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最新更新日：2024/06/01 |
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途中合わせの授業の構築
「答え合わせ」という言葉は、算数・数学科の独特の言葉である。 この言葉によって、「結果」主義の授業が展開され、子どもも結果さえよければよいと考えている。 算数・数学の授業を変えるには、「答え合わせ」という言葉よりも「途中合わせ」という言葉を使いたい。思考のプロセスを大事にしたいからである。 では、「途中合わせ」をするためにはどうすればよいか。 ○つけ法などの机間指導で子どもの実態をつかむことである。 子どもの途中を合わせた授業展開になっているか、ここが問題である。 例えば、子どもは、上の写真のように、ブロックを１８こ早く並べた。つまり、工夫をした。１０のかたまり、５のかたまり、そして、３こを取り出した。 この実態にそって、発表させるためには、黒板上では、１こずつブロックを並べて行ってはだめである。 教卓に１０このかたまり、５このかたまり、３このかたまり、１このばらのかたまりをおいていて、子どもが操作したとおりに黒板に並べることである。 そうすることで、途中合わせが可能となる。 このかたまりがあることで、算数の数理的な処理のよさが共感できるのである。 ［志水廣の公式ホームページ] 一寸先は光
暗中模索のときは、一寸先は闇。 でも、問題の解決策が見えたら、 一寸先は光。 光は強いぞー。光は速いぞー。 「ひかり」がきて、「のぞみ」がかなう。 ［志水廣の公式ホームページ] 丸投げ自力解決は危ない
算数数学の授業で、自力解決に対する誤解がある。 それは、教師は問題を提示したら、あとは、ひたすら子どもたちに丸投げすることと思っているのである。 実際に丸投げすると、次の困難点が生じる。 � ，Δ泙�行く場合もあるし、全く歯が立たない場合もある。 �◆＼気靴じ�通しを持たないで、問題解決することは無謀である。 �� うまくいかない場合、個人差が開いてしまう。 �ぁヾ歸蠅欧箸いΔ里蓮�教師がかかわらないことが多いので、机間指導していないことが多い。 問題を提示したら、子どもが「自力解決」できると思っているのが間違いである。 進んだ子どもはできるが、それ以外の子どもは何らかの見通しをもたない限り無理である。 よって、正しい見通しを持たせるための工夫がいる。 例えば、志水メソッドでは、ヒント包含導入法がある。問題提示のときに、ヒントを含んだ提示をして、見通しを自分の力で気付くような場を設定するのことである。 ［志水廣の公式ホームページ] ヒント包含法については、拙著「分かる・できる算数授業づくりのこつ」（明治図書）をごらんください。 http://www.meijitosho.co.jp/shoseki/shosai.html... まず、「できる」と思うこと
「できた」から「できる」という自信をもつ。 これは当たり前。 でも、初めて取り組むときには、「できる」かどうかは不透明。 だからこそ、あえて、このことは「できる」と思って取り組むことである。 すると、不思議なことに実現しているのである。 ［志水廣の公式ホームページ] 共有・共創
志水塾の講師を務められた方からのお手紙の一部を紹介しよう。 「スタッフ会議の時もそうでしたが、６人がそれぞれの場から集合してきているのに、違和感なく最初から「あーだ！こーだ！」といいつつ心の内をさらけ出しながら気がつくと、１つのものを共有しているような感覚（同志？！）になり、本当にしんどさも感じず楽しくやれたことが嬉しかったです。」 ここに述べられているように、みんなで楽しく企画をしているときは、しんどさを忘れる。それし、一つのことに向かって創造しているエネルギーが生まれているからだと思う。上の６人は、みんな女性である。でも、密度の濃い時を過ごされている。 本当に感心した。 ［志水廣の公式ホームページ] 算数・数学のでの教師の「愛」
＜算数数学の授業は，子どもにとって「優しく・易しく」はない。言い換えれば，「厳しく・難しい」勉強である。毎日が真剣勝負の勉強である。だから，教師は子どもに勉強することを求める必要がある。また求める以上は，正しく評価して受け止め，指導・助言する必要がある。ここに，教師の「愛」がある。子どもにとっては，算数数学の勉強が「わかる」ようになって，「できる」ようになって，さらに「身に付く」ようになってこそ，成就感を味わうことができるものである。それを支えるのが教師の「愛」である。＞ 志水廣著「「愛」で育てる算数数学の授業」（明治図書）の前書きより 能力を磨く
