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(2) キーワード2 :長所伸展法

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(2) キーワード2 :長所伸展法

 イの原理は船井幸雄氏の言葉を借りると「長所伸展法」という考え方である。
 その人の運のいい所というのは、その人の長所に他ならない。長所を伸ばすという方法が人間でも組織でも本来あるべき方法であってしかも一番効率がよいと船井氏は述べている。


〔教育への適用〕
 その人のいい所を見つけて伸ばしなさいというのは、教育では当然のことである。例えば、学力不振児がいたとする。その子どもは普通国語から体育にいたる八教科で不振になってしまっていたとする。この場合、八教科をどれも力を入れて指導しても効果はあがらない。八教科の内どれか少しでもできそうな科目があったとする。それに集中的に指導を加えるとよいのである。そうすると、例え、一科目でも自信がつくのである。この自信という力は大きい。ここからつぎに二科目目をねらえばいいのである。この方法論は私の過去の教職経験からいって正当だと言える。脳生理学者の千葉康則氏は『才能を伸ばす人、つぶす人』(PHP文庫)の中で、一点突破法ということを主張されている。多方面作戦よりも一点突破法のほうが脳機能全体の促進に役立つと述べている。船井氏の主張を裏付けるものである。
 船井氏はまたこうも述べている。「長所伸展法の反対は短所是正法がある。短所是正法は最も効率が悪い方法である。なぜなら、長所伸展法の場合は自分の得意を伸ばすのだから楽しく取りかかることができる。これに対して、短所是正法の場合ははじめから苦手意識があるからいやいや進めることになる。だから、やらなければならないと思っていても力が入りにくい。その結果、あまり伸びないということになるからなかなか自信に結びつかないわけである。」つまり「長所はすぐに大きく伸ばすことができる。すると短所は相対的に目立たなくなるのである。」と言っている。
 個性を伸ばす方法はこの長所伸展法がぴったりだと私は考える。
 算数科でも運のいいところは何かと考えてみた。第一に、問題が解けることである。解けなければ算数科の学習は始まらないと言っても過言ではない。算数・数学の場合、問題解決はギャンブルそのものである。ギャンブルという言い方は不謹慎かも知れないが、子どもにとっては解ければ100点、解けなければ0点であるのでやはりギャンブルなのである。問題が解ければ最高に嬉しい状態となるのである。だからこそ、授業で提示する問題は子どもの力に合った問題でなくてはならないし、また問題を提示したら解けるように指導・支援しなければならないのである。解決の見通しを強調するのも解けるためには是非必要なことだからである。ただし、見通しは、子ども個人が持つものであって.集団で見通しをたてると模倣に終わるので気をつけたい。もし、集団で見通しを立てたい場合は少し暖昧な方がいいのである。その方が気づきの喜びがある。
 第二に、算数・数学の運のいい所は、算数・数学のよさである。簡潔・明瞭・一般・統合などや単位の考え方のような「よさ」が運のいい所なのである。新指導要領で算数・数学のよさがうたわれたのは非常にいいことだと思った。だから、問題が解けたあとは、よさの認識化と定着が図られなければならないのである。

