最新更新日:2024/06/16 | |
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UD27 できない子ほどできているところがあるから、例えば、計算、式、答えなどが正解だと、ほめるところがあるので、ほめることができる。 では、できない子どもはどうなのか。 できていないのだから、ほめることができない。 だけれども、できない子どもほど、ほめてあげないと、やる気は起こらない。 ほめてあげないで、やる気は起こるのか? この簡単な事実を忘れてはならない。 ただし、現実は、できないのでほめるところがない。 この負のサイクルの転換が必要である。 どうすればよいか。 まずは、少しでもできる状態をつくることである。 式、計算、答えの順番があるとすると、式を立てることができたら○である。 次に計算の途中があっていたら○である。 さらに、最後まであっていたら○である。 この方針を部分肯定という。 要約すると、できていない状態からできている状態へと、問題解決の一歩を進めてあげるのが教師の役割である。 ○付け法の精神は、どの子も○にしてあげたいということである。 そのためには、部分肯定の精神に基づいてやりたい。 「ここまでは合っているよ」 と指摘したい。 全く手がついていない子どもには、問題解決のスタートと方向性を教えてあげたい。 そうすれば、自力解決の時間に何も書かないという子どもはなくなる。 どんな言葉かけをするのか、それが教材研究である。 UD26 5ヶ月間連続第一位3月の半ばに算数数学部門で第一位になり、その後、現在7/25に至るまで、 連続第1位をキープしている。 http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-120718-2 どうしてなのか? おそらく口コミである。 普通は1ヶ月も一位を保てば素晴らしいことである。 現在、第5刷りである。 いくら義理で買ったとしてもこれだけ出て行くことはない。 ぜひとも書店で見てほしい。 そのよさを実感するだろう。 UD25 理解の遅い子どもには自力解決がまずできていない。 その後、「できない」ことの劣等感の中で、友達の正答の意見を聞く。 その際、「それはどうしてできたの?」 「なぜ、その考えに気がついたの?」 と心を吐露できるであろうか。 これが毎日毎日となるとできないものである。 この理解の遅い子どもの気持ちをくんで授業をしたい。 授業の最後になればなるほど、意欲が減退し、友達の発言の内容がわからなければさらに落ち込む。そして、他の子どもはどんどん解いていくのに、ぼくはできないままである。 結局、教師もなかなか手をかけられない。 ではどうすればよいのか。 できる限り授業のはじめの方で指導しておくことである。 1.ヒント包含法は、問題提示のときにさりげなくヒントを入れておくこと。 2.自力解決での○付け法は、早めに指導して少しでもできた状態にしておくこと、 3.先行学習は、授業前の朝、または前日に短時間、指導の時間をとって教えておくこと。 やり方を教えてもよい。 4.練習問題での○付け法は、先ほど理解できたことを適用して、教師からの確認でさらに確信をもつことになる。「よし!できるんだ。ぼくは。」 自力解決で少しでもできていれば、話し合いに望む態度は安心感の中で聞くことができる。 反対に、できていなければ、不安感の中で聞くことになる。「何を言っているのか分からない。」「それは、私の世界ではない話だ。関係ないもん。」つまり、話し合いに参加できるレベルではない。つまり、同じ土俵ではない。 志水メソッドの1.2.3.4.は、理解の遅い子どもにとって優しい、易しい方法である。 どの子も「分かる」「できる」ことになるので、ユニバーサルデザインによる授業なのである。 UD24 大羽沢子先生の企画 ユニボくんそんなときに役立つのが、マグネットシート「ユニボくん」。 ノートと同じ方眼の薄いボードです。 これは、「算数授業のユニバーサルデザイン」(明治図書) http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-120718-2 の著者の大羽沢子先生の発案によるものです。ユニバーサルデザインとボードを結合して、愛称としてユニボくんとつけました。 よさ1 子どものノートがきれいになります。 