3月23日、一年生の最後の学年集会は、校長先生による講演会「平和学習」でした。校長先生は広島生まれで、御両親が原爆被爆者であることから、原爆について色々な写真をもとにお話をしていただきました。御父様が、学校の校舎の陰にいて奇跡的に助かった話は、身近にいた人から聞いただけに説得力がありました。お母様も、離れた工場で仕事をしていて助かったとのこと、しかし自宅は市内の中心部だったので、校長先生の御祖母様は行方不明になってしまったことなど話していただきました。一発の原爆で多くの犠牲がでるということは、怖い話だと思います。また放射能の影響で白血病でなくなった佐々木貞子さんのために、中学一年生の友達が「原爆の子の像」を建てるために署名活動をした話しなど、同じ中学一年生として、また平成生まれの中学生には、貴重な話であったことはたしかです。「戦争は最大の人権侵害。平和を考えると言うことは、まず家族の平和を、クラスの平和を、しっかりと築くことが何より大切。そして私たち一人一人に与えられたかけがえのないたった一つの命をしっかりと生き抜くこと。そして同じ過ちを二度と繰り返さない社会を作ること。これが今私たちにできることだ」と、校長先生は話してくれました。