最新更新日:2024/09/25 | |
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人はなぜ分かり合えないのか人は分かり合えると思っている人が多い。 でも、現実はなかなか分かり合えない。 そのギャップに悩み、苦しむ。 実は、もともと人は分かり合えない脳の仕組みを持ち合わせている。 松本元の『愛は脳を活性化する』(岩波書店)によれば、 「それは、われわれが、それぞれに生まれ育った学習体験の中で、脳の情報処理の特性を獲得し、脳の内部世界を作り上げるためであり、脳にそういう仕組みがあるからである。」 これを解釈すると、それぞれが脳の情報処理システムが異なるから、Aさんの受け取り方とBさんの受け取り方が異なるのは当然のことである。 だからこそ、「人と人とのコミニュケーションは、「分かり合えない」ということがむしろ普通で、分かり合えることはきわめて希だと考えるところから出発すべきだろう。」 と松本は言う。 さらに、苦悩が始まる原因についても述べている。 それは、「人は互いに分かり合うことが難しくできているにもかかわらず、「関係欲求」というものがあるので、人にわかってもらわないと生きられない存在なのである。」と言う。 うーむ。深いなあ。 この人生の中で、この矛盾を埋めるべくして生きているのが人間だと言えよう。 あえて飛躍した結論だけを書くが、教室の中では、○付け法と意味付け復唱法がこの矛盾を解消していく一つの方策だと思う。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] 一人の思いが「友」を呼び寄せる12月18日に算数・数学授業力アップセミナー東京学習会が開かれます。 幸いにも定員を超えた人数が全国から集まります。 ありがたいことです。感謝します。 お世話役の松田先生の思いが多くの「友」を呼び寄せました。 志水もはりきって講演をしたい。 「友」を意識した研究会にしたい。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] 落ちや重なりを指導するには6年生の「順序よく場合を整理して」の場面で、並び方(順列)の授業であった。 3つ項目についての並び方を指導した後で、上の写真にあるように5通りの場合を見せた。そして、足りない並び方はどこか(抜け落ちている)と質問した。 子どもたちは必死に探していた。 このとき、先頭に来るものから探していた。 発表させた後、答えの場合を見せていた。 順列の指導では、先頭から決めていくという意識化が大切である。 これが樹形図につながっていく。 指導した後にこの場面を仕掛けるという方法がうまいと思った。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] 比較するものがないと他人のことは分かっても、自分のことになると、 よく分からないものである。 自分の授業が良いのかどうかは、自分で判断できない。 自分で判断できる人はどんどん伸びていく。 伸びない人が多いというのは、自分で評価するものさしがないからである。 だからこそ、人からのアドバイスや評価を受けることが不可欠である。 例えば、校内研修や教育委員会の訪問は絶好の機会である。 このときに、少しでも良いアドバイスをもらえると次への飛躍となる。 真摯に受け止め改善していく人は、必ず伸びていく。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] 結果を出す努力したとき、結果が出ると、これが次への行動意欲となる。 言い換えると、結果が出ないとやる気が起こらない。 大事なことは、結果がでるような努力をさせることである。 校長は職員に対して、教師は子どもに対して結果がでるような努力をさせたい。 そのためには、形成的な評価と指導・支援があってこそ、結果をたたきたすことができる。 昨日まで、福岡県の田川郡金田小学校と今任小学校を訪問してきた。どちらもコンサルティングを始めて1−2年である。 それでも学力テストでは結果を出してきている。 向上してきている。 どちらも共通して言えることは、職員の気持ちが学力向上に向かっていること、また具体的な方策として志水メソッドをはじめいろいろな取り組みをしていることである。 ベクトルだけではだめで、具体的な手だてが明確でないと結果は出てこない。 結果を出すことを心がけてほしい。 問題外の論議としては、学力テストだけが教育ではないという発言である。 この発言は、はっきりの言って負け犬の発言である。 親の前で、学力の低い子どもたちに対して手だても打たないで、「学力テストだけが教育ではない」と本当に言い切ることができるのか。 結果を出すということは、子どもの自信をもたせることにつながる。 知と心は両輪である。 知が心を励まし、心が知を励ます。 結果を出していこう。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] 飽きることの克服こそ教育は子どもに知識なり技能を習得させる必要がある。 同じことをどれだけ繰り返して覚えさせることができるか、そこにかかっている。 飽きるのは教師である。 それでも、子どもが身につくまで繰り返し繰り返し教えることである。 例えば、音楽の鈴木メソッドは、きらきら星から毎回練習させる。これでだんだんと覚えていく。 国語の本読みではどうだろうか。とにかく読ませることである。 すらすらと読むことができるまで読ませることである。 このすらすら読めるというのは、子どもは自覚できる。 だから、すらすら読めるまでひたすら練習させるような場面があってもよい。 計算では、音読計算も同様である。 