よさ2 教師の教材ではノート指導を意識した板書計画を作るようになります。 よさ3 限られたノートに何を残そうかと意識するようになります。 よさ4 子どもにノートの行どり、ますめどりについては負担を減らすことができます。 よさ5 マグネットなので、黒板に張り付くので、落ちてきません。安全なのです。小黒板だと不意に落ちてきます。 よさ6 5月に軽量化できました。丸めて保存できます。 よさ7 罫線は市販のものより見やすい色を使っています。 よさ8 市販のものよりも低価格です。 詳しい案内はこちら。 http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/data/2370003/... 写真上は、中学校用 下は、小学校用 UD23 東日本大会、出版記念講演会に参加して得られた学び「志水廣先生 こんばんは。東京では大変勉強させていただき、ありがとうございました。 今回も大きな学びがいくつかありました。 一つは、志水メソッドを使えば、UDの視点をふんだんに持っている授業が作れるということ 二つ目はやっていることの目的が正しければ、よきタイミングが必ず訪れること 三つ目は同じ志をもつものが集まると本当に楽しいということ 今までもこれからも教育を取り巻く環境も視点も大きく変わると思います。これまでの 当たり前をもう一度見直し、普遍的なものと時代に必要なものを見極めるのが大事なのではと思いました。 私は私に与えられた役割を果たしていこうと改めて思いました。 これから10年のビジョンが見えたような気がしました。 がんばります。 ありがとうございました。 大羽沢子」 UD22 まず足下を固めよそのとき、多様な考えの取り扱いについて、とてもうまく実践しているので参考になった。 比の利用の問題では、教科書では2つの考えを提示している。 その2つの考えを同時に扱うか、それとも1つずつ扱うか。ここが問題である。 下石さんも永田さんも、一つ目の考えを丁寧に扱い、教科書にはない適用問題をさせていた。そこで、子ども達は自信をもった。 次に、二つ目の考えを扱った。すると、ぐいぐいとついてきた。そして、二つ目の考えで適用問題をさせていた。 明らかに2つの考えについて理解していた。 ところが、通常の問題解決型の授業ではこうはうまくいかない。 1つしかできていないのにもかかわらず、2つ同時に発表させることが多い。だから、どちらか一方の考えのおさえが甘くなる。 さて、反省会のときに、コアの考えとオプションの考えを区別したのがよかったとほめた。このことは前々から私も話してきたことである。 すると、下石先生は、留学してるときに、「先生が高校の校長先生から話されていたことが気になっていたのです」と。 それは、「高校では、別解をやるよりもまずは1つの考えをきちんと扱った方がよい」と話されていた。この話を彼は覚えていた。校長先生は、続けて「優秀な生徒は別解を扱ってもよいが、ごく普通レベルの生徒には1つの考えの定着の方が大事です」と話されていた。このとき、私も同感だと思った。 UDの観点から言えば、まずは足下を固めることが重要である。 私の言葉で言えば、問題解決のきちんとつくることである。そこから、子どもたちに余裕があれば出発して次の問題解決へと移ることである。余裕がなければあっさりやめることである。 算数教育の常識とは異なるが、強く提案したい。 若手講師へメンター実習教職大学院生の下石暢彦先生の課題研究の指導とともに、メンター実習の指導をしています。 上は、メンター実習を受ける先生の授業です。 講師の方ですが、とても授業がお上手です。 写真の場面で、「1めもりあたりの大きさ」という言葉がとても有効に働いていました。 その後の問題で子ども達は迷わなかったのです。 納得させるひと言は大事ですね。 事前の状況を聞いてみると、下石さんのクラスにTTとしてかかわり、教材研究も共にやってきたそうです。 そのかいあって、授業の構成のうまさ、スモールステップの組み方など、私から見ても参考になるところがたくさんありました。 これからも伸びていってほしい人材です。 UD21 悩みの答えが聞ける「第2回公開講座ありがとうございました。全部の講座に出席できず、申し訳なく思っています。志水先生の「数学・算数を作る子どもを育てたい。」というお言葉は、私たち小学校教師に授業に臨む姿勢を問うものでした。そして、「志水先生らしい・・・」と思いました。