「一点突破法で学校を改善する」を配信します。

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授業力アップわくわくクラブサロン会員のみなさま

こんにちは。
第7回 子どもの心を引きつける学級・学年経営動画
「一点突破法で学校を改善する」を配信します。
どうぞご覧ください。

  授業力アップわくわくクラブ 近藤雅子

運くいい人と付き合うと

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〔教育への適用〕
 運なんて教育へ適用できるとは普通思えない。しかし、これは教育にぴったりあてはまると気がついた。
 アの原理は、子どもにとって担任の教師の運のよさは重要なポイントであることを示している。つまり、教師が運がいいと子どもも運がよくなるということになる。この場合の教師の運というのは、出世をさしているのではない。運がいい状態はその人が生きることについて楽しい状態なのである。授業がうまいのもその教師の運のよさなのである。また、教師の人間愛に満ちた状態も運のいい状態である。
 船井幸雄氏によれば、「組織体の経営の99%は組織のトップで決まる」という。学級なら担任の教師であり、学校なら校長先生で決まるのである。私の経験によると、現場の研究発表会に参加すると校長先生と少し話しただけでその学校の雰囲気が分かるし、また今日の研究会が成功かどうかはすぐに分かる。また、教室に入ったとたん、教師をみれば授業がうまくいくかどうか私には判断できる。
 子どもは担任の教師を選べないわけだから、子どもの運は教師次第ということになる。だからこそ、教師自身が教室で楽しい毎日を過ごすことである。そうなれば、子どもも学校が楽しくなる。その楽しさは後で述べる創造の理を使ったときである。

(1) キーワード1:運のつくこつ

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3・船井幸雄氏のキーワード
 船井幸雄氏の理論をこれから紹介するわけだが、たくさんの本があるのでとても私一人でまとめきれるものではない。でも、要点だけは伝えたい。そこで、船井氏の主張のキーワードをとりあげて教育への適用を試みたい。
(1) キーワード1:運のつくこつ
 氏は若いときに苦労された経験、私的な経験並びに仕事上での経験からどうすれば運がつくかを経営コンサルタントとして研究したそうだ。その結果、「ついているものにつき合う」という原則を見つけたという。運がつくためにはつぎの二つの方法がある。
 ア・運のいい人にくっつく
 イ・自分の中の運のいいところを伸ばす。
 アの方法は、周りの人で運のいい人がいたらその運のいい所につき合うということである。そうすれば、仕事のやり方、研究の仕方などのこつを身につけることができるというわけである。ただし、船井幸雄氏は、基本的に運というものはその人自身がつくるものであるとも述べている。つまり、運がいいのも悪いのもすべてその人の責任であるということである。ここは大切なポイントである。これは、自助論である。個人の努力が大切であるという。だから、身の回りで運のいい人がいなかったら、イの方法が有効であるということになる。


2・船井幸雄氏の人物像

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2・船井幸雄氏の人物像

 では、この人は一体どういう人なのか。教育界にはなじみのない方なので少し詳しく紹介しよう。1933年に生まれ、今年77歳。京都大学農学部を卒業され、産業心理研究所、日本マネジメント協会理事をへて、現在の会社を設立された。仕事は経営コンサルタントである。また、その経営コンサルタントのプロ集団を作り、一つの会社にして株式会社「船井総合研究所」の会長を務められた方である。この会社は、わが国でも有数の経営コンサルタントの会社だという。1988年に一部上場している。世界で経営コンサルタントの会社が株を公開しているのはこの会社だけである。それだけ経営ならびに経済界にとって有名な人である。特に流通業界には詳しい人でどうやったら売上げが上がるかについては神様みたいな人だそうだ。ほんのちょっとアドバイスするだけで売上げがかなり上がるというのだからすごい人である。現在は、会長を辞め、第一線から退いている。
 船井氏の理論はいまや企業経営論から始まり、人間論に移行し、現代社会のありかた論にまで広範囲にいたっているからである。つまり、単に一つの会社のもうけを考えるだけでなく、人間の使命を考え、しかも、これからの人類はどう生きるべきかというテーマにとりくんでいるからである。
 会長の頃は、仕事のかたわら、年間に講演を二百数十回以上もこなしていたという。数年前には、氏の講演では、会社の幹部が多かったそうだ。その後、女性が5割、また若い人が多く来たそうだ。それだけ船井氏の人聞の生き方に共鳴するという人が多いということである。船井幸雄氏が書いた本は二百冊はある。私は船井氏の本の殆どを買い求め読んだ。
 私が気に入っている本は、経営コンサルタントとしての本として例えば『船井流競争法』『ベイシック経営のすすめ』『船井流正攻法』『即時業績向上法』などがある。人間の生き方として『五輪の書』『上に立つ者の人間学』『人間の研究』『運を創る運を開く』がある。そのほか『エゴからエヴァへ』『百匹目の猿』という本がある。
 これでだいたい船井幸雄氏のイメージが分かっていただけたと思う。


