最新更新日:2024/06/10
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3分間隔

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品川駅のダイヤ。
3分間感覚で新幹線が運航されている。
すごいことだ。

☆「本質が見える人,ダマされる人」はどこが違うか

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☆「本質が見える人,ダマされる人」はどこが違うか
 プレジデント誌が上記のテーマで特集していた。
 冒頭の記事は,御立尚資氏(ボストンコンサルティング日本代表)である。タイトルは<「3×3のレンズ」と「定石+α」の思考法>である。
 氏の「3×3のレンズ」は,(1)拡散,(2)フォーカス,(3)ヒネリである。
 拡散とは,視野を広げることである。フォーカスとは,狭く深く見ることである。
ヒネリとは,思考をジャンプさせることであるという。これらのことについてはあまり記述されていないのでここまで。
 次に「なぜ今の時代は予習より復習が大事なのか」とある。
 20〜40年のビジネス人生を経験しているミドル層や経営者に対するメッセージである。
<一つ目は,予習より復習を重視すること。何かを面白いと感じたら,それだけで済まさずに「何が面白いのか」としつこく考える。成功したとき,失敗したときに「なぜだろう」と復習し,何回も反芻できる人はやはり伸びている。>

 この前提条件は,学校に予習をしてきている人に対して述べられていることである。

若い人には向かない。予習より復習を重視することはやさしいようでなかなか難しい。

 学校の授業でこの原理はどう活用されるのか。
 教師の立場でいえば,毎日の授業を振り返ることである。反省的な思考,つまりリフレクションである。これによって教訓が得られる。心理学では教訓帰納という。 この教訓を,まず出そうとしているか。
 次に,その教訓を書き出しているか。できれば,手帳や部屋の中で掲示して意識するとよい。教訓は身についたかという評価が必要である。
 身につかなければ身につくまでやることである。
 ○つけ法も復唱法も実際には結構大変なことである。スピードが遅いという教訓があればそれに対して日々練習して速くなっているかどうかである。
 声かけができないならば,授業中に少しでもでた「声かけ」をメモしているか。その中でうまくヒットした声かけをめもしているか。教師が忘れるというならば,子どもに算数作文で,先生からの助言でわかった一言をノートに記入してもらえば,それはその子自身にとっても貴重な財産となるし,教師にとっても貴重なものとなる。子どもにとっては,助言を意識化することでメタ認知化できるのである。なんとなくわかったのではない。この言葉のきっかけでわかったのだと意識化できるのである。

☆「ありがとう」を外化する

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 ☆「ありがとう」を外化する

 私の講演会の最後の部分で,否定的な言葉と肯定的な言葉について検討した。
 具体的には,否定的な言葉を見せて,反対の肯定的な言葉を書くように会場の先生
方に求めた。すると,楽しい,グッド,ナイス,素晴らしい,いいね・・・などと書
かれていた。
 一列の人のメモを見ながら取り出して読みだしていった。そうすると,なんと書か
れていないな言葉があった。
 それは,「ありがとう」と「感謝」そして,「幸せ」である。
 これらは肯定的な言葉ではないの?
 これが会場に来られた教師の言葉にないのである。頭にないからでてこないのであ
る。これでは教育はできないだろう。
 M先生はありがとうは書きましたよと発言した。いいですね。たぶん,90%の
人が書いていなかったと思う。ぜひ,教室で学校で「ありがとう」ワールドを実現し
ていってほしい。                                

志水廣 885 音声You Tube 夢現大67 リーダーシップ 「本橋麻里の決断 ロコソラーレ」

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研究授業のねらい

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■ 研究授業の大きなねらいは、授業者と子どもに自信を持ってもらいたいことだと思います。だから、周りの参観者も協力すべきだと思うのです。例えば、演劇を見るとき、観客がしらけていたらどうなるでしょう。反対に、拍手をして場を盛り上げたらどんなによいことでしょう。そうやって、成功すれば、観客も喜びですね。研究授業の場合も参観者も場の創造を心がけましょう。
 私は仕事柄研究会に呼ばれます。教室に入るときには、意識的に笑顔で望むようにしています。それが役目だと感じるからです。授業者は外部の講師に対して緊張します。その緊張を意識的に解き放すことなのです。そうして、授業者が頑張ってくれたらいいのですから。
 授業参観は、校内研究会・研究発表会は、教師が参観します。父母参観には父母が参観します。そのどちらも、授業参観には応援するような気持ちで望みたいものです。                                                                                   

