最新更新日:2024/04/26 | |
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エゴに気づいたこれまで私は、講演会で同じ話をするのが嫌であった。進歩のない人だと思われるのが嫌だったからである。だから、同じ研究会、同じ学校、同じ会に対して2度目のときは違う話を心がけてきた。志水塾や公開講座は10年間連続であるから、ことさら新鮮みについて気を付けてきた。本を書くのも新しい内容を常に書こうと思ってきた。 ところが、このことはエゴだと気づいた。 それは、私の講演を聞いて良かったと思う人が、次は友人を誘ってきてくださる。 誘った理由は、「この話を友人に聞かせたいからである。」 なのに、その話がないと、「あれれ?」となってしまう。 ちょうど、コンサートでヒット曲を歌ってほしいのに歌わなかったのと同じである。 コンサートでは、いつヒット曲がでてくるかと待っているのにそれがでて来ないのは、客としては辛いことである。 同じ話でも良い話は何度聞いてもよいのである。愛読書は何度も読み返すように、愛講演は何度も聞いてもよいのである。 また、同じ話を聞いてもその人のレベルによって、深みが違う。 単に「愛で育てる」と言っても、笑顔で授業をするというレベルもあれば、外化を求めそれをキャッチアンドリスポンスするというレベルまで様々ある。 この深みを感じていただくことも大事である。 したがって、今後の講演会では、同じセリフが登場するかも知れないが、その際は、今度はどんな深みがあるのかと思って聞いてくださればありがたい。 もちろん、こちらの深みも試されるわけで進歩は当然していきたい。 今後は、同じ話を話すし、同じ話を書くこともする。この気分的な縛りをはずすことによって、気楽に話し、気楽に書いていく。60代はこの方針でいく。 [学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ] |
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