最新更新日:2024/06/01
本日:count up21
昨日:37
総数:441419
新規「授業力アップわくわくクラブ」サロン会員のご案内  新規「授業力アップわくわくクラブ」サロン会員のご案内 

同僚性

画像1 画像1 画像2 画像2
2/5 今日のひとこと
長野県岡谷市立岡谷小学校で研究発表会があった。
学力向上フロンティアスクールをあしかけ6年間やり、その総括として2月のこの時期に研究発表会をした。実は、岡谷小学校は昨年7月に研究発表会をしているのだ。にもかかわらず、年に2回もするなんて、すごいパワーである。
まず表のメニューと裏のメニューがあった。表のメニューは、三時間目から研究発表会、事前説明会、特別研究授業、午後は研究協議会、私の講演会である。裏のメニューは、この前後に岡谷小学校向けの授業公開と授業診断会があった。つまり、1.2時間目は、特別研究授業する人以外の授業公開である。2時間で9人の授業をみた。その講評と岡谷小学校向けの講話会を私の講演会の後にまた1時間組んでいた。おかげで、わたしは一日にフル回転でふらふらである。でも、素晴らしい授業の連続で得した気分になってかえってきた。

さて、同僚性について書く。
特別研究授業は、松倉先生が4年生の授業をした。題材は、真分数・仮分数である。
子どもの言葉が大事にされている授業であった。子どもが松倉先生を助けようと応援した授業であった。
さて、この授業の同僚性はどこにあるのか。
松倉先生の授業をするにあたって、3回の授業シミュレーションをもったという。しかも、中身を聞いてびっくり。松倉学級の子どもになりきってのシミュレーションだという。つまり、A子さん役の人、B男くんの人と役割を決めて行ったという。ということは、松倉学級の子どもの特性を見抜いていないとそれはできることではない。学年2学級だから、学校としては結構な数の子どもがいるのに、自分の学級の子どもではなく、他の学級の子どもの様子を見て、その子どもになりきるのである。
だから、本番の授業では、それぞれの役の人は、それぞれの子どもに対して心から応援をしている。査定していないのである。一つの授業をみんなで創ろうとしている。これが同僚性なのである。
また、後の研究協議会も変わっていた。普段の校内研究会の様子を公開したのである。わたしたちは、このような協議をしているのですよと、生で公開している。そこには、ほめるわけでもなく、けなすわけでもなく、授業ってこんな風にありたいよねと、実際の子どもの発言や教師の発言をもとに議論している姿があった。手の内公開という姿にはびっくりした。普通は、参会者のご意見を聞いて、ありがとうございましたと終わるところを、そうではなくて、こんな風に議論しているのですよと見せている。自信がなければ公開できるものではない。大島教頭先生の名司会のもとに、それぞれの教師が高め合っていた。この後、参会者の意見を求める場があり、さらに三輪指導主事の温かい助言があった。この協議会だけでもビデオ撮影するに値した。
来賓のある先生が、教師が授業を見つめる目が素晴らしい。それが自分の学級にかえってくるのだからと、私に話してくださった。確かにその通りであった。
授業者の松倉先生も、その他の先生も岡谷小学校に来て本当によかったというムードを通わせている。安易なところで妥協するではなくて、高め合う集団をそこに見た。私もこの姿を見る子どもとができて、本当に嬉しい。ありがとうございました。研究会が終わったあとの、岡谷小学校向けの講話では、さらに、次なるステップを示してきた。また、挑戦してくださるだろう。

ともかく、この学校のパワーはすごいものがある。見習いたいものである。
岡谷小学校の今の姿は私が自慢できる顧問学校である。

だからこそ、今回2/4に出版した本は中身が濃いのである。
「算数科 学ぶ喜びを育む学習の創造」(明治図書)
http://www.meijitosho.co.jp/shoseki/shosai.html...
(ただいま、ネットでランキングを調べたら第24位であった。出したばかりなのに、びっくりする順位である)

[志水廣の公式ホームページ]





          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29