☆船井幸雄の人間学から学ぶ教育のありかた

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☆船井幸雄の人間学から学ぶ教育のありかた

0・はじめに
 船井幸雄氏の人間学からいくつかのキーワードを拾いだし、それを教育に適用してみよう。ここでは、この世の中の人間の原理・社会の原理について述べ、それが教育の原理につながることを述べていく。同時に、どのように人を伸ばせばよいか、生き方としてどのような見方をすればよいか、さらに運のつけ方についても述べていく。ぜひとも参考にしてほしい。
1・船井幸雄氏との出会い
 東京在住のとき、近くの本屋で氏の本を見つけた。『成功のセオリー』と『包み込みの発想』である。それまで私は船井幸雄氏について全く知らなかった。この2冊の本を読んでみてとても興味深いことがのってあった。例えば、ジョセフ・マーフィの「よいことを思えばよいことが起こる」ということが引用されていた。また、「人間って何だろう」という章があり、脳の研究などもふれてあった。船井幸雄氏は不思議な人だなというのがその時の印象であり、それから氏に興味を持ち始めた。

8/2 「つき」を提供する

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8/2 「つき」を提供する 「船井幸雄の人間学」完本より  PHP

 <私はここ二十年余り、この上に立つ人、特にトップの人に「つき」を提供するのを日々の業としてきた。
 それは、おおむね成功したし、今では非常に上手になった。その理由は、私なりに「つきの原理」を知ったからだが、それはそんなにむつかしくない。
  それは、(1)とりあえず現状で「つく」状態にし、(2)ついで、「つくものむをつくり、(3)「つきをおとさないように「つき管理」をすればよい。>

コンサルタント

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8/1 今日のひとこと
いろいろあっての昨日の面談である。綿密なコンサルティングができた。
希望をもつことができた。

秘書がひとことつぶやいた。
「これで、一つの学校を助けることができますね」と。
私は目の前のことで必死で、そんな意識もなかったけれど、
言われてみれば確かにそうだ。

「算数科 プログラミングの素地指導」を配信します。

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授業力アップわくわくクラブサロン会員のみなさま

こんにちは。
授業力アップわくわくクラブサロン会員様限定で「算数科 プログラミングの素地指導」を配信します。
志水先生が算数においてのプログラミングについて教材研究しました。
P.Pの資料も添付します。どうぞご覧ください。


  授業力アップわくわくクラブ 近藤雅子

経営コンサルタントの秘訣 その1

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8/1  経営コンサルタントの秘訣 その1   「船井幸雄の人間学」完本より  PHP

「ところで、相談に見えると、まず応接室に通ってもらうのだが、はじめに拝見するのは、人相と雰囲気である。
 人相がよく、明るい雰囲気の人なら、まず相談内容がどんなにむつかしくとも、必ずよいほうに解決すると考えられる。積極的アドバイスがよい。
 しかし、人相が悪く、暗く冷たい雰囲気の時は、うまくいかないことが多い。このような人には消極的アドバイスのほうが合っているのである。」
「具体論に入る前に、四つの質問からさせてもらう。
 一つめは、『あなたは、ご相談されることを感情的にみて、やりたいのですか、やりたくないのですか』という質問である。意に沿わないこと、やりたくないことは成功しないのである。』
「二つめの質問は、一つめの質問にハイ(イエス)と答えた人のみにするのだが、『そのやりたいことに自信がおありになるのですか』ときくことにしている。なぜなら、自信がなないことは成功しない確率が非常に高いからである。「自信がない」という場合、』「自信をどうしてつけるおつもりですか?」と聞くこととになる。
「三つめは、一つめと二つめの質問に、「イエス」と答えた人だけにするのだが、「それをやることで、あなたやあなたの部下がネアカになりますか?」という問いを投げかける。
 そして、四つめ、最後の質問は、いままでの三つの質問に「イエス」と答えた人のみに行うのだが、「万が一、失敗したときは、他人に迷惑をかけず、あなたの責任で終戦処理をなさいますね」ということである。