「答えは一つを保障する。」というお考えも「なるほど納得!」と思いました。それが、端的に言った算数7・数学の授業なのでしょうね。 また、今、我がクラスの子どもたちのことを考えるとユニバーサルデザインの必要性を感じます。きっと、ほとんどの先生方が学級での6.5%の子どもたちのことで悩んでいらっしゃるからこそ、ランキング第1位なのだと思います。「私の失敗は・・・産まれてきたこと。」の 事実に涙が出ました。学校を含めて環境がそう思わせたかと思う辛くてなりませんでした。教師の意識を変える取組を実践してアピールすることが、前述のような言葉を子どもたちに言わせないことだと思います。私なりに頑張るつもりです。」 大羽沢子先生、落合康子先生、志水 廣の講演は、7月21日(月 祝日)東京の明治図書であります。 上の感想のもとになる話を聞くことができます。 授業力アップわくわく公開セミナー参加者の声 「第2回公開講座ありがとうございました。全部の講座に出席できず、申し訳なく思っています。志水先生の「数学・算数を作る子どもを育てたい。」というお言葉は、私たち小学校教師に授業に臨む姿勢を問うものでした。そして、「志水先生らしい・・・」と思いました。「答えは一つを保障する。」というお考えも「なるほど納得!」と思いました。それが、端的に言った算数7・数学の授業なのでしょうね。 また、今、我がクラスの子どもたちのことを考えるとユニバーサルデザインの必要性を感じます。きっと、ほとんどの先生方が学級での6.5%の子どもたちのことで悩んでいらっしゃるからこそ、ランキング第1位なのだと思います。「私の失敗は・・・産まれてきたこと。」の 事実に涙が出ました。学校を含めて環境がそう思わせたかと思う辛くてなりませんでした。教師の意識を変える取組を実践してアピールすることが、前述のような言葉を子どもたちに言わせないことだと思います。私なりに頑張るつもりです。」 大羽沢子先生、落合康子先生、志水 廣の講演は、7月21日(月 祝日)東京の明治図書であります。 上の感想のもとになる話を聞くことができます。 http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/files/2370003... UD20 大羽沢子先生 大学院で講話一時間目は「ユニバーサルデザイン」について、 二時間目は、「志水の示範授業とユニバーサルデザインとの関係について」を主に話していただきました。 大学院生たちもとても熱心に学んでおりました。 当日の朝、第5刷りのお知らせが明治図書から入りました。 本についてはこちら http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-120718-2 なお、大羽沢子先生、落合康子康子先生の講演を東京の明治図書で開催します。 志水 廣も講演します。 7月21日(月)の休日です。 めったにできない講演の取り組みです。 大羽先生には福岡県から、落合康子先生には愛知県からきていただきます。 お楽しみに。 講演会についてはこちら 6月27日、「算数授業のユニバーサルデザイン」として愛知教育大学教職大学院の授業でゲストティーチャーとしてお呼びし、2コマの授業をしていただきました。 一時間目は「ユニバーサルデザイン」について、 二時間目は、「志水の示範授業とユニバーサルデザインとの関係について」を主に話していただきました。 大学院生たちもとても熱心に学んでおりました。 当日の朝、第5刷りのお知らせが明治図書から入りました。 本についてはこちら http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-120718-2 なお、大羽沢子先生、落合康子康子先生の講演を東京の明治図書で開催します。 志水 廣も講演します。 7月21日(月)の休日です。 めったにできない講演の取り組みです。 大羽先生には福岡県から、落合康子先生には愛知県からきていただきます。 お楽しみに。 講演会についてはこちら http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/files/2370003... 東京地区での講演は貴重です。ぜひ、どうぞお越しください。 |
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