本日、夏道場を実施

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7/22 今日のひとこと
算数授業づくり 夏道場を実施しました。

1.志水の講話 「そろえる化」について

2.奥田先生の講話 「愛着障害」について

3.井出先生 「教師の読解力」について

たった2時間の道場だけれども中身の濃さははんぱではなかった。
勉強になりました。

研究授業が成功するために

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■成功するために
 では、どうすれば成功するでしょうか。
 そのための教師の上達論については、私もいろいろな著書で表しましたのでそちらをみてほしいのです。ここでは、研究授業の雰囲気づくりという視点で述べます。
 つまり、研究授業を参観する教師に問いかけたいと思います。あなたは、どのような立場で研究授業を見ていますか。                           
 ・どんな教材をするのだろうか。
 ・どんな指導法や指導技術を使うのだろうか。
 ・この先生の授業レベルはどの程度か。
 などが一般的のところでしょう。
 私は、参観する教師にこう願います。授業は、教師と子どもだけで作るものではない。参観する教師も作る責任があるということです。そんな馬鹿なという人がいるかもしれません。でも違うのです。授業は一つの生命場です。教室に存在する人が授業空間を作っていると考えて下さい。参観者が温かい目で見るのと、きびしい目で見るのとどれほど差が出ると思いますか。
 私はかつてとても雰囲気の悪い地域で示範授業をしたことがあります。とてもやりにくいものでした。
 ですから、授業者に対しても子どもに対しても、温かい目で応援すべきものなのです。なるほど、いい発問だとうなずいてみたり、とてもいい考えを発表したねと心から応援を送ってやりたいものです。そうすれば、授業も子どももいつもの教室の雰囲気にもどって授業を行うことができるはずです。船井氏の言葉で言えば、「親身法」で授業を参観するということです。
 ついつい、参観者は自分と比較します。特に、欠点を見つけて比較します。「ああ、あそこで間違ったな。」という具合です。こういう参観者は、教師としての力量がまだまだだと思います。より高いレベルの人は、どんな人からも長所を見つけることができます。初任者の場合も自分が未熟なので素直に学ぼうとします。ところが、ある程度授業がうまくなった人が、今度は自分が上だよといいたいために、つまり優越感を持ちたいために、人の欠点を見つけようとするのです。できれば、長所を見つけてうなずき学びたいものです。どんな授業だって長所はあるはずですから。
 船井氏は、「長所しか見えなければ本物である。」(「これから10年生き方の発見」サンマーク出版)と述べています。できれば、あなたも本物人間になってみませんか。そのようになるように努力してみませんか。そうすると、運がついてきますし、人も集まってきます。
 「新入社員をつれて、いろいろなお店や向上を見せて回り、『どうだ。君の感想をいってみなさい。』と聞くと、だいたい欠点ばかりならべるものです。長所のほうはめったにいいません。なぜかというと、新米さんの目には欠点ばかりが見えるからです。優秀な人間ほど、その傾向が強い。指摘はいちいちもっともで、その指摘がいかに正しくても、結果がよくなることは少ないのです。そのことがまだ新入社員には分からないのです。
 これが十年選手になると、欠点が目についてもいわなくなります。経験で欠点指摘や欠点是正が効果的でないことわ学ぶからで、欠点には目をつぶっても長所だけしかいわなくなります。ここまでくると、コンサルタントとしてはまあ一人前になっています。    さらに私のように経営コンサルタントを三十年もやっていますと、こんどは欠点が目に入らなくなります。いくら見ても欠点が見えなくて、長所ばかりが目に入ってくる。これがポイントで、ここまでくると自分も企業も面白いように伸びてきます。>


