最新更新日:2013/03/25 | |
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あいさつで元気いっぱい地域で子どもを育てる町 ------------------------------------------------- 夏休みが終わり、前期後半が始まる9月1日、朝早く目が覚めた。夏休み中もプール教室や学習教室があり、何人かの子どもは学校に出てくるが、全校児童と顔を合わせるのは42日ぶり。 「あの子もこの子も元気で登校してくるだろうか」 考えているうち、そわそわして眠りが浅くなったのだ。 都内初の民間人小学校長になって半年、着任当初からずっと続けていることに、子どもたちとの朝のあいさつがある。 「おはようございます」。校門前の横断歩道に立ち、登校してくる児童とあいさつを交わしていると、元気がわいてくる。 4月初め、「横断歩道は手を上げて渡ろうね」のつもりで右手を上げ、「おはよう」とあいさつしていたら、ジャンプして右手に飛びついてくる子たちがいる。ハイタッチしようとしているのだ。「そうか!」。それからは子どもたちの目の高さにあわせ、「おはよう」と手を出す。全員が校門をくぐるころには400人からのハイタッチで手のひらは真っ赤。元気もいっぱいになるというわけだ。 期待にたがわず、9月1日の朝、どの子も日焼けした顔で登校し、元気にあいさつしてくれた。 五反野小は学校前の通りを「あいさつ通り」と名づけ、一大あいさつキャンペーンを地域住民や保護者と展開している。 「人の話をちゃんと聞く」 「決められたルールを守る」 「規則正しい生活をおくる」 こうした基本的生活習慣を身につけさせる第一歩が、あいさつだ。学力向上のための準備運動、いわば「学びのストレッチ」ともいえる。 「もともとこの地域はおとなしい子どもが多かったのです。もっと元気な学校にしようと、(地域住民も加わった)『開かれた学校づくり協議会』などが中心となって、いろいろな働きかけをしてきました」 長年、学校を見守ってきた住民代表の話だ。 新校長が頑張るまでもなく、ここ五反野では、地域で子どもを育てようという気風が昔から脈々と流れている。この「あいさつ運動」にも計画段階から積極的にかかわってくださった。 学校の取り組みは、(1)朝や帰りはもちろん、授業の始めと終わりに起立してキチンとあいさつするよう徹底する(2)夏休みの宿題にあいさつの標語やポスター、作文を加える(3)子どもたちの作った標語やポスター入りのノボリ、手作りプレートなどで正門前の道を彩り、「あいさつ通り」をアピールする(4)児童たちが「あいさつし隊(仮称)」を結成し、教師と一緒に毎朝、門の前に立って通学してくる子どもたちとあいさつを交わす。 家庭は、「おはようございます」から「おやすみなさい」までの『あいさつ7か条』を習慣化する。 地域の取り組みも盛りだくさんだ。(1)子どもたちに声をかける場面、時間、場所をポスターに描き、町会掲示板や集会場などに掲示して、地域をあげた声かけ運動を盛り上げる(2)登下校の子どもたちの安全を守る交通ボランティアにあわせて、みんなで声をかける。 さらに教職員、開かれた学校づくり協議会委員、PTA役員ら約100人が、元気のいいあいさつが出来た子に「あいさつありがとうカード」を手渡す。 家庭、地域、学校が一体となって数々の施策を進め、「あいさつの飛び交う元気いっぱいの町・五反野」をめざしている。 足立区立五反野小校長 三原 徹 (2004年10月9日 朝日新聞第2東京面に掲載されました) H17 杉渕先生公開授業地域や保護者の方にも参観していただきました。 H17 1年生を迎える会お礼の出し物では、『ドキドキの1年生』『勇気100%』を元気いっぱいに歌い、大きな拍手をもらいました。 H17離任式 |
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