最新更新日:2024/05/08 | |
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笑瀾万丈3 ルンルンで入学 Web公開昭和45年の四月、受験から解放されたヒロシは、るんるんで大阪教育大学の池田校舎の門をくぐった。 大学の講義は新鮮であった。一般教養の科目は大部屋での講義で、東洋学、地学、憲法などを受けた。数学の講義は、数学科の学生向けに一般教養の科目として特別に指定されていた。微積分の講義と代数学の講義を受けた。 いかつい顔をされたK先生は、微積分の講義を始めた。第一回目に高校二年生の数2Bの微積分の講義からされた。 「あれ?」 これは高校二年生の勉強だなあと思っていたら、どんどん進んでいく。講義と演習がセットで進む。そして、一人ずつ式変形を指名していく。 「ええっ!!やばい」 ヒロシの番が来た。何とか、式変形できた。 あろうことに第二回の講義で高校二年生数2Bの講義は終わった。 「ええっ。どうしよう」 ヒロシは数3を学んでいないのである。文科系だったので、数3は履修していなかったのだった。 この先13回も数学の授業がある。このままじゃあ、落第である。合格したことでるんるんのヒロシは、ひやひやどきどきに変心。まる子ちゃんのような顔面蒼白な顔になった。 そこで、ヒロシは考えた。 「ようし、数3を勉強しよう。自学で乗り切ろう」と決意したヒロシでした。 早速、友人のU君にお願いして数3の教科書を借りた。そして、数3の参考書を一冊買って猛烈に勉強した。 「うんうん、なるほどこういうことか。俺って意外にできるかも!」 と思いつつ、一ヶ月で数3を自学自習した。分厚い一冊の参考書をやりこなしたときには、自信に満ちあふれたヒロシがいた。そして、大学の微積分の授業についていく力を修得していた。やるじゃん、ヒロシ。 教訓:逃げれるものならば逃げる。逃げられないとなったら頑張るしかない。 |
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