最新更新日:2024/09/24 | |
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L字型の面積の実践の報告 2先週の実践の反省に基づき、再度、福岡で示範授業をさせていただいた。 今回は、満足のいくものであった。 上の板書にあるように、子どもの言葉を引き出すことができた。 子ども達はよく考えていた。 机間指導でどの子もできるようにした。 だから、子どもの言葉を引き出すことができたと思う。 言えることは、 確かな見通しと自力解決の保証である。この保証がなかなかうまくいかない。 つまり、このL字型の面積の問題は、あまりにもステップが多すぎるである。 例えば、 1.面積はかけ算と覚えている。だから、2つの長方形を求めたあと、その面積の数値をまたかける。 2.面積はかけ算の式が一つと覚えている子ども。式が一つで止まっている。あるいは、一つの式だけの公式を作ろうとしている。 3.長方形の2つの式のあと、立ち止まっている。合わせるという発想がない。 4..面積と長さを足そうとしている。 5.全ての辺の長さをかけようとしている。 6.必要な辺を決められない。 7.必要な辺の長さが何cmかがわからない。 8.多様な発想で求めることができる。 これらの「ずれ」が自力解決を困難にさせている。 そこで、私の作戦は、多様な発想は認めつつも、まず1つの考え方で解いてみようということである。具体的に言えば、縦に切って長方形の面積を求めて合わせる方法だけにしぼって机間指導した。それでも、一人の子ども(X児)がなかなか解決できなかった。今度は、この子どもへの指導をしつつ、他の子どもには、横に切って長方形の面積を求めさせることを指示した。 これによって、その子(X児)に指導してできるようにさせることができた。 それから、縦に切る方法を発表させ、次に横に切る方法を発表させた。 最後に、全体引く部分について考えさせた。 このとき、ヒントを言わせつつ解かせた。 このヒントは導入部分でずれた子どもの考えを生かすことができた。 すると、先ほど指導した子ども(X児)がなんと、42−6=36と書いたのであった。 これを取り上げて、2×3の式を埋めた。 結果的に、どの子も生かす授業を作ることができた。 授業の途中はハラハラドキドキの連続である。 今回の授業をつくるに当たって、京都の御牧小学校の授業を参考にさせていただいた。お礼申し上げる。 前回の授業から学び、今回の授業からさらに学ぶことが多かった。 ありがとうございました。 『愛される学校の作り方』PTA会長さんと共に書かれた本でとても珍しく、また内容の濃い本です。 おすすめいたします。 本の紹介 http://www2.schoolweb.ne.jp/swas/index.php?id=p... お手本の授業3年の授業は、お手本のような授業であった。 見事だと思ったのは、位取りの表を示すときに、もう一枚出したことである。 あらかじめ準備していたそうだ。 だからこそ、位の数字の変化が際立っていた。 例えば、「数字がななめに動いている」「一の位が0」という気づきが生まれた。 子どもから言語を導きだすためには、一事例だけではだめで、2事例、3事例を出すことによって、一般化がはかられ、そして「あっ」と思い立ち、言葉が生まれてくる。 お見事でした。 登校したら花壇校門を入ると花壇とプランタン。 お花たちが出迎えてくれた。 こういう学校にしたいものである。 石堂校長先生に尋ねると、こちらの花壇は職員でつくりましたという。 ステキだと思いませんか。 五時間半五時間半かけて、出張に行き、五時間半かけて帰る。 飛行機を使っても五時間半である。 そこには、先生方との出会い、子ども達との出会いがある。 その喜びがあるからこそ、往復する。 自宅に戻り、お風呂に入り、思わずでたことばが 「最高や−−−」 福岡県飯塚市立庄内小学校訪問子どもの学力が伸びていることが分かる授業であった。 2年の国語の授業では、インタビューがとも面白く、しかも力がついているのがよく分かった。 理科の授業では、電磁石の微妙な設定に子どもが不思議さを感じていた。 3年の算数の授業では、学びの発展が見える授業であった。 6年の授業では、静かな授業の中に子どもの思考が十分に揺れ動いていた。 感心することが多い授業ばかりであった。 わくわくクラブ 9月号メールブック「悠・愉」 配信しましたどうぞ、じっくり眺めてください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1表紙 目次 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・p1 2巻頭言 夏休みの研修の思い出 ・・・・・・・・・・・・・・・・p2志水廣 3前川流 幼児のさんすう 幼小の円滑な接続をはかる数量や図形の教育2 p7前川公一 4子どものこだわりに応える算数指導 その3 ・・・・・・・・・p10荒川文雄 5飯塚市庄内生活体験学校での学び NPO法人ドングリと庄内緑の少年団 p12勝田 靖 6鍛える学び合う学び(第6回) ・・・・・・・・・・・・・・・・p14玉置 崇 7適用場面定着法で自信を持たせよう 計算のじゅんじょ(2年)p16中村基子 8国語学力を高める 発問を掘り出そう ・・・・・・・・・・・・p19伊藤彰敏 9情報収集のスキルアップを図るための授業 ・・・・・・・・・・p23林 尚江 10つまずきを防ぐ指導18 中学校数学 