 この四つの質問は、これからの行動を決断するときにだれにでも問われることである。
 一つめの質問は、「やりたいか、やりたくないか」という意志の確認である。
 二つめの質問は、「自信があるかどうか」は、見通しである。
 三つめの質問は、希望が見えてくるかどうかである。
 四つめは、失敗したときの「覚悟」である。


志水廣 886 音声You Tube 夢現大68 「ヘッドピンの法則」

志水廣 886 音声You Tube 夢現大68 「ヘッドピンの法則」

☆札幌での反響

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☆札幌での反響
 札幌での北の教育文化フェスティバル実行委員長の山田洋一先生よりお礼のメール
が届いたので紹介しよう。


「志水廣先生
                  北の教育文化フェスティバル
                             山田洋一
 先生,先日は講座そして夜の懇親会にまで私どもにおつきあいいただきありがとうございました。
 先生の講座3時間終わっても,まだ伺っていたいそんな気持ちでした。
 どの参加者のお顔も,明るく元気になって,講座を修了したのがたいへん印象的でございました。
 問題解決学習が悪なのではなく,あるのは「よい問題解決型学習」と「悪い問題解決型学習」の二つであると先生の講座で教えていただきました。
 その「よい問題解決型学習の具現」が先生の師範授業なのですね。
 先生,私はこのところ内心,苦々しい思いをしてきました。
 先輩教師たちが積み上げ,私もそれなりに実践してきた問題解決型学習が,「悪の権化」のように扱われ全否定されるということにです。
 そんな折,先生の講座は胸のすくような思いがいたしました。
 それにしても,あつまった皆様は幸せでした。
 先生の授業を拝見し,それを「よい像」としてこれから授業研究をすることができるのですから。
 また,私は,先生がビデオを紹介されたとき,鳥肌が立つような思いをいたしました。
 その1つは,あのひごの問題で,子どもたちができたときのあの「かお」あの「からだ」。
 もう一つは,先生がご自分がされた「ずれ」を隠さずにお話しされということにです。
 いままで,指導的立場にあるグループのリーダーは,本人の好むと好まざるとに関わらず,完璧な存在として君臨し,カリスマ性を誇示してきました。
 でも,先生は違いました。
 先生の誠実なお人柄があらわれ,ますます私は先生のご主張が,本物・真理であることを,確信しました。
 この度は,誠にありがとうございました。
 おかげさまで,よい会にすることができました。
 先生,これから全国を津々浦々回られることと思いますが,お体ご自愛ください。
 そして,日本中の子どもたちに,「算数大好き」という笑顔を与えてください。」

 私としては,素直に話しているつもりである。それをどのように理解しようがかまわない。本音で語る方が気が楽である。そんな講師がいてもよいではないか。
 ありがとうごさまいました。ともかくも札幌での研修会はみんなが熱い思いがあったと思う。



☆北海道での研究会 (だいぶ前のことですが)

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☆北海道での研究会
 7月27日から29日まで「北の教育文化フェスティバル」の研究会の講演のために札幌に行ってきた。
 北海道で講演するのは2回目であるが,札幌で講演するのは初めてである。
 このフェスティバルは地元の人達の自主的な集まりである。28日と29日の二日間実施された。二日間で10000円の会費制である。代表の山田洋一先生によれば全くどこにも頼らない会だという。どこで私のことを知ったのかというと,どうも群馬のT氏との縁のようだ。
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 28日のプログラム
講演 北海道大学 傳田健三先生『子どものうつ病−その心に何が起きているのか?』

講演 杏林大学  金田一秀穂先生『日本語面白塾』
 29日のプログラム
講演 愛知教育大学 志水 廣 『算数・数学科の確かな学力の定着を目指して
        〜志水流の授業づくりと「○つけ法」と「意味付け復唱法」のこつ』

