最新更新日:2024/04/17
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光陵中学校の校訓は、「アンビシャス(夢)」「プライド(誇り)」「フレンドシップ(友愛)」

カウンセラーの窓(光陵だより11月号)

 皆さんは腹が立ったときどうしますか? 
 一般的に怒りを直接出すことは良くないことと考えられています。かといって怒らないようにすることは難しいでしょう。怒りというのは瞬間的にわき起こってくるものなので,人によっては気づいた時には何かやってしまっていたということもあります。
 日本では怒りだけでなく感情をおおっぴらに表現することは,はしたないこととされているので,抑え込んだり我慢したりすることが多いと思います。時間がたつと静まるので効果があるように思いますが,実は怒りは心の奥に押し込められただけで何らかの形で表現しないとそのまま心の中でくすぶり続けるのです。そういう小さな怒りがたまっていって限界を超えると,キレるという形で爆発したり,頭痛・腹痛などの体調不良を起こしたり,うつ症状が出てきたりと不自然な出方をして私たちを困らせるのです。
ではそんなやっかいな怒りとどうつきあっていけばいいのでしょうか?一時的に押さえるという方法は悪いことではありません。それをどう出すかがポイントになります。たとえば体を動かしたり,紙を破ったり,カラオケで歌ったりという直接表に出す方法があります。そうやって少し落ち着いたら,どうして腹が立ったのか書き出すことによって,振り返り考えてみるといいと思います。書き出すという方法は怒りにまかせて行動してしまった場合にも役に立ちます。
そうやって怒りを観察しその正体が見えてくると少しずつ怒りに振り回されないようになってくるでしょう。怒りを悪者扱いせず,それを理解し適切に表すことが大切なのだと思います。
(スクールカウンセラー 永田美恵子)

カウンセラーの窓(光陵だより10月号)

 こんにちは。今回は思春期の子どものこころの変化や秘密との関わりについてお話ししたいと思います。
思春期になり,それまで学校や友達のことなど,いろいろなことを話してくれていた子が,話をしなくなったり,親に隠し事をしたりすることがあります。そんな子どもの変化に戸惑っている人もいるのではないでしょうか。
しかし,それは自然な子どもの成長のプロセスなのです。思春期にさしかかると,子どもは「男性」,「女性」として,大きな体の変化を体験します。そのような体の変化は恥ずかしく親に言えない秘密となりやすいため,そこから自分は親とは別の人間だという意識が生まれ,親の思い通りにはなりたくないという気持ちを持つようになっていきます。
子どもにとって秘密を持つことは誰にも邪魔されない自由な世界を手に入れることであり,その魅力に引き付けられる一方,まだ子どもでいたいという気持ちも残っていて,急に甘えてくることもあるかもしれません。そのような矛盾する態度が思春期の子どもをわかりにくくしているところもあります。
秘密を持ち続けるということは,自分でそれを抱えていかなければならないということでもあり,それに耐えられる強さも必要となってきます。これは自分の力で対処するという責任感が育つ機会ともなります。
 親に秘密を持つようになると子どもの気持ちが見えなくなり,不安を感じることもあるかもしれません。そんな時は必死に話を聞き出そうとはせず,また逆に好きなようにさせればいいと無関心になるのでもなく,子どもの世界を尊重するという気持ちで見守ることが,子どもの成長にとっては大切なのではないかと思います。   
(スクールカウンセラー 永田美恵子)

カウンセラーの窓(光陵だより9月号)

 こんにちは。夏休みは終わりましたが、まだまだ厳しい残暑が続きそうですね。
長い休みが明けたこの時期は、子どもたちの心身は変調しやすく、注意が必要です。休み中は生活のリズムが乱れやすいものです。学校が始まるとそのリズムをすばやく整えていかなければなりませんが、それができない場合、朝なかなか起きられなかったり、授業や勉強に取り組む意欲が低下したりしがちになります。
このような状態が続くと、学校に行きたがらない、体調を崩して休みがちになるなどということがあります。そんな時、生活のリズムを整えられるよう気を配ったり、本人に直接注意したりすることは大切なことですが、それでもなかなか改善しない場合は、無理強いせず見守ることも必要です。親があまり不安や焦りをみせてしまうと、子どもは不安を感じたり、殻に閉じこもったりしてこじらせてしまうこともあります。
こういう場合、朝ちゃんと起きることに関心がいきがちですが、時間にはこだわりすぎず最低限、朝起きて夜寝るというリズムをくずしていないなら大丈夫と考えて、家庭だけで抱えず担任の先生と相談しながら対応を考えていくとよいと思います。2週間ほどたっても変化がなかったら、この状態が長引くことが予想されますので、あせらずじっくりと取り組んでいくことを考えた方がいいでしょう。
このようなことが起きるとはあまり想像したくないかもしれませんが、いざという時の対応の仕方を知っていることで、不安が和らぎ対処しやすくなるのではないかと思います。
また何か不安や心配事があったらどんなことでもかまいませんので、遠慮せずスクールカウンセラーに相談してください。