たどたどしく答えを唱えている段階から、すらすら読めるまでやらせることである。 すると、脳は慣れてくる。 教師の執念こそが学力を上げていく。 [志水廣の公式ホームページ] 教えたことから「できるようになる」ことへ教科書の展開でも気を付けることがある。 上の教科書では、7番は「ちがい」をもとめる文章題である。 7番は、 (1)ちがいはひき算であること (2)はじめにひかれる数が大きくならないこと (3)どちらがなんこ多いという表現をつかえること 以上、3つのねらいがある。 この3つは思考力・判断力・表現力を保証している。 8番、9番は、減加法の練習問題である。 7番の次に8番を指導するのが普通ではあるが、これでは、 7番の問題が本当にわかったかどうかはあやしい。 やはり、評価することが必要である。 そのためには、類題をすることである。 試しの一問をしてみるとよい。 そうすると、なんとはなしに分かっている段階から、はっきりとわかり、できるようになる。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] 「夢現大5」物語27 宇宙貯金を増やすと、なぜ・・・宇宙貯金を増やすと、なぜ思いが実現しやすくなるのか。 それは、心の中に宇宙があるからである。 心と宇宙を比べれば物理的には宇宙が広いが、実は心は無限大の大きさをもつから、 心の方がはるかに広い。 宇宙貯金を増やしていくことは、心の中の貯金を増やしていくことにほかならない。 さて、心の作用の一つには、思いの実現がある。 したがって、心の中の貯金を増やすことは、心の作用の力を大きくすることに他ならないからである。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] 笑顔の反対は笑顔のある顔は、場を明るくする。 笑顔で元気良く挨拶しよう。 いつもにこにこしよう。 ところが、いつも不満顔の人がいる。 ブスッとしている。 ふくれっ面。 これだけで罪である。 周りに気を使わせる。 宇宙貯金で言えば、笑顔はプラス100点、プスッはマイナス100点といいたいがマイナス1000点にも匹敵する。 いつもにこにこと、自分の機嫌をとりたい。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] いい授業をみると中学校1年の体育の授業を参観した。サッカーの授業であった。 教師の指示、生徒の動きがとてもよかった。 いい授業を参観すると、とても気持ちがよい。 他の用件でこの授業を参観したのであったが、学ぶことが多かった。 わざと狭いコートにして、ゴールを△コーンにしたゲームはとても面白かった。ゴールキーパーは無しのゲーム。運動量がとても多くなっていた。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] 「夢現大5」物語26 道徳の授業の資料として「ありがとうの段階」の話現職で派遣されているMさんの報告である。 <『夢現大5』の本を読んでいて、実践に移そうと思っていたことがあった。それは、道徳の授業であった。道徳の授業で「ありがとう」の段階の話をぜひしてみたいと思っていた。チャンスはきた。 先日,小学校2年生の子どもたちに道徳の授業で,「ありがとう」の話をした。子どもたちに互いにありがとうの言い合える人間関係づくりをしてもらいたかったためである。授業では、ありがとうの話を聞く子どもたちは、はじめさらりと聞いていた。ところが、ありがとうには点数があるんだよと言ったところから、目を輝かせ始めた。「ありがとうを言わない段階」から「ありがとうを言う段階」、さらに「いやなときでもありがとうを言う段階」になると、うなずきながら聞く子どもが現れた。一番反応があったのが、「ありがとうと言われる段階」のときである。子どもたちは「なるほど」とか「やってみたい」という声がでてきた。 そして数日後,子どもたちは互いにありがとうを言い合うようになっただけでなく,私が予想もしなかった変化をし始めた。 第一に,教室の環境が良くなってきたことである。落とし物やゴミを進んで拾うようになり,大変教室がきれいになり整理・整とんができるようになった。 第二に,先生や友だちに対して進んでお手伝いをするようになってきた。例えば,授業が終わり帰りの用意をする時,ランドセルや水筒を自分の物より先に友だちの机に持っていってあげるようになったのである。 これは,志水先生の本にある「ありがとうを言ってもらう段階」になると宇宙貯金のポイントが高得点である(本学級では2点に設定),という話が効果的であったと思う。子どもたちはありがとうを言ってもらい,2点を得るために進んで落とし物を拾ったりお手伝いをしたりするようになったのである。 志水先生の「ありがとう」の定義が,人間関係だけでなく学級経営を向上させることができた。ぜひ,勤務校の職員にも「ありがとう」の効果について紹介していきたいと思う。志水先生,ありがとうございました。> [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] 困ったなあ困ったなあと思ったら、何かの解決策を考えようとする。 これが人を成長させる。 どうも成長が止まった人に困った問題が起きるようである。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] 〜〜したい「何々したい」という思いの結集があれば、組織は動き出す。 まずは、ベクトルをある方向へ向ける。 これは個人の思いかもしれないが、個人の思いがいくつか集まり、グループとなり、 グループの思いがより大きな集団の思いとなる。 リーダーの思いが、社会を変えていく。 