最新更新日:2024/04/27
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等しいことから  愛知県高校入試問題より

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今年の愛知県の高等学校入試より。問題解決の過程をみよう。

数学が苦手な人は、見なくて良い。この記事の最後だけを見ればよい。
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この問題は、円と内接する四角形に関する問題である。
よくみると、ADとBCは平行だと予想がつく。
調べて行くと、四角形ABCDは等脚台形になっている。
しかも、ABとADが等しいという条件がついている。その後、CDも等しいことが分かる。

さて、この問題の解決の1つを紹介する。

EB=ECだから、三角形BECは二等辺三角形である。
よって、角BECが106°だから、残りの2つの角は37°だと分かる。

次に、三角形ABEで分かっている角の大きさは、何かというと、角AEBが84°だとわかる。なぜなら、180°−106°だから。

さて、ここで、三角形ABEは何度かを考えてみる。
すると、円周角の定理から角ACBと角ADBが等しいので、37°だとわかる。
そして、もともとの条件でAB=ADだから、三角形ABDは二等辺三角形となって、角ABDも37°となる。

よって、三角形ABEの2つの角は37°と74°だから、求めたい角BAEは、180°−(37°+74°)で69°となる。

[振り返り]
この問題の解決は、じっと見ているだけでは解決できない。
問題に与えられた条件を1つずつひもとくことである。つまり、この条件から分かることを類推し、そして、実際に角度を求めて図の中に示すことである。
そうしていくと、少しずつ見えてくる。
また、最後の三角形をABEと絞り、その三角形の3つの角を求めればよいことが分かると、どこの角の大きさがほしいかが見えてくる。
そして、解決の見通しがぱっと分かった瞬間、とても心地良い気分になる。曇り空から一瞬の光の筋が見えたときのようである。後は、実際の計算だけである。

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よって、問題解決の道筋は、問題の前提条件とゴールを常に対比しながら行きつ戻りつして解決に致る。

これを人生の問題解決に当てはめれば、
1.今の手持ちのコマは何か。
2.目指したいゴールは何か。
3.それらの隙間を明確にして
4.どうやって埋めればよいかを
考えることである。

曇天から光の筋が見えると希望がわき、行動への勇気が出るのである。



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