授業を参観するときの心得 親身法・本物は長所を見る

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授業を参観するときの心得 親身法・本物は長所を見る

■研究授業について (1)                               研究授業というのは何のためにあるのだろうか
 そのことが分かっていないから研究授業は現場を忙しくなるので必要ないという議論になるのではないだろうか。
 私はこう思います。
 教師は授業で勝負します。授業で子どもの知的な部分や精神的な部分を変容させます。だから、授業がへただとどうしようもないわけです。
 授業がうまくなりたいというのは、教師の願望です。ところがなかなかうまくならないのです。うまくなるというのは日頃の授業はなんとか子どもと対話しながらすすめますからどうにかこうにか進みます。
 でも、その毎日の授業が感動ある場面かどうかということになると疑わしいのです。私の18年の経験をもってしても毎日が感動だったなんてとても言えません。でも、最後の4年ぐらいはとても気楽に授業ができて子どもが意欲的になりました。そのきっかけはなんと言っても研究授業だったと思います。
 つまり、人は他人に認められて成長するのです。私の場合は、附属小学校での研究発表会がそれにあたります。この修羅場を何度もくぐりぬけると本当に授業って面白いものになります。たくさんの先生がきて、認めて下さる。そこには、嘘はありません。現実に子どもが楽しく算数の授業を受けていたかどうか、目の前にあるのですから。
 その後の協議会は楽しい一時です。どうだ、私は、コミュニケーションわここまで育てたぞ。という自負心でいっぱてです。
 さて、そこで研究授業は、教師だけが認められるのでしょうか。そんなことはありません。子どもも認められるのです。子どもの成長が認められます。そうすると子どもも自信がつくのです。何ヵ月も前から教材を考えてきて、子どもをきたえてきてその成果が評価されます。    
 そうすると、研究授業は、教師と子どもの両方にとって自信がつくチャンスというわけです。でも、逆の場合だってありえます。つまり、何ヵ月も前から教材を考えてきて、子どもをきたえてきてその成果が評価されます。授業をして失敗したとしたらどうなるでしょう。教師は自信をなくすのです。子どももその教師をみてまどいます。そうなると成功への道が転落への道へと進みます。だから、研究授業は、とても怖いものです。

志水廣 884 動画 中学校数学科の授業24 「平方根 知識 応用問題」

志水廣 884 動画 中学校数学科の授業24 「平方根 知識 応用問題」


三.学校経営の場面において包み込むこと

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三.学校経営の場面において包み込むこと

 A県のある研究校の話をしましょう。
 その学校は,私がかかわって3年目に算数科の研究発表と公開授業をしました。とてもうまくいきました。算数部会に所属している人はゼロという中で研究会が成功したのです。
 後日,校長先生からうかがった話です。
「先生,私は先生方に力をつけてほしいと願っていました。ですから,研究発表会をすることには賛成でした。でも,算数の専門はいないし,自信はありません。研究指定を受けるべきかどうか先生方の抵抗がもっとあると考えておりました。
 いよいよそれを決める職員会のことです。一番抵抗を示すと思われていた先生が,『村が希望するのならやらねばならない。』と力強く発言したのです。あれで情勢は傾きました。不思議なことです。
 また,二番目に抵抗した先生は,研究会が近づくと他の先生よりも頑張り始めたのです。私は,大げさにしないでいいといったのですが皆が頑張ってくれたのです。そして,研究会を迎えることができました。志水先生の支援があったこそ安心感がありました。」   この校長先生はとても謙虚な方です。週に3冊の本を読む読書家でもあります。音楽の堪能な方ですがそれも決して自分から職員にもらさず,先生方を支援してきました。第一,私の前では,抵抗を示した先生の悪口は決して述べたことはありません。また,責めません。  
 そういう意味では,若い先生方の力を肯定して成長を見守り,包み込んできたからこそ職員が一体化していったのだと思います。
 あなたのまわりで対立すること,矛盾することがありましたら,包み込むことを考えてみて下さい。