(スクールカウンセラー     永田美恵子)

カウンセラーの窓(光陵だより7月号)

 皆さん,こんにちは。早いものであと数週間もすると夏休みが始まります。大人から見ると羽を伸ばしすぎるのが心配なところもあるでしょうが,今回は夏休みだからこそチャレンジできることについてお話ししたいと思います。
 とにかく夏休みは時間がたっぷりあります。ですから,いろんな制約があって今までできなかったこと,興味はあったがやらずにそのままになっていたことなどに,とことん取り組んでみるというのもいいのではないでしょうか。そうやっていつもとは違った世界を体験できるのは,夏休みならではだと思います。
今は何かにのめり込んだり,熱くなったりすることを敬遠しがちな雰囲気がありますが,自分はこれが好き,あるいは,誰にも負けない,というものを持っていると,自信をもって人とつきあうことができるようになり,毎日が生き生きとしたものになるでしょう。また関心があることを通じてこれまでの身近な人とは違う世代,境遇の人と知り合うことができ,その交流から自分では思いつかないような見方や考え方を知ることができるかもしれません。
思春期は好奇心をもち様々なことを経験し吸収しながら大人への準備をしていく時期です。そばにいる大人が,子どもたちのチャレンジする気持ちを厳しくも温かい目で見守っていけば,子どもたちものびのびとたくましく成長していけるのではないでしょうか。
(スクールカウンセラー     永田美恵子)

カウンセラーの窓(光陵だより6月号)

 1学期も半ばが過ぎ,空はまぶしく木々の緑が青々と茂り,気持ちの良い季節になりました。この時期,気になるのはクラスや部活でうまくやろうと気を張り詰め続けてきた子どもたちの心の疲れです。
 身体の疲れは大人も気づきやすく,休めば元気になれますが,心の疲れはわかりにくいため見過ごされやすく,長引いてしまうことがあります。それでも気をつけてみてみると子どもはいろいろなサインを出しています。
 例えば,
○無気力になり,動くことをおっくうがるようになる。
○好きなものなどに興味や関心を示さなくなる。
○イライラして,ささいなことで怒ったりする。
○人と関わりたがらなくなり,部屋に閉じこもったりする。
というような態度がみられます。
 ではこのようなときにどうしたらいいでしょうか?元気がない様子をみると思わず「元気を出して」,「何か気分転換したら」と言いたくなるかもしれませんが,それだと「ほっておいて!」と言われてしまうかもしれません。
そんなときは「最近元気がないみたい。何かあったの?」とさりげなく聞いてあげてみて下さい。その時話してくれたら,こちらのアドバイスはなるべくひかえて,まず子どもの話を聞いてあげましょう。そうやって話を聞いてもらうことで少しずつ元気を取り戻していけるでしょう。もし話してくれなくても無理強いせず,一日の出来事やその子の興味のありそうな話など,さりげないコミュニケーションを続けていくと,段々と心がほぐれ,話してくれるようになっていくでしょう。   (スクールカウンセラー 永田美恵子)

カウンセラーの窓(光陵だより4月号)

 皆さん,こんにちは。スクールカウンセラーの永田美恵子です。新学期が始まってそろそろひと月と思ったら,もうゴールデンウィークが迫ってきていますね。いろいろと楽しい計画を立てている人も多いことでしょう。
 さて,今回は今年度の第一回ということでスクールカウンセラーは何をする人か,少しお話したいと思います。
 何か悩み事や問題が起こったときに,誰かに話すことで気持ちが軽くなったり,解決のヒントが見えてきたりしたことはありませんか?大まかに言うと学校内でそのような手助けをするのが,スクールカウンセラー(略してSC)です。
誰かから相談されたら,普通は自分の経験を参考にしてアドバイスをするのではないかと思います。ではSCの場合は実際にどう関わっていくのでしょうか?SCになるには人の心の発達や仕組みについてのさまざまな専門知識や技能を身につけることが求められます。SCはそのような知識や技能を使って相談者の心の状態を理解し,どうしていくのがその人にとってよりいいのかを考えながらサポートしていくのです。
 また私が心がけているのは,SCが悩みに対して簡単に答えを出すのではなく,相談者自身が自分の力で解決できるように支えたりアドバイスするということです。すぐに答えを出さないのは,その人が考え試行錯誤していくのをサポートしていく中で,誰かに寄りかかることなく自分で問題を解決していけるようになることが大切だと考えているからです。
 …何だかちょっと堅苦しくなってしまいましたね。とにかくSCはいつでも皆さんのお役に立ちたいと思っていますので,何か困ったことがあったら「こんなことでもいいの?」というようなことでも気軽にお話しに来てくださいね。
(スクールカウンセラー 永田美恵子)
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学校行事
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