時代の要求にマッチした思いであると、宇宙は応援する。 人、事、お金が集まるようになっている。 とにかく、まずは思いから始まる。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] 選択の目以前の今日のひとことで選択について述べた。 それは、「夢現大6」に載せたのでここでは紹介しない。 その後の追加を述べる。 50代の指針について述べる。 人生、選択しなければならないことがある。 その際、自分にできることであっても、他人にまかせられることがあれば、まかせる方がよいということである。 ということは、自分しかできないことは自分がやるのである。 ○付け法などを普及する志水塾の活動、また授業をより楽しく改革する授業力アップわくわくクラブは、自分しかできないことだと思うので、この道を選んだのである。 あれもやりたい、これもやりたい病にかられると、際限なく仕事が舞い込んでくる。 仕事があるのはとても嬉しいことであるが、体と時間は限界がある。 まかせることと、自分でやることとの判別をしていくと、 少しでも気持ちが楽になる。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] 感動請負人感動させると、人は喜ぶ。 感動させると、人は行動を始める。 授業では、教材の中に面白さがあり、それに触れることにより感動がある。 1/2+1/3が分母が全く異なる5/6になること。これは感動ものである。 どの三角形も内角の和が180度というきまりも感動ものである。 そう考えると、教師という仕事は、子どもたちに感動を与える仕事である。 つまり、教師は、感動請負人である。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] 思考力なしの表現力最近の授業を見ると、表現力重視に偏っている。 「説明しましょう」と教科書の問題に書いてあるから、「説明しましょう」ばかりとなる。 教科書の問題をよくみると、「計算の仕方を考え、説明しましょう」となっている。 きちんと、「考え」という文言があるのに、それを吹っ飛ばして「説明しましょう」が重視されている。 今回の教育課程の改定では、思考力・判断力・表現力の3本柱となっている。 問題を思考していないで、表現力に走るのは愚かなことである。 思考力なしの表現力では、単なるおしゃべりの子どもを作るだけである。 意味がない。 思考力とは、既知と未知との関連づけをしようとする思考の働きである。 そのためには、問いの発生が必要である。 次に、問いの解決のための方法の見通しが必要である。 これらの活動があってこそ、算数的活動である。 説明しましょうは後回しにしてほしい。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] 現実に即する教育コンサルティングをしていて思うことがある。 理論が正しくても、うまく行っていない場合がある。 それは、教員の勉強不足、授業向上への取り組みの意欲や態度が原因であることが多い。 ただし、向上しないアドバイスをしても無駄である。 だから、時には柔軟に対応する。これまでの常識から脱却して真逆のアドバイスをせざるを得ないことがある。 これは私にとって敗北のようであるが、それでもできないままずっと続けるよりかは、新しい方法の方が効果を期待できるのならば、そちらを選択する。 苦渋の決断である。 診断をくだして処方箋を投与したのであるから、今度はその教員、教員集団がその処方箋にしたがってどれだけ継続して実践できるかにかかっている。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] プライドあの先生にもプライドがありますから、と校長先生は話された。 それはそうだろう。 ただし、授業がうまく行っていないのは確かである。 そんな目の前の現実があるのに、プライドもあるという考えはいかがなものか。 うまく行っている人ならば、プライドがあるというのならば話はわかる。 要は、実績をまずあげてみることである。 たまたまの実績ではプライドまでたどりつかない。 どんな状況であっても、1ヶ月もすると授業がよくなる、子どもたちがよくなるという事実がプライドになる。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] 勘違い人は、新しいことについて少しずつ自信をつける。 すると、脳は「できるかも」と勘違いする。 「できるかも」という勘違いは、その後の意欲につながる。 次の解決が、さらに「できるかも」から「できるんだ」と、脳はさらなる勘違いを始める。 「できるんだ、できるんだ」という連続が自信につながり、勘違いの確信になる。 こうなればしめたもので 勘違いはやがて確信になり勘違いそのものが消えていく。 教育とは脳にいかに勘違いさせるかという道のりである。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] 今のあなたに今のあなたにふりかかる問題は、あなたのレベルに合わせた問題である。 だから、解決できるはずである。 視点の転換、行動の転換をすればきっと解決できる。 だから、視点を転換しないでかたくなに維持すること、 行動を変えないでそのままでいること。 これでは、解決は進まない。 動き出すエネルギーこそ、解決のポイントである。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] |
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