二.授業の場面において包み込むこと

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二.授業の場面において包み込むこと


 一年生の算数科の授業のことです。何番目の問題です。「子どもが10人ならんでいます。ただし君は,まえから7ばんめです。うしろからなんばんめでしょう。」
まえ○ ○ ○ ○ ○ ○ ● ○ ○ ○  
 このとき,慎一君は,考えこみました。
「うしろから4ばんめというのは分かる。でもこれでは簡単すぎる。算数の問題はもっと難しいはずだ。ひょっとしてただし君はもう一人いるのではないか。うしろから7ばんめか8ばんめにいる?」と反応しました。
 私は,このとき,「う−−ん。なるほどね。どうしてそう思ったの」と聞き返しました。すると慎一君は「だって,問題には,ただし君は一人です。とかいていないもの」と答えました。
 これにはまいりました。慎一君の考えは筋道がたっています。そうこうするうちに,洋介君が「それなら,ただし君が全員だったらどうなるのだろう」と言いました。
 さて,こんな反応がでてきたらあなたならどうしますか。生意気だと考えますか。
 私は,肯定しました。「なるほど,いい考えです。では,一人だとするとうしろから何番目ですか。」「うしろから4番目にするには,問題の文にどんな言葉を付け加えればいいでしょう。」
 こう切り返せば,子どもたちの考えは認められるのです。
 この事例から,授業のこつは「肯定して包み込む」ことだと言えますね。
 もう一つ,一年生の例をあげます。8+3の指導の場面です。子どもたちは,数えて答えをだします。指導のねらいは「8に2をたして10,10と1で11」という加数分解の考え方です。
 多くの教師は,数えることを否定します。しかし,数えることを否定しないで肯定するのです。「数えることのチャンピオンだね。では,10のかたまりを作る考え方も分かるかな。では,これからの算数で使う考え方なのでこれに挑戦してみましょう。」と話しかければ,素直に頑張るのです。子どもは新しい考え方に挑戦しようという意欲があります。それを,否定することから始めるか,肯定することから始めるかは,とても違いがあることですね。
 とすれば,教師は,子どもの発言をできるだけ肯定して包み込めるように,教材研究する必要がありますし,また,予想外の反応のときにも謙虚に受け止めるようにすればいいのです。   



7月の志水先生のメッセージ「夏休みを前に」を配信します。

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授業力アップわくわくクラブサロン会員のみなさま

こんにちは。
第4回、7月の志水先生のメッセージ「夏休みを前に」を配信します。
どうぞご覧ください。


  授業力アップわくわくクラブ 近藤雅子

包み込むことを考えよう

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包み込むことを考えよう     
                                                                                                    
一.包み込むことの定義
 最近,「船井論語」(ダイヤモンド社)という本がベストセラーになっています。この本は,船井幸雄氏の愛弟子ともいうべき中島孝志氏が船井氏の言葉を引用しながら,「人生編」や「成功編」について自由に語っているものです。
  ちなみに私のこの稿は,船井氏の言葉を借り手教育を語っているので「船井論語・教育編」といったところでしょうか。
 さて,今回は,船井氏の思想の原点ともいうべき「包み込みの発想」です。
 では,船井氏の言葉を引用してみましょう。
「大事なのは,それらの人や会社の生いたちが,自分の意にそわないからといって否定しないことである。
 この世の中に存在することは,どんなことでも,正しいとと肯定できるようになるのが,私は人間の努力目標だと思っている。
 すべてを包みこんで理解しようと考えてほしい。吉田茂元首相は,『俺は人を喰って生きている』といったが,すべての人をよいと考え包み込むことこそ大事である。そのときは毒であってもいつかは薬になる。食っても食あたりしないで栄養になる。
 なんでも包みこもうと努力すること。・・実行できることこそ,最大の努力目標だと考えてほしい。」(「包みこみの発想」サンマーク文庫)
 この包み込みの発想は,いろいろな思想を生み出します。例えば,包み込むためには,AorBからA&Bと考えること,すべてをプラス発想で現状を肯定すること,また過去オール善と考えて肯定することなどが連なってくるわけです。

◆長所を作る機会を持つ

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◆長所を作る機会を持つ

 ところで,長所伸展法でもう一ついいたいことがあります。子どもの長所が見えないときはどうするかという問題です。そのとき,教師の役目は,子どもに長所をつくってあげる機会を持つということです。例えば,係活動で仕事を持たせるのです。その仕事をまっとうさせて,そこをほめるようにすることです。長所を引き出すような場面の設定こそ,教師がなすべき仕事です。  
 教科指導でもこの手は使えます。例えば,発表することが苦手な子どもがいます。その子どもをいきなり黒板の前で発表させることは冒険です。そこでお勧めなのが二人対話法と呼ばれる方法です。算数の問題を子どもが解きました。それをいきなり発表させず,座席のままで隣の子どもに説明させるのです。説明を受けた子どもは,質問するのです。「この式はどういうことですか」と。5分もあれば,隣どうしでの説明は終わります。つまり,説明することに自信を持たせるのです。それから,発表させるのです。特に発表が苦手な子どもを意識して指名します。その瞬間をとらえて発表がうまくなったことをほめればいいのです。たった5分の訓練で子どもが発表に自信を持つわけです。       
 子どもの長所を見つけること,また長所をつくるような機会を設定することが教師の役目です。



授業力アップわくわくクラブは特典が満載

授業力アップわくわくクラブは特典が満載

教材研究、学級経営、志水からひとこと


など動画が満載

目次は下記をごらんください。

https://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id...