数学的な考え方を育てる課題(問題)と発問の工夫 p25 鈴木正則 11あえて旧教科書を利用してみた一次関数の導入の授業 ・・・・p27横田茂樹 12おもしろ素材発見で授業力アップ 一瞬を切り取る ・・・・・p30鈴木健二 13出会った「人・こと・もの」が繫がる 想定外という発想の転換 p32佐方はるみ 14パワーアップ通信6 子どもの健全育成について ・・・・・・・p34小山 安 15頴田で縁あって…頴田小での実践を振り返って ・・・・・・・・p36川畑典子 16授業 GOIKENBAN 18 ・・・・・・・・・・・・・・・p38落合・中根 17全教科でユニバーサルデザインを考えよう! ・・・・・・・・p39木山麻衣子 18続・内地留学記「暢記」(6)「公倍数を使って」の教科書研究 p40下石暢彦 19私の生き方の公開 内地留学生との思い出(2) ・・・・・・・p44志水 廣 208月のイベント報告 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・p46近藤雅子 21算数授業研究 VOL95 論究7 ・・・・・・・・・・・・・・・p47志水 廣 22志水廣先生「退官記念講演会」のお知らせ ・・・・・・・・・・p49近藤雅子 23編集後記 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・p50近藤雅子 人生のwindows人生の窓はとても不思議である。 未来の窓は見えない。 この窓の先が見えないから、怖くて明けられない。 やがてどうしても扉を開けざるを得ない時がくる。 そして、扉を明けてみると、 少しの光がある空間にいることになる。 ここで、大概の人はひるむ。 しかし、しばらく淡々と進んでいくと、 もっとたくさんの光がある空間に導かれる。 そして、ようやく、そうかあ、私はこういう人生の役割を自覚するために、 ここに飛び込んできたのだと。 最近、ある先生からの報告で、新しい人生を歩み始めたところ、 非常勤の仕事が来て、その後、常勤の仕事が舞い込んできたと。 結局、その方は、人生のwindowsを開けたからこそ、舞い込んできた。 あなたは人生のwindowsは98,2000,XP,セブン,エイト・・・。 ときとぎ、更新していくといいですよ。 福岡 授業力アップわくわくセミナー学習会今回は、学校のミドルリーダーに当たるような方のための学習会である。 顧問学校から多くの参加者があり、 20名近くになった。 内容は、 1 志水 廣の講話 リーダーとして 2 模擬授業 川畑先生の授業を通して授業づくり この2点であった。 午後の時間の研修ではあったが、あっという間に時間が過ぎた。 教材研究をすることの楽しみを感じた。 算数の授業は問題解決型ばかりではない。それぞの研究の現状を議論した。 共通することは、算数の授業に対する見方である。 算数の授業には次のタイプがある。 1.概念の導入のための概念形成型の授業 2.概念形成と問題解決との複合型の授業 3.問題解決型の授業 4.技能の習熟の授業 これらの分類があってこそ、指導法が異なることになる。 向学心「(セミナーに)参加申し込みをされた先生方が雨にぬれながらこられるお姿を見て、本当に向学心というのは美しいなと思いました。」 参加された方の前向きな姿、 それを見つめる主催者。 共に美しい。 御牧小学校の訪問 報告2−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 志水 廣 教授 昨日はお世話になりました。 私にとっても、先生方にとっても大変有意義な一日となりました。 今までの半日の授業診断をしていただくことで、一人一人の先生方の学びはありましたが、 今回、中心授業に取り組んだことで、 みんなで考え、学ぶことができ、 協働し、授業力向上に取り組んでいく体制が確認できました。 また、ひとりひとり個性はありますが、まじめな真摯に課題と向き合う教員に 囲まれていることをうれしく思いました。 今日の職朝で、ご教示いただいたことを今日からの実践で課題として取り組んでいくように 先生方にも伝えました。 ほんとうにありがとうございました。 久御山町立御牧小学校 校 長 南 佳 子(みなみけいこ) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 3年目の成長南校長先生とこれまでの教職員のがんばりぶりをお聞きし、その後参観に回った。 午前中に先生方の授業を参観、午後に中谷先生の代表授業を参観した。 午前の授業も見所満載であった。 ここでは、中心授業について説明する。 本年度は、中心授業を設定して、授業分析をしっかり行うことが目標であった。これが゜実現した。 一言でいったら、確かな成長が感じられる授業であった。 L字型の面積の授業はかなり難しいのであるが、教材の工夫と発問の工夫でのりきっていた。どの子もわかる・できる授業が展開されていた。 教材の提示物に一つ一つに工夫の跡が見られ、参観している教師達にとってもわくわくするものであった。 聞けば、授業シミュレーションにおいて指摘されたことを改善したのだという。御牧小学校の同僚性とともに、中谷先生の賢明さを感じた。 右端の板書と、左側の板書をみるだけでもヒント包含導入法になっていることがわかる。 毎日の地道な教材研究が本日の授業に結集したこと間違いない。 参観後はとてもすがすがしい気持ちになった。 かっこいいかっこいい生き方とは、 かっこいい台詞を話し、 かっこいい行動をすること。 