最新更新日:2010/06/11 | |
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新教育長のあいさつから************************ 私は県立高校に勤務していた。そのときのことを話したい。クラブでよく頑張っているのに赤点の子がいた。高校は点数が低いと、赤点をつけることになっている。クラブの顧問が不思議に思ってその子に聞いたところ、「数学が分からない」という。 その時、顧問は題名ははっきりとは覚えていないけど、「引き算を極めると変わる」とかいう題の本を見たことがあった。その本を、赤点の子にやらせてみた。 その子はちょうど引き算の繰り下がりでつまづいている子だった。その本で勉強するようになると、分かってきた。本に書いてある通りだった。毎日クラブの後、引き算の練習をした。そしたら、その子も顔つきも変わり、赤点がなくなってきた。自信を持つようになり、他の教科もよくなってきたと、後で顧問から聞いた。 子ども一人ひとりをていねいに見るということは、幼稚園も、小学校も、中学校も、高校も変わらない。高校は成果主義になりやすく、ゆとりがなかったかもしれない。 クラブのその顧問は若い講師の先生と二人で指導をしていた。そうしたら、講師も変わってきた。われわれの仕事は初心を忘れることがあってはいけない。 特別支援教育では個別指導計画を作ることになっているが、一人を見るという見方は特別支援教育だけではなく、どこでも必要な見方。 それは管理職にも言えるし、それは教委にもいえる。 新学習指導要領には随所に「基礎基本を大切に」という言葉がちりばめられている。 高校では毎朝10分ずつの1週間で一単位とすることができるようになった。これは教育の変わらない部分、つまり不易の部分といえる。それぞれの学校で基礎基本をどうとらえるのか考える必要がある。 高校生の進路が変わってきている。今年は内定が難しかった。何度か応募してやっと行き先が決まるという状況になっている。そういうような世の中の流れを見る必要がある。小学校英語もグローバル化の時代だからこそ入ってきたのだろう。これは教育の「変わっていく部分」、つまり教育における流行といえる。 同時に、学校だけではできない部分がある。地域や世代を越えた、いわゆる複線を持つべきである。幼稚園から大学につながるもの。そういった地域の文化も大切にしたい。それには小中のような義務教育が大きい役割を果たしている。 ************************ 保護者の皆さん、高校でも基礎基本が大切だと言うことを強調されたのです。 教育における「不易と流行」。それはまさに太郎生小学校が目指しているものです。 何度も何度も、基礎学力向上のための具体的な実践を提案してきました。決してスローガンや精神論ではない、具体的な指導方法を私たちは考えてきました。 また、「流行」。つまり今日の社会情勢の変化に伴って必要とする学力。その一つがICT活用です。これもまた太郎生小学校が力を入れてきたところです。 今、太郎生小学校が大切だと考えて取り組んでいることについて、中野教育長からの話があったということを、保護者の皆さんに報告できることがうれしいです。 ※下の写真。礼をしているところ。礼もそろっています。 |
津市立太郎生小学校
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