年4回のオンライン道場も会員は無料参加

入会案内
https://www.schoolweb.ne.jp/weblog/files/237000...

第5回 横田式 中学校学級経営のコツ「生活の記録(日記)の活用」動画を配信します

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授業力アップわくわくクラブサロン会員のみなさま

こんにちは。
第5回 横田式 中学校学級経営のコツ「生活の記録(日記)の活用」動画を配信します。
わくわくクラブ限定動画です。どうぞご覧ください。


  授業力アップわくわくクラブ 近藤雅子


社会科の教材研究 5年 米づくり

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授業力アップわくわくクラブサロン会員のみなさま

こんにちは。
授業力アップわくわくクラブサロン会員様限定で「社会科の教材研究 5年 米づくり」を配信します。
志水先生が学校訪問で5年生の社会科の授業参観をしました。

志水先生の事前教材研究をどうぞご覧ください。


  授業力アップわくわくクラブ 近藤雅子

ご報告

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7月の談話会 0715

話題 1.最近の病気療養について

   2.吉田松陰について

談話会ではどこにも語ったことのない旬なお話を届けています。

◆長所伸展法が正しい方法

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◆長所伸展法が正しい方法

 船井氏はいいます。「会社の業績を伸ばす方法として,私がアドバイスする基本は『短所に目をつぶり,長所をほめる』やり方です。この方法は人を育てるにも役立つそうです。この方法にであってから,私は意識してこの方法を使うことにしています。例えば,仕事がら,現場の授業を見てアドバイスするのですが,基本的に長所を見つけるように心がけでいます。
すると,どんな授業でも見つけることができます。たとえば,「ノート指導がいい,板書がいい,あの子供の発言がいい」というように見つけて指導します。もちろん短所も見えますが,あまり触れないようにします。本人が「あそこの指導が悪かった。反省します。」と言えば,そうですね。よく気がつきましたね,と応対します。それから,指導の改善策についてお話しさせていただきます。これだけで,その先生は,元気になります。自信を持ちます。案外これだけでうまくいくのです。
 この方法はまどろっこしいようですが,その現場の小学校からもう一度来てほしいという依頼を受けることが多いので,長所伸展法は正しい道だといえそうです。

◆「ある」と思うことから始まる

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◆「ある」と思うことから始まる

 そもそも,船井氏の教育の原点は,「人間には能力はある」としている点です。「ある」と考えていることが大きいのです。「ある」から引き出す(educate)ことができます。引き出すの教師の役目です。
 反対に,「人間には能力がない」と考える立場もあります。「ない」と考えるから「教えてあげる」のだという立場です。「ない」と考えているのは,それは,人間の研究がたりない人です。脳の研究からいっても,「ない」のではなく,生まれつき「ある」のです。人間の脳は,一生かかっても5%しか使われていません。5%ですよ。後の95%は眠っているのです。使われずに一生を閉じるのです。5%の脳だけでも,人間はこれだけの素晴らしい文明を作り上げてきたのです。他の動物にはできなかったことです。
 だとすると,後の95%が使われだしたらとてつもなく大きなことができるはずです。現在の科学では,また,教育学では,残りの95%を使うノウハウが未知なだけです。ですから,「人間には能力がある」という立場で,子どもを見ていくべきだと思います。
 あるとき,中学1年生のある生徒が英語が苦手で困っていました。テストをしても一桁の点です。英語の教師は,この生徒に能力がないとあきらめました。ところが,その生徒の母親は,そんなことはない。この子どもには能力があると思って,一から特訓を始めたのです。そうして,3ケ月後,80点をとりました。英語の教師は,担任に「あの生徒ははどんな生徒か」と質問したそうです。そして,その後は,母親の力も借りずに英語を勉強していったそうです。
 この事例を聞いて,私は思いました。「人間の能力は無限である」と。母親とその子どもにはよい機会だったわけです。しかし,本来は,英語の教師がやるべきことです。週に4時間も生徒と接しながら,何一つ有効な手立てをうたなかった教師は失格です。その教師は,他の生徒にも評判が悪く,親からも不平が出ていたそうです。複数の親の証言があるからまちがいないでしょう。当然,その教師の運も落ちているわけです。
 そこで,「能力はある」という立場にたったら,いかに「引き出す」かということが問題なわけです。それが,船井氏のいう「長所伸展法」なのです。以前にも他の論文で,この長所伸展法について論じましたので,要点だけのべます。


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