これまでの時代は、大量生産の時代だった。 これからは、少量生産の時代。 しかも、その少量が価値の高いものでなくてはならない。 すると、義務教育から個人の伸びる芽を見極めていくことである。 オリンピックでのコーチの役割に似ているかもしれない。 ［志水廣の公式ホームページ] 現場の魅力
現場には魅力がある。教師と子供との触れ合いがある。 この触れ合いこそ、教育になくてはならないことである。 その上で、○つけ法、意味付け復唱法、音声計算練習法は、現場の魅力をさらに増進させます。なぜならば、どの手法も触れあいに関連することである。 触れ合い増進剤なんだよね。 ［志水廣の公式ホームページ] 覚えさせること
覚えさせることに、抵抗感のある教員がいる。しかし、知識は頭の中にしっかり 入っていないと、知識を引き出すまえに入っていないのだからお話にならない。 つまり、記憶させることは認知心理学でも当然のことなのだ。 ただし、意味をつけて分かるようになってから、記憶に入れることが大事である。 暗記と言う言葉がいやならば、記憶という言葉を使うことにしよう。 ［志水廣の公式ホームページ] 柔和
十年ぶりに会った人から、 「先生は、お顔が柔和になられましたね」 と言われた。 さらに笑顔になった。 十年前の指導訪問のときは？と問い返すと、 こわい顔をされて示された。 きっと余裕がなかったんだろうなあ。 人に優しくなるには時間と経験を積まないといけないのだろう。 ［志水廣の公式ホームページ] 本当は、どこなの？
算数数学の授業では、問題、本時の課題がある。しかし、本時の課題も解決していくと、本当に考えさせたいところがある。 ここはどこかを明確にして子どもに迫ることである。 その場合、個人に迫る場合もあるし、グループにして迫る場合、全体に迫る場合の三種類がある。 考えさせたいことの難易度によって、三種類を選択するとよい。 ［志水廣の公式ホームページ] いやな記憶
いやな記憶は忘れたい。算数の苦手な子供は、今日の算数の授業で問題が解けな かった。だから、いやな記憶は忘れたい。まして教師からの叱責、冷笑は早く忘 れたい。 逆によい記憶は覚えていたい。よい記憶になるような創出がカギですね。 ［志水廣の公式ホームページ] 学びへの道
今日は、あきらかに、混乱の時代。不透明の時代。 昭和２０年の敗戦後どうなったかを考えてみるとよい。 戦前のマインドコントロールから解放される。 混乱の時代ではあったが、学校は再建し、人々は学び始める。 進学率は上がっていく。 何を求めて学ぶのかこれを見すえればよい。 ［志水廣の公式ホームページ] あたたかい
学校訪問では、校長先生や教頭先生がそばに同行して教室をめぐる。 その際、校長先生のひとことで意味が理解できる。 松陽小学校の吉川校長と教室をめぐりながら、子どもたちの様子、担任の環境についてひとことアドバイスをいただく。その一言が「あたたかい」。例えば、「あの子どもたちは、担任が好きなんですよ」という。確かにそうである。 この一言を受けて、校長室での授業診断の方向が変わってくる。 ありがたい言葉であった。 ［志水廣の公式ホームページ] 道筋をなぞる
若手教師の研修会でのこと。 教材の研究の第一歩は、教科書の道筋をきちんとおえること、なぞることができることである。これがなかなか難しいことがわかった。 というのは、教科書の説明どおりにやればすっきりするのに、あえて教科書の説明をはずしてやろうとする。これでは、子どもによけいに混乱されてしまう。 では、教科書の道筋をなぞるためにはどうすればよいか。 � ゞ飢塀颪量簑蠅鮗尊櫃鵬鬚い討澆襪海函� �◆ゞ飢塀颪寮睫世良�分を視写して、その意味をだとってみること。 �� 教科書の説明の部分を丸暗記してみること。 �ぁゞ飢塀颪寮睫世良�分を声に出して説明してみること 幼稚なようだけれど、こつこつとやるしかないよ。 ふとしたきっかけから
メール通信「夢現大」が第３００号を迎えた。 ６年前、いろんな人からメール通信を出してほしいとの声があった。 そんな折り、新城の小西祥二先生からメール通信を出してみませんかという声がかかった。 そこで、出してみることにした。 元来、私は飽き性である。続くかどうかは自信がなかった。 しかし、なんとか続いている。 何事も始まりは、ふとした「きっかけ」から。 それに理由はないようだ。 ［志水廣の公式ホームページ] |
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