研究所は、かなり熱心に取り組んでおられます。 http://mkkc.miyazaki-c.ed.jp/kenkyouren/18kenky... [志水廣の公式ホームページ] 伊丹市の研究会○つけ法と意味付け復唱法についての研究会です。 http://www.itami.ed.jp/newcenterhp/kenkyushurok... http://www.itami.ed.jp/newcenterhp/kenkyushurok... [志水廣の公式ホームページ] 意味付け復唱法を行うときの子どもの段階と方法今のあなたの学級の子どものレベルはどうなのか。このレベルに合わせて 行ってほしい。 上のフリップでは、教師の段階に触れてはいないが、 (1)子どもの発言を丸ごと復唱できることと、 (2)子どもの発言の意味が瞬時に見抜けるレベルであること である。 よって、レベル(1)から始めると教師も子どもも復唱能力が身に付くことになる。 [志水廣の公式ホームページ] なるほど力さて、一宮の伊藤彰敏さんからこんな情報がきました。 <『笑顔は無限力』という本を読みました。その中に「なるほど力」という言葉があり、まさに「なるほどな!」と思いました。> 参考 文屋サイト http://www.e-denen.net/index.html [志水廣の公式ホームページ] |
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