講演 都留文科大学 粕谷貴志先生 『Q−Uによる学級経営スーパーバイズ』
 この他,実行委員によるミニ講座も実施されている。
──────────────────────────────────────
 実行委員の先生方は北海道各地から集まってきている。しかも地元の札幌はだれもいないという。それでも利便性を考えて会を実行している。ある人は朝3時に出発して札幌に8時半についたという。すごいなあ。その人はオホーツク海に面したところだという。
 今回が第6回にあたるそうだ。研修会には自腹を切ることだと常々言ってきた。他人の懐を当てにする教師の根性が卑しい。授業力をあげるのは人のためではない。自分のためなのだ。この心構えのある会に好感をもった。
 さて今回の参加人数は80名弱であった。みなさん熱心に私の話を聞いてくださった。初めは固い表情であったが途中からニコニコ顔になっていった。ある人は授業のようだったという。ありがたい話である。
 講演会の中休みと終了後に書籍の販売かつサイン会をした。この研究会に間に合わせてできた「算数力がつく教え方ガイドブック」が60冊,あっという間に売れた。
80名の内訳は小学校の教師ばかりではないのだから,この数値にもびっくりした。
山田代表も驚かれていた。山田代表は「ぜひ,先生の本を北海道の人に出会わせてください」とお願いしてきた。この熱意がみなさんに通じたのだと思う。
 私のお世話をしたのが平島大先生である。天塩郡の先生である。地図で天塩郡ってどこか調べてみられるといい。よくお世話していただいた。タクシーの中で講演会の感想を率直に語られていた。ありがとうございました。

 28日には事前の前夜祭があったので懇親を深めてきた。みなさんとても感じがよかった。何の得にもならないんだけど,集まっているのですと言っている。
 愛知にも小牧に教師力アップセミナーがある。やはり,時代は,官制のものから自主的なものへと変化してきているようだ。

 

第31回実用数学技能検定「数検」表彰式

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昨日、東京の学士会館において、第31回実用数学技能検定「数検」表彰式がありました。
志水は評議員なので参加してきました。


小学校1年生から、年配のご婦人にいたるまで受賞されていました。


文部科学大臣賞、数検の会長賞、団体の金賞などについて表彰式がありました。

3つ目

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<三つ目は,「自分の経験+他者の経験」から学ぶことだ。本当にすごい人は,他者
の経験からも学んでいる。自分の経験から学べるものは「1」だから,他者の経験か
ら学べることは「N」になる。>

 これには,人の授業をたくさん見るということもあるし,著名な人の本をたくさん
読むということもあたる。特に,教育の場合,ある師を見つけて徹底的に学ぶことか
ら始まる。そして,その人のよさを学ぶことである。さらに示範授業などで書かれて
いることで,その人が悩んだところを見つけてどのように解決していったのかを学ぶ
ことである。だから,冒頭に「予習より復習」とあるが,本を読まない人はいつまで
も「1」の世界に止まることになる。さらに,反省的思考が働かない場合は,「1」
以下の世界になる。
 この休みに,たくさん本を読んでみてはどうだろう。

三重県津市での教職員研修

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8月26日、三重県津市の芸能総合センターにおいて津市の教職員研修講座があり、講演してきました。

おもな内容は、上のフリップにあるとおりです。
参加された先生方はとても熱心に参加されていました。
ありがとうございました。

御立氏の話に戻る

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 御立氏の話に戻る。
<二つ目は,知識を取り入れること以上に『使う力』を意識した訓練と実践に時間を使うことである。「直感と論理の二重奏」の必要性を知ったら,実際にやってみて,身につけることに時間を使う。>

 この内容は,特に授業力をあげることに有効である。だから,私は,大学の講義の中でも解説ばかりしていないで,実際に役立つ教材研究,実際に体が動く授業という「行動化か」を目指しているのである。頭で考えることは大事である。でも,頭で考えたこととそれが実際にやってみれるかどうかは別である。また,実際にやってみても,それが授業にとって望ましいかどうかも別である。このあたりことについて,ほとんど研究されてこなかったと言えるだろう。志水塾では○つけ法や復唱法という単純なことを実技訓練しているのは『使う力』を意識してのことである。
 30分間,学年会などで机を囲んで教材研究するのならば,せめて10分間は実際にやってみることだ。特に,その人なりの特性・力量があるからまずやってみることなんだ。
 最近,ミニ授業と称して5分間授業,10分間授業を学生たちにやらせてみた。すると,たった5分間でもかなりの情報量が存在する。そして,5分間に表現できる力の差もかなりあるということを目の当たりにした。このときお手本のビデオとして使ったのが藤江小学校のN先生の導入である。本当に素晴らしい導入だった。大学院生に真似させてみたが,それがなかなかであった。特に院生の講義では,ビデオ撮影してそれを再生して見た。つまり振り返ってみた。すると,様々なくせが見つかった。