「かっこいい」にあこがれる。 「かっこいい」は、自分の心がけ一つで実行できるものである。 仕掛けると義理と人情で出かけたい人がいる。 採算度外視で10月に行くことにした。 こういうおつきあいができることが嬉しい。 その結果、どうなったか。 他からの支援が発生する。 だから、宇宙からの応援がある。 不思議なものである。 自他共に祝福の道が開かれてくる。 最近、そういう出来事に遭遇し、与える者が与えられることを実感した。 UD28 L字型の面積の実践の報告自力解決の場面がなかなか難しかった。 教科書の上の一番の問題で、みらいさんの考え、つばささんの考え、あおいさんの考えについては引き出すことができた。「長方形の面積の公式を使って」とい問題提示ではなくても、3つの考えを引き出すことができた。 辺の長さも測ることができた。 その後の自力解決の場面で、「どの子もわかる・できる」というレベルでは机間指導でかなりのエネルギーを費やした。 7割の子どもは自力解決できたが、残り3割が途中で止まっていた。結果的には○付け法で全員ができたが、でも大変であった。 意外な所につまずくところがあった。 面積を求めるのに、辺の長さをまちがえて、二つの長方形の面積を求めることができない子ども、面積と辺の長さをたしてしまう子ども、二つの面積は求めることができたがその後、面積どうしをかけてしまう子どもがいた。 この子どもたちへのアドバイスに時間を要した。 見通しの部分で「合体」という言葉がでてうまくいきそうだったが、この見通しだけでは面積の加法性につながらなかった。 ではどうすればよかったのか。 「合体」の意味を「二つの長方形の面積を合わせる」ということまで引き出すこと、さらに式は3つ必要だということまで押さえるべきであった。また、加法性のためには、図形を二つに切って分けて、さらに合わせるという操作も見させることであった。 教科書で言えば、ウの問題の後に壁があることがわかった。 なお、面積の加法性については、下のフリップの問題が第3時に登場する。ここでL字型の形があるわけで、このときに分割と合成の考えも引き出しておくとよかったと思う。 授業後、子どもは面白かったとつぶやいていた。また、ノートに振り返りが書かれてあったが、ポイントはつかまえていた。でも、私としては教科書の最後の問題までいけなかったので、すっきりしない授業であった。反省の意味をこめて、これから指導することになる4年生の担任の方々へのお知らせとして報告する。 米沢小学校訪問3年目になるが、着実に授業力が伸びている。 とても喜ばしいことである。 どの板書を見てもわかりやすかった。 上の写真は、問題把握のところ、約数の定義にいたるまでの表と式、そして、約数の定義がとてもわかりやすくなっている。 一宮「わかる・できる」授業づくり学習会 報告2午前の会は、酒井先生による教材研究の仕方について 次に、志水の講演、教材研究の深さと授業づくりについて 午後の会は 3つの分科会を設定 1.○付け法 2.意味付け復唱法 3.適用問題定着法 このうち2つを選択。 そして、最後に志水の講演 「教師としての心構え」 一日、とても内容が濃い。 これだけの内容を作るためには、スタッフの皆さんはかなりの準備会を開いている。 すごいと思う。 受講者の感想 一宮「わかる・できる」授業づくり学習会 報告2 午前の会は、酒井先生による教材研究の仕方について 次に、志水の講演、教材研究の深さと授業づくりについて 午後の会は 3つの分科会を設定 1.○付け法 2.意味付け復唱法 3.適用問題定着法 このうち2つを選択。 そして、最後に志水の講演 「教師としての心構え」 一日、とても内容が濃い。 これだけの内容を作るためには、スタッフの皆さんはかなりの準備会を開いている。 すごいと思う。 受講者の感想 http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/files/2370003... 教材研究力を高めるためには教材研究力を高めるためには、まずは教科書の内容を分析することである。 その第一歩が教科書の問題をすべて解いてみることである。 解いてみると、問題の内容、問題の文章、問題の数値、数式、図などがよりリアルに飛び込んでくる。 小学校の教師は教科書にあるような問題は見ただけで解ける。 でも、そこで満足していると、教科書の奥底の筋立てが見えてこない。 行間を読めと言われるが、5.5mmの行間からは筋立ては見えてこない。あぶりだしではない。 あぶりだしていくためには、とにかく問題を解いてみて、この問題の意味を考えることである。 たった5分間もあればできることである。 ある研究会で一学期に教科書の問題を解いてみた人はいるかと質問したら40人中に1人であった。 これでは、教科書の解釈ができていないのであるから、授業づくりへと進むわけがない。 とにかく問題を解いてみよう。すると、新しい発見がそこにある。 その感動が授業を意欲的に進める教師の動機付けとなる。 語彙研究会25年度からは、科研費にも採択されて、研究を続けている。 本日、8月31日は、愛知教育大学で語彙研究会を開いた。 内容は、日数教鳥取大会の報告と今後の研究の方向性について議論した。 手弁当の会ではあるが、月に2回ほど集まり研究している。 とてもありがといことだと感謝している。 |
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