最新更新日:2013/03/25
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1年3組道徳研究授業01

[新校長日記]

思いやりの心を学ぶ

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「二わのことり」
 “みそさざいは、やまがらのうちへいこうか、うぐいすのうちへいこうか、まよいました。きょうはやまがらのたんじょうびです。「おいわいをするからきてください。」ことりたちはみんなよばれていました。でもきょうは、うぐいすのうちで、おんがくかいのれんしゅうもあるのです。”

 11月28日(水)の5時間目。明星麗(あけぼしうらら)教諭が担任する1年3組で、道徳の研究授業があった。本校は今年、全員の教師が年1回以上研究授業を行うことを年度当初に決め、計画的に校内研究を進めているが、今月はラッシュ状態で6人が研究授業をした。

 しかし道徳の研究授業はこれが初めてだ。準備や企画に随分と苦労も多かっただろう。しかしそんな様子は微塵も見せず、同僚教師たちが見守る中、授業は始まった。

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 やさしく質問する明星教諭に、子どもたちは口々に応える。「昼休み、6年生のお兄さん、お姉さんと遊んできた?」「うん、遊んだ!」「先生はいつも教室の窓から、みんなが6年生に遊んでもらっているのを、いいなぁって思いながら見てるんだけど、休み時間にあそんでいるお友だちはいる?」「お友だちと仲良くなりたい人!?」「はーい!!」。

 ニコニコ笑顔で質問する明星教諭の表情がいい。お誕生日は特別な日。みんなからお祝いしてもらえる楽しい日であることを思い出しながら、お話の中に子どもたちを誘う。
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  “やまがらのうちは、やまおくのさびしいところにあります。うぐいすのうちは、ちかくのうめのはやしの、あかるいきれいなところにあります。ことりたちはみんな、うぐいすのうちへとんでいきました。まよっていたみそさざいも、とうとうそちらへとんでいきました。うぐいすのうちはあかるくて、みんなでたのしくうたをうたいました。ごちそうもたべました。”

 「みそさざいがうぐいすの家に行こうか、やまがらの家に行こうか迷ったのはどんなことを思ったからなんだろう?」…

 「うぐいすの家は近くてきれいで明るいから。」「うぐいすの家で楽しい音楽の練習があるから。」「やまがらは誕生日だから。」

 どちらも友達だけれど、みんなと一緒で楽しそうなうぐいすに引かれるみそさざいの気持ちを確認して、話は続く。

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 “しばらくすると、みそさざいはやまがらのことが、きになりだしました。ことりたちはみんなここにきてしまったのです。(やまがらくんは、せっかくのたんじょうびなのに、さびしくすごしているだろうな。) みそさざいはうぐいすのうちをそっとぬけだして、やまがらのうちへとんでいきました。”

 「みそさざいは、うぐいすの家をこっそり抜け出すまでにどんなことを考えていたのだろう?」…

  「やまがらさんはひとりでさびしいだろうな。」「せっかく呼んでくれたのに、まっているだろうな。」

 友達のことまでに思いが至らなかったことに気づき、パタパタと飛ぶ動作も交えながら「やまがらさん、まっていてね。」「遠いな、疲れるな。」と、自分がみそさざいになったつもりで、一生懸命に飛んだいった気持ちを心でなぞる。

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 “やまがらは、一わでしょんぼりとしていました。「やまがらくん、おいわいにきましたよ。」「きみ、よくきてくれましたね。」やまがらは、ちいさなめになみだをうかべてよろこびました。みそさざいは、(きて よかったな。)とおもいました。”

 とても喜んだやまがらを見て、みそさざいはどんな気持ちになったのだろう?」… 最後のシーンは、明星教諭がやまがら役になり,ワークシートに書いて考えたみそさざいの気持ちを、子どもに役割演技で発表してもらう。

 「やっぱり来てよかった。」「遅くなってごめんね。」「喜んでくれてぼくもうれしい。」「これからも仲良くしようね。」… 子どもたちは物語と、みんなとの話し合いの世界に浸り、眼を輝かせて授業に参加にしている。

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 涙を流して感動したやまがらくんをみてみそさざいが感じたように、友達と仲良くできて楽しかったことや、これまでの自分を振り返って友達と仲良く助け合うことについて、大切にしていきたい気持ちや考えを子どもたちに聞いた。「優しい気持ち。」「いい気持ちにさせてあげよう。」…

 答えている時に校長先生から手があがった。「校長先生は、この間お誕生日だったんだけれど、1年3組のみんながお誕生日カードを書いてプレゼントしてくれたのが、とても嬉しかったです。思いがけないプレゼントに胸がいっぱいになったよ。」

 実はその少し前、偶然に校長の誕生日を知った明星教諭が、子どもたちに提案してみんなで書いてくれ翌朝、各々で校長室に届けてくれたのだ。

 校長の話を聞いた子どもたちも、「校長先生が喜んでくれて嬉しい。」「いい気持ち。」と、とても嬉しそうに反応してくれる。授業時間も残り少なくなってきた。
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 最後の明星教諭の話。「先生は子どものころ、喘息で学校を休むことが多かったが、休んだ日は、学校でなにがあったのかなぁ、どんなことを勉強したんだろう? おともだちはどうしているだろう? と気になることが多かった。そのときいつも学校の様子を手紙に書いて知らせてくれたお友達がいた。毎回届くその手紙で学校の様子がわかり、すごく嬉しかった。

 その手紙をくれた友達の名は“のぶちゃん”。今日、この教室に来てくれている。みんなで“信ちゃん”!と呼んでみて。」

 子どもたちの揃った“のぶちゃん”の声に応えて、明星教諭の幼馴染の尾本(おもと)信子さんが教壇の前に進み出て、小学校のころの思い出を話してくれる。「わたしも“うららちゃん”と仲がよかった。学校の様子を手紙に書いて教えてあげたらとても喜んでくれたので、それから毎回かいて教えてあげたのよ。」

 もうお母さんになっているのだけれど、今でも“のぶちゃん”と“うららちゃん”は大の仲良しだ。おばあさんになっても親友でいようねと話しているという。
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 それを後ろの席で聞いていた男の子たちが、「おれたちも、おじいさんになっても友達でいような!」。

 まるで絵に描いたような子どもの反応に、明星教諭も会心の笑みを浮かべる。友達っていいもんだ。仲良く助け合って、いつまでもいい友達でいたい。そんな気持ちに浸りながら、楽しい1年生の道徳授業は終わった。

 一人の子どもの想いが、自分の魂に伝わり、自分の価値観に変化が起こる。物事はいろんな見方ができ、いろんな考え方もある。道徳的価値を自分とのかかわりの中でとらえ、自分自身を振り返る。そんな心の成長を二羽の小鳥の話を題材にして、1年生の子どもたちに優しく指導する明星教諭のことが、子どもたちは大好きだ。

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