院生たちはこれを自覚した。ある院生は,あれからテレビのアナウンサーの様子を意識的に見るようになったという。大いなる進歩である。


3分間隔

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品川駅のダイヤ。
3分間感覚で新幹線が運航されている。
すごいことだ。

☆「本質が見える人,ダマされる人」はどこが違うか

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☆「本質が見える人,ダマされる人」はどこが違うか
 プレジデント誌が上記のテーマで特集していた。
 冒頭の記事は,御立尚資氏(ボストンコンサルティング日本代表)である。タイトルは<「3×3のレンズ」と「定石+α」の思考法>である。
 氏の「3×3のレンズ」は,(1)拡散,(2)フォーカス,(3)ヒネリである。
 拡散とは,視野を広げることである。フォーカスとは,狭く深く見ることである。
ヒネリとは,思考をジャンプさせることであるという。これらのことについてはあまり記述されていないのでここまで。
 次に「なぜ今の時代は予習より復習が大事なのか」とある。
 20〜40年のビジネス人生を経験しているミドル層や経営者に対するメッセージである。
<一つ目は,予習より復習を重視すること。何かを面白いと感じたら,それだけで済まさずに「何が面白いのか」としつこく考える。成功したとき,失敗したときに「なぜだろう」と復習し,何回も反芻できる人はやはり伸びている。>

 この前提条件は,学校に予習をしてきている人に対して述べられていることである。

若い人には向かない。予習より復習を重視することはやさしいようでなかなか難しい。

 学校の授業でこの原理はどう活用されるのか。
 教師の立場でいえば,毎日の授業を振り返ることである。反省的な思考,つまりリフレクションである。これによって教訓が得られる。心理学では教訓帰納という。 この教訓を,まず出そうとしているか。
 次に,その教訓を書き出しているか。できれば,手帳や部屋の中で掲示して意識するとよい。教訓は身についたかという評価が必要である。
 身につかなければ身につくまでやることである。
 ○つけ法も復唱法も実際には結構大変なことである。スピードが遅いという教訓があればそれに対して日々練習して速くなっているかどうかである。
 声かけができないならば,授業中に少しでもでた「声かけ」をメモしているか。その中でうまくヒットした声かけをめもしているか。教師が忘れるというならば,子どもに算数作文で,先生からの助言でわかった一言をノートに記入してもらえば,それはその子自身にとっても貴重な財産となるし,教師にとっても貴重なものとなる。子どもにとっては,助言を意識化することでメタ認知化できるのである。なんとなくわかったのではない。この言葉のきっかけでわかったのだと意識化できるのである。

☆「ありがとう」を外化する

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 ☆「ありがとう」を外化する

 私の講演会の最後の部分で,否定的な言葉と肯定的な言葉について検討した。
 具体的には,否定的な言葉を見せて,反対の肯定的な言葉を書くように会場の先生
方に求めた。すると,楽しい,グッド,ナイス,素晴らしい,いいね・・・などと書
かれていた。
 一列の人のメモを見ながら取り出して読みだしていった。そうすると,なんと書か
れていないな言葉があった。
 それは,「ありがとう」と「感謝」そして,「幸せ」である。
 これらは肯定的な言葉ではないの?
 これが会場に来られた教師の言葉にないのである。頭にないからでてこないのであ
る。これでは教育はできないだろう。
 M先生はありがとうは書きましたよと発言した。いいですね。たぶん,90%の
人が書いていなかったと思う。ぜひ,教室で学校で「ありがとう」ワールドを実現し
ていってほしい。                                
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