3月25日(金)
平成22年度の修了式が行われ、1・2年生それぞれ代表の生徒に修了証が渡されました。
今度みんなが集まるときは、それぞれ2・3年生に進級した4月です。春休みを有意義に過ごしましょう。
式辞
(修了式 式辞)
第83回センバツ高校野球大会(甲子園)が、予定通り開催されている。東日本大震災の影響で中止も検討されたが、ナイター試合の回避努力や鳴り物禁止など被災者の心情を考慮したうえで復興センバツとして開催する。「がんばろう!日本」をスローガンに掲げ、被災した東北(宮城)を含めた代表32校が、希望の舞台に立った。
私たちは、3月11日に起きた大震災を経験した。豊島区では震度5弱と報じられているが、今まで経験したことのない地震の規模に恐怖を感じた。その時は東京にもついに大地震が来たのかと感じながらも、生徒・職員の命を守ることしか頭になかった。「人の命は地球よりも重い」といわれるが、今回の震災で池袋中学校の生徒、職員に一次的な災害が及ばなかったことに安堵した。
ところが、震源地に近い東北地方で倒壊した家屋、その後の津波による甚大な被害…はじめは死者が何百人と報じられていたのが何千という単位になり、行方不明者も含めると何万という単位になってきた。今まで日本が経験したことのない大事態になっていることだと感じるまでに、そんなに時間はかからなかった。原子力発電所の事故の影響もあり、計画停電による交通、流通の混乱、また、放射能汚染の心配による飲み水や食の心配も出てきた。
センバツを開催するに当たり、賛否両論あったようだが、スローガンの「がんばろう!日本」を選手宣誓で聞いたとき、目頭が熱くなった。「がんばれ!日本」ではなく、皆が当事者としての思い「がんばろう!日本」なのである。今こそ、一人ひとりががんばる時である。
本校でも、生徒たちが積極的に節電を行ってくれている。一人ひとりがやれることを行い、大きな力にしていく時である。被災地では、中学生がボランティアで働く姿が映し出された。中学生も、もう立派な働き手としての責任を担えるのである。今回の頑張りは、いつまで続けたらよいかわからない長期戦になりそうである。お互いの健康状態を確認し合いながら、一人ひとりが続けられる頑張りを継続してもらいたい。
この震災で、普通(と思われている)のことを普通にできるありがたさを知った。電気、ガス、水道、電話、電車、食料…。皆さんも感じていることだろう。被災地では、住居、食料、衣服…の衣食住から心配しなければならないばかりか、生命の危機にある方もいるだろう。学校に通い、授業を受けられるありがたさ、給食を食べられるありがたさ…。学校に関してもそうである。
「安心して登校でき、満足して下校できる学校」が当たり前になるように、みんなで